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HP OpenVMS Systems
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日本語入力機能

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A 日本語入力機能

本付録では,日本語DECwindows Motifで提供する日本語入力機能について説明します。

日本語DECwindows Motifでは,テキストの入力を行うことのできる箇所で日本語を入力することができます。 日本語の入力は,ローマ字あるいは, かなで"読み"を入力してから"変換キー"を使用して漢字, ひらがな,カタカナなどに変換します。日本語入力の変換機能を表 A-1 に示します。

表 A-1 日本語入力の変換機能

機能 説明
漢字変換, 文節次候補 漢字に変換します。 続けてもう一度押すと,次の候補が表示されます。
ひらがな変換, 文節ひらがな変換 ひらがなに変換します。
カタカナ変換, 文節カタカナ変換 カタカナに変換します。
全角変換 英数記号を全角に変換します。
半角変換 英数記号を半角に変換します。
記号変換, コード入力 1〜3文字の英数記号を特殊な記号に変換します( 第A.3.3項を参照)。あるいは, 漢字コードから漢字に変換します(第A.3.4 項を参照)。
大文字変換 英字を大文字に変換します。
小文字変換 英字を小文字に変換します。
次文節移動 漢字変換した文字列に複数の文節がある場合に, 次の文節に移動します(次の文節を変換対象とする)。
前文節移動 漢字変換した文字列に複数の文節がある場合に, 前の文節に移動します(前の文節を変換対象とする)。
文節縮小 変換対象である文節を縮小します。
文節拡大 変換対象である文節を拡大します。
文節前候補 一つ前の漢字変換の候補を表示します。
全文確定 入力した読み全体の変換を確定します。
文節確定 現在の変換対象である文節の変換を確定します(文節が複数ある場合は, 次の文節が変換対象となります)。
変換取消, 無変換 読みを変換した直後は,変換開始前の読みを入力した状態にもどします(読みを修正することができます)。 読みを入力した直後は,入力した文字のまま確定します。

A.1 DEC日本語入力サーバの使い方

DEC日本語入力サーバは,X11R5で採用された国際化入力方式であるXIMに対応した日本語入力サーバです。

日本語DECwindows Motif V1.2では,XmText,XmTextFieldおよびDXmCSText ウィジェットで日本語入力ができます。

日本語入力を行うには,アプリケーションが表示されるディスプレイ・サーバ上にあらかじめDEC 日本語入力サーバが起動されている必要があります。

A.1.1 日本語入力サーバ

セッション・マネージャや各アプリケーションで日本語入力を行うには, それらを表示しているディスプレイ上で日本語入力サーバが動作している必要があります。

1つの日本語入力サーバが同一ディスプレイ上の複数のアプリケーションに対して日本語入力機能を提供します。 この場合,リモート・ノードからネットワークを経由して同一ディスプレイに表示されているアプリケーションも日本語入力サーバによる日本語入力を受けることができます。

日本語DECwindows Motifは,DEC日本語入力サーバ(DECW$JIM)を提供します。DEC 日本語入力サーバは,セッション・マネージャの自動起動の項目に含まれるよう設定されていますので, セッションを開始すると自動的に起動されます。 ただし,日本語DECwindows Motifの以前のバージョンでセッション・ マネージャのカスタマイズを行っているユーザの場合, DECW$JIMが自動起動されない場合があります。この場合,セッション・マネージャの「設定」メニューから「自動起動... 」を選択し,DEC日本語入力サーバを自動起動項目に加え, その設定を保存してください。

DEC日本語入力サーバは以下のコマンドで起動することもできます。


       SPAWN/NOWAIT RUN SYS$SYSTEM:DECW$JIM

A.1.2 DEC日本語入力サーバによる日本語入力

DEC日本語入力サーバが動作しているディスプレイでアプリケーションを起動し, 文字入力領域にフォーカスをあてると,DEC日本語入力サーバのタイトルが入力スタイルを表示するよう変化します。 この状態で,日本語入力が可能です。DEC 日本語入力サーバはon-the-spot,over-the-spot, root-windowの3つの入力スタイルをサポートしており,省略時のスタイルはover-the-spot です。

