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HP OpenVMS CIFS Version 1.2 ECO1: リリース・ノート

第2章 CIFS の機能

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OpenVMSドキュメント・ライブラリ

タイトル/目次
まえがき
第 1 章:はじめに
第 2 章:CIFS の機能
第 3 章:修正された問題
第 4 章:既知の問題
第 5 章:制限事項
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この章では,HP OpenVMS CIFS Server の機能について説明します。HP OpenVMS CIFS Server でサポートされている主な機能を以下に示します。

  • HP CIFS Server は,NT4 スタイルのドメインでも ADS ドメインでもメンバとして構成できます。

  • HP CIFS Server は,NT スタイルの Samba ドメインの PDC (Primary Domain Controller) および BDC (Backup Domain Controller) として構成できます。

  • 完全なブラウジング機能を提供します。

  • OpenVMS Cluster 上で,メンバ・サーバとして HP CIFS Server をサポートします。

  • ファイルのセキュリティは,OpenVMS のファイル・セキュリティ機能に基づいて提供されます。

  • ODS-5 および ODS-2 ボリュームをサポートします。

  • OpenVMS のファイル・フォーマットをサポートします。

  • ASCII,ISO-8859-1,UTF-8,および VTF-7 文字セットをサポートします。

  • NFS および DFS マウントのディスク上にある共有をサポートします。

  • セッション・セキュリティ,NTLMSSP,および 128 ビット暗号化をサポートします。

  • 新しいプリンタ・ドライバをサポートします。

2.1  HP CIFS Server Version 1.2 ECO1 の新機能

  • ODS-2 ディスク上のディレクトリで,最大 39 文字のディレクトリ名に複数のドットを含むことができます。

  • SMB.CONF ファイルに "lock directory" および "private dir" パラメータが含まれていても,SAMBA$CONFIG.COM を使用できます。

  • Windows 7 が CIFS PDC に参加するワークステーションとなるために,SMBv1 プロトコルで CIFS Server と通信するように構成できます。

    Windows 7 クライアントを CIFS PDC に対するワークステーションとして構成する手順は,以下のとおりです。

    1. NT4 ドメインなので DNS 名を使った名前解決を行わないようにレジストリの設定を行います。 レジストリ・エディタ (regedit) で HKLM\System\CCS\Services\LanManWorkstation\ParametersDWORD (DNSNameResolutionRequired = 0) を追加します。

      注記: Windows 2008 あるいは Windows 7 クライアントは,間違って構成された環境を早期に検出するために DNS を使った名前解決で検証します。
    2. ローカルグループ・ポリシーエディタ (gpedit) を使用して, 「コンピュータの構成」→「Windowsの設定」→ 「セキュリティの設定」→「ローカルポリシー」→ 「セキュリティオプション」 をオープンして, 「ネットワーク セキュリティ: LAN Manager認証レベル」 の値を「NTLM応答のみ送信する」に設定します。

  • SAMBA 共有パスが検索リスト論理名の場合,SAMBA は Advanced Server の動作と同じように検索リスト論理名の最初の値のみを受け入れます。

  • testparm ユーティリティは,"path" パラメータで指定された論理名をすべて 20 レベルまで解決します (すなわち,最大 20 レベルまで変換が繰り返されます)。

