日本語EVE かな漢字変換入門
日本語EVE かな漢字変換入門
  
第 5 章 文章の作成例(入門編のまとめ)
 簡単な文章を入力して,変換の復習をしてみましょう。日本語EVEの便利な機能も簡単に紹介します。   次のような文章を作成しましょう。
 
  
 
 
 
準備 
日本語EVE を起動する前に,DCL プロンプト($)に続けて次のコマンドを実行してください。
 
 
$ COPY XTPU$EXAMPLES:JEVE$INIT_V3.EVE SYS$LOGIN: 
 
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行ごとに説明します。1文節ずつ入力していきましょう。
 
●1行目 -- "誕生日おめでとう"
 
 まず"たんじょうび"を入力してスペース・バーで変換させます。続けて"おめでとう" と入力して,[Return]キーを3回押します。
 
 
 
|                "誕生日"
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スペース・バーを1回押すだけで正しく変換できます。変換できた後に続けて入力するときには,確定のための
[Return]キーを押さなくても自動的に変換が確定されます。
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[Return]キーを3回押す
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"おめでとう"の確定と,改行して1行空けるためです。
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●2行目 -- "プレゼントに、花の図鑑を贈ります。"
 
 "ぷれぜんと"を入力して[F12]キーでカタカナに変換します。続けて,"に"を入力します。読点は,モードによって入力するキーが異なります。
 
 
|                読点(、)
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ローマ字漢字モードで読点を入力するには
[ , ]を,カナ漢字モードでは
[Shift/ネ]を入力します。 付録 B の 図 B-3 , 図 B-4 モード別変換対応表を参照してください。
[ , ]で正しく読点が入力できないときには,この章の最初にある
準備に示された操作を行ってから日本語EVEを再起動してください。
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 次に,"はな"と"の"をそれぞれ入力して変換します。そして,"ずかん"を変換して,"を"を入力します。
 
 
|                    "を"
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ローマ字漢字モードでは  
[W] 
[O]と入力します。 付録 B の 図 B-1 , 図 B-2 のローマ字かな変換対応表を参考にしてください。
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 "おくります"を入力してスペース・バーで変換します。1回で変換できないときには,変換候補群の中から選んでください。続けて句点を入力します。
 
 
|                句点(。)
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モードによって入力するキーが異なります。ローマ字漢字モードでは
[ . ]を,カナ漢字モードでは
[Shift/ル]を入力します。
[ . ]で正しく読点が入力できないときには,この章の最初にある
準備に示された操作を行ってから日本語EVEを再起動してください。
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 確定したら,[Return]を2回押して1行空けてください。
 
●3行目 -- "今度、理英ちゃんと3人で、PARTYをしましょう。"
 
 "こんど、"と入力してスペース・バーで変換します。
 次に"理英"ですが,この字は"りえ"を変換しようとしても,辞書にないので変換できません。
 
 
|                  "理英"
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このようなときは"理英"を新しく個人辞書に登録すれば,変換できるようになります。ここではとりあえず,"理英"を"り"と"えい" に分けて1文字ずつ変換し,表示させます。
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|              《操作方法》
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|                       1.
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"り"を"理"に変換します
  "り"と入力してからスペース・バーを押し,変換候補群の中から選んでください。
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|                       2.
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"えい"を"英"に変換します。
  "えい"と入力してからスペース・バーを押し,変換候補群の中から選んでください。
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 これでやっと"理英"とでましたね。これではいつも"理"と"英"に分けて, "理英"を入力するので大変です。でも,日本語EVEの便利な機能を使って簡単に"理英"と入力できるようになります。この章の最後を見てください。
 "ちゃんと"と入力し,続けて"3にん"を入力します。
 
 
|                  "3人"
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ローマ字漢字モードで数字を入力するには,そのまま
[3]を入力するだけです。カナ漢字モードでは,まず
[カナ]キーを OFF にしてから
[3]を入力してください。数字と漢字をスペース・バーで一緒に変換することができます。
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 続けて"で"を入力します。"PARTY"は,ここでは全角で入力しています。
 
 
|            "PARTY"
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ローマ字漢字モードの方は,そのまま入力してから
[F14]キーで変換します。
  カナ漢字モードの方は,
[カナ]キーを OFFにしてから入力して,
[F14]キーで全角にします。
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 "をしましょう"を入力して,続けて句点を入力してください。
 最後に確定のために[Return]キーを押します。その後で[Return]を2回押して,1行空けてください。
 
●4行目 -- "たまみ"
 
 "たまみ"は上の文章よりもずいぶん右に寄っていますね。これは,[Tab]キーを使います。
 
 
|                "たまみ"
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[Tab]キーを押すと,通常では8カラムずつカーソルが右へ移動します。これは 8 カラムごと (8 カラム目,16 カラム目,24 カラム目 ...) に,タブがセットされているためです。1 〜 7 カラム目にカーソルがあるときに
[Tab] キーを押すと 8 カラム目に,9 〜 15 カラム目にカーソルがあるときには16 カラム目にカーソルが移動します。たとえば,12カラム目にカーソルがあるときに
[Tab] キーを押すと,16カラム目にカーソルが移動します。
  適切な位置になるまで
[Tab]キーを押してから"たまみ"と入力し,
[Return]キーで確定します。
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★"理英"を個人辞書に登録しましょう★
 日本語EVEの ENTER TANGO 
コマンドを使います。このコマンドは,人名のように変換されにくい単語などを簡単な読み方で登録して,変換の効率をあげるのに役立ちます。
 《操作方法》
 
- "理英"を[Select]キーで選択します 
 "理"までカーソルを移動させ,[Select]キーを押します。 
 [→]キーを2回押して"理英"を選択します。すると"理英"が反転表示されます。
 - [Do]キーを押します 
 ステータス・ラインの下にCommand:というプロンプトが表示されます。
 - "ENTER TANGO" と入力して,[Return]キーを押します 
 カナ入力を行っているときには 1 度 
[カナ]キーを押してカナ入力を OFF にしてから,ENTER TANGO 
と入力します。
 
 
 - 登録する単語の読みを入力します
 
 
 "りえ"と入力し[Return]キーで確定し,もう1度[Return]キーを押してください。
 
 
  
 これで,"理英"が"りえ"という読みで登録できました。この次から"りえ"の変換候補群の中に"理英"も入っています。
 
 
 
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