HP OpenVMS Systems Documentation |
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この章では,セッション・マネージャを使用して次のことを行う方法について説明します。
DECwindowsアプリケーションを実行するには,セッション・マネージャの「アプリケーション」メニューから使用したいアプリケーションを選択します。 ウィンドウにそのアプリケーションが表示されます。
新しくセッションを起動した際に自動的にアプリケーションを起動するようにセッション・ マネージャを設定するには,セッション・マネージャの「オプション」メニューから「自動起動... 」を選択します。詳細は,セッション・ マネージャのヘルプを参照してください。
以下の項では,2つのDECwindowsアプリケーションの起動方法について説明します。 各DECwindowsアプリケーションの起動後の使用および終了については, 第6章を参照してください。
セッション・マネージャの「アプリケーション」メニューから「ファイルビュー」を選択すると, ファイルやディレクトリを操作するためのファイルビューのウィンドウがオープンされます。
ファイルビューの使い方に関しては,第4 章を参照してください。
メッセージ・ウィンドウは,メッセージ,メールの通知,問題に関する警告を表示します。
メッセージ・ウィンドウを起動するには,セッション・マネージャの「アプリケーション」メニューから「メッセージ・ ウィンドウ」を選択します。
セッション・マネージャは,現在実行中のアプリケーションやファイルビューのタスクを「処理中」ダイアログ・ ボックスで監視します。
「処理中」ダイアログ・ボックスを表示するには,セッション・マネージャの「セッション」メニューから「処理中... 」を選択します。図 3-1に「処理中」ダイアログ・ ボックスを示します。
「処理中」ダイアログ・ボックスは,クローズするまでオープンされたままになっています。
「状態」欄にタスクの状態が示されます。この状態は次のいずれかになります。
状態 | 意味 |
---|---|
「起動中」 | アプリケーションが起動されたが,まだ表示されていない。 |
「実行中」 | タスクが現在実行中である。 |
「待機中」 | 実行可能なタスク("サブプロセス"と呼ばれる)の数を超えたためにタスクを実行できない。 他にいくつかのタスクを実行している場合, そのタスクが完了すると,このタスクの状態が「実行中」に変わる。 |
「エラー」 | タスクを正常に実行できない。 |
「終了」 | タスクが終了している |
「停止」 | タスクの終了が要求されたが,終了していない。 タスクが停止すると,タスクを出力する場合を除いて,「処理中」ダイアログ・ ボックスのタスクの項目を削除する。 |
「出力」 | タスクが生成された。タスク出力を表示するには, 「出力表示」ボタンをクリックする。 |
タスクの待機中または実行中にそのタスクを取り消すには,「処理中」ダイアログ・ ボックスでそのタスクを選択し,「タスク停止」ボタンをクリックします。 すぐにタスクが反応しなければ,停止状態となります。
セッション・マネージャからは,現在のセッションを無期限に休止して, セッションを終了することなくワークステーションをロックすることができます。 セッションを休止すると,画面は消去されますが,セッションはそのままの状態に保たれます。 起動したアプリケーションの実行は継続されるため, 画面環境を再構築しなくても作業を再開できます。
現在のセッションを休止するには,セッション・マネージャの「セッション」メニューから「休止」を選択します。 画面が消去されて,休止セッション画面が表示されます。
セッションを再開するには,パスワードを入力します。入力を間違えた場合は, 「消去」ボタンをクリックしてそれまでの入力内容を取り消した後, パスワードを正しく入力し直して<Return>キーを押します。
パスワードの入力に間違えがなければ,セッションが再開されます。 パスワードが間違っている場合は,そのことが通知されます。この場合は,<Return> キーを押してメッセージに応じてから,パスワードを再入力して<Return> キーを押します。
セッションを終了するには,セッション・マネージャの「セッション」メニューから「セッション終了」を選択します。 セッションを終了するかどうかを確認するダイアログ・ ボックスが表示されます。図 3-2にこのダイアログ・ ボックスを示します。
