HP OpenVMS Systems Documentation |
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クライアントから DIMs ウィジェットに対応する入力コンテキストにイベントが転送されているかどうかを問い合わせる関数です。
Boolean DIMsIsEventsForwarded (w)
Widget w;
クライアントからのイベント転送が有効になっている場合には,Trueが返されます。クライアントからのイベントの転送が無効になっている場合には, Falseが返されます。
DIMsIsEventsForwardedは,入力コンテキストのイベント転送状態を返します。動的イベント・フロー・モデル使用時に,クライアントからのイベント転送を開始/停止する方法については, DIMsSetEventsForward の項を参照してください。イベント・フロー・モデルについての詳細は, 第 1.3.3 項 を参照してください。
w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。
確定された文字列をクライアンに送信する関数です。
void DIMsCommit (w, string, string_length)
Widget w; void *string; int string_length;
戻り値はありません。
DIMsCommitは,確定された文字列をクライアントの入力コンテキストに送信します。クライアントは, XmbLookupString()またはXwcLookupStringを使用して,確定された文字列を得ることができます。入力スタイルが on-the-spot の場合, IMSプログラマは,DIMsPreEditDone(w)を呼び出した後にこの関数を呼び出さなければならないことに注意してください。この呼び出しは,createICCb(),またはreason引数として DimCR_CreateIC を設定するようなコールバックでは,クライアントと IMS の接続がまだ確立されていないため使用できないことに注意してください。このようなコールバックの詳細については, setAreaCb の項およびそれ以降のいくつかの項を参照してください。
w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。 string 確定された文字列を指定します。エンコーディングについては DIMsEncoding()によって返される値に一致する必要があります。詳細については DIMsEncoding の項を参照してください。 IMSプログラマは,このデータにメモリを割り当てたら呼び出し後に解放する必要があります。 string_length stringのバイト数を指定します。
クライアントと IMS とで同意したエンコーディングを返す関数です。
char *DIMsEncoding (w)
Widget w;
クライアントと IMS が同意したエンコーディングを指定するヌル終了文字列を返します。
DIMsEncodingによってクライアントと IMS が同意したエンコーディングを取得することができます。クライアントが XOpenIM() を呼び出すと, XIM ライブラリは使用するエンコーディングについて IMS と折衝し,同意されたエンコーディングが DIMs ウィジェット・データとして IMSSL に保持されます。このエンコーディングは,前編集文字列 (on-the-spot の場合),確定された文字列,および resetICCb に返される文字列に使用されます。この関数が返す文字列は解放されてはなりません。
エンコーディングの設定方法についての詳細は, 第 1.4.7 項 を参照してください。
w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。
DIMsウィジェットに対応する入力コンテキストのロケールを返す関数です。
char *DIMsLocale (w)
Widget w;
入力コンテキストのロケールを指定するヌル終了文字列が返されます。
DIMsLocaleによって,入力コンテキストのローケル情報を取得することができます。クライアントがXOpenIM を呼び出すと, Ximに対応するロケールが IMS に送信されます。IMSSLは,このロケールを DIMsウィジェット・データとして保持します。返される文字列は解放されてはなりません。
w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。
DIMsウィジェットに対応する入力コンテキストの入力スタイルを返す関数です。
XIMStyle DIMsInputStyle (W)
Widget w;
入力コンテキストの入力スタイルを指定するXIMStyle型の値を返します。
DIMsInputStyleによって,入力コンテキストの入力スタイルが取得されます。クライアントが XCreateIC() を呼び出す場合には,入力スタイルを指定して,IMS に送信する必要があります。 IMSSLは,この入力スタイルをDIMsウィジェットのデータとして保持します。
w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。
DIMsウィジェットに対応する入力コンテキストのXNClientWindow のXIC値を返す関数です。
Window DIMsClientWindow (W)
Widget w;
入力コンテキストのクライアント・ウィンドウを指定するWindow型の値を返します。
