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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第 1 章:概要
第 2 章:ロケールファイルの形式
第 3 章:文字セット記号ファイル
第 4 章:コマンド・リファレンス
 ≫ GENCAT
 ≫ ICONV COMPILE
 ≫ ICONV CONVERT
 ≫ LOCALE COMPILE
 ≫ LOCALE LOAD
 ≫ LOCALE UNLOAD
 ≫ LOCALE SHOW CHARACTER_DEFINITIONS
 ≫ LOCALE SHOW CURRENT
 ≫ LOCALE SHOW PUBLIC
 ≫ LOCALE SHOW VALUE
 ≫ zic
付録 A:日本語ロケール
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HP OpenVMS
HP C 国際化ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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各種の国際化論理名で定義された,現在の国際化環境の要約を表示します。

形式

LOCALE SHOW [CURRENT]


パラメータ



なし


修飾子



なし


説明

LOCALE SHOW CURRENTコマンドは,ロケール・カテゴリごとの設定,および環境変数LC_ALLとLANGの値をリストします。

CURRENTキーワードはデフォルトの値のため,省略しても構いません。カテゴリを定義する論理名は,カテゴリと同じ名前です。たとえば,LC_MESSAGESという論理名は, LC_MESSAGESカテゴリの設定を定義します。 表 4-3 は,ロケール・カテゴリについて説明しています。

表 4-3 ロケール・カテゴリ
カテゴリ 説明
LC_COLLATE 照合シーケンスについての情報
LC_CTYPE 文字分類についての情報
LC_MESSAGES プログラム・メッセージの言語,および yes/no プロンプトの形式についての情報
LC_MONETARY 通貨編集形式についての情報
LC_NUMERIC 数値編集形式についての情報
LC_TIME 日付/時刻についての情報

ロケール・カテゴリは,次に示す順序で論理名を検索することによって,それぞれ定義されます。検索は,論理名が見つかるまで行われます。見つかった論理名が,有効なロケール・ファイルを表していない場合, LOCALE SHOWは,すべてのカテゴリに対して,文字列"C"を表示します。

  1. LC_ALL

  2. テーブルの中で指定されているカテゴリに対応する論理名 (たとえば,有効なロケール・カテゴリとしてLC_NUMERICが指定されている場合, LOCALE SHOW CURRENTコマンドは,カテゴリ名,およびこれが定義するロケール名を表示する)。

  3. LANG

  4. SYS$LC_ALL

  5. SYS$*論理名で指定される,ロケール・カテゴリのシステムのデフォルトの値。たとえば,カテゴリLC_NUMERICのデフォルトの値は,SYS$LC_NUMERIC論理名で定義される。

  6. SYS$LANG

システム管理者は,サイト別システム・スタートアップ・ファイルでSYS$*論理を定義して,デフォルトのロケールを設定することもできます。定義が指定されない場合,プログラムは,組み込みのロケール"C"を使用して処理を行います。この場合,LOCALE SHOW CURRENTコマンドは,現在のロケール・カテゴリに対して,文字列"C"を表示します。

エラー

環境を定義する論理名が誤って定義されていても,警告メッセージが表示されることはありません。ただし,HP Cランタイム・ライブラリ・ルーチン setlocaleを使用するアプリケーションが受け取るであろう実際の国際化環境が正確にリストされます (たとえば,下の例でSPECIAL.LOCALEファイルが存在しない場合, LC_MESSAGESカテゴリの表示はLC_MESSAGES="C"となります)。

#1
$ DEFINE LC_COLLATE EN_US.ISO8859-1 ! NOTE: the collate category in unquoted 
$ DEFINE LANG EN_GB_ISO8859-1 
$ DEFINE LC_MESSAGES PRIVATE$DISK:[APPL.LOCALES]SPECIAL.LOCALE 
$ LOCALE SHOW CURRENT 
 
LANG="EN_GB_ISO8859-1" 
LC_CTYPE="EN_GB_ISO8859-1" 
LC_COLLATE=EN_US_ISO8859-1 
LC_TIME="EN_GB_ISO8859-1" 
LC_NUMERIC="EN_GB_ISO8859-1" 
LC_MONETARY="EN_GB_ISO8859-1" 
LC_MESSAGES=PRIVATE$DISK:[APPL.LOCALES]SPECIAL.LOCALE;1 
LC_ALL= 
 

この例は,LC_COLLATEとLC_MESSAGESを除くすべてのロケール・カテゴリのデフォルトの値を, EN_GB.ISO8859-1という同じロケールに設定するプロセスを示しています。二重引用符で囲まれた設定は,その内容が,LANG,LC_ALL,SYS$LC_ALL, SYS$LANGのいずれかの論理名の設定に含まれていることを表します。これに対して,二重引用符で囲まれていない設定は,そのカテゴリに対する論理名が,国際化環境を定義していることを表します。この例は,ロケール・カテゴリが完全なファイル名で指定された場合,完全なファイル名が表示されることも示しています。


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