日本-日本語
日本HPホーム 製品 & サービス OpenVMS製品情報
≫  お問い合わせ


OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第1章:OpenVMS Cluster システムの管理の概要
第2章:OpenVMS Cluster の概念
第3章:OpenVMS Cluster インターコネクト構成
第4章:OpenVMS Cluster オペレーティング環境
第5章:共用環境の準備
第6章:クラスタ・ストレージ・デバイス
第7章:クラスタ・キューの設定と管理
第8章:OpenVMS Cluster システムの構成
第9章:大規模な OpenVMS Cluster システムの構築
第10章:OpenVMS Cluster システムの保守
付録A :クラスタ・システム・パラメータ
付録B :共通ファイルの作成
付録C :クラスタのトラブルシューティング
付録D :LAN 制御のためのサンプル・プログラム
付録E :LAN 制御のためのサブルーチン
付録F :NISCA プロトコルのトラブルシューティング
付録G :NISCA トランスポート・プロトコル輻輳制御
索引
PDF
OpenVMS ホーム

HP OpenVMS
OpenVMS Cluster システム


目次 索引



他のノードを OpenVMS Cluster に追加する前に,レイヤード製品をインストールしておけば,OpenVMS Cluster システムにノードを追加するときに,そのノードにもソフトウェアが自動的にインストールされます。

注意: 複数のシステム・ディスク (Integrity サーバまたは Alpha) を使用するクラスタの場合,各システム・ディスクに対して個別にインストールを実行しなければなりません。

4.4.1 手順

表 4-2 では,共通システム・ディスクにレイヤード製品をインストールする操作について説明しています。

表 4-2 共通システム・ディスクへのレイヤード製品のインストール
フェーズ 操作
インストールの前 システムに応じて,以下の 1 つ以上の手順を実行する。

  1. 各ノードのシステム・パラメータを調べ,必要に応じて値を変更する。システム・パラメータ値の調整については,レイヤード製品のインストール・ガイドまたはリリース・ノートを参照する。

  2. 必要に応じて,DCL コマンド SET LOGINS/INTERACTIVE=0 を使用して,ディスクからブートする各ノードでログインを禁止する。ブロードキャスト・メッセージを送信して,インストールが実行されることをユーザに通知する。

インストール 製品固有のインストール情報については,レイヤード製品のマニュアルを参照する。各システム・ディスクに対して 1 回ずつ,インストールを実行する。
インストール後 必要に応じて,以下の 1 つ以上の手順を実行する。

  1. 必要に応じて,各ノードの SYS$SPECIFIC ディレクトリに製品固有のファイルを作成する (SYS$SPECIFIC にディレクトリを作成しなければならないかどうかは,インストール・ユーティリティから指示される)。ファイルとディレクトリを作成する場合,ファイルの場所を正確に指定しなければならない。

    • SYS$SYSROOT の代わりに SYS$SPECIFIC または SYS$COMMON を使用する。

    • SYS$SYSTEM の代わりに SYS$SPECIFIC:[SYSEXE] または SYS$COMMON:[SYSEXE] を使用する。

    関連項目: ディレクトリ構造の詳細については, 第 5.3 節 を参照。

  2. インストール・プロシージャで指示があった場合は, SYS$SPECIFIC のファイルを変更する。このシステム・ディスクからブートする各ノードでファイルを変更する。

  3. 各ノードをリブートして,以下のことを確認する。

    • レイヤード製品を正しく実行できるように,ノードが設定されたかどうか。

    • ノードで最新のレイヤード製品のバージョンが実行されているかどうか。

  4. レイヤード製品のインストールで IVP (Installation Verification Procedure) を実行しなかった場合は,手動で実行する。IVP は OpenVMS Cluster 内の少なくとも 1 つのノードから実行しなければならないが,このシステム・ディスクからブートするすべてのノードから実行することが望ましい。



4.5 サテライト・ブート・サービスの構成と起動

最初の OpenVMS Cluster コンピュータでオペレーティング・システムと必要なライセンスをインストールした後,サテライト・ブート・サービスを構成し,起動することができます。 LANCP ユーティリティまたは DECnetソフトウェアのどちらか一方または両方を使用できます。