DIMsClientWindowは,入力コンテキストのクライアント・ウィンドウを取得します。クライアントが XCreateIC() を呼び出す場合には,クライアント・ウィンドウを指定する必要があります。 IMSSLは,このクライアント・ウィンドウをウィジェット・データとして保持します。
w 入力コンテキストに対応するDIMs ウィジェットを指定します。
DIMsウィジェットに対応する入力コンテキストのXNFocusWindow のXIC 値を返す関数です。
Window DIMsFocusWindow (w)
Widget w;
入力コンテキストのフォーカス・ウィンドウを指定するWindow型の値を返します。
DIMsFocusWindowは,入力コンテキストのフォーカス・ウィンドウを取得します。クライアントが,XCreateIC() または XSetICValues() を呼び出す場合には,フォーカス・ウィンドウを指定する必要があります。IMSSLは,このウィンドウをウィジェット・データとして保持します。フォーカス・ウィンドウが指定されない場合は,クライアント・ウィンドウが返されます。
w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。
入力コンテキストの固有データを返す関数です。
Opaque *DIMsUserData (w)
Widget w;
入力コンテキストの固有データを指すポインタを返します。データ型は任意です。
DIMsUserDataは,入力コンテキストの固有データを取得します。このデータは,クライアントが XCreateIC() を呼び出し,コールバックが呼び出される場合に,IMS プログラマによって作成されます。コールバックについての詳細は, createICCb の項を参照してください。
w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。
すべてのクライアントのトリガ・キーを変更する関数です。
void DIMsSetTriggerKeys (new_keys)
DIMsTriggerKeys new_keys;
戻り値はありません。
DIMsSetTriggerKeysは, IMS のトリガ・オン/オフのためのキーを変更します。この呼び出しによって,すべてのDIMs クラスの DIMsNtriggerKeysリソースが変更され,新しいトリガ・キーがすべてのクライアントに送信されます。イベント・フロー・モデルにおけるトリガ・キーについては, 第 1.3.3 項 を参照してください。この呼び出しは,createICCb(),またはreason引数として DimCR_CreateIC を設定するようなコールバックでは,クライアントと IMS の接続がまだ確立されていないため使用できないことに注意してください。このようなコールバックの詳細については, setAreaCb の項およびそれ以降のいくつかの項を参照してください。
new_keys IMSの新しいトリガ・キーを指定します。 DIMsTriggerKeysのデータ型の定義は 第 1.4.8 項 を参照してください。 IMSプログラマは,このポインタを後で解放しなければなりません。
このコールバック関数は,拡張(非標準) XIMの属性値を取得するために呼び出されます。
int getExtIMValuesCb (client_data, attributes, value_len, value)
Opaque *client_data; char *attributes; short *value_len; (呼び出し側へ返す) Oparque **value; (呼び出し側へ返す )
このコールバックが正常終了した場合,IMSSL に1が返されます。このコールバックが異常終了した場合,IMSSL に0が返されます。
getExtIMValuesは,リソースDIMsNgetExtIMValuesCbによって指定されるコールバック関数です。 DIMsNgetExtIMValuesCbについては, 第 1.4.9 項 を参照してください。 IMS は,拡張(非標準) XIMのいくつかの属性を定義することができ,クライアントは, XGetIMValues を呼び出してこれらの属性の値を検索することができます。 IMSに拡張XIM属性を追加する方法については, 第 1.4.4 項 を参照してください。
client_data リソース DIMsNclientdataによって指定されるデータのポインタを指定します。詳細については, 第 1.4.54 項 を参照してください。 attributes XIM属性名を指定します。 value_len 属性値のサイズ(バイト単位)を呼び出し元へ返します。 valueのデータ型がstring_tではない場合,このフィールドは任意です。 第 1.4.4 項 を参照してください。 value 呼び出し側に属性値のポインタを返します。 IMSプログラマは,このデータにメモリを割り当てなければなりません。これは後にIMSSLによって解放されます。
このコールバック関数は,入力コンテキストおよびそれに対応するDIMsウィジェットが作成される場合に呼び出されます。
int createICCb (w, client_data, widget_data)
Widget w; Opaque *client_data; Opaque **widget_data; 呼び出し側へ返す
コールバックが正常終了した場合,IMSSLに1が返されます。コールバックが異常終了した場合,IMSSLに0が返されます。
createICCbは,リソースDIMsNcreateICCbによって指定されるコールバック関数です。 DIMsNcreateICCbについては, 第 1.4.10 項 を参照してください。この段階ではクライアントと IMS はまだ接続されていないため,このコールバックで次のルーチンを呼び出すことはできません。DIMsPreEditStart()
