日本-日本語
日本HPホーム 製品 & サービス OpenVMS製品情報
≫  お問い合わせ


OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第 1 部:概論
第 1 章:日本語SMG (SMG$)の概要
第 2 章:日本語 SMG の出力操作
第 3 章:日本語 SMG 入力操作
第 4 章:日本語 SMG の高度な機能
第 5 章:フォーリン・ターミナルのサポート
第 6 章:日本語 SMG を使用したプログラム開発
第 7 章:日本語 SMG ルーチンの呼び出しの例
第 2 部:リファレンス・セクション
第 8 章:日本語 SMG リファレンス
コマンド一覧
索引
PDF
OpenVMS ホーム
日本語 OpenVMS

日本語 OpenVMS
日本語画面管理ライブラリ 利用者の手引き


目次 索引



数値機能は,引数として数値を受け付ける機能です。たとえば,ターミナル画面のカラム数などを引数として受け付けます。

数値機能フィールドの形式は次のとおりです。

    NUMERIC 
 
      {numeric-capability = value} [,...] 

各要素の意味は次のとおりです。

・ numeric-capability 表 5-2 に示す機能フィールドのいずれか
・ value 指定した数値機能の値

表 5-2 は数値機能を示しています。

表 5-2 数値機能
VMS名 SMGによる使用 説明
COLUMNS 1行のカラム数を指定する。
CR_FILL × 復帰改行(キャリッジ・リターン) の後に必要なフィル文字の数を指定する。
LF_FILL × 改行(ライン・フィード) の後に必要なフィル文字の数を指定する。
FRAME × 入力または出力される各文字に対してターミナル・ドライバが期待するデータ・ビットの数を制御する (値は 5 〜 8の範囲でなければならない)。
NUMBER_FN_KEYS × ファンクション・キーの数を指定する。
PRIVATE_NUM_1 to 10 × 設定されている場合には,これらのフィールドはユーザ定義機能 1 〜 10を示す。
ROWS × 画面の行数を指定する。
WIDE_SCREEN_COLUMNS ワイド・モードで使用できるカラム数を指定する。

たとえば,次に示す TERMTABLE エントリは, VT300 シリーズ・ターミナルの 2 つの属性を示しています。

NAME = "VT300_series" 
 