over-the-spotのスタイルでは,日本語変換はアプリケーションのウィンドウの上で行われますので, 特にDEC日本語入力サーバを意識せずに日本語入力を行うことができます。 ただし,変換中の文字列は,アプリケーションのウィンドウの上に表示されるので, 既に存在する文字列の途中に文字を挿入する場合は変換が確定するまで, 既存の文字列の一部が被い隠されることがあります。

on-the-spotスタイルでは,日本語変換はアプリケーションのウィンドウ内で行われ, 特にDEC日本語入力サーバを意識せずに日本語入力を行うことができます。 既に存在する文字列の途中に文字を入力する場合でも,既存の文字列の一部が被い隠されることはありません。

root-windowスタイルでは,アプリケーションのウィンドウに入力された文字列は,DEC 日本語入力サーバのウィンドウ内に表示されます。日本語変換が確定するまでは, 変換中の文字列はすべてDEC日本語入力サーバのウィンドウ内に表示されますので注意が必要です。

入力スタイルの設定方法については第3.8 節,または第A.1.4項を参照してください。

A.1.3 DEC日本語入力サーバの設定

DEC日本語入力サーバの左下の領域には「漢字変換」あるいは「ASCII」のいずれかの文字列が表示されます。 「漢字変換」が表示されている場合, アプリケーションはDEC日本語入力サーバを使用して日本語を入力することができます。 「ASCII」が表示されている場合は,日本語入力ができません。

「ASCII」の状態から「漢字変換」の状態に変更するためのキーを始動キーと呼びます。 逆に「漢字変換」から「ASCII」の状態に変更するためのキーを終了キーと呼びます。

始動キーおよび終了キーの標準値は,Shift-Space ( [Shift]キーを押しながらスペース・ バーを押す)です。アプリケーション起動時には,DEC日本語入力サーバの状態は「漢字変換」になっています。 始動キーおよび終了キーの設定の変更は「起動キー:設定」ダイアログボックスで行います。 「起動キー:設定」ダイアログボックスは,「オプション」メニューから「キー設定」メニューを選択することにより表示されます。 「起動キー:設定」ダイアログボックスで行った始動キーと終了キーの変更は, すべてのアプリケーションに対して有効です。

DEC日本語入力サーバは,ユーザ・キー定義ライブラリIMLIBを使用しています。 ユーザ・キー定義は,DEC日本語入力サーバを起動したユーザのキー定義が使用されます。IMLIB を使用した日本語入力の変換キー,ユーザ・ キー定義については『ユーザ・キー定義 利用者の手引き』を参照してください。

「オプション」メニューから「キー定義」を選択することにより,変換キーを変更することができます。 これにより変更できるのは変換キーの定義のみで, エコーの仕方の変更はできません。変換キーの変更は,変更時に日本語を入力していたウィジェットにのみ適用されます。

アプリケーションの入力スタイルがRootの場合,DEC日本語入力サーバのウインドウ内にプリエディット用の領域が作成されます。 プリエディットを確定しアプリケーションに入力を行うためのキーを確定キーと呼びます。 確定キーの標準値は[Return]キーです。

確定キーの変更は「起動キー:設定」ダイアログボックスで行います。変更した確定キーは,Root 入力スタイルを使用するすべてのアプリケーションに適用されます。

A.1.4 入力スタイル

X11R5ではテキストウィンドウへの入力スタイルとして,on-the-spot, over-the-spot,off-the-spot,root-windowを挙げています。DEC日本語入力サーバでは,on-the-spot ,over-the-spot,root-windowをサポートしています。 また,X11R5ではプリエディットの状態表示としていくつか挙げていますが,DEC 日本語入力サーバではいづれもサポートしていません。DEC 日本語入力サーバでは,接続しているクライアントの状態を表示する機能を持っています。

XmText,XmTextFieldおよびDXmCSTextウィジェットでは,VendorShellウィジェットのXmNpreeditType リソースを使用して入力スタイルの設定を行うことができます。XmNpreeditType リソースには次のいずれかの値を指定します。


OnTheSpot
OverTheSpot
Root
OffTheSpot

また,XmNpreeditTypeリソースには複数の値を設定することも可能です。 複数の値を設定する場合には,それぞれの値をカンマ","で区切ってください。

省略時の入力スタイルはOverTheSpot,OffTheSpot,Rootです。OverTheSpot の場合,入力交換中の文字列はすでに存在しているテキストの上に上書きされ, 変換が確定すると全体のテキストへ挿入されます。

