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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
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タイトルページ
目次
まえがき
第 1 章:日本語入力プロセス (FIP) 概要
第 2 章:FIPの起動と終了
第 3 章:かな漢字変換入力
第 4 章:PROFILE の設定
第 5 章:FIP/SUB 概要
第 6 章:FIP/SUBの起動と終了
第 7 章:FIP/SUBのかな漢字変換
第 8 章:FIP/SUBの制限事項
第 9 章:FIP/SUBの使用例
第 10 章:IMCP の概要(VAX のみ)
付録 A :FIPがサポートするPROFILEのINDEX
付録 B :FIPのメッセージ
付録 C :制限事項
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日本語 OpenVMS

日本語 OpenVMS
日本語入力プロセス 利用者の手引き


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第 3 章
かな漢字変換入力

この章では,かな漢字変換入力について説明します。

3.1 かな漢字変換入力ができる状態

FIP を起動しても,必ずしもすべてかな漢字変換入力ができるようにはなりません。特殊な読み込み処理をしているアプリケーションの場合には,FIP のトラップにはかからずにそのままの入力処理が実行されます。つまり, 図 1-1 において,FIDRIVER にトラップされずに,TTDRIVER がそのまま処理をしてしまう場合があります。

かな漢字変換入力ができる状態であるかどうかを見るためには,PROFILE の中で変換対象文字列のビデオ属性の指定を,反転 (reverse),下線 (underline) 等に設定しておけば,その設定のビデオ属性で表示された場合に,かな漢字変換入力が可能であることがわかります。

日本語 OpenVMS が提供する PROFILE では,かな漢字変換可能な場合は強調 (bold) または下線 (underline) になります。

3.2 入力操作

入力操作は,通常の日本語入力エディタ等と同様です。ただし,エディタと違う点は,PROFILE で設定したキー定義ファイルに従って,変換処理ができるということです。

日本語 OpenVMS は,あらかじめ作成されたキー定義を 4 種類提供します。ユーザは簡単な操作で,これらのキー定義のうちの 1 つを選択して使用することができます。ユーザが何も変更しなかったときには,JVMS キーが使用されます。

  1. JVMSキー
    日本語 OpenVMS 標準のキー定義です。JVMS キーを使うと,かな漢字変換キーと VMS の行編集キーとが重ならないという特徴があります。詳しくは,『日本語ライブラリ 利用者の手引き』を参照してください。

  2. EVEJキー
    EVEJ エディタのキー定義です。日本語 EVE の EVEJ キーパッド・モードで使用されています。詳しくは『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  3. LEIAキー
    LEIA エディタのキー定義です。数字キーパッドを使ってかな漢字変換を行います。詳しくは,『日本語ライブラリ 利用者の手引き』を参照してください。

  4. TAROキー
    ワープロ・ソフトの一太郎に似たキー定義です。
    (注:一太郎は株式会社ジャストシステムの登録商標です。)



3.3 キー定義を選択する方法

キー定義を使用する場合には,論理名 IM$PROFILE を次のように定義します。ユーザが何も選択しない場合には,キー定義は JVMS キーが使用されます。

  • JVMS キーを使用する場合

      $DEFINE IM$PROFILE IM$PROFILE_JVMS 
    

  • EVEJ キーを使用する場合

      $DEFINE IM$PROFILE IM$PROFILE_EVEJ 
    

  • LEIA キーを使用する場合

      $DEFINE IM$PROFILE IM$PROFILE_LEIA 
    

  • TARO キーを使用する場合

      $DEFINE IM$PROFILE IM$PROFILE_TARO 
    

この定義をユーザの LOGIN.COM に入れておくと,選択したキー定義を以後のセッションで使用することができます。

新しいキー定義をアプリケーションで使用するには,アプリケーションを再起動してください。

なお,これらの設定は日本語環境設定ユーティリティー (JSY$CONTROL) を使うと簡単に設定することができます。詳しくは『日本語ユーティリティ  利用者の手引き』を参照してください。


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