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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
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タイトルページ
目次
まえがき
第 1 部:概論
第 1 章:日本語SMG (SMG$)の概要
第 2 章:日本語 SMG の出力操作
第 3 章:日本語 SMG 入力操作
第 4 章:日本語 SMG の高度な機能
第 5 章:フォーリン・ターミナルのサポート
第 6 章:日本語 SMG を使用したプログラム開発
第 7 章:日本語 SMG ルーチンの呼び出しの例
第 2 部:リファレンス・セクション
第 8 章:日本語 SMG リファレンス
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Move Virtual Display ルーチンは,ペーストボード上で仮想ディスプレイを移動しますが,ペースト順序は変更しません。

形式

SMG$MOVE_VIRTUAL_DISPLAY

  • display-id

  • ,pasteboard-id

  • ,pasteboard-row

  • ,pasteboard-column

  • [,top-display-id]


戻り値



OpenVMS 用法 cond_value
データ型 longword (unsigned)
アクセス write only
受け渡し方 by value



引数



display-id

OpenVMS 用法 identifier
データ型 longword (unsigned)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


移動する仮想ディスプレイを指定します。display-id 引数は,ディスプレイ識別子を格納した符号なしロングワードのアドレスです。

この引数は SMG$CREATE_VIRTUAL_DISPLAY ルーチンによって与えられます。

pasteboard-id

OpenVMS 用法 identifier
データ型 longword (unsigned)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


移動操作が実行されるペーストボードを指定します。pasteboard-id 引数は,ペーストボード識別子を格納した符号なしロングワードのアドレスです。

この引数は SMG$CREATE_PASTEBOARD ルーチンによって与えられます。

pasteboard-row

OpenVMS 用法 longword_signed
データ型 longword (signed)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


指定された仮想ディスプレイの,新しい位置を示すペーストボードの行番号を指定します。 pasteboard-row 引数は,行番号を格納した符号付きロングワードのアドレスです。

pasteboard-column

OpenVMS 用法 longword_signed
データ型 longword (signed)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


指定された仮想ディスプレイの新しい位置を示すペーストボードのカラム番号を指定します。pasteboard-column 引数は,カラム番号を格納した符号付きロングワードのアドレスです。

top-display-id

OpenVMS 用法 identifier
データ型 longword (unsigned)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


移動する display-id 引数がペーストされるときに,そのディスプレイの上になる仮想ディスプレイの識別子。top-display-id 引数は,仮想ディスプレイ識別子を格納した符号なしロングワードのアドレスです。 top-display-id 引数を使用できるのは,display-id 引数によって指定される仮想ディスプレイが現在ペーストされておらず, top-display-id 引数によって指定される仮想ディスプレイがペーストされている場合だけです。


説明

SMG$MOVE_VIRTUAL_DISPLAY ルーチンは,仮想ディスプレイを現在の位置から指定された位置に移動し,仮想ディスプレイがペーストされている場合には,ペースト順序をそのまま保存します。移動されるディスプレイが現在ペーストされていない場合には, SMG$MOVE_VIRTUAL_DISPLAY ルーチンは,ユーザに対して 2 つのオプションを示します。省略時の設定では,SMG$MOVE_VIRTUAL_DISPLAY ルーチンはペースト順序の 1 番上の,指定された位置に仮想ディスプレイをペーストします。

しかし,top-display-id 引数が指定された場合には, SMG$MOVE_VIRTUAL_DISPLAY ルーチンは移動する仮想ディスプレイを, top-display-id 引数によって指定される仮想ディスプレイの下にペーストします。この場合には,top-display-id 引数によって指定される仮想ディスプレイはすでにペーストされていなければなりません。

ディスプレイを異なるペーストボード間で移動することはできません。それにもかかわらず,pasteboard-id 引数を指定しなければならないのは,特定の仮想ディスプレイを複数のペーストボードにペーストできるからです。