A.1.5 over-the-spot入力スタイル使用時の注意

DEC日本語入力サーバを用いて,over-the-spot入力スタイルで文字を入力する場合,preedit 中の文字はText widget上に表示されていても,実際にはText widget には入力されていないので,XmTextGetString等の関数を呼んでもその文字は受け取れません。preedit 中の文字とはアンダーラインが引かれてる文字です。

文字の入力から次の操作へ移る前にpreedit状態を終了させText widgetへの入力を完了させる必要があります。

日本語OpenVMSのIMLIBのTAROキー以外のキー定義の初期状態では, preeditを終了させるキーの定義がありません。そこで,そのようなキーの定義を行う必要があります。

以下は,日本語OpenVMS V6.0のシステムで,標準のJVMSキー定義ファイルを変更して,preedit を終了させるキーをgold + Ctrl/Nとして追加する例です。IMLIB のキー定義について詳しくは『ユーザ・キー定義利用者の手引き』を参照してください。

  1. JVMSキー用のマクロ・ファイルと本体を自分のログイン・ディレクトリにコピーします。
    
         $ SET DEFAULT SYS$LOGIN:
    
         $ COPY JSY$EXAMPLES:IM$KEY_JVMS_LEVEL2.DAT MY_KEY.DAT
    
         $ COPY JSY$EXAMPLES:IM$KEY_COMMON_BODY_LEVEL2.DAT MY_KEY_BODY.DAT
    
    

  2. エディタを使ってMY_KEY.DATを変更します。

  3. エディタを使ってMY_KEY_BODY.DATを変更します。

  4. 変更されたファイルをコンパイルします。
    
         $ KEYBIND MY_KEY.DAT
    
    

  5. profileを自分のログイン・ディレクトリにコピーします。すでにログイン・ ディレクトリにある場合は必要ありません。
    
         $ COPY SYS$LIBRARY:IM$PROFILE.DAT SYS$LOGIN:
    
    

  6. エディタを使って,ログイン・ディレクトリにあるIM$PROFILE.DAT の中の次の行を変更します。
    
         (変更前)DEC-JAPANESE.KEY.keybind : IM$KEY_JVMS_LEVEL2
    
         (変更後)DEC-JAPANESE.KEY.keybind : SYS$LOGIN:MY_KEY
    
    

A.2 日本語入力の変換キー

テキストを入力する際に使用する変換キーには,次の4つの変換キー定義があります。 このうちのいずれか1つを使用することができます。特に何も指定しない限り, 変換キー定義はJVMSとなります。変換キー定義の変更方法に関しては 第A.2.1項を参照してください。


注意
ワークステーションで日本語キーボードを使う場合は, 『リリース・ノート』の「日本語キーボード」節に記述されている省略時の設定を行ってください。

表 A-2 JVMS変換キー定義

機能 キー操作[1]
漢字変換/文節次候補 <Ctrl+スペース>
漢字候補一覧[2] <Ctrl+`>
ひらがな変換/文節ひらがな変換 <Ctrl+L>
カタカナ変換/文節カタカナ変換 <Ctrl+K>
半角カナ変換 <Ctrl+G> <Ctrl+K>
全角変換 <Ctrl+F>
半角変換 <Ctrl+G> <Ctrl+F>
記号変換/ コード入力 <Ctrl+]>
大文字変換 -
小文字変換 -
次文節移動 <Ctrl+P>
前文節移動 <Ctrl+G> <Ctrl+P>
文節縮小 <Ctrl+/>
文節拡大 <Ctrl+G> <Ctrl+/>
文節前候補 <Ctrl+G> <Ctrl+スペース> または<Ctrl+G> <Ctrl+L>
全文確定 <Ctrl+G> <Ctrl+N>
文節確定 -
変換取消/無変換 <Ctrl+N>

[1] <Ctrl+スペース>は<Ctrl>キーを押しながら<スペース>キーを押すことを示します。 <Ctrl+G> <Ctrl+K>は<Ctrl+G>を押した後に<Ctrl+K>を押すことを示します。
[2] < ` >はキーボードの左上のキーです。

