DCPS によりアカウンティング・ファイルおよび DCPS のトレーラ・ページに報告されるページ・カウントは,プリンタから返される情報に依存しています。いくつかのプリンタでは,異なる方法を使用するため,正確な情報が報告されません。
- ページ数のカウント vs 印刷面のカウント
物理的な用紙をカウントするプリンタもあれば,イメージや印刷面をカウントするプリンタもあります。
- ページをカウントするタイミング
プリンタによって翻訳されたページをカウントするプリンタもあれば,物理的に出力されたページをカウントするプリンタもあります。
DCPS によって報告されるページ・カウントを正確なものにするには,プリンタは,プリンタによって翻訳された物理シートをカウントする必要があります。以下のプリンタを除き,DCPS でサポートされている Compaq,DIGITAL および GENICOM のすべてのプリンタは,この要件に従っているため,正しい情報を DCPS に送信します。
Compaq Laser Printer LN20
Compaq Laser Printer LN40
Compaq Laser Printer LNC02
DIGITAL Laser Printer LNC02
HP 製を含め,その他のプリンタは正しいアカウンティング情報を提供していることが保証されていません。
PrintServerプリンタには機械的なページ・カウンタがあります。
このページ・カウンタは,PostScriptの pagecount オペレータを通じてアクセスできるカウンタとは異なります。
- 機械的なページ・カウンタは,プリンタが製造されてから印刷したすべての用紙の枚数を数えます。
- PostScriptページ・カウンタはコントローラが印刷した用紙の枚数を数えます。
通常の方法で使用している場合には,どちらのカウンタも同じ割合で増加しますが,これらの2つのカウンタの値はかなり違う可能性があります。プリンタのテスト・ページはプリンタのテスト・ボタンを押すことにより印刷されます。機械的なカウンタではこのページも記録されますが,PostScriptカウンタでは記録されません。また,部品の交換によってカウンタが影響を受けることがあります。たとえば,コントローラの不揮発性メモリを交換すると,PostScriptカウンタはリセットされますが,機械的なカウンタは変化しません。
2種類のカウンタは異なるイベントを記録するため,それぞれ異なる目的で使用しなければなりません。
- PostScriptプログラム内で印刷された用紙の枚数を判断する場合には, PostScriptカウンタを使用します。
- プリンタの使用状況を追跡する場合は,機械的なカウンタを使用します。