DIMsPreEditDone()
DIMsPreEditDraw()
DIMsPreEditCaret()
DIMsStatusStart()
DIMsStatusDone()
DIMsStatusDraw()
DIMsGeometryNegotiation()
DIMsSetEventsForward()
DIMsCommit()
DIMsSetTriggerKeys()
w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。 client_data リソース DIMsNclientdata によって指定されるデータのポインタを指定します。 DIMsNclientdataについての詳細は, 第 1.4.54 項 を参照してください。 widget_data ウィジェットに対応する入力コンテキスト固有データのポインタを呼び出し側に返します。このデータは, DIMsUserData(w)を呼び出して後で検索することができます。 IMSプログラマは,このデータにメモリを割り当て, destroyICCbを使用して解放する必要があります。
このコールバック関数は,入力コンテキストおよびそれに対応するDIMsウィジェットを破棄する場合に呼び出されます。
int destroyICCb (w, client_data)
Widget w; Opaque *client_data;
コールバックが正常終了した場合,IMSSLに1が返されます。コールバックが異常終了した場合,IMSSLに0が返されます。
destroyICCbは,リソースDIMsNdestroyICCb によって指定されるコールバック関数です。 DIMsNdestroyICCbについては, 第 1.4.11 項 を参照してください。
w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。 client_data リソース DIMsNclientdata によって指定されるデータのポインタを指定します。 DIMsNclientdataについては, 第 1.4.54 項 を参照してください。
このコールバック関数は,拡張(非標準) XIC属性の値を設定する場合に呼び出されます。
int setExtICValuesCb (w, client_data, attributes, value_len, value, attribute_flag, reason)
Widget w; Opaque *client_data; char *attributes; short value_len; Opaque *value; DIMsAttributesType attribute_flag; int reason;
コールバックが正常終了した場合,IMSSLに1が返されます。コールバックが異常終了した場合,IMSSLに0が返されます。
setExtICValuesCbは,リソース DIMsNsetExtICValuesCbによって指定されるコールバック関数です。 DIMsNsetExtICValuesCbについては, 第 1.4.12 項 を参照してください。 IMS はいくつかの拡張(非標準) XIC属性を定義でき,クライアントは, XSetICValuesを呼び出してこれらの属性の値を設定することができます。 IMS に拡張XIC属性を追加する方法については, 第 1.4.5 項 を参照してください。
w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。 client_data リソース DIMsNclientdataによって指定されるデータのポインタを指定します。 DIMsNclientdataについては, 第 1.4.54 項 を参照してください。 attributes 拡張XIC値の名称を指定します。 value_len valueフィールドのサイズ(バイト単位)を指定します。この属性のデータ型がstring_tでない場合,このフィールドは無視できます。 第 1.4.4 項 を参照してください。 value 属性値のポインタを指定します。属性値のデータ型は任意ですが, IMSプログラマは,実際のデータ型へのポインタを属性に従ってキャストする必要があります。 attribute_flag XICの属性の型を指定します。 DIMsAttributeTypeのデータ型は次のとおりです。 typedef enum {
GenericAttributesType,
PreeditAttributesType,
StatusAttributesType
}DIMsAttributesType;
GenericAttributesTypeは,XICの値が PreeditAttributeおよびStatusAttributeのどちらにも属さないことを示します。
PreeditAttributesTypeは,XICの値がPreeditAttributeに属すことを示します。
StatusAttributesTypeは,XICの値がStatusAttributeに属すことを示します。
reason コールバックの理由を指定します。 DimCR_CreateICまたは DimCR_SetICValuesのいずれかを指定します。 DimCR_CreateICはクライアントのXCreateIC()によってコールバックが開始されることを意味し, DimCR_SetICValuesはクライアントのXSetICValues()によってコールバックが開始されることを意味します。
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