3.1.16 DECW$WML_TOKENS.DAT を現在のディレクトリで検索する DECW$WML.EXE |
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1.2--4
SYS$SYSTEM:DECW$WML.EXEを使用して, UILファイルのオペランド解析をカスタマイズすることができます。 DECW$WML.EXE は, DECW$WML_TOKENS.DATファイルからトークン・リストを読み込みますが, DECwindows Motif の以前のバージョンでは,このトークン・ファイルは常にSYS$LIBRARYから読み込まれていました。日本語DECwindows Motif V1.2-4では, DECW$WML.EXEがまず最初に現在ディレクトリ内でこのファイルを検索してから, SYS$LIBRARYディレクトリ内を検索します。これによりカスタマイズしたトークン・ファイルを使用することができます。
3.1.17 OpenVMS システムでの変換イメージの実行 (Alpha のみ) |
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V1.2--3
OpenVMS オペレーティング・システムは, OpenVMS VAX から OpenVMS Alpha へ移行する際の次のような問題を解決する変換イメージ・サポート (TIS) を提供します。
- 完全な言語プログラミングがサポートされていない。
- 再コンパイルするためのソース・コードがない。
- VAX アーキテクチャの機能に依存するコードの再コンパイルが難しい。
変換イメージ環境は, VMS Version 5.5-2 で導入された VAX プログラミング言語機能をサポートします。また,TIS 環境は VMS Version 5.5-2 システム・サービスおよびランタイム・ライブラリ・エントリ・ポイントを使用するよう制限されているイメージをサポートします。
DECwindows Motif の変換イメージ・サポート機能は, DECwindows Motif のインストレーションによって使用可能となります。 DECwindows Motif TIS 環境では,変換された DECwindows Motif for OpenVMS VAX イメージを OpenVMS Alpha システム上で実行する機能がサポートされています。ただし,そのイメージは OSF/Motif Release 1.1.3 ライブラリに対してビルドされたという条件が付きます。それより新しい OSF/Motif Release ライブラリ (1.2 以上) でビルドされた変換イメージの実行は,サポートされません。
(DECwindows Motif for OpenVMS Versions 1.2 以降で提供される) より新しい OSF/Motif ライブラリに対してビルドされたアプリケーションを実行したい場合は, OpenVMS Alpha あるいは OpenVMS I64 システム上でネイティブにアプリケーションのコンパイルおよびリンクを実行しなければなりません。
OpenVMS Alpha システムで VAX アプリケーションをビルドできない場合, OpenVMS Migration Software for VAX to Alpha (OMSVA) を使用して変換することができます。ただし,そのアプリケーションが OSF/Motif Release 1.1.3 プログラミング環境でビルドされているという条件が付きます。
OSF/Motif Release 1.1.3 プログラミング環境に対してビルドされたほとんどの VAX イメージは,OpenVMS Alpha システムへコピーし,変換し,正しく実行することができます。ただし,変換イメージで使用される OSF/Motif Release 1.1.3 共有イメージはネイティブ・イメージのものとは異なり,ネイティブ・イメージに使用される共有イメージとは互換性がありません。このため,次のような制限事項が適用されます。
- DECwindows Motif ソフトウェアを使用するネイティブ・イメージと変換イメージの両方を, 1 つのプロセス内で使用することは避けてください。 DECwindows Motif ソフトウェアを使用するイメージ,およびお互いに呼び出しを行うイメージは,すべて移植するか変換するかどちらかに統一してください。
- 変換イメージから LIB$FIND_IMAGE_SYMBOL を使用して動的に DECwindows Motif イメージを起動するような変換イメージは,サポートされません。
DECwindows Motif TIS 環境を有効にするための詳細については,『HP DECwindows Motif for OpenVMS インストレーション・ガイド』を参照してください。 OSF/Motif アプリケーション・プログラミング・サポートについての詳細は, 第 3.3 節 を参照してください。
3.1.18 ループしたオブジェクト参照による UIL コンパイルの問題 |
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V1.2
自分自身を含んでいるオブジェクトの階層構造が存在し,それぞれの名前付きオブジェクトは階層内の他のオブジェクトから内部的に参照されるだけである場合, UIL コンパイラは UID ファイルから一部のオブジェクトに関する情報を省略することがあります。少なくとも階層内の参照の 1 つは子関係以外である必要があります。
どのオブジェクトで情報が省略されているかを判断するには,コンパイル時に /LIST および /MACHINE_CODE 修飾子を使用します。生成されるリスト・ファイルには,情報が省略されているオブジェクトが示されます。
この問題を回避するには,階層内の名前なしオブジェクトの 1 つに名前を追加してください。
3.1.19 Fortranで記述したアプリケーションのコンパイル |
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V1.1
OpenVMS システムで, DECW$MOTIF.FORファイルなどの DECwindows Motif アプリケーションを Fortranで作成するために使用するインクルード・ファイルには,使用するコンパイラ・スイッチに応じてメモリ・レイアウトを変化させる構造体定義が含まれています。
次の処置のいずれかを行うことができます。
- Fortran プログラムが DECwindows Motif ランタイム・ライブラリで正しく動作するように,ソース・コード内でCDEC$ OPTIONSを使用します。
- ファイルをプログラムに組み込む前に,次の文を追加します。
CDEC$ OPTIONS /ALIGN=RECORDS=NATURAL
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- INCLUDE文の後に次の文を追加します。
例:
CDEC$ OPTIONS /ALIGN=RECORDS=NATURAL
INCLUDE "DECW$MOTIF.FOR"
CDEC$ END OPTIONS
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- プログラムをコンパイルするときに, Fortranコンパイラ・スイッチ /ALIGN=RECORDS=NATURALを使用します。
3.1.20 Cで作成したアプリケーションのコンパイル |
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V1.0
DEC C では, DECC$TEXT_LIBRARYの論理名を次のように定義すれば,ヘッダ・ファイルをテキスト・ライブラリから展開する必要はありません。