この章では,HP OpenVMS CIFS Server の制限事項について説明します。 HP OpenVMS CIFS Server に関する制限事項は,OpenVMS Alpha 版でも OpenVMS Integrity 版でも同様に適用されます。
同じ名前のディレクトリが存在する場合は,拡張子のないファイルを作成することはできません。
技術的な制約により,Advanced Server for OpenVMS を HP CIFS PDC のメンバ・サーバとして構成することはできません。
HP OpenVMS CIFS Serverは,ODS-2ディスク上では,ディレクトリ名に“.” (ドット)が含まれるディレクトリへのアクセスあるいはディレクトリ作成はできません。
HP OpenVMS CIFS Server は外部認証をサポートしません。
SMB.CONF の printing パラメータは「OpenVMS」という値にハードコードされており,変更できません。
SMB.CONF の load printers パラメータは「NO」という値にハードコードされており,変更できません。
Printcap ファイルは HP OpenVMS CIFS Server ではサポートされていません。
ファイル共有が ODS-2 ディスクに存在する場合,HP OpenVMS CIFS Server はファイル名 で Unicode 文字をサポートしません。
HP OpenVMS CIFS Server はユーザー・マネージャなどの Windows 管理ツールをサポートしません。
HP OpenVMS CIFS Server は SMBFS (SMB File Systems) をサポートしません。
Windows 200x または Windows XP の Microsoft 管理コンソール (MMC:Microsoft Management Console) は HP OpenVMS CIFS Server の管理には使用できません。
VTF モジュールを使用している場合は,Windows で ASCII 文字以外でディレクトリを作成することはできません。
HP OpenVMS CIFS Server は SMBPASSWD バックエンドをサポートしません。
HP OpenVMS CIFS Server は,VMS サーバーによってクォータがサポートされていないため "smbcquotas" ユーティリティをサポートしません。
HP OpenVMS CIFS Server では,自動的に作成できるユーザーの最大数に制限があります。この制限は,OpenVMS の SYSUAF データベース・グループによるものです。UIC 値は 37776 (8 進値) すなわち 16382 (10 進値) より大きくすることはできないためです。自動作成されたユーザー数がこの制限を超えると,HP OpenVMS CIFS Server は失敗し,ログ・レベルが 6 以上に設定されている場合はログファイルに次のエラーメッセージが記述されます。
334598850
Which translates to %UAF-E-UICERR, error in UIC specification.
HP OpenVMS CIFS Server が PDC として設定されている場合,HP OpenVMS CIFS Server PDC に追加されるワークステーション名は 11 文字以内でなければなりません。この制限は,SYSUAF データベースで OpenVMS のユーザー名の長さが 12 文字以内に制限されていることによるものです。
SMBSTATUS ユーティリティは,匿名セッションのセッション情報を表示しません。 これは,匿名セッション情報を sessionid.tbd に保管するのは高価である という設計によるものです。