OpenVMS Cluster サテライトをブートする場合は,LANCP を使用することをお勧めします。LANCP は, OpenVMS オペレーティング・システム,バージョン 6.2 以降に添付されています。これは汎用の MOP ブート・サービスを提供するもので,OpenVMS Cluster にサテライトをブートするときに使用できます (LANCP は,ターミナル・サーバ, LAN 常駐プリンタ,X ターミナルからの要求も含めて,すべての種類の MOP ダウンライン・ロード要求をサービスすることができ, LAN 環境をカスタマイズするのに使用できます)。

DECnet は,OpenVMS Cluster サテライトをブートするための MOP ブート・サービスを提供しており,アプリケーションのタスク間通信も含めて,他のローカル・エリア・ネットワーク・サービスやワイド・エリア・ネットワーク・サービスも提供しています。

  注意
DECnet の代わりに LANCP を使用し,DECnet フェーズ IV から DECnet-Plus に移行する計画もある場合は,以下の手順を実行してください。

  1. LAN$POPULATE.COM を使用して,サテライト・ブート (MOP ダウンライン・ロード・サービス) のために,DECnet を LANCP に変更します。

  2. DECnet フェーズ IV から DECnet-Plus に移行します。

クラスタ構成コマンド・プロシージャには, CLUSTER_CONFIG_LAN.COM と CLUSTER_CONFIG.COM の 2 種類があります。CLUSTER_CONFIG_LAN.COM では,LANCP を使用して,サテライトをブートするために MOP サービスを提供します。CLUSTER_CONFIG.COM では,同じ目的で DECnet を使用します。

LANCP と DECnet のどちらか一方または両方を選択する場合は,以下のことを考慮してください。

  • クラスタでどのようなアプリケーションを実行するか。
    クラスタやネットワーク内の異なるノードで実行されるプログラム間の通信には,一般に DECnet タスク間通信が使用されます。この一般的な方法に依存するプログラムを実行する場合は,DECnet を実行する必要があります。このようなプログラムを実行しない場合は,DECnet を実行する必要はありません。

  • DECnet を必要とするアプリケーションをクラスタ内の特定のノードに制限するかどうか。
    DECnet タスク間通信を必要とするアプリケーションを実行する場合,そのようなアプリケーションをクラスタ内の一部のノードで実行し,それらのノードでのみ DECnet を使用するように制限することができます。他のノードでは LANCP ソフトウェアを使用することができ,他のネットワーク・サービスには HP TCP/IP Services for OpenVMS などの他のネットワークを利用できます。

  • 同じ目的で 2 種類のソフトウェアを管理するかどうか。
    サテライトのブートに DECnet をすでに使用している場合,その目的で他の種類のソフトウェアを新たに導入するのは面倒かもしれません。新しいソフトウェアを導入するには,そのソフトウェアの学習と管理に時間が必要です。

  • LANCP MOP サービスは,以下に示すように, OpenVMS Cluster 内で DECnet MOP サービスと共存できます。

    • 異なるシステムで実行する。
      たとえば,DECnet MOP サービスを LAN の一部のシステムで有効にし,LAN MOP を他のシステムで有効にします。

    • 同じシステムの異なる LAN デバイスで実行する。
      たとえば,システム上で使用可能な LAN デバイスの一部で DECnet MOP サービスを有効にし,他のデバイスで LAN MOP を有効にします。

    • 同じシステムの同じ LAN デバイスで実行するが,サービスの対象となるノードを異なる設定にする。
      たとえば,DECnet MOP と LAN MOP の両方を有効にしますが, LAN MOP が応答するノードを制限しておきます。このようにすれば,残りのノードに対しては DECnet MOP が応答できます。

