この節では,トランスポート・インタフェースの情報について説明します。
3.9.1 ユーザ作成トランスポートのサポートの終了 |
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V1.3
DECwindows Motif Version 1.3 では, ICE (Inter-Client Exchange) プロトコル, LBX (Low-Bandwidth X) プロキシ・サーバ,および入力メソッド・サーバの通信要件およびマルチスレッドに対応するために, DECwindows Motif トランスポート・ライブラリが大幅に変更されました。特に,サーバ接続に番号を割り当てる代替の方法が追加されました (『 『HP DECwindows Motif for OpenVMS Alpha New Features』 』を参照)。外部用として公開されるトランスポート関連機能は,論理接続番号 (LCN) インタフェースのサポートだけです。
DECnet,TCP/IP,LAT,およびローカル・ネットワーク・トランスポート・インタフェースはアップデートされており, DECwindows Motif V1.3 以降の環境でも引き続き利用でき,期待どおりに機能し,以前のバージョンのクライアント・ライブラリとの互換性もあります。しかし,以前のバージョンの DECwindows Motif 用に構築された,ユーザ作成のカスタム・トランスポートは, DECwindows Motif V1.3 以降のシステムではサポートされません。次のファイルに対して構築され,リンクされたトランスポートがこれに該当します。
SYS$LIBRARY:DECW$XPORTCOM.H
SYS$LIBRARY:DECW$XPORTCOM.MAR
SYS$LIBRARY:DECW$XPORTCOM.R32
SYS$LIBRARY:DECW$XPORTDEF.H
SYS$LIBRARY:DECW$XPORTDEF.MAR
SYS$LIBRARY:DECW$XPORTDEF.R32
これらのファイルはキットから削除されており,今後は提供されません。『『VMS DECwindows Transport Manual』』はアーカイブ化され,新しいライブラリについては,ドキュメントに記載されず,一般には提供されません。
カスタム・トランスポートを実装していて,このトランスポートを DECwindows Motif for OpenVMS Alpha Version 1.3 以降の環境に移行する場合は,移行計画の策定について弊社のカスタマ担当者にご相談ください。