表 A-3 EVEJ変換キー定義

機能 キー操作[1]
漢字変換/文節次候補 <Ctrl+スペース>
漢字候補一覧[2] <Ctrl+`>
ひらがな変換/文節ひらがな変換 <Ctrl+H>
カタカナ変換/文節カタカナ変換 <Ctrl+K>
半角カナ変換 <PF1> <Ctrl+K>
全角変換 <Ctrl+F>
半角変換 <Ctrl+E>
記号変換/ コード入力 <PF1> < Z >
大文字変換 -
小文字変換 -
次文節移動 <Ctrl+P>
前文節移動 <PF1> <Ctrl+P>
文節縮小 <Ctrl+A>
文節拡大 <PF1> <Ctrl+A>
文節前候補 <PF1> <Ctrl+スペース>
全文確定 -
文節確定 -
変換取消/無変換 <Ctrl+N>

[1] <Ctrl+スペース>は<Ctrl>キーを押しながら<スペース>キーを押すことを示します。 <PF1> < Z >は<PF1>を押した後に< Z >を押すことを示します。
[2] < ` >はキーボードの左上のキーです。

表 A-4 KEYPAD変換キー定義

機能 キー操作[1]
漢字変換/文節次候補 <KP7>
漢字候補一覧[2] <Ctrl+`>
ひらがな変換/文節ひらがな変換 <KP1>
カタカナ変換/文節カタカナ変換 <KP2>
半角カナ変換 <KP6>
全角変換 <KP3>
半角変換 <KP9>
記号変換/コード入力 <KP8>
大文字変換 -
小文字変換 -
次文節移動 <KP5>
前文節移動 <PF1> <KP5>
文節縮小 <KP4>
文節拡大 <PF1> <KP4>
文節前候補 <PF1> <KP7>
全文確定 -
文節確定 -
変換取消/無変換 <KP0>

[1] <KP0>〜<KP9>は数字キーパッドの< 0 >〜< 9 >を表します。 <PF1> <KP6>は<PF1>を押した後に<KP6>を押すことを示します。
[2] < ` >はキーボードの左上のキーです。

表 A-5 TARO変換キー定義

機能 キー操作[1]
漢字変換/文節次候補 <スペース>
漢字候補一覧[2] <Ctrl+`>
ひらがな変換/文節ひらがな変換 <F11>
カタカナ変換/文節カタカナ変換 <F12>
全角変換 [3] <F14>
半角変換 [3] <F13>
記号変換/ コード入力 <Ctrl+]>
大文字変換 -
小文字変換 -
次文節移動 <↓>
前文節移動 -
文節縮小 <←>
文節拡大 <→>
文節前候補 <↑>
全文確定 <Return>
文節確定 <↓>
変換取消 [4] <x
[1] <Ctrl+]>は<Ctrl>キーを押しながら< ] >キーを押すことを示します。
[2] < ` >はキーボードの左上のキーです。
[3]漢字/カタカナ/ひらがな変換を行った後に全角/半角変換を行うことはできません。 この場合は,変換取消を行った後に全角/半角変換を行ってください。
[4] TARO変換キー定義には無変換キーはありません。

表 A-6 CTRL変換キー定義

機能 キー操作[1]
漢字変換/文節次候補 <Ctrl+K>
漢字候補一覧[2] <Ctrl+`>
ひらがな変換/文節ひらがな変換 <Ctrl+G>
カタカナ変換/文節カタカナ変換 <Ctrl+N>
半角カナ変換 <Ctrl+H>
全角変換 <Ctrl+E>
半角変換 <Ctrl+T>
記号変換/ コード入力 <Ctrl+F>
大文字変換 -
小文字変換 -
次文節移動 <Ctrl+Pr>
前文節移動 <Ctrl+Pl>
文節縮小 <Ctrl+A>
文節拡大 <Ctrl+X>
文節前候補 <Ctrl+L>
全文確定 -
文節確定 -
変換取消/無変換 <Ctrl+B>