LANCP と DECnet の構成方法については,この後の説明を参照してください。

4.5.1 LANCP ユーティリティの構成と起動

ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) を構成するには, LANCP (LAN Control Program) ユーティリティを使用します。また, DECnet の代わりに LANCP ユーティリティを使用したり, DECnet に加えてこのユーティリティを使用することで, OpenVMS Cluster 内のサテライトのブートをサポートしたり,ターミナル・サーバや LAN 常駐プリンタ,X ターミナルからの要求も含めて,すべての種類の MOP ダウンライン・ロード要求をサービスすることもできます。

関連項目: LANCP ユーティリティを使用して LAN を構成する方法については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』と『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。

4.5.2 LANCP によるサテライト・ノードのブート

LANCP ユーティリティは,汎用の MOP ブート・サービスを提供し,サテライトを OpenVMS Cluster にブートするために使用できます。また,ターミナル・サーバ,LAN 常駐プリンタ, X ターミナルからの要求も含めて,すべての種類の MOP ダウンライン・ロード要求をサービスすることもできます。この目的で LANCP を使用するには,すべての OpenVMS Cluster ノードで OpenVMS バージョン 6.2 以上が実行されていなければなりません。

CLUSTER_CONFIG_LAN.COM クラスタ構成コマンド・プロシージャでは,サテライトのブートのための MOP サービスの提供に,DECnet の代わりに LANCP が使用されます。

注意: DECnet の代わりに LANCP を使用し, DECnet for OpenVMS (フェーズ IV) から DECnet-Plus への移行も計画している場合は,以下の手順を実行してください。

  1. LAN$POPULATE.COM を使用して,サテライトのブート (MOP ダウンライン・ロード・サービス) のために,DECnet を LANCP に変更します。

  2. DECnet for OpenVMS から DECnet-Plus に移行します。



4.5.3 LANCP で使用されるデータ・ファイル

LANCP では,以下のデータ・ファイルが使用されます。

  • SYS$SYSTEM:LAN$DEVICE_DATABASE.DAT
    このファイルには,ローカル・ノードのデバイスに関する情報が格納されます。デフォルト設定では,ファイルは SYS$SPECIFIC:[SYSEXE] に作成され,システムはこの場所からファイルを検索します。しかし,システム論理名 LAN$DEVICE_DATABASE を再定義すれば,ファイル名またはファイルの格納場所を変更できます。

  • SYS$SYSTEM:LAN$NODE_DATABASE.DAT
    このファイルには,LANCP がブート・サービスを提供する対象となるノードに関する情報が格納されます。このファイルは, OpenVMS Cluster 内の Integrity サーバ,Alpha システム,および VAX システムのすべてのノードで共用しなければなりません。デフォルト設定では,このファイルは SYS$COMMON:[SYSEXE] に作成され,システムはこの場所からファイルを検索します。しかし,システム論理名 LAN$NODE_DATABASE を再定義すれば,ファイル名またはファイルの場所を変更できます。



4.5.4 新規インストールでの LAN MOP サービスの使用

新規インストールでサテライトのブートのために LAN MOP サービスを使用するには,以下の手順を実行します。

  1. LANCP のスタートアップ・コマンドを追加します。
    LANCP はシステム・スタートアップ・プロシージャの一部として起動しなければなりません。このためには, SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM の中で, LAN$STARTUP コマンド・プロシージャを実行する行からコメント文字を削除します。OpenVMS Cluster システムで複数のシステム・ディスクが使用される場合は, LANCP 構成ファイルの場所を定義するための論理名の説明について, 第 4.5.3 項 を参照してください。

    $ @SYS$STARTUP:LAN$STARTUP 
    


    ここでシステムをリブートするか,またはシステム管理者のアカウントから上記のコマンド・プロシージャを起動して,LANCP を起動しなければなりません。

  2. 第 8 章 の説明に従って, OpenVMS Cluster システムを構成し,サテライトを追加します。 CLUSTER_CONFIG.COM の代わりに, CLUSTER_CONFIG_LAN.COM コマンド・プロシージャを使用します。 CLUSTER_CONFIG.COM を起動したときに,LANCP プロセスがすでに起動されている場合は,CLUSTER_CONFIG_LAN.COM に切り換えるオプションが表示されます。