  NUMERIC 
 
    rows = 24,         columns = 80 



5.2.3 文字列機能フィールド

文字列機能フィールドは複数の機能を備えています。これらのフィールドを使用すれば,次の操作が可能です。

  • ラインを描くための描画文字を指定できる。

  • プログラムがキャリッジ制御文字 ( たとえば,フォーム・フィード ) を実行するのではなく,表示できるようにアイコンを提供できる。

  • 任意のタイプの漢字ターミナルで特定の操作 ( たとえば,ERASE_TO_END_OF_LINE ) を実行するための文字シーケンスを指定できる。

  • 特定の漢字ターミナルで,特殊キー ( たとえばファンクション・キー ) によって戻される文字列を指定できる。

  • 最大 255 バイトの文字列を指定できる ( 文字列の最大長はその文字列の複雑さに応じて異なるが,どの場合も255 バイト以下である )。

表 5-3 は文字列機能を示しています。

表 5-3 文字列機能
VMS名 SMGによる使用 説明
BEGIN_ALTERNATE_CHAR × 代替文字集合を開始する。
BEGIN_AUTOPRINT_MODE × 自動プリント・モードを開始する。
BEGIN_AUTOREPEAT_MODE × 自動リピート・モードを開始する。
BEGIN_AUTOWRAP_MODE × 自動ラップ・モードを開始する。
BEGIN_BLINK 点滅文字を開始する。
BEGIN_BOLD ボールド文字を開始する。
BEGIN_DELETE_MODE × 削除モードを開始する。
BEGIN_INSERT_MODE × 挿入モードを開始する。
BEGIN_LINE_DRAWING_CHAR ライン描画文字集合の使用を開始する。
BEGIN_NORMAL_RENDITION 通常ビデオ属性の使用を開始する。
BEGIN_REVERSE 文字の反転表示を開始する。
BEGIN_UNDERSCORE 下線付き文字を開始する。
BOTTOM_T_CHAR ライン描画文字の "⊥" を表示する。
CLEAR_TAB × 現在のカラムのタブを消去する。
CR_GRAPHIC 制御文字を実行するのではなく,表現するときにキャリッジ・リターンを示すための文字を定義する。
CROSS_CHAR 垂直線の交差を表現するための文字を定義する。
CURSOR_DOWN × カーソルを n 行だけ下に移動する ( スクロールは実行されない )。
CURSOR_LEFT × カーソルを n カラムだけ左に移動する。
CURSOR_NEXT_LINE × 引数 nを受け付け,カーソルを n 行後の最初の位置に移動する。
CURSOR_POSITION_REPORT × 2 つ引数を使用して現在の位置を報告する。
CURSOR_PRECEDING_LINE × 引数 nを受け付けカーソルを n 行前の最初の位置に移動する。
CURSOR_RIGHT × 引数 nを受け付けカーソルを右に nカラムだけ移動する。
CURSOR_UP × 引数 nを受け付け,カーソルを上に n行移動する (スクロールは実行されない) 。
DARK_SCREEN 画面の背景色を暗くする(通常表示)。
DELETE_CHAR × 引数 nを受け付け, n文字を削除する。
DELETE_LINE × 引数 nを受け付け n行を削除する。
DEVICE_ATTRIBUTES × "What are you?" シーケンスに対する漢字ターミナルの応答。
DOUBLE_HIGH_BOTTOM 行を縦横倍角文字の下半分に変更する。
DOUBLE_HIGH_TOP 行を縦横倍角文字の上半分に変更する。
DOUBLE_WIDE 行を横倍角文字に変更する。
END_ALTERNATE_CHAR × 代替文字集合を終了する。
END_AUTOPRINT_MODE × 自動プリント・モードを終了する。
END_AUTOREPEAT_MODE × 自動リピート・モードを終了する。
END_AUTOWRAP_MODE × 自動ラップ・モードを終了する。
END_BLINK × 点滅文字を終了する。
END_BOLD × ボールド文字モードを終了する。
END_DELETE_MODE × 削除モードを終了する。
END_INSERT_MODE × 挿入モードを終了する。
END_LINE_DRAWING_CHAR ライン描画文字を終了する。
END_REVERSE × 文字の反転表示を終了する。
END_UNDERSCORE × 下線付けを終了する。
ERASE_DISPLAY_TO_CURSOR × ディスプレイを仮想カーソルの位置まで消去する。
ERASE_LINE_TO_CURSOR × 行を仮想カーソルの位置まで消去する。
ERASE_TO_END_DISPLAY × ディスプレイの最後まで消去する。
ERASE_TO_END_LINE 行の最後まで消去する。
ERASE_WHOLE_DISPLAY ディスプレイ全体を消去する。
ERASE_WHOLE_LINE × 行全体を消去する。
ERROR_ICON エラーを示す文字を定義する。
FF_GRAPHIC 制御文字を実行するのではなく,表示するときに,改ページ ( フォーム・フィード ) を示すためにこの文字を使用する。
HOME カーソルのホーム・ポジションを定義する。
HORIZONTAL_BAR ライン描画文字の "─" を表示する。
HT_GRAPHIC 制御文字を実行するのではなく,表示するときに,水平タブを示すためにこの文字を使用する。
INDEX × カラム位置を変更せずに,カーソルを1行だけに下に移動する ( 必要に応じて画面の内容は上にスクロールされる)。
INIT_STRING ターミナル初期化文字列を定義する。
INSERT_CHAR × 引数 nを受け付け, n文字を挿入する。
INSERT_LINE × 引数 nを受け付け, n行を挿入する。
INSERT_PAD × 引数 nを受け付け,挿入した文字の後に n 文字のパッド文字を挿入する。
KEY_0 アプリケーション・モードでキーパッドの 0 によって戻される。
KEY_1 アプリケーション・モードでキーパッドの 1 によって戻される。
KEY_2 アプリケーション・モードでキーパッドの 2 によって戻される。
KEY_3 アプリケーション・モードでキーパッドの 3 によって戻される。
KEY_4 アプリケーション・モードでキーパッドの 4 によって戻される。
KEY_5 アプリケーション・モードでキーパッドの 5 によって戻される。
KEY_6 アプリケーション・モードでキーパッドの 6 によって戻される。
KEY_7 アプリケーション・モードでキーパッドの 7 によって戻される。
KEY_8 アプリケーション・モードでキーパッドの 8 によって戻される。
KEY_9 アプリケーション・モードでキーパッドの 9 によって戻される。
KEY_BACKSPACE × バックスペース・キーによって戻される。
KEY_COMMA キーパッドのコンマ・キーによって戻される。
KEY_DOWN_ARROW [↓]キーによって戻される。
KEY_E1 E1(編集キー1)によって戻される。
KEY_E2 E2(編集キー2)によって戻される。
KEY_E3 E3(編集キー3)によって戻される。
KEY_E4 E4(編集キー4)によって戻される。
KEY_E5 E5(編集キー5)によって戻される。
KEY_E6 E6(編集キー6)によって戻される。
KEY_ENTER (k) キーパッドの [Enter] キーによって戻される。
KEY_F1
[F1]キー(ファンクション・キー1) によって戻される。
KEY_F20
[F20]キー(ファンクション・キー20) によって戻される。 KEY_LABEL_F1
[F1]キー(ファンクション・キー1) 上の記号。
KEY_LABEL_F20
× [F20]キー(ファンクション・キー20)上の記号。 KEY_LEFT_ARROW
[←]キーによって戻される。 KEY_MINUS
キーパッドのマイナス・キーによって戻される。 KEY_PERIOD
キーパッドのピリオド・キーによって戻される。 KEY_PF1
[PF1]キーによって戻される。 KEY_PF2
[PF2]キーによって戻される。 KEY_PF3
[PF3]キーによって戻される。 KEY_PF4
[PF4]キーによって戻される。 KEY_RIGHT_ARROW
[→]キーによって戻される。 KEY_UP_ARROW
[↑]キーによって戻される。 LEFT_T_CHAR
ライン描画文字の "├" を表示する。 LF_GRAPHIC
制御文字を実行するのではなく,表示するときに,改行(ライン・フィード)を示すためにこの文字を使用する。 LIGHT_SCREEN
画面の背景色を明るくする(反転表示)。 LOWER_LEFT_CORNER
ライン描画文字の "└ " を表示する。 LOWER_RIGHT_CORNER
ライン描画文字の " ┘" を表示する。 NAME
ターミナル名を定義する。エントリ内の最初のフィールドでなければならない。 NEWLINE_CHAR
× 復帰改行(ニューライン)文字を定義する。 NEXT_LINE
× 次の行を表示する。 NO_PRINTER
× プリンタが接続されていない状態を定義する。 PAD_CHAR
× パッド文字を定義する(NULL 以外の場合)。 PRINT_SCREEN
× 画面の内容をプリントする。 PRINTER_READY
× プリンタの使用可能(ready)状態を定義する。 PRINTER_NOT_READY
× プリンタの使用不可能(not ready )状態を定義する。 PRIVATE_STR_1