[1] <Ctrl+K>は<Ctrl>キーを押しながら<K>キーを押すことを示します。
[2] < ` >はキーボードの左上のキーです。

A.2.1 変換キー定義の変更


注意
日本語DECwindows Motifでは, 特に何もしない限り,JVMS変換キー定義を使用します。

日本語DECwindows Motifのアプリケーションで使用する変換キー定義はつぎの方法で変更することができます。

ここでは,EVEJキーを使うように設定してみます。

この定義をユーザの.cshrc(shを使用している場合は.profile)に記述しておくと, 以後のセッションで選択したキー定義を使うことができます。

新しいキー定義を使用するには,アプリケーションを再起動してください。

A.3 変換規則

本節では,変換に関する次の規則について説明します。

A.3.1 ローマ字かな変換対応表

ローマ字 ひらがな
a i u e o
ka ki ku ke ko
qa qi qu qe qo
sa si su se so
ta ti tu te to
na ni nu ne no
ha hi hu he ho
fa fi fu fe fo
ma mi mu me mo
ya yi yu ye yo
ra ri ru re ro
la li lu le lo
wa wi wu we wo
n
xa xi xu xe xo
xka xke
xtu
xtsu
xwa xwu
xya xyi xyu xye xyo
ga gi gu ge go
za zi zu ze zo
ja ji ju je jo
da di du de do
ba bi bu be bo
pa pi pu pe po
va vi vu ve vo
あ い う え お
か き く け こ
くぁ くぃ く くぇ くぉ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ふぁ ふぃ ふ ふぇ ふぉ
ま み む め も
や い ゆ え よ
ら り る れ ろ
ら り る れ ろ
わ ゐ う ゑ を

ぁ ぃ ぅ ぇ ぉ
ヵ ヶ


ゎ ぅ
ゃ ぃ ゅ ぇ ょ
が ぎ ぐ げ ご
ざ じ ず ぜ ぞ
じゃ じ じゅ じぇ じょ
だ ぢ づ で ど
ば び ぶ べ ぼ
ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ
ヴァ ヴィ ヴ ヴェ ヴォ
kya kyi kyu kye kyo
qya qyi qyu qye qyo
kwa kwi kwu kwe kwo
sya syi syu sye syo
sha shi shu she sho
tya tyi tyu tye tyo
cya cyi cyu cye cyo
cha chi chu che cho
きゃ きぃ きゅ きぇ きょ
くゃ くぃ くゅ くぇ くょ
くゎ くぃ く くぇ くぉ
しゃ しぃ しゅ しぇ しょ
しゃ し しゅ しぇ しょ
ちゃ ちぃ ちゅ ちぇ ちょ
ちゃ ちぃ ちゅ ちぇ ちょ
ちゃ ち ちゅ ちぇ ちょ
tsa tsi tsu tse tso
tha thi thu the tho
nya nyi nyu nye nyo
hya hyi hyu hye hyo
fya fyi fyu fye fyo
mya myi myu mye myo
rya ryi ryu rye ryo
lya lyi lyu lye lyo
つぁ つぃ つ つぇ つぉ
てゃ てぃ てゅ てぇ てょ
にゃ にぃ にゅ にぇ にょ
ひゃ ひぃ ひゅ ひぇ ひょ
ふゃ ふぃ ふゅ ふぇ ふょ
みゃ みぃ みゅ みぇ みょ
りゃ りぃ りゅ りぇ りょ
りゃ りぃ りゅ りぇ りょ
gya gyi gyu gye gyo
gwa gwi gwu gwe gwo
zya zyi zyu zye zyo
jya jyi jyu jye jyo
dya dyi dyu dye dyo
dha dhi dhu dhe dho
bya byi byu bye byo
pya pyi pyu pye pyo
ぎゃ ぎぃ ぎゅ ぎぇ ぎょ
ぐゎ ぐぃ ぐ ぐぇ ぐぉ
じゃ じぃ じゅ じぇ じょ
じゃ じぃ じゅ じぇ じょ
ぢゃ ぢぃ ぢゅ ぢぇ ぢょ
でゃ でぃ でゅ でぇ でょ
びゃ びぃ びゅ びぇ びょ
ぴゃ ぴぃ ぴゅ ぴぇ ぴょ
■補足■
・ローマ字は大文字でも小文字でもかまいません。
・促音("っ")を入力する場合は,次にくる子音を重ねます。
・"ん"の次に母音がくるときには" ' "(アポストロフィ)を間にいれます。

A.3.2 特殊文字変換対応表

変換前 変換後
;(セミコロン) ,(読点)
.(ピリオド) 。(句点)
+(正符号) ・(中点)
-(負符号,ハイフン) ー(長音記号)
\ (円記号)/TD> \(逆斜線)
`(左一重引用符) ‘(左一重引用符)
 (オーバーライン) 〜(波ダッシュ)
@(単価記号) ◎(二重丸)
*(星印) ※(米印)
=(等号) 〓(げた記号)
[(始め大カッコ) 「(始めかぎ括弧)
](終り大カッコ) 」(終りかぎ括弧)
<(不等号,より小) 〈(始め山括弧)
>(不等号,より大) 〉(終り山括弧)

