1.4.4 漢字端末エミュレータ |
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この項は,漢字端末エミュレータ (DECterm) に関するリリース・ノートです。
1.4.4.1 ReGIS を使用するグラフィックス・アプリケーションが原因で DECterm がクラッシュする問題の解決 (Alpha のみ)
V1.5
DECwindows Motif Version 1.3 以降のシステムで, ReGIS を使用するクライアント・グラフィックス・アプリケーションがスレッド・スタック・オーバフローのために DECterm をクラッシュさせるという問題がありました。
この問題は, DECwindows Motif for OpenVMS Version 1.5 で解決されています。
1.4.4.2 DECterm ウィンドウの位置に関する問題の解決 (Alpha のみ)
V1.5
DECterm ウィンドウは DECW$TERMINAL.x および DECW$TERMINAL.y リソースで指定した位置に正しく表示されるようになり, WM_NORMAL_HINTS が正しく設定されるようになりました。
ウィンドウの正しい配置のために
Mwm*clientAutoPlace( 従来の DECwindows Desktop ) あるいは
Dtwm*clientAutoPlace( New Desktop ) のリソースを FALSE にリセットする必要はなくなりました。
1.4.4.3 CREATE/TERMINAL/DETACH によるブロードキャスト・メッセージの表示
V1.5
デフォルトでは,DECterm ウィンドウはサブプロセスとして作成されます。プロセスの設定には関係なく,それらのサブプロセスはブロードキャスト・メッセージを受けとることはできません。これは,OpenVMS が,それらのサブプロセスが端末デバイスとして接続されていると認識しないためです。
DECterm ウィンドウにブロードキャスト・メッセージを表示させるためには, CREATE/TERMINAL/DETACH コマンドを使用して, DECterm ウィンドウを切り離されたプロセス (detached process) として手動で生成します。