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HP OpenVMS Systems
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セッション・マネージャの使い方

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3 セッション・マネージャの使い方

この章では,セッション・マネージャを使用して次のことを行う方法について説明します。

3.1 アプリケーションの実行

DECwindowsアプリケーションを実行するには,セッション・マネージャの「アプリケーション」メニューから使用したいアプリケーションを選択します。 ウィンドウにそのアプリケーションが表示されます。

新しくセッションを起動した際に自動的にアプリケーションを起動するようにセッション・ マネージャを設定するには,セッション・マネージャの「オプション」メニューから「自動起動... 」を選択します。詳細は,セッション・ マネージャのヘルプを参照してください。

以下の項では,2つのDECwindowsアプリケーションの起動方法について説明します。 各DECwindowsアプリケーションの起動後の使用および終了については, 第6章を参照してください。

3.1.1 ファイルビューの作成

セッション・マネージャの「アプリケーション」メニューから「ファイルビュー」を選択すると, ファイルやディレクトリを操作するためのファイルビューのウィンドウがオープンされます。

ファイルビューの使い方に関しては,第4 章を参照してください。

3.1.2 メッセージ・ウィンドウの作成

メッセージ・ウィンドウは,メッセージ,メールの通知,問題に関する警告を表示します。

メッセージ・ウィンドウを起動するには,セッション・マネージャの「アプリケーション」メニューから「メッセージ・ ウィンドウ」を選択します。

3.2 処理中の作業の監視

セッション・マネージャは,現在実行中のアプリケーションやファイルビューのタスクを「処理中」ダイアログ・ ボックスで監視します。

「処理中」ダイアログ・ボックスを表示するには,セッション・マネージャの「セッション」メニューから「処理中... 」を選択します。図 3-1に「処理中」ダイアログ・ ボックスを示します。

図 3-1 「処理中」ダイアログ・ボックス

「処理中」ダイアログ・ボックスは,クローズするまでオープンされたままになっています。

「状態」欄にタスクの状態が示されます。この状態は次のいずれかになります。

状態 意味
「起動中」 アプリケーションが起動されたが,まだ表示されていない。
「実行中」 タスクが現在実行中である。
「待機中」 実行可能なタスク("サブプロセス"と呼ばれる)の数を超えたためにタスクを実行できない。 他にいくつかのタスクを実行している場合, そのタスクが完了すると,このタスクの状態が「実行中」に変わる。
「エラー」 タスクを正常に実行できない。
「終了」 タスクが終了している
「停止」 タスクの終了が要求されたが,終了していない。 タスクが停止すると,タスクを出力する場合を除いて,「処理中」ダイアログ・ ボックスのタスクの項目を削除する。
「出力」 タスクが生成された。タスク出力を表示するには, 「出力表示」ボタンをクリックする。

3.2.1 タスクの取り消し

タスクの待機中または実行中にそのタスクを取り消すには,「処理中」ダイアログ・ ボックスでそのタスクを選択し,「タスク停止」ボタンをクリックします。 すぐにタスクが反応しなければ,停止状態となります。

3.3 セッションの休止

セッション・マネージャからは,現在のセッションを無期限に休止して, セッションを終了することなくワークステーションをロックすることができます。 セッションを休止すると,画面は消去されますが,セッションはそのままの状態に保たれます。 起動したアプリケーションの実行は継続されるため, 画面環境を再構築しなくても作業を再開できます。

現在のセッションを休止するには,セッション・マネージャの「セッション」メニューから「休止」を選択します。 画面が消去されて,休止セッション画面が表示されます。

セッションを再開するには,パスワードを入力します。入力を間違えた場合は, 「消去」ボタンをクリックしてそれまでの入力内容を取り消した後, パスワードを正しく入力し直して<Return>キーを押します。

パスワードの入力に間違えがなければ,セッションが再開されます。 パスワードが間違っている場合は,そのことが通知されます。この場合は,<Return> キーを押してメッセージに応じてから,パスワードを再入力して<Return> キーを押します。

3.4 セッションの終了

セッションを終了するには,セッション・マネージャの「セッション」メニューから「セッション終了」を選択します。 セッションを終了するかどうかを確認するダイアログ・ ボックスが表示されます。図 3-2にこのダイアログ・ ボックスを示します。

