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Is Daylight Savings time in effect? Y |
次に,TDF を入力するように求めるプロンプトが表示され,該当するタイム・ゾーンと夏時間に応じた省略時の設定が表示されます。次の例では,省略時の設定は -4:00 です。できるだけ,省略時の設定をそのまま使用してください。
Enter the Time Differential Factor [-4:00]: [Return] |
これにより,次の (またはこれに近い) 情報が表示されます。
If this is a seasonal time change, it may also be necessary to modify the system time. Generally, seasonal time changes result in adding 1:00 hour, or adding -1:00 hour to the system time. |
次の質問に Yes または No と応答します。
Do you wish to modify the local system time [N]: Yes |
Yes と応えた場合は,次の情報が表示されます。
Enter the time adjustment value you would like to add to the local time. You can enter hours only (hh) or hours and minutes (hh:mm) The value can be positive (hh:mm or +hh:mm) or negative (-hh:mm). |
次に調整する時間を入力します。通常は,-1:00 か +1:00 です。
Enter the time adjustment value: -1:00 |
最後に,TDF と調整時間 (指定した場合) が表示されるので,それらが正しいか確認します。
NEW SYSTEM TIME DIFFERENTIAL FACTOR = -4:00 ADDING -1:00 TO THE LOCAL TIME. |
Is this correct? [Y]: |
Yes と応えると,TDF が設定され,論理名 SYS$TIMEZONE_DIFFERENTIALが定義されます。
No と応えると,TDF の情報の画面に戻り, TDF と時間の調整をはじめから選択できるようになります。
6.3 OpenVMS VAX システムでのタイム・ゾーン情報の設定
この節では,OpenVMS VAX および OpenVMS Alpha バージョン 7.2 以前でのタイム・ゾーン情報の設定方法について説明します。 OpenVMS Alpha バージョン 7.3 以降でのタイム・ゾーンの設定方法については, 第 6.2 節 を参照してください。
コマンド・プロシージャ,SYS$MANAGER:UTC$TIME_SETUP.COM を使用すれば,次のように,タイム・ゾーン情報を設定できます。
クラスタ上のあるノードのタイム・ゾーンや TDF を変更した場合,変更した設定がクラスタ上の他のメンバに有効となるのは,これらのノードが再起動した時点です。
ユーザが使用しやすいように,コマンド・プロシージャを操作するセクションは 2 つに分かれています。
コマンド・プロシージャ SYS$MANAGER:UTC$TIME_SETUP.COM を使用するには,次の手順に従ってください。
$ SET PROCESS/PRIVILEGES=(LOG_IO,OPER) |
$ @SYS$MANAGER:UTC$TIME_SETUP.COM |
%UTC-I-UPDTIME, updating Time Zone information in SYS$COMMON:[SYSEXE] |
Configure which time parameter (TIMEZONE/TDF/BOTH/NONE)? [BOTH] |
TDF とタイム・ゾーンの両方 (BOTH) を選択してください。タイム・ゾーンを設定せずに TDF を設定すると,コマンド・プロシージャは省略時の TDF 値を使用できません。 |
コマンド・プロシージャに対して BOTH,あるいは TIMEZONE を入力した場合は,次の節に進んでください。 TDF を入力した場合, 第 6.3.2 項 に進んでください。
6.3.1 ユーザのシステムでのタイム・ゾーンの設定
ローカル・タイム・ゾーンは,ユーザが省略時のタイム・ゾーンとして設定したいタイム・ゾーンです。通常このローカル・タイム・ゾーンは,ユーザのシステムの設置されている地点のローカル・タイム・ゾーンと一致させます。
ローカル・タイム・ゾーンは,コマンド・プロシージャで選択を行って設定します。
システムは,まず次のような情報を表示します。
Configuring the Local Time Zone TIME ZONE SPECIFICATION -- Main Time Zone Menu 1) Australia 11) GMT 21) Mexico 31) Turkey 2) Brazil 12) Greenwich 22) NZ 32) UCT 3) CET 13) Hong Kong 23) NZ-CHAT 33) US 4) Canada 14) Iceland 24) Navajo 34) UTC 5) Chile 15) Iran 25) PRC 35) Universal 6) Cuba 16) Israel 26) Poland 36) W-SU 7) EET 17) Jamaica 27) ROC 37) WET 8) Egypt 18) Japan 28) ROK 38) Zulu 9) Factory 19) Libya 29) Singapore 10) GB-Eire 20) MET 30) SystemV 0) None of the above |
Main Time Zone Menu で表示される省略形の意味を 表 6-1 に示します。
タイム・ゾーンを選択するには,次の手順に従ってください。
Select the number above that best describes your location: 33 |
0 を入力すると,省略時の設定である GMT に設定される。
You selected US as your time zone. Is this correct? (Yes/No) [YES]: [Return] |
