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HP OpenVMS CIFS Version 1.2 ECO1: リリース・ノート第3章 修正された問題 |
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目次
この章では,本リリースの HP OpenVMS CIFS Server で修正された問題について説明します。 HP CIFS Server の共有,ユーザ,グループ,アカウント・ポリシー,および信頼の管理には,SAMBA$MANAGE_CIFS.COM が使用されます。 SAMBA$MANAGE_CIFS.COM の実行には SMBMANAGE シンボルを使用すべきです。
tdbbackup ユーティリティがデフォルトの拡張子として .bak を使用するため,ODS-2 ディスクでの 2 つのドット (..) が原因で tdbbackup のファイル作成が失敗するという問題が修正されています。 ADS セキュリティ・モードが使用されている場合に,SAMBA$ROOT:[VAR.KRB] ディレクトリに複数の KRB5.CONF ファイルが作成されるという問題が修正されています。 ADS モードで Windows 2008r2 ドメインにメンバ・サーバとして参加できないという HP CIFS Version 1.2 の問題が解決されています。 HP CIFS Server の共有,ユーザ,グループ,アカウント・ポリシー,および信頼を管理するためのスクリプト SAMBA$MANAGE_CIFS.COM を使用した場合,パスワードが正しく設定されず,正しいパスワードを入力してもパスワードが正しくないというメッセージを表示する問題が解決されています。
Windows クライアントから CIFS サーバにアクセスする場合に,チャネル・リークが発生するという問題が修正されています。 Version 3.5.5 より前の Samba の SID (Windows Security ID) 解析処理に存在するスタック・オーバーフローの脆弱性を利用して,悪意のある攻撃者が細工した SID を送り込むことで,サービス妨害 (クラッシュ) を引き起こしたり,任意コードの実行を引き起こす可能性があるという問題が修正されています。 この問題に対しては,オープンソースの Samba に対して CVE-2010-3069 がリリースされています。 Unigraphics CAD の TCL スクリプトから Samba 上にファイルを作成する際に発生していた問題が修正されています。 システム識別子 UIC がシステム・ユーザ名と一致しない場合,NMBD プロセスがクラッシュして,SAMBA$ROOT:[VAR.CORES.NMBD] ディレクトリではなく現在のディレクトリにダンプ・ファイルが作成されるという問題が修正されています。 共有のパスが検索リスト論理名を含み,一方,その論理名が指す複数のディレクトリにファイル名とバージョン番号が同一のファイルが存在する場合,ファイルへのアクセスや作成あるいは削除の際に問題が発生していました。 この問題により,データの損傷や不一致を引き起こす場合もありました。 この問題は修正されています。 パスが検索リスト論理名の場合に,testparm ユーティリティが,共有に対する SMB.CONF 内のパスを間違って変換するという問題が修正されています。 testparm ユーティティが,論理名を含む UNIX パス名を OpenVMS パス名に変更するという問題が修正されています。 この問題は,vms path names パラメータが 'no' に設定されている場合に発生していました。 WordPad アプリケーションを使用して,クライアントから LPD プリンタキューに対応するプリンタ共有に対して印刷を行うと,その共有が VARVFC モジュールをロードしている場合,クラッシュが発生するという問題が修正されています。 SMB.CONF で VTF モジュールを使用している場合, ACL によるファイル許可設定が適用されないという問題が修正されています。 SMB.CONF で以下のパラメータが使用されている場合,ACL の使用が妨げられ,所有者,グループ,ワールドのアクセス許可のみが表示されていました。 unix charset = UTF-8 dos charset = CP850 vfs objects = vtf vms path names = no 有効なファイル・ヒント値を持つ VFC PRN ファイルが,Windows 上でのオープンの際に切り捨てられる問題が修正されています。 VFC PRN ファイルのファイルサイズは,ODS-5 ディスク上でファイルヒント値が有効か無効かに関係なくファイル全体を読み取って計算されます。 その他の属性を持つ VFC ファイルに関しては,ファイルサイズはファイルヒント値を使用して計算されます。 SMBD サービスが有効あるいは無効になった際に MultiNet サーバが再起動せず, SMBD サービスが無効になった場合に SMBD プロセスが終了しないという問題が修正されています。 