PRIVATE_STR_10 × ユーザ定義機能 10
REQUEST_CURSOR_POSITION × 現在のカーソルの位置を要求する。
REQUEST_PRINTER_STATUS × 接続されているプリンタの状態を要求する。
RESTORE_CURSOR × 前に保存した位置にカーソルを戻す。
REVERSE_INDEX × 前の行の同じカラムにカーソルを移動する (必要に応じて,画面の内容は下にスクロールされる)。
RIGHT_T_CHAR ライン描画文字の " ┤" を表示する。
SAVE_CURSOR × カーソルの位置を保存する。
SCROLL_FORWARD × 引数 n を受け付け,前向きに n 行をスクロールする。
SCROLL_REVERSE 引数 n を受け付け,逆向きに n行をスクロールする。
SEL_ERASE_TO_END_DISPLAY × カーソルの位置からディスプレイの最後まで選択的に消去する(属性は変更しない)。
SEL_ERASE_TO_END_LINE × カーソルの位置から行の最後まで選択的に消去する(属性は変更しない)。
SEL_ERASE_WHOLE_DISPLAY × ディスプレイ全体を選択的に消去する (属性は変更しない)。
SEL_ERASE_WHOLE_LINE × 行全体を選択的に消去する (属性は変更しない)。
SET_APPLICATION_KEYPAD アプリケーション・キーパッド・モードを開始する。
SET_CHAR_NOT_SEL_ERASE × 後続のすべての文字を選択的に消去不可能として指定する。
SET_CHAR_SEL_ERASE × 後続のすべての文字を選択的に消去可能として指定する。
SET_CURSOR_ABS カーソルのアドレスを指定する (行引数とカラム引数を受け付ける)。
SET_CURSOR_OFF カーソルを表示されない状態に設定する。
SET_CURSOR_ON カーソルを表示される状態に設定する。
SET_JUMP_SCROLL スクロールをジャンプ・スクロールに設定する。
SET_NUMERIC_KEYPAD キーパッド・アプリケーション・モードを終了する(数値モードを再開する)。
SET_ORIGIN_ABSOLUTE × 現在のスクロール領域の外部にカーソルを移動することを許可する。
SET_ORIGIN_RELATIVE × 現在のスクロール領域の外部にカーソルを移動することを禁止する。
SET_PRINTER_OUTPUT × 画面ではなく,プリンタ・ポートに出力を送信する。
SET_SCREEN_OUTPUT × ターミナル画面に出力を送信する。
SET_SCROLL_REGION スクロール領域を設定する (引数として上マージンと下マージンを受け付ける)。
SET_SMOOTH_SCROLL スクロールを連続スクロールに設定する。
SET_TAB × 現在のカラムにタブを設定する。
SINGLE_HIGH この行の高さと幅を通常表示に変更する。
TAB_CHAR × タブ文字を定義する ( [Ctrl/I]またはパッドを含むタブ以外の文字)。このフィールドは, ASCII 以外の漢字ターミナルの場合にだけ使用しなければならない。
TOP_T_CHAR ライン描画文字の " ┬ " を表示する。
TRUNCATION_ICON オーバーフロー文字が切り捨てられたことを示す文字を定義する。
UNDERLINE_CHAR × 文字に下線を付ける。
UPPER_LEFT_CORNER ライン描画文字の "┌ " を表示する。
UPPER_RIGHT_CORNER ライン描画文字の " ┐" を表示する。
VERTICAL_BAR ライン描画文字の "│" を表示する。
VT_GRAPHIC 制御文字を実行するのではなく,表示するときに,垂直タブを示す文字を定義する。
WIDTH_NARROW 漢字ターミナルの幅を通常幅(80 カラム)に設定する。
WIDTH_WIDE 漢字ターミナルの幅を拡大幅(132 カラム)に設定する。


目次 索引

© 2012 Hewlett-Packard Development Company, L.P.