図 3-2 セッション終了時のダイアログ・ボックス

セッションにもどるには,「いいえ」ボタンをクリックします。セッションを終了するには, 「はい」ボタンをクリックします。セッションを終了すると, すべてのウィンドウがクローズされて,DIGITALのロゴと「セッション起動」画面が表示されます。

3.5 DECwindowsセッションのカスタマイズ

セッション・マネージャの「オプション」メニューには,キーボード,言語, ウィンドウ色,メニューおよびメニュー・バーなどのセッション特性をカスタマイズするためのメニュー項目があります。

以下の項では,次の特性のカスタマイズ方法について説明します。

カスタマイズ可能な他のセッション特性については,セッション・マネージャのヘルプを参照してください。

3.6 キーボード・タイプの変更

キーボード・タイプを変更するには,セッション・マネージャの「オプション」メニューから「キーボード... 」を選択します。「キーボードの設定」ダイアログ・ ボックスが表示されます。図 3-3 に,このダイアログ・ボックスを示します。

図 3-3 「キーボードの設定」ダイアログ・ ボックス

「キーボードの設定」ダイアログ・ボックスでは,キーボード・タイプを変更できます(このダイアログ・ ボックスの他のキーボード設定の変更については, セッション・マネージャのヘルプを参照してください)。キーボード上の文字の位置は, キーボード・モデルによって異なります。使用しているキーボード・ モデルに対応するキーボード・タイプを選択すれば, キーを押したときに対応する正しい文字を表示させることができます。

システムの省略時のキーボード・タイプは北米語です。日本語DECwindows のインストール時に,日本語のキーボード・モデルに対応するキーボード・ タイプを選択している場合は,日本語のキーボード・タイプがシステムの省略時の設定となります。 すなわち,この場合は,そのワークステーションで起動するすべてのDECwindows セッションで日本語のキーボード・ タイプが使用されます。

ワークステーションのキーボードがDECwindowsをインストールした際に指定したキーボード・ タイプと異なる場合は,キーボード・モデルに合わせてキーボード・ タイプを設定しなければなりません。これは,システムの省略時のキーボード・ タイプを永久に変更するのではなく,キーボード・ タイプを一時的に変更するだけです(たとえば,DECwindowsをインストールした際にシステムの省略時のキーボード・ タイプを日本語に設定したワークステーションに, 北米語キーボードを接続する場合です)。

キーボードのモデル番号を調べるには,キーボードを裏返しにして, モデル番号が書かれているラベルを捜します。モデル番号は,LK201- xxの形式になっているはずです(モデル番号が単にLK201として示されていることもあります。 この場合,xxはラベルの他の部分に示されています。 nn-nnnnn-xxという形式の番号を捜してください)。 この番号を使用して,「キーボード・タイプ」リスト・ボックスからキーボード・ タイプを選択します。たとえば,キーボード・モデルがLK201 AJ の日本語キーボードを使用する場合は,キーボード・タイプとして「JAPANESE LK201AJ 」を選択します。

3.7 セッション言語の変更

特に指定しない限り,DECwindowsアプリケーションは米国英語で表示されますが, 他の言語で使用することもできます。システム上に該当する言語サポートがインストールされている場合は, 別の言語でDECwindowsを使用できます。

別のセッション言語を設定するには,セッション・マネージャの「オプション」メニューから「言語... 」を選択します。「言語の設定」ダイアログ・ ボックスが表示されます。図 3-4に「言語の設定」ダイアログ・ ボックスを示します。

図 3-4 「言語の設定」ダイアログ・ボックス

言語の一覧をスクロールして,目的の言語を選択すると,以後起動するアプリケーションはその言語で表示されます。 選択した言語がシステムでサポートされていない場合, アプリケーションは米国英語で表示されます。

言語機能は,システムごとに異なります。アプリケーションが別の言語で使用できるかどうかは, そのアプリケーションのドキュメントで確認してください。

3.8 入力スタイルの変更

入力スタイルを変更するには,セッション・マネージヤの「オプション」メニューから「入力スタイル... 」を選択し,「入力サーバ・オプション」ダイアログ・ ボックスを表示させます。図 3-5 に,「入力サーバ・オプション」ダイアログ・ボックスを示します。

図 3-5 「入力サーバ・オプション」ダイアログ・ ボックス

このダイアログ・ボックスで入力スタイルを選択することにより,日本語入力に使用する入力スタイルを変更することができます。


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