4.5.5 既存のインストールでの LAN MOP サービスの使用

サテライト・ブートのために DECnet MOP サービスから LAN MOP サービスに移行するには,以下の手順を実行します。

  1. LANCP データベースの論理名を再定義します。
    この手順は,必ず実行しなければならないわけではありません。 LANCP で使用されるデータ・ファイル,LAN$DEVICE_DATABASE と LAN$NODE_DATABASE をシステム・ディスクから移動する場合は,システム論理名を再定義します。定義はシステム・スタートアップ・ファイルに追加します。

  2. LANCP を使用して,LAN$DEVICE_DATABASE を作成します。
    最初の LANCP DEVICE コマンドを実行すると,パーマネント・データベース LAN$DEVICE_DATABASE が作成されます。データベースを作成し,使用可能なデバイスの一覧を取得するには,以下のコマンドを入力します。

    $ MCR LANCP
    LANCP> LIST DEVICE /MOPDLL
    %LANCP-I-FNFDEV, File not found, LAN$DEVICE_DATABASE 
    %LANACP-I-CREATDEV, Created LAN$DEVICE_DATABASE file 
     
    Device Listing, permanent database: 
      --- MOP Downline Load Service Characteristics --- 
    Device    State   Access Mode      Client            Data Size 
    ------    -----   -----------      ------            --------- 
    ESA0    Disabled NoExlusive  NoKnownClientsOnly     246 bytes 
    FCA0    Disabled NoExlusive  NoKnownClientsOnly     246 bytes
    

  3. LANCP を使用して,MOP ブートのために LAN デバイスを有効にします。
    デフォルト設定では,LAN デバイスの MOP ブート機能は無効に設定されています。MOP ブート機能を有効に設定する LAN デバイスを判断します。その後,LANCP ユーティリティで DEFINE コマンドを使用して,MOP ブート要求をサービスするように,パーマネント・データベースでこれらのデバイスを有効にします。以下の例を参照してください。

    LANCP> DEFINE DEVICE ESA0:/MOP=ENABLE
    

  4. LAN$POPULATE.COM (SYS$EXAMPLES にあります) を実行して,MOP ブート情報を取得し,サイト固有の LAN$DEFINE および LAN$DECNET_MOP_CLEANUP を作成します。
    LAN$POPULATE は,すべての MOP ブート情報を DECnet フェーズ IV の NETNODE_REMOTE.DAT ファイルまたは DECnet-Plus NCL コマンド SHOW MOP CLIENT * ALL の出力から取り出します。
    DECnet フェーズ IV サイトの場合,LAN$POPULATE プロシージャは,デフォルト設定ですべての DECnet エリア (1〜63) をスキャンします。 1 つだけ,または 2〜3 つの DECnet エリアからだけ,システムを MOP ブートする場合は,エリア番号を P1 パラメータとしてプロシージャに渡すことで,一度に 1 つのエリアだけで LAN$POPULATE プロシージャが動作するように設定できます。以下の例も参照してください (ログを含む)。

    $ @SYS$EXAMPLES:LAN$POPULATE 15
     LAN$POPULATE - V1.0 
     
     Do you want help (Y/N) <N>: 
     
     LAN$DEFINE.COM has been successfully created. 
     
     To apply the node definitions to the LANCP permanent database, 
     invoke the created LAN$DEFINE.COM command procedure. 
     
            HP recommends that you review LAN$DEFINE.COM and remove any 
            obsolete entries prior to executing this command procedure. 
     
