19.8.2 FAX オプションの使用 |
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[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS] にあるファイルの例を使用することにより, DEClaser 3500 プリンタで FAX メッセージを送信することができます。また,これらのファイルをドライバ開発者およびエンド・ユーザに自由に配布することも可能です。これらのファイルは,DEClaser 3500 を FAX 送信機として使用するアプリケーションを持たない OpenVMS,UNIX,DOS の各オペレーティング・システム上でも使用することができます。 Microsoft Windows 3.1 および Macintosh システムについては, FAX 送信用のドライバが利用可能であり,上記のファイルの代わりにそのドライバを使用しなければなりません。
DEClaser 3500 プリンタから FAX 送信する実際の PostScript ファイルあるいはテキスト・ファイルの前にこれらのヘッダ・ファイルを送信し,各アプリケーションに応じてヘッダ・ファイルを変更するようにします。各ファイルには多くのコメント行が含まれており,それらのファイルの編集法および使用法についての情報を含んでいます。さらに,[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]FAX_3500_PRINTME.PS ファイルは,ヘッダ・ファイルの使用法を説明しています。
- DL3500_SEND_FAX_PS.PS
任意の FAX 受信機で受信可能な標準 CCITT FAX 送信用の PostScript ファイルを送信するために使用されます。
- DL3500_SEND_FAX_PS_SENDPS.PS
その他の DEClaser 3500 プリンタあるいはその他の PostScript FAX 受信機用の PostScript データとして PostScript ファイルを送信するために使用されます。受信機がその PostScript データを受信することができない場合,呼び出しは停止し,プリンタは CCITT データ形式のデータを再度作成した後,再度呼び出しを行います。
- DL3500_SEND_FAX_TEXT.PS
任意の FAX 受信機で受信可能な標準 CCITT FAX 送信用のテキスト・ファイルを送信するために使用されます。
- DL3500_SEND_FAX_TEXT_SENDPS.PS
その他の DEClaser 3500 プリンタあるいはその他の PostScript FAX 受信機用の PostScript データとしてテキスト・ファイルを送信するために使用されます。受信機がその PostScript データを受信することができない場合,呼び出しは停止し,プリンタは CCITT データ形式のデータを再度作成した後,再度呼び出しを行います。
DEClaser 3500のファックス・オプションを使用すると,すでにサポートされているPostScriptおよびテキスト・ファイルだけでなく ANSI 文書をファックス送信することができます。印字可能なASCII文字列だけで構成された文書は, SYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]FAX_3500_PRINTME.PSに記述されている命令に従うテキスト・ファイルとして送信することができます。あるいは,次に説明するANSI文書として送信することができます。タブ,改行,その他の制御文字,ANSIエスケープ・シーケンスを含む文書は,次に示す命令を使用して送信しなければなりません。
ANSI文書をファックス送信するには,最初にOpenVMS特権ユーザがファックス受信者に関する情報を含むファックス設定モジュールを作成する必要があります。設定モジュールが作成されると, PRINT/SETUPコマンドを使用してANSI文書を受信者に送信することができます。
- 特定の受信者のファックス情報を含むファックス設定ファイルを作成します。ファックスをCCITT標準ファックス・マシンに送信するのか, DEClaser 3500などのPostScriptファックス・デバイスに送信するかに応じて, SYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]DL3500_SEND_FAX_PS.PSあるいは DL3500_SEND_FAX_PS_SENDPS.PSをテンプレートとして使用します。
- ユーザ独自の PostScript 装置制御ライブラリがない場合は,システム管理者に作成を依頼してください。
$ LIBRARY /CREATE /TEXT SYS$COMMON:[SYSLIB]library_name
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ここで library_name は,ライブラリとして選択する名前です。
- システム管理者は,DCPS_LIB論理名が DCPS装置制御ライブラリ (DCPS$DEVCTL) およびユーザ独自の装置制御ライブラリの両方を示していることを確認しなければなりません。詳細については,『 DCPS システム管理者ガイド』およびSYS$STARTUP:DCPS$STARTUP.COMコマンド・プロシージャのコメント行を参照してください。
DCPS_LIBの定義を変更した場合,ファックス送信に使用しているDCPSキューを一度停止した後に,再度起動する必要があります。
- 続いて,システム管理者はファックス設定ファイルからファックス設定モジュールを作成します。
$ LIBRARY /INSERT /TEXT -
_$ SYS$COMMON:[SYSLIB]library_name fax_settings_file
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ここで,fax_settings_file はファックス情報を含むファイルです。
以上の設定が完了すると,次のコマンドを使用してANSI文書をファックス送信することができます。