マップされたネットワーク・ドライブで Windows Explorer を使用すると, 存在するはずのファイルが CIFS の共有に表示されない問題が修正されています。 HP CIFS Server が,共有では StreamLF と VARVFC VFS オブジェクト仕様 (vfs objects=varvfc streamLF) をサポートしない問題が修正されています。 ログインディレクトリでODS-2ディスクをポイントしているOpenVMSユーザーが,ODS-2ディスク上にあるホーム共有にアクセスすることができないという問題が解決されています。 あらかじめ用意されているUsersグループあるいはそれに関連するリソース識別子であるcifs$usersにフルパーミッションが設定されているようなHP OpenVMS CIFS共有にユーザーがアクセスする場合に,そのユーザーがその共有にアクセスできないという問題が解決されています。 2人のOpenVMSユーザーが同じUICグループに属し,そのグループにフォルダを削除するためのパーミッションがない場合,他方のユーザーが作成したファイルの削除あるいはファイル名変更はできませんが,リソース識別子でこれらのアカウントにフルパーミッションが設定されている場合にも変更できないという問題がありました。この問題は解決されています。 ドメインユーザーがusername.mapファイルを使用してVMSユーザーにマップされている場合に, そのユーザーが属するドメイングループのパーミッションが設定されても機能しないという問題が解決されています。 管理者がWindows上のComputer Managementユーティリティを使用して共有のパーミッションを設定できないというHP OpenVMS CIFS Server V1.1の問題は解決されています。 SMB.CONFファイルにchange notify = noが存在せずSMB.CONFファイル内の共有パス名が完全なVMSパス名でなく論理名の場合に,SMBDがクラッシュするという問題は解決されています。 ODS–5ディスク上にあるUNIXパスフォーマットの共有パス名が,たとえその共有でvmspath names = noが指定されていても,VMSパスフォーマットに変換されるという問題が解決されています。 HP OpenVMS CIFS Server Version 1.1キットのインストールの際,HP OpenVMS CIFS V1.0フォーマットのTDBをHP OpenVMS CIFS V1.1フォーマットのTDBに移行する時にTDB移行ユーティリティがクラッシュするという問題が解決されています。 ユーザーのバッファサイズを超えるデータを印刷する際,スプールファイルが作成された後,そのドキュメントが印刷できないという問題が解決されています。 $ NET RPC GROUP MEMBERSを実行したときに,時々NETユーティリティのクラッシュが発生する場合がありました。この問題は解決されています。 Windowsからファイルあるいはフォルダーにパーミッションを設定する際に既存のユーザー・パーミッションが見えなくなる問題は解決されています。 HP OpenVMS CIFS Server V1.1で, Windowsからディレクトリを列挙する際,共有の選択で下記のSMB.CONFパラメーターが含まれている場合は,SMBDプロセスがループするという問題がありました。 この問題は解決されています。
ファイル所有者ではない非特権ユーザーがREAD/WRITE/DELETE/EXECUTEプロテクションがWORLDに設定されているファイルにアクセスしようとすると,次のような警告メッセージが出力されるという問題は解決されています。
ユーザーアカウントを移行するためにNET RPC VAMPIREユーティリティを実行した場合に,次のエラーメッセージを表示してユーティリティがクラッシュする問題は解決されています。
HP OpenVMS CIFS PDCのメンバーであるWindowsクライアントからHP OpenVMS CIFS Serverに対して2つの異なるユーザーセッションを確立した場合に, これらのセッション要求をサービスするSMBDプロセスが異常終了する問題は解決されています。 システム認証ファイルに対してデフォルトのプロテクションの代わりにREADパーミッションがWORLDに設定された環境で一般ユーザーがHP OpenVMS CIFS Serverに接続しようとした場合に,このユーザーセッションのために作成したSMBDプロセスが異常終了するという問題は解決されています。 通常のドメインユーザーアカウントでHP OpenVMS CIFS Serverへのセッションが確立され,このアカウントが,username map ファイルにより最低限の特権でVMSホストアカウントにマップされている場合,HP OpenVMS CIFS Serverへ印刷できないという問題は解決されています。 |
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