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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
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タイトルページ
目次
まえがき
第 1 章:日本語入力プロセス (FIP) 概要
第 2 章:FIPの起動と終了
第 3 章:かな漢字変換入力
第 4 章:PROFILE の設定
第 5 章:FIP/SUB 概要
第 6 章:FIP/SUBの起動と終了
第 7 章:FIP/SUBのかな漢字変換
第 8 章:FIP/SUBの制限事項
第 9 章:FIP/SUBの使用例
第 10 章:IMCP の概要(VAX のみ)
付録 A :FIPがサポートするPROFILEのINDEX
付録 B :FIPのメッセージ
付録 C :制限事項
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日本語入力プロセス 利用者の手引き


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第 2 章
FIPの起動と終了

この章では,日本語入力プロセス (FIP) の起動と終了の方法について説明します。

2.1 FIP の起動

FIP は,DCL コマンドの INPUT コマンドによって起動することができます。またこの際,DCL のコマンド・ライン上で,かな漢字変換で使用される個人辞書名や PROFILE 名を指定することもできます。

DCL のコマンド・ライン上で次のように入力します。

 
   $ INPUT START 
 

すると次のメッセージが出力されて,FIP が起動されます。

 
   %FIP-I-WAITCONFIP, Wait establish FIP connection... 
   %FIP-S-CONCOM, connect FIP successfully completion 
 



2.2 個人辞書と PROFILE の指定

FIP 起動時に,かな漢字変換で使用される個人辞書や,かな漢字変換キー等の環境設定のための PROFILE を指定することができます。これらの設定は日本語環境設定ユーティリティー (JSY$CONTROL) を使うと簡単に設定することができます。詳しくは『日本語ユーティリティー利用者の手引き』を参照してください。なお,PROFILE の詳細については『ユーザ・キー定義 利用者の手引き』を参照してください。

  1. 個人辞書,PROFILEをFIP起動時に指定しない場合
    DCL のコマンド・ライン上で次のように入力します。
    (例 1)

     
          $ INPUT START 
     
    


    この例のようにコマンド・ラインに何も修飾子を指定しなかった場合,個人辞書として SYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHO,PROFILE として IM$DEFAULTS:IM$PROFILE.DAT を使用します。 漢字変換キーは JVMS となります。
    次の例のように論理名 JSY$KOJIN に個人辞書ファイル名が定義されている場合は,その個人辞書が用いられます。論理名 JSY$KOJIN がない場合は, SYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHO が使われます。同様に論理名 IM$PROFILE に PROFILE が定義されている場合は,その PROFILE が用いられます。この論理名がない場合は,PROFILE として IM$DEFAULTS:IM$PROFILE.DAT が使われます。
    (例 2)

     
          $ DEFINE JSY$KOJIN KOJIN 
          $ DEFINE IM$PROFILE IM$PROFILE_EVEJ 
          $ INPUT START 
     
    


    この例では,個人辞書として SYS$LOGIN:KOJIN.JISHO, PROFILE として IM$DEFAULTS:IM$PROFILE_EVEJ.DAT を使用します。漢字変換キーは EVEJ キーとなります。

  2. FIP起動時に,個人辞書を指定する場合
    DCL のコマンド・ライン上で,次のように個人辞書指定の修飾子を付加します。

     
       $ INPUT START/DICTIONARY=[ 個人辞書指定 ]
     
    


    [ 個人辞書指定 ] では,ディレクトリ名から個人辞書ファイルを指定することができます。ファイル名のみ指定した場合は,ディレクトリ名は SYS$LOGIN,ファイル・タイプは .JISHO が適用されます。ただしこの修飾子が付加されない場合は,論理名 JSY$KOJIN で定義されたファイル名が参照されます。

    (例 1)

     
          $ INPUT START/DICTIONARY=PRIVATE 
     
    


    この例では,個人辞書として SYS$LOGIN:PRIVATE.JISHO を使用します。
    (例 2)

     
          $ INPUT START/DICTIONARY=SYS$LOGIN:PRIVATE.JISHO 
     
    


    この例では,個人辞書としてSYS$LOGIN:PRIVATE.JISHOを使用します。

  3. FIP起動時に,PROFILEを指定する場合
    DCL のコマンド・ライン上で,次のように PROFILE 指定の修飾子を付加します。

     
       $ INPUT START/PROFILE=[ PROFILE 指定 ]
     
    


    [ PROFILE 指定 ] では,ディレクトリ名から PROFILE を指定することができます。ファイル名のみ指定した場合は,ディレクトリ名は IM$DEFAULTS,ファイル・タイプは .DAT が適用されます。

     
       $ INPUT START/PROFILE=IM$PROFILE_TARO 
     
    


    この例では,PROFILE として IM$DEFAULTS:IM$PROFILE_TARO.DAT を使用します。漢字変換キーは TARO キーとなります。

  4. FIP 起動時に,個人辞書,PROFILE を指定する場合
    DCL のコマンド・ライン上に次のように修飾子を付加します。

     
       $ INPUT START/DICTIONARY=[ 個人辞書指定 ]/PROFILE = [ PROFILE 指定 ]
     
    


    指定方法の詳細は,2,3 を参照してください。



2.3 FIP の終了

一旦起動されたFIPは,何らかの障害が発生しない限りそのまま動作し続けます。 FIPを停止させたい場合には INPUT コマンドを使用します。

2.3.1 INPUT STOP

DCL のコマンド・ライン上で,次のように入力します。

 
   $ INPUT STOP 
 
   %FIP-S-DSCCOM, disconnect FIP successfully completion 
 

というメッセージを出力して,FIPが停止されます。


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