US Time Zone Menu 1) Alaska 4) Central 7) Hawaii 10) Mountain 2) Aleutian 5) East-Indiana 8) Indiana-Starke 11) Pacific 3) Arizona 6) Eastern 9) Michigan 12) Samoa 0) None of the above |
Select the number above that best describes your location: 6 |
You selected US/Eastern as your time zone. Is this correct? (Yes/No) [YES]: [Return] |
最後の1行の確認が終わると,システムは次の論理名を再定義する。
Compaq C RTL は,ユーザのアプリケーションのタイム・ゾーン規則を算出するために,これらの論理名を使用する。この情報は SYS$TIMEZONE.DAT にも書き込まれる。システムの再起動時に,これら 2 つの論理名は書き替えられる。
システムは,ユーザが入力したタイム・ゾーンの標準時刻と夏時間との TDF を表示する。
Default Time Differential Factor for standard time is -5:00. *Default Time Differential Factor for daylight saving time is -4:00. |
夏時間を採用しているタイム・ゾーンを選んだ場合のみ,夏時間に関するメッセージが表示される。
コマンド・プロシージャの冒頭の質問に,TDF あるいは BOTH と入力した場合には, TDF を入力するようプロンプトが表示されます。
TDF を決定するには,次の手順に従ってください。
Configuring the Time Differential Factor (TDF) Enter ? anytime for help [0] Exit [1] Set the Time Differential Factor [2] Display the Time Differential Factor |
Please pick an option number [2]: 2 |
次の情報が表示される。
SYSTEM TIME DIFFERENTIAL FACTOR = -4:00 (-14400 seconds). LOCAL SYSTEM TIME = 22-JAN-2001 10:49:45.20. |
Configuring the Time Differential Factor (TDF) Enter ? anytime for help [0] Exit [1] Set the Time Differential Factor [2] Display the Time Differential Factor |
Please pick an option number [2]: 1 |
システムは次の情報を表示する。
The Time Differential Factor (TDF) is the difference between your system time and Coordinated Universal Time (UTC). UTC is similar in most respects to Greenwich Mean Time (GMT). The TDF is expressed as hours and minutes, and should be entered in the hh:mm format. TDFs for the Americas will be negative (-3:00, -4:00, etc.); TDFs for Europe, Africa, Asia and Australia will be positive (1:00, 2:00, etc.). |
タイム・ゾーンも指定した場合,システムは次の質問を表示する。だたし,夏時間を持たないタイム・ゾーンの場合は,この質問は表示されない。
Is Daylight Saving time in effect? (Yes/No): |
Enter the Time Differential Factor [-4:00]: |
システムは,システム時刻と季節時刻を変更する必要があることを表示する。
If this is a seasonal time change, it may also be necessary to modify the system time. Generally, seasonal time changes result in adding 1:00 hour, or adding -1:00 hour to the system time. |
Do you wish to modify the local system time [N]: |
Yes と応えた場合は, 第 6.5.3 項 のような手順で処理が進む。
No と応えると,システムは次に新しい TDF を表示する。
NEW SYSTEM TIME DIFFERENTIAL FACTOR = -4:00. |
Is this correct? [Y]: |
No と応えると,システムはこの節の手順 1 に戻る。
Yes と応えると,システムは TDF とローカル・システム時刻を表示する。
SYSTEM TIME DIFFERENTIAL FACTOR = -4:00 (-14400 seconds). LOCAL SYSTEM TIME = 22-JAN-2001 10:52:37.36. |
OpenVMS Cluster 環境の全ノードでは,ローカル時刻,TDF,およびタイム・ゾーンは同じである必要があります。システム管理ユーティリティ (SYSMAN) の DO コマンドを使用して,クラスタ内の 1 つのノードでコマンド・プロシージャ SYS$MANAGER:UTC$TIME_SETUP.COM を起動すると,クラスタ内の 1 つ以上のノードに対して次の項目を実行できます。
SYS$MANAGER:UTC$TIME_SETUP.COM は,OpenVMS Alpha システムと OpenVMS VAX システムでは異なるので,混在アーキテクチャ・クラスタでは注意が必要です。すべての Alpha または VAX ノードで操作を行えるよう,次の SYSMAN コマンドを使用して,SYSMAN 環境を設定します。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT /NODE=(<node_list>) |
1 つのアーキテクチャ用に UTC$TIME_SETUP.COM を実行した後,環境をもう 1 つのアーキテクチャに再設定し,そのアーキテクチャ用に UTC$TIME_SETUP.COM を実行します。