A.3.3 記号変換対応表

■1文字変換■

変換前:1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 -
変換後:└ ┴ ┘ ├ ┼ ┤ ┌ ┬ ┐ │ ─

■2文字変換■

変換前:F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F0 F-
変換後:┗ ┻ ┛ ┣ ╋ ┫ ┏ ┳ ┓ ┃ ━

変換前:T1 T2 T3 T4 T5 T6 T7 T8 T9 T0 T-
変換後:┗ ┸ ┛ ┠ ╂ ┨ ┏ ┰ ┓ ┃ ━

変換前:Y1 Y2 Y3 Y4 Y5 Y6 Y7 Y8 Y9 Y0 Y-
変換後:┗ ┷ ┛ ┝ ┿ ┥ ┏ ┯ ┓ ┃ ━

変換前:,, ^I /] /^ || ,. .. `` ([ ]) << >> [[ ]]
変換後:〃 仝 々 〆 ‖ … ‥ “ 〔 〕《 》 『 』

変換前:[( )] +- XX :- =/ <= >= OO .; O> O+ /_ |_
変換後:【 】 ± × ÷ ≠ ≦ ≧ ∞ ∴ ♂ ♀ ∠ ⊥

変換前:~~ O) ~V =- =: *< *> V~ CC OC ;. S1 S2 (-
変換後:⌒ ∂ ∇ ≡ ≒ ≪ ≫ √ ∽ ∝ ∵ ∫ ∬ ∈

変換前:)- (_ )_ (( )) CU CA /\ \/ ~| => == V- ]-
変換後:∋ ⊆ ⊇ ⊂ ⊃ ∪ ∩ ∧ ∨ ¬ ⇒ ⇔ ∀ ∃

変換前:.1 '1 '2 .C C/ L- .A %% SS >< () <> [] <\
変換後:° ′ ″ ℃ ¢ £ Å ‰ § ☆ ○ ◇ □ △

変換前:</ =| >- <- |^ |V ## |. .^ +1 +2 ]| C)
変換後:▽ 〒 → ← ↑ ↓ ♯ ♭ ♪ † ‡ ¶ ◯

■3文字変換■

変換前:K>< K() K<> K[] K<\ K</
変換後:★ ● ◆ ■ ▲ ▼

A.3.4 コード入力

漢字コードを入力して記号変換を行うことによって,漢字コードで漢字を入力することができます。 漢字コードとしては,次の2種類を使用することができます。

DEC漢字コードを入力する場合は,先頭に"X"を付けて指定します。

例)XA1B9→<記号変換>→々

区点コードを入力する場合は,先頭に"J"を付けて指定します。

例)J125→<記号変換>→々

DEC漢字コードおよび区点コードに関しては,日本語OpenVMSのドキュメント・ セット内の『漢字コード表』を参照してください。

A.4 キーボードの「カナモード」の使用

DECwindows Motifでは,カナ・キーボードをサポートしています。インストレーション後の設定や, セッション・マネージャのキーボード設定で日本語キーボード(japanese lk201aj ,japanese lk401aj等)が設定してある場合, カナ・キーボードが使えます。

カナ・キーボードは,カナを入力できる「カナ・モード」と,アルファベットや数字を入力できる「アスキー・ モード」の2つのモードを切り替えて使用することができます。DECwindows Motif を起動した時点では,アスキー・ モードになっています。

LK201-AJの場合は,<カナ+スペース>を押す[1]ことによって,アスキー・ モードとカナ・モードが切り替わります。

DEC2000のPCXAJ-AAでは,右側の[Alt][2]キーを押ことによって, アスキー・モードとカナ・モードが切り替わります(ただし,日本語OpenVMS AXP V1.5-1H1 のキットから提供されているキーマップでは,"右側の[Ctrl] [2]"です)。

他の日本語キーボードの場合は,<カナ>を押すことによって,アスキー・ モードとカナ・モードが切り替わります。

北アメリカ・キーボードでは,<カナ>キーは<Compose>または<Comp>となっています。

LK201-AJ,LK401-BJ,LK421-JJ等,カナ・ランプのあるキーボードでは, キーボードがカナ状態にはいった時,キーボード・インディケータによりカナ・ ランプが点灯します。