セッションにもどるには,「いいえ」ボタンをクリックします。セッションを終了するには, 「はい」ボタンをクリックします。セッションを終了すると, すべてのウィンドウがクローズされて,DIGITALのロゴと「セッション起動」画面が表示されます。
セッション・マネージャの「オプション」メニューには,キーボード,言語, ウィンドウ色,メニューおよびメニュー・バーなどのセッション特性をカスタマイズするためのメニュー項目があります。
以下の項では,次の特性のカスタマイズ方法について説明します。
カスタマイズ可能な他のセッション特性については,セッション・マネージャのヘルプを参照してください。
キーボード・タイプを変更するには,セッション・マネージャの「オプション」メニューから「キーボード... 」を選択します。「キーボードの設定」ダイアログ・ ボックスが表示されます。図 3-3 に,このダイアログ・ボックスを示します。
「キーボードの設定」ダイアログ・ボックスでは,キーボード・タイプを変更できます(このダイアログ・ ボックスの他のキーボード設定の変更については, セッション・マネージャのヘルプを参照してください)。キーボード上の文字の位置は, キーボード・モデルによって異なります。使用しているキーボード・ モデルに対応するキーボード・タイプを選択すれば, キーを押したときに対応する正しい文字を表示させることができます。
システムの省略時のキーボード・タイプは北米語です。日本語DECwindows のインストール時に,日本語のキーボード・モデルに対応するキーボード・ タイプを選択している場合は,日本語のキーボード・タイプがシステムの省略時の設定となります。 すなわち,この場合は,そのワークステーションで起動するすべてのDECwindows セッションで日本語のキーボード・ タイプが使用されます。
ワークステーションのキーボードがDECwindowsをインストールした際に指定したキーボード・ タイプと異なる場合は,キーボード・モデルに合わせてキーボード・ タイプを設定しなければなりません。これは,システムの省略時のキーボード・ タイプを永久に変更するのではなく,キーボード・ タイプを一時的に変更するだけです(たとえば,DECwindowsをインストールした際にシステムの省略時のキーボード・ タイプを日本語に設定したワークステーションに, 北米語キーボードを接続する場合です)。
キーボードのモデル番号を調べるには,キーボードを裏返しにして, モデル番号が書かれているラベルを捜します。モデル番号は,LK201- xxの形式になっているはずです(モデル番号が単にLK201として示されていることもあります。 この場合,xxはラベルの他の部分に示されています。 nn-nnnnn-xxという形式の番号を捜してください)。 この番号を使用して,「キーボード・タイプ」リスト・ボックスからキーボード・ タイプを選択します。たとえば,キーボード・モデルがLK201 AJ の日本語キーボードを使用する場合は,キーボード・タイプとして「JAPANESE LK201AJ 」を選択します。
特に指定しない限り,DECwindowsアプリケーションは米国英語で表示されますが, 他の言語で使用することもできます。システム上に該当する言語サポートがインストールされている場合は, 別の言語でDECwindowsを使用できます。
別のセッション言語を設定するには,セッション・マネージャの「オプション」メニューから「言語... 」を選択します。「言語の設定」ダイアログ・ ボックスが表示されます。図 3-4に「言語の設定」ダイアログ・ ボックスを示します。
言語の一覧をスクロールして,目的の言語を選択すると,以後起動するアプリケーションはその言語で表示されます。 選択した言語がシステムでサポートされていない場合, アプリケーションは米国英語で表示されます。
言語機能は,システムごとに異なります。アプリケーションが別の言語で使用できるかどうかは, そのアプリケーションのドキュメントで確認してください。
入力スタイルを変更するには,セッション・マネージヤの「オプション」メニューから「入力スタイル... 」を選択し,「入力サーバ・オプション」ダイアログ・ ボックスを表示させます。図 3-5 に,「入力サーバ・オプション」ダイアログ・ボックスを示します。
このダイアログ・ボックスで入力スタイルを選択することにより,日本語入力に使用する入力スタイルを変更することができます。