ネットワーク内の多くのノードの同期がとられ,同時にまたはほとんど同時に HELLO データグラムを送信する場合,受信側のノードは一部のデータグラムを紛失し,チャネルを時間切れにすることがある。
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VMS バージョン 5.5--2 またはそれ以前のバージョンを実行しているノードでは,PEDRIVER は 3 秒おきに各アダプタで HELLO データグラムをマルチキャストするため, HELLO データグラムによる輻輳が発生する可能性が高くなる。
OpenVMS VAX バージョン 6.0 またはそれ以降のバージョン,または OpenVMS AXP バージョン 1.5 またはそれ以降のバージョンを実行しているノードでは,PEDRIVER は HELLO データグラム・マルチキャストをランダムに分散させることにより,HELLO データグラムによる輻輳の発生を防止している。HELLO データグラムは約 3 秒ごとに各アダプタでマルチキャストされるが,一度にすべてのアダプタでマルチキャストされるわけではない。1 台のノードに複数のネットワーク・アダプタが接続されている場合,PEDRIVER は HELLO データグラム・マルチキャストを分散させて,3 秒間隔の毎秒,どれかのアダプタで HELLO データグラムを送信する。
さらに,正確に 3 秒ごとにマルチキャストするのではなく,PEDRIVER は約 1.6〜3 秒の範囲で HELLO データグラムのマルチキャストの間隔を変更して,マルチキャスト間隔の平均時間を 3 秒から約 2.3 秒に変更する。
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