LK401-AJ,LK421-AJ,PCXAJ-AA等カナ・ランプのないキーボードの場合は, キーボード・インディケータのウィンドウを表示して,カナの状態を見る事ができます。

セッション・マネージャのメニュー・ダイアログで,キーボード・インディケータの定義は次のようになっています。


       @vue$library:vue$kb_indicator

キーボード・インディケータのウィンドウを表示するには,これを以下のように変更して, セッションを起動し直してください。


       @vue$library:vue$kb_indicator "-map"


[1] <カナ>キーを押しながら<スペース>キーを押す。
[2] PCXAJ-AAには[Alt]キー,[Ctrl]キーが2つあります。

A.5 新しい日本語キーボードのサポート

DECwindow Motifでは,[変換]や[無変換]などの日本語入力専用のキーを持つ次の新しい日本語キーボードをサポートします。

上記の新しい日本語キーボードを使用するためには,それが省略時キーボードとしてインストール時に設定されているか, またはセッションのキーボードに設定されている必要があります。 セッションでキーボードを設定するには, セッション・マネージャの「オプション」メニューから「キーボード... 」を選択して表示されるダイアログ・ボックスで新しい日本語キーボードに対応したキーボード・ タイプを選択してください。表 A-7 内の対応するキーボード・タイプを選択し, 「了解」ボタンをクリックします。

表 A-7 新しい日本語キーボードのキーボード・タイプ

モデル 設定するキーボード・タイプ
LK401-JJ japanese lk 401 jj
LK401-BJ japanese lk 401 bj
LK421-JJ japanese lk 421 jj
PCXAJ- AA japanese pcxaj aa

新しい日本語キーボードでは,変換キー定義(JVMS/EVEJ/KEYPAD)に応じたキー操作の他に, 表 A-8に示すキー操作を利用できます。


注意
変換キー定義がTAROの場合, 表 A-8に示すキー操作を使用することはできません。

表 A-8 新しい日本語キーボードの変換キー定義

機能 キー操作[1]
漢字変換/文節次候補 [変換]
漢字候補一覧 [Alt+変換]
ひらがな変換/文節ひらがな変換 [ひらがな]
全角カタカナ変換/文節全角カタカナ変換 [カタカナ] [2]
全角変換 [Alt+ひらがな]
半角カタカナ変換/ 文節半角カタカナ変換 [Ctrl+ひらがな] または[Ctrl+Shift+ひらがな]
半角変換 [Ctrl+Alt+ひらがな]
記号変換/コード入力 [Alt+無変換]
次文節移動 [Shift+↓]
前文節移動 [Shift+↑]
文節縮小 [Shift+←]
文節拡大 [Shift+→]
文節前候補 [前候補] [3]
無変換 [無変換]
変換取消 [Shift+無変換]

[1] [Ctrl+ひらがな]は[Ctrl]キーを押しながら[ひらがな]キーを押すことを示します。
[2] [カタカナ]は[Shift]キーを押しながら[カタカナ/ひらがな] キーを押します。
[3] [前候補]は[Shift]キーを押しながら[前候補/変換]キーを押します。

A.6 PCXAJ-AAキーボードでのキーの合成

PCXAJ-AA日本語キーボードにおける[F13]〜[F20],[Do],[Help]等の合成は,PCXAL-AA 英語キーボードとは多少異なります。PCXAL-AAでは右側の[Alt] を押しながら同時に他のキーを押すことによって合成されますが,PCXAJ-AA では右側の[Alt]を押してカナ・モードに設定した状態で他のキーを押すとキーが合成されます。PCXAJ-AA で再度右側の[Alt]キーを押すとカナ・ モードが解除されます(標準版および日本語OpenVMS AXP V1.5-1H1で提供されているキーマップでは,右[Alt]のかわりに右[Ctrl] を用います)。

表 A-9にいくつかの例を示します。

表 A-9 PCXAJ-AAとPCXAL-AAでのキー合成の違い

PCXAL-AA PCXAJ-AA
F13 右[Alt+F3] カナ・モードで[F3]
Do 右[Alt+ScrollLook] カナ・ モードで[ScrollLook]
Help 右[Alt+Print] カナ・モードで[Print]


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