  • Samba は,共有のパスの値としてシステムワイドおよびクラスタワイドの論理名をサポートします。

2.2 HP CIFS Server Version 1.2 の新機能

HP OpenVMS CIFS Server 1.2 で提供する新機能は以下のとおりです。

  • インストレーションが改善され HP CIFS Server の構成が自動化されました。

  • Windows ADS レルムでメンバとして HP CIFS Server をサポートします。

  • ファイル・セキュリティが以下のとおり改善されました。

    • SMB.CONF パラメータの mask と mode の使用方法が簡略化されました。

    • SMB.CONF パラメータ mask および mode で DELETE 保護ビットがサポートされます。

    • OWNER/GROUP/WORLD RMS 保護マスクに対して Windows から DELETE 保護ビットを設定する機能がサポートされます。

    • セキュリティを設定しても VMS ACE の順序を保持し続けます。

    • Windows で所有者/グループを作成する際に default_protection ACE をマッピングします。

  • 性能の強化

    • 非ストリーム形式のファイルに対し ACE にファイル・サイズを保管します。

    • シーケンシャルな VAR および VFC フォーマットのファイルに対し,ファイル長のヒント値を自動的にアップデートするユーティリティを提供します。

    • 最適化された FDL ファイルを使用した TDB ファイルの作成

    • オープン・ファイルのキャッシュ機能

  • ODS2 ボリュームのサポート

    • ディレクトリの表示性能の改善

    • ファイル名で拡張 ASCII 文字をサポート

    • 79 文字長のファイル名

  • 固定および不明確なフォーマットのファイル作成のサポート

  • ASV から CIFS への共有のセキュリティの移行をサポート

  • 新しい CIFS ユーティリティのサポートと既存ユーティリティの改善

  • 複数の idmap バックエンドのサポート

2.3 HP OpenVMS CIFS Server V1.1 ECO1で提供する機能

HP OpenVMS CIFS Server V1.1 ECO1で提供する新機能は以下のとおりです。

  • CONTROLフラグのサポート

    1. Windowsシステムからファイルのセキュリティが設定された場合,"Full Permission"は,OpenVMSシステム上のACEでREAD+WRITE+EXECUTE+DELETE+CONTROLアクセス権にマップされます。

    2. Windowsの"Take Ownership"および"Change permission"はOpenVMSシステムのCONTROLにマップされます。

    3. ファイルあるいはフォルダーで"Full Permission","Take Ownership"あるいは"Change Permission"のパーミッションを持つ一般ユーザーが,特定のファイルあるいはフォルダーに対して他のユーザー/グループのパーミッションを設定することができます。

  • 管理者は,Windowsのドメインユーザー/グループあるいはHP OpenVMS CIFSのユーザー/グループのどちらかの所有権を変更することにより,ファイルあるいはフォルダの所有者を変更できます。

  • 固定長レコードフォーマットの順編成ファイル,未定義の順編成ファイル、および索引順編成ファイルの読み取りをサポートします。

  • HP OpenVMS CIFS ServerはSMB.CONFの新しい共有レベルパラメーター vms rms formatをサポートし,このパラメータを使用して (デフォルトのStreamレコードフォーマットではなく)Stream_LFレコードフォーマットでファイルを作成することを指定できます。

    注記: 以前のバージョンでは,vfs objectsパラメーターに値streamlfを指定することにより,この機能が制御されていました。
    vms rms formatパラメーターのデフォルト値はstreamです。

    Stream_LFレコードフォーマットでファイルを作成する共有に対して,SMB.CONFファイルの対応する共有定義で次のように指定してください。

    vms rms format = streamlf

    注記: vfs objects = varvfcパラメーターは,SMB.CONFファイルのそれぞれの共有定義か[global]セクションのどちらかに追加する必要があります。
  • 単一のディレクトリにSMBDプロセスダンプを作成します。

    HP OpenVMS CIFS Server Version 1.1 ECO1 for OpenVMSは,システム論理名SAMBA$PROCDMPを提供します。 SMBDプロセスが異常終了した場合,この論理名で指定されるディレクトリにSMBDプロセスダンプが作成されます。

  • SMBSTATUSでオプション--nodename=<nodename>を指定すると,ノード固有のHP OpenVMS CIFS Server情報を表示します。

  • Advanced Server PDCからHP OpenVMS CIFS Server PDCへの移行をサポートします。

  • Windows 2008のサポート

    この機能をサポートするためには,次のようにSMB.CONFのグローバルパラメータ“require strongkey”を“yes”に設定してください。

    [global]
    require strongkey = yes
    

2.4 HP OpenVMS CIFS Server V1.1 で提供する機能

HP OpenVMS CIFS Server V1.1で提供する新機能は以下のとおりです。

  • Samba V3.0.28a ベース

  • HP OpenVMS CIFS Server ソフトウェアのパフォーマンス向上

  • Windows Vista クライアントとの互換性の向上

  • ポート 445 のサポート

  • PDC (プライマリ・ドメインコントローラ) のサポート

  • Windows Vista クライアント用に NTLMv2 をサポート

  • VFC ファイルのサポート

  • TDB 処理の向上

    TDB パフォーマンスを向上させるため,TDB キーの取得に使用するハッシュアルゴリズムが変更されました。 このため,HP OpenVMS CIFS Server V1.1 を既存の HP OpenVMS CIFS Server V1.0 システムにインストールした後,V1.0 の TDB ファイルを V1.1 の TDB ファイルに移行する必要があります。 HP OpenVMS CIFS V1.1 のインストール中,TDB 移行ユーティリティは自動的に V1.0 の TDB ファイルを V1.1 の TDB ファイルに移行します。

  • 親オブジェクトに設定された ACL の子オブジェクトへの継承

  • 「OPTIONS=DEFAULT」および「DEFAULT_PROTECTION」ACE のサポート

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