仮想ディスプレイがバッチ処理される場合には,このルーチンを使用してはいけません。


戻される状態値

SS$_NORMAL 正常終了。
SMG$_ILLBATFNC ディスプレイがバッチ処理されています。
誤操作です。
SMG$_INVDIS_ID display-id 引数に誤りがあります。
SMG$_INVPAS_ID pasteboard-id 引数に誤りがあります。
SMG$_WRONUMARG 引数の数が誤っています。


SMG$REPASTE_VIRTUAL_DISPLAY ルーチンに示されている FORTRAN プログラムの例を参照してください。



Translate a Key Name into a Key Code ルーチンは,キーボードのキーのキー名を対応するキー・コードに変換します。

形式

SMG$NAME_TO_KEYCODE key-name ,key-code


戻り値



OpenVMS 用法 cond_value
データ型 longword (unsigned)
アクセス write only
受け渡し方 by value



引数



key-name

OpenVMS 用法 char_string
データ型 character string
アクセス read only
受け渡し方 by descriptor


キー・コードに変換されるキーの名前を格納した文字列。key-name 引数は,キー名を格納した文字列を示すディスクリプタのアドレスです。 key-name 引数は単なるキーの名前であり,たとえば,COMMA,PERIOD, KP4 などです。

key-code

OpenVMS 用法 word_unsigned
データ型 word (unsigned)
アクセス write only
受け渡し方 by reference


key-name 引数を変換した後のキー・コードが書き込まれます。 key-code 引数は,キー・コードを格納する符号なしワードのアドレスです。

key-code 引数は,SMG$READ_COMPOSED_LINE,SMG$READ_KEYSTROKE, SMG$READ_STRING,SMG$READ_VERIFY ルーチンによって与えられる word-terminator-code 引数と同じです。


説明

SMG$NAME_TO_KEYCODE ルーチンは,キーボードのキーのキー名を対応するキー・コードに変換します。このキー・コードは,SMG$READ_COMPOSED_LINE,SMG$READ_KEYSTROKE, SMG$READ_STRING,SMG$READ_VERIFY ルーチンから word-terminator-code 引数に戻されるコードと同じです。このルーチンから戻されるキー・コードの形式は SMG$K_TRM_keynameです。たとえば,キー名として ENTER を指定した場合には,このルーチンから戻されるキー・コードは SMG$K_TRM_ENTER です。

終了文字コードについての詳しい説明は, 第 3 章表 3-1 を参照してください。


戻される状態値

SS$_NORMAL 正常終了。
SMG$_INVKEYNAM key-name 引数に誤りがあります。




Paste Virtual Display ルーチンは,仮想ディスプレイをペーストボードにペーストします。

形式

SMG$PASTE_VIRTUAL_DISPLAY

  • display-id

  • ,pasteboard-id

  • [,pasteboard-row]

  • [,pasteboard-column]

  • [,top-display-id]


戻り値



OpenVMS 用法 cond_value
データ型 longword (unsigned)
アクセス write only
受け渡し方 by value



引数



display-id

OpenVMS 用法 identifier
データ型 longword (unsigned)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


ペーストされる仮想ディスプレイの識別子。 display-id 引数は,仮想ディスプレイの識別子を格納した符号なしロングワードのアドレスです。

この引数は SMG$CREATE_VIRTUAL_DISPLAY ルーチンによって与えられます。

pasteboard-id

OpenVMS 用法 identifier
データ型 longword (unsigned)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


仮想ディスプレイがペーストされるペーストボードの識別子。 pasteboard-id 引数は,ペーストボード識別子を格納した符号なしロングワードのアドレスです。

pasteboard-row

OpenVMS 用法 longword_signed
データ型 longword (signed)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


指定された仮想ディスプレイの1行目が置かれるペーストボードの行。 pasteboard-row 引数は,行の位置を格納した符号付きロングワードのアドレスです。

pasteboard-row 引数が省略された場合,仮想ディスプレイがペーストされた最後の行が用いられます。pasteboard-row 引数が省略され,かつ仮想ディスプレイが1度もペーストされなかったことがない場合には1行目が用いられます。

pasteboard-column

OpenVMS 用法 longword_signed
データ型 longword (signed)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


