日本語 SMG を使用すれば,アプリケーション再呼び出しバッファの内容をアクセスしたり,変更することができます。省略時の設定では,再呼び出しバッファには,前に入力した 20 個のコマンド,またはユーザがアプリケーションに対して入力したデータ行が格納されます。
SMG$RETURN_INPUT_LINE ルーチンを使用すれば,再呼び出しバッファから特定の行を要求できます。呼び出す行に対して適切な行番号を指定するか,または照合文字列を指定できます。照合文字列を使用する場合には, SMG$RETURN_INPUT_LINE ルーチンは指定された文字列と一致する行を検索し,その行を戻します。このルーチンは,DCL 形式の RECALL コマンドを実現するための補助機能として提供されます。
SMG$REPLACE_INPUT_LINE ルーチンを使用すれば,再呼び出しバッファ内の指定した行 ( 1 行以上 ) を,指定した文字列と置き換えられます。再呼び出しバッファの他の行は削除されます。このルーチンは行の継続を処理するのに役立ちます。
次の4つのルーチンは display-id
引数をオプションとして受け付けます。
- SMG$READ_COMPOSED_LINE
- SMG$READ_KEYSTROKE
- SMG$READ_STRING
- SMG$READ_VERIFY
display-id 引数を指定した場合には,その引数は入力操作を実行する仮想ディスプレイを指定します。 display-id 引数を指定することにより,文字のエコー表示による変化を,日本語 SMG が継続的に認識するように設定できます。
display-id 引数を省略した場合には,日本語 SMG は,日本語 SMG の出力機能が使用されていないものと解釈します。
display-id 引数を,これまで説明した入力ルーチンに対して指定する場合には,プロンプト文字列と入力の長さの合計はディスプレイのカラム数に制限されるか,または読み込む文字の最大数を指定した場合には,その最大数に制限されます ( SMG$READ_KEYSTROKE ルーチンの場合には,この制限はプロンプト文字列の長さにだけ適用されます )。