6.5 夏時間のための調整
夏時間を使用しているタイム・ゾーンでは,年に 2 回,システム時刻を調整する必要があります。調整方法は,次の要素によって異なります。
DTSS を使用している場合は,DTSS が提供する手順を使用してタイム・ゾーン情報を設定します。 第 6.1.1 項 を参照してください。 |
DTSS を使用していない場合は,次の表に従ってタイム・ゾーン情報の設定方法を決定します。
OpenVMS のバージョン | アーキテクチャ | AUTO_DLIGHT_SAV | 参照箇所 |
---|---|---|---|
7.3 | Alpha | 1 | 第 6.5.1 項 |
7.3 | Alpha | 0 | 第 6.5.2 項 |
7.3 | VAX | n/a | 第 6.5.2 項 |
7.2 以前 | VAX または Alpha | n/a | 第 6.5.3 項 |
6.5.1 夏時間の自動調整 (OpenVMS Alpha バージョン 7.3 のみ)
OpenVMS Alpha バージョン 7.3 以降には, AUTO_DLIGHT_SAV というシステム・パラメータが用意されており,標準時間と夏時間を自動的に切り替えます。
AUTO_DLIGHT_SAV を 1 に設定すると,ローカル時刻が夏時間と標準時間の間で切り替わったときに,OpenVMS Alpha バージョン 7.3 (以降) システムが,自動的に時刻を前後に変更します。
AUTO_DLIGHT_SAV が 0 に設定されている場合 (省略時の設定), OpenVMS は,夏時間と標準時間の切り替えを自動的に行ないません。
AUTO_DLIGHT_SAV パラメータおよび夏時間と標準時間の切り替えは, OpenVMS Alpha バージョン 7.3 以降でのみ実現されています。
これが正しく機能するには,対象のタイム・ゾーンの タイム・ゾーン規則 を設定する必要があります。 OpenVMS Alpha バージョン 7.3 システムでタイム・ゾーン規則を設定する方法については, 第 6.2 節 を参照してください。
標準時間と夏時間の自動切り替えを有効または無効にするには, AUTO_DLIGHT_SAV を変更する必要があります。システム・パラメータの変更については, 第 15 章 を参照してください。
夏時間と標準時間の自動切り替えは,OpenVMS バージョン 7.3 でのみ動作します。混在バージョンや混在アーキテクチャの OpenVMS Cluster では,夏時間の自動切り替えを有効にしないでください。 |
OpenVMS バージョン 7.3 システムで,夏時間の手動調整を行う方法については,次の節を参照してください。
6.5.2 OpenVMS バージョン 7.3 システムでの夏時間の手動調整
この節では,DTSS を使用していない OpenVMS バージョン 7.3 システムで,システム時間の標準時間と夏時間を手動で切り替える方法について説明します。次の手順は,OpenVMS VAX バージョン 7.3 および OpenVMS Alpha バージョン 7.3 で,自動夏時間切り替え機能が無効な場合 (AUTO_DLIGHT_SAV が 0 に設定されている場合) に使用します。
ローカル・タイムを夏時間や標準時間に調整するには, SYS$EXAMPLES:DAYLIGHT_SAVINGS.COM を実行します。このコマンド・プロシージャは以下のことを実行できます。
DAYLIGHT_SAVINGS.COM は次の両方の操作を行うことができます。
DAYLIGHT_SAVINGS.COM は,現在のディレクトリに, DST$CHANGE.COM というコマンド・プロシージャを作成します。 DST$CHANGE.COM は,現在のノードでのみ実行できます。 DAYLIGHT_SAVINGS.COM はまた, OpenVMS Cluster の全部のノードで時間の設定を変えるために, DST$SYSMAN.COM というコマンド・プロシージャを作成します。このコマンド・プロシージャは,SYSMAN の DO コマンドを実行することにより,DST$CHANGE.COM を実行します。全部のノードを変更するには,OpenVMS Alpha バージョン 7.3 がインストールされているノードで,DAYLIGHT_SAVINGS.COM を実行します。
DAYLIGHT_SAVINGS.COM は,会話的に実行し,入力を求めるプロンプトに応答することも,パラメータを指定してコマンド・プロシージャを実行することもできます。
パラメータを指定して DAYLIGHT_SAVINGS.COM を実行するには,次のコマンドを入力します。
$ @SYS$EXAMPLES:DAYLIGHT_SAVINGS P1 P2 P3 P4 |
次の表で,パラメータを説明します。
P1 | DAYLIGHT | 標準時間から夏時間に切り替える。 |
STANDARD | 夏時間から標準時間に切り替える。 | |
P2 | NODE | このノードでのみ時刻を変更する。 |
CLUSTER | OpenVMS Cluster 全体の時刻を変更する。 | |
P3 | EXECUTE | 即座に時刻を変更する。 |
QUEUE | P4 で指定した日時に,SYS$BATCH を実行するジョブをキューに登録する。 | |
SAVE | 後で変更できるよう,プロシージャを保存する。 | |
P4 | date-time | P3 が QUEUE の場合,キューに登録されたバッチ・ジョブが実行される日時。 DD-MMM-YYYY:HH:MM:SS という形式を取る。そうでなければ, P4 が使用されない。 |
パラメータ P1,P2,および P3 は,最初の文字だけを入力して指定することができます。
DAYLIGHT_SAVINGS.COM を会話的に実行するには,次のコマンドを入力します。
$ @SYS$EXAMPLES:DAYLIGHT_SAVINGS |
DAYLIGHT_SAVINGS.COM は,上に示したパラメータの入力を求めます。
DAYLIGHT_SAVINGS.COM を実行して,OpenVMS Cluster の全部のノードの時刻を後で変更するときは,パラメータ P3 で SAVE を指定する方法もあります。これにより,DAYLIGHT_SAVINGS.COM が, DST$SYSMAN.COM と DST$CHANGE.COM の 2 つのコマンド・プロシージャを保存します。その後,DST$SYSMAN.COM を正しいキューに登録します。
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