指定された仮想ディスプレイの1カラム目が置かれるペーストボードのカラム。 pasteboard-column 引数は,カラム位置を格納した符号付きロングワードのアドレスです。

pasteboard-columm 引数が省略された場合,仮想ディスプレイがペーストされた最後のカラムが用いられます。pasteboard-columm 引数が省略され,かつ仮想ディスプレイが1度もペーストされなかったことがない場合には,1カラム目が用いられます。

top-display-id

OpenVMS 用法 identifier
データ型 longword (unsigned)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


display-id 引数で指定された仮想ディスプレイをその下にペーストする仮想ディスプレイの識別子。 top-display-id 引数は省略可能で,この識別子を格納した符号なしロングワードのアドレスです。この引数で指定された仮想ディスプレイはすでにペーストされていなくてはいけません。


説明

top-display-id 引数が指定されていない場合, SMG$PASTE_VIRTUAL_DISPLAY はペーストボードに仮想ディスプレイを置き,仮想ディスプレイを表示可能にします。top-display-id 引数が指定されている場合は,SMG$PASTE_VIRTUAL_DISPLAY は top-display-id 引数で指定された仮想ディスプレイの下に display-id 引数で指定された仮想ディスプレイをペーストします。この場合,top-display-id 引数で指定された仮想ディスプレイはすでにペーストされていなくてはなりません。

仮想ディスプレイがバッチ処理されている場合はこのルーチンを使用してはいけません。


戻される状態値

SS$_NORMAL 正常終了。
SMG$_ILLBATFNC 仮想ディスプレイはバッチ処理されています。誤操作です。
SMG$_INVDIS_ID display-id 引数が誤っています。
SMG$_INVPAS_ID pasteboard-id 引数が誤っています。
SMG$_WRONUMARG 引数の数が誤っています。




Delete a Series of Virtual Displays ルーチンは,指定された仮想ディスプレイを削除し,さらに指定されたペーストボード上の指定された仮想ディスプレイの上にペーストされているすべてのディスプレイを削除します。

形式

SMG$POP_VIRTUAL_DISPLAY display-id ,pasteboard-id


戻り値



OpenVMS 用法 cond_value
データ型 longword (unsigned)
アクセス write only
受け渡し方 by value



引数



display-id

OpenVMS 用法 identifier
データ型 longword (unsigned)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


削除する一番下の(最初の)仮想ディスプレイを指定します。 display-id 引数は,ディスプレイ識別子を格納した符号なしロングワードのアドレスです。このディスプレイよりペースト順序が上のすべてのディスプレイ(つまり,指定されたディスプレイより後にペーストされたすべてのディスプレイ)も削除されます。

この引数は SMG$CREATE_VIRTUAL_DISPLAY ルーチンによって与えられます。

pasteboard-id

OpenVMS 用法 identifier
データ型 longword (unsigned)
アクセス read only
受け渡し方 by reference


ディスプレイの削除操作が実行されるペーストボードを指定します。 pasteboard-id 引数は,ペーストボード識別子を格納した符号なしロングワードのアドレスです。


説明

SMG$POP_VIRTUAL_DISPLAY ルーチンは,指定されたペーストボードから 1 つ以上のディスプレイを削除します(単にペーストを取り消すだけではありません)。この場合,指定されたディスプレイから削除を開始し,その後,そのディスプレイよりペースト順序が上にあるすべてのディスプレイも削除します(つまり,指定されたディスプレイの後でペーストされたすべてのディスプレイを削除します)。

戻される状態値

SS$_NORMAL 正常終了。
SMG$_INVDIS_ID display-id 引数に誤りがあります。
SMG$_INVPAS_ID pasteboard-id 引数に誤りがあります。
SMG$_WRONUMARG 引数の数が誤っています。


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