2.3.3 PWDMIX フラグの動作の修正 |
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V1.6
従来の DECwindows Desktop では, UAF フラグ PWDMIX が設定されている場合,「Set Password」ダイアログ・ボックスに入力されたパスワードを大文字に変換していました。
この問題は修正されています。
2.3.4 GENPWD フラグの正しい処理(Alpha のみ) |
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V1.5
システム・マネージャがユーザ・アカウントに対して GENPWD フラグを設定した場合,そのユーザは,自身で設定したパスワードではなくシステムが生成したパスワードを使用するように制限されます。このため,ユーザの生成パスワードが期限切れになると,生成リストから新しいパスワードを選択する必要があります。
以前は,このフラグが設定されたユーザ・アカウントでは,次のような問題が発生していました。
- 従来の DECwindows Desktop で,生成パスワード・リストに含まれているパスワードよりも古いパスワードをユーザが入力すると,システムがハングしていました。この問題が発生した場合,システム管理者は既存の DECW$LOGINOUT イメージを終了して DECwindows を再起動する必要がありました。
- New Desktop では,システム生成パスワードを選択するように制限はされていませんでした。
この問題は, DECwindows Motif for OpenVMS Version 1.5 で修正されています。
2.3.5 Kerberos が有効な場合に認証キーの生成時に BadAuthorizationProtocol エラーが表示される問題 |
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V1.3--1
X ディスプレイ・サーバに対するセキュリティ拡張 (SECURITY) では, Kerberos 認証プロトコル用の認証キーのオンデマンド生成機能がサポートされません。キーの生成をサポートしないのは,X.Org から公開されているサーバ拡張に関する標準実装との整合性のためです。
このため,Kerberos が有効になっている X サーバで,次の DCL コマンドを使用して認証キーを生成すると, BadAuthorizationProtocol エラーが発生するか,または不適切な結果が発生します。
- SET DISPLAY/GENERATE=(PROTOCOL=MIT-KERBEROS-5)
- XAUTH GENERATE
この動作は設計意図にそったものであり,Kerberos プロトコルを使用する X サーバでは,これらのコマンドを使用して認証キーを生成しないようにしてください。 Kerberos が有効になっているサーバで,どのような場合に X 権限ファイル・エントリを手動で作成しなければならないのか,また作成する方法については,
『HP DECwindows Motif for OpenVMS Alpha New Features』 を参照してください。
2.3.6 hostList リソースの手動設定 |
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V1.3
New Desktop システムでは, SYS.RESOURCES あるいは DT.RESOURCES ファイルで
*hostListおよび
*numHostsリソースに値を指定することにより, DECwindows Motif へのアクセスを事前に定義された一連のユーザに限定して許可することができます。
*hostListリソースは (ホスト名とアドレスにより) アクセスを許可するユーザを指定し,
*numHostsリソースはリスト内の総ユーザ数を指定します。
通常これらのリソースは,セッション・マネージャによりユーザ・ベースのセキュリティを実装あるいは変更すると自動的に修正されます。ただし,
*hostListを手動で修正してユーザ・ベースのアクセス・リストを維持している場合は,
*numHostの値も適切な値になるように注意してください。
グローバル・リソースおよびシステム・レベル・リソースの定義方法の詳細は,『New Desktop 使用概説書』を参照してください。アクセス制御を有効にするためのさらに詳細な情報については,『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS 環境設定の手引き』を参照してください。
2.3.7 Kerberos を有効にしたときに認識できないコードのエラーが表示される |
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V1.3
Kerberos の論理名 (KRB$ROOT) が適切に設定されていないと, DECwindows Motif デスクトップ,または KINIT を使用した DCL コマンド・ラインから Kerberos を有効にしようとしたときに,次のエラーが表示されます。