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HP OpenVMS CIFS Version 1.2 ECO1: リリース・ノート

第1章 はじめに

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OpenVMSドキュメント・ライブラリ

タイトル/目次
まえがき
第 1 章:はじめに
第 2 章:CIFS の機能
第 3 章:修正された問題
第 4 章:既知の問題
第 5 章:制限事項
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1.1 配布キット

HP OpenVMS CIFS Server ソフトウェアは OpenVMS Alpha および OpenVMS Integrity でサポートされます。 以下のキットは,HP OpenVMS CIFS Version 1.2 の ECO キットです。

  • OpenVMS Alpha V8.3 および V8.4 用のキット名:

    HP-AXPVMS-SAMBA-V0102-ECO1-1.SFX_AXPEXE

  • OpenVMS Integrity Server V8.3,V8.3-1H1 および V8.4 用のキット名:

    HP-I64VMS-SAMBA-V0102-ECO1-1.SFX_I64EXE

前提となるキット

HP OpenVMS CIFS Version 1.2 ECO1 キットをインストールする前に,以下のキットがシステムにインストールされている必要があります。

表 1-1 インストールの前提となるキット

キット名OpenVMSバージョンアーキテクチャ
HP-I64VMS-VMS83I_ACRTL-V0900--4.PCSI$COMPRESSED8.3 Integrity servers
HP-I64VMS-VMS831H1I_ACRTL-V0500--4.PCSI$COMPRESSED8.3-1H1Integrity servers
HP-I64VMS-VMS84I_UPDATE-V0500--4.PCSI$COMPRESSED8.4 Integrity servers
DEC-AXPVMS-VMS83A_ACRTL-V0700--4.PCSI$COMPRESSED8.3 Alpha
DEC-AXPVMS-VMS84A_UPDATE-V0500--4.PCSI$COMPRESSED8.4 Alpha

 

Kerberos Version 3.0 以上をインストールする必要もあります。

必要なディスク容量

表 1-1 にソフトウェアのインストールに必要なディスク容量を示します。

表 1-2 必要なディスク容量

オペレーティングシステムディスク容量 (おおよそのブロックサイズ)
OpenVMS Alpha V8.3 および V8.4 94558
OpenVMS Integrity V8.3,V8.3-1H1 および V8.4 108960

 

1.2 ソースファイルのビルド

OpenVMS 上で HP OpenVMS CIFS のソースファイルをビルドする必要がある場合は、以下の手順で行ってください。

  1. HP OpenVMS CIFS の PCSI キットで提供されるセーブセットSAMBA$SRC.BCK から適当なディレクトリ上にソースファイルを展開してください。

    HP OpenVMS CIFS のインストール後,HP OpenVMS CIFS のキットからソースファイル・セーブセットを抽出するには,次のコマンドを入力します。

    $ PRODUCT EXTRACT FILE SAMBA /SELECT=SAMBA$SRC.BCK/DESTINATION=[TEST1]
    

    この例では,PCSI ユーティリティは,HP OpenVMS CIFS のキットからSAMBA$SRC.BCK ファイルを指定したディレクトリである [TEST1] に抽出しています。

    注記: サンプルのインストールログに示すように,HP OpenVMS CIFS のインストール時に HP OpenVMS CIFS のキットからソースファイル・セーブセットを抽出することもできます。この場合,SAMBA$ROOT:[SRC]にSAMBA$SRC.BCKファイルが抽出されます。 サンプルのインストールログは,『HP OpenVMS CIFS 管理者ガイド』の付録 A を参照してください。

  2. インストールされていない場合は,最新の HP C コンパイラをインストールします。 バージョン V7.1 以上が必要です。

  3. HP Module Management System (MMS) for OpenVMS をインストールします。 MMS for OpenVMS ソフトウェアは OpenVMS DECSET のソフトウェア・パッケージに含まれています。

  4. ソースディレクトリで BUILD.COM を実行します。

    • BUILD.COMRELEASE パラメータを指定して実行すると,すべての実行可能ファイルが [.BIN.REL] ディレクトリに置かれます。

    • BUILD.COMDEBUG パラメータを指定して実行すると,すべての実行可能ファイルが [.BIN.DBG] ディレクトリに置かれます。

1.3 全般的な注意事項

ここでは HP OpenVMS CIFS Server に関する全般的な注意事項について説明します。

  • HP OpenVMS CIFS Sever Version 1.2 ECO1 をインストールする前に,HP OpenVMS CIFS Server V1.0 より前のバージョンが実行されていないことを確認してください。 システムに HP OpenVMS CIFS V1.0 より前のバージョンが存在する場合は,これをアンインストールしてから以下を確認してください。

    1. SAMBA_ROOT:[000000] にあるファイルをすべて削除すること。

    2. SAMBA* で始まる論理名の割り当て解除すること。

    3. HP OpenVMS CIFS Server Version 1.2 ECO1 をインストールした後,既存の SMB.CONF ファイルを SAMBA$ROOT:[LIB] にコピーした場合は,次の行を変更する必要があります。

      • SAMBA_ROOTSAMBA$ROOT に変更

      • guest account = SAMBA__GUESTguest account = SAMBA$GUEST に変更

  • HP OpenVMS CIFS Server ソフトウェアをインストールする前に,最新の C RTL ECO キットをインストールする必要があります。 最新の C RTL キットの入手方法については, 『HP OpenVMS CIFS 管理者ガイド』 を参照してください。

  • HP OpenVMS CIFS Server ソフトウェアをアンインストールすると,SMB.CONF ファイルと TDB ファイルを 残すかどうか尋ねるプロンプトが表示されます。「No」を選択すると,構成ファイルを含むすべてのファイルが削除されます。

  • デフォルトの SYSUAF アカウントテンプレートである SAMBA$TMPLT を使用して,HP OpenVMS CIFS Server 用の新しい OpenVMS ユーザーアカウントを作成できます。

    新しい OpenVMS ユーザーアカウントの作成方法の詳細については,『HP OpenVMS CIFS 管理者ガイド』を参照してください。

  • OpenVMS に新規ユーザーを追加する場合は,UIC がユニークであることと,ユーザーの作成時に /ADD_IDENTIFIER 修飾子を使用していることを確認してください。ユーザーが作成されたら,ユーザー識別子がユーザー名と一致することと,DISUSER フラグが設定されていないことを確認してください。

  • HP OpenVMS CIFS Server をインストールすると, SAMBA$SMBDSAMBA$NMBDSAMBA$GUESTSAMBA$TMPLT および CIFSADMIN という 5 つの OpenVMS ユーザーアカウントが作成されます。 これらのアカウントは HP OpenVMS CIFS Server の内部で使われるものです。 SAMBA$SMBD,SAMBA$NMBD, および SAMBA$GUEST アカウントの属性は,変更しないでください。

  • SAMBA$SHUTDOWN.COM を実行すると NMBD プロセスが停止し,すべてのクライアント・セッションとプロセスが終了します。 このコマンドプロシージャは,システムシャットダウン時に実行されるように SYS$MANAGER:SYSHUTDWN.COM に追加してください。

  • HP OpenVMS CIFS Server は,OpenVMS ユーザーアカウントのデフォルトの権限だけを使用します。

  • 移行ユーティリティは HP OpenVMS CIFS Server V1.1 からは,別キットで提供されます。移行ユーティリティは次の Web アドレスからダウンロードできます。

    http://h71000.www7.hp.com/network/CIFS_for_Samba.html

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