     A total of 2 MOP definitions were entered into LAN$DEFINE.COM 
    

  5. LAN$DEFINE.COM を実行して,LAN$NODE_DATABASE に情報を取り込みます。
    LAN$DEFINE は,LANCP ダウンライン・ロード情報を LAN ノード・データベース, SYS$COMMON:[SYSEVE]LAN$NODE_DATABASE.DAT ファイルに取り込みます。LAN$DEFINE.COM を確認し,実行する前に古くなったエントリを削除しておくようにしてください。
    以下のシーケンスでは,作成した LAN$DEFINE.COM プロシージャが画面に表示され,実行されています。

    $ TYPE LAN$DEFINE.COM
     $ ! 
     $ ! This file was generated by LAN$POPULATE.COM on 16-DEC-1996 09:20:31 
     $ ! on node CLU21. 
     $ ! 
     $ ! Only DECnet Area 15 was scanned. 
     $ ! 
     $ MCR LANCP 
     Define Node PORK    /Address=08-00-2B-39-82-85 /File=APB.EXE - 
                      /Root=$21$DKA300:<SYS11.> /Boot_type=Alpha_Satellite 
     Define Node JYPIG   /Address=08-00-2B-A2-1F-81 /File=APB.EXE - 
                      /Root=$21$DKA300:<SYS10.> /Boot_type=Alpha_Satellite 
     EXIT 
    $ @LAN$DEFINE
     %LANCP-I-FNFNOD, File not found, LAN$NODE_DATABASE 
     -LANCP-I-CREATNOD, Created LAN$NODE_DATABASE file 
     $ 
     
    


    以下の例では,DECnet-Plus から LANCP に移行するために, LAN$POPULATE が作成した LAN$DEFINE.COM コマンド・プロシージャを示しています。

     
    $ ! LAN$DEFINE.COM - LAN MOP Client Setup 
    $ ! 
    $ ! This file was generated by LAN$POPULATE.COM at  8-DEC-1996 14:28:43.31 
    $ ! on node BIGBOX. 
    $ ! 
    $ SET NOON 
    $ WRITE SYS$OUTPUT "Setting up MOP DLL clients in LANCP... 
    $ MCR LANCP 
    SET    NODE SLIDER 
    /ADDRESS=08-00-2B-12-D8-72/ROOT=BIGBOX$DKB0:<SYS10.>/BOOT_TYP 
    E=VAX_satellite/FILE=NISCS_LOAD.EXE 
    DEFINE NODE SLIDER 
    /ADDRESS=08-00-2B-12-D8-72/ROOT=BIGBOX$DKB0:<SYS10.>/BOOT_TYP 
    E=VAX_satellite/FILE=NISCS_LOAD.EXE 
    EXIT 
    $ ! 
    $  WRITE SYS$OUTPUT "DECnet Phase V to LAN MOPDLL client migration complete!" 
    $  EXIT 
    

  6. LAN$DECNET_MOP_CLEANUP.COM を実行します。
    LAN$DECNET_MOP_CLEANUP.COM を使用して,クライアントの MOP ダウンライン・ロード情報を DECnet データベースから削除できます。LAN$DECNET_MOP_CLEANUP.COM を確認して,実行する前に古くなったエントリを削除しておいてください。
    以下の例では,DECnet-Plus から LANCP に移行するために, LAN$POPULATE によって作成された LAN$DECNET_MOP_CLEANUP.COM コマンド・プロシージャを示しています。
    注意: DECnet-Plus から移行する場合,追加クリーンアップが必要です。 NCL スクリプト (*.NCL) を手動で変更しなければなりません。

     
    $ ! LAN$DECNET_MOP_CLEANUP.COM - DECnet MOP Client Cleanup 
    $ ! 
    $ ! This file was generated by LAN$POPULATE.COM at  8-DEC-1995 14:28:43.47 
    $ ! on node BIGBOX. 
    $ ! 
    $ SET NOON 
    $ WRITE SYS$OUTPUT "Removing MOP DLL clients from DECnet database..." 
    $ MCR NCL 
    DELETE NODE 0 MOP CLIENT SLIDER 
    EXIT 
    $ ! 
    $  WRITE SYS$OUTPUT "DECnet Phase V MOPDLL client cleanup complete!" 
    $  EXIT 
    

  7. LANCP を起動します。
    LANCP を起動するには,以下の方法でスタートアップ・コマンド・プロシージャを実行します。

    $ @SYS$STARTUP:LAN$STARTUP
      %RUN-S-PROC_ID, identification of created process is 2920009B 
      $ 
     
    


    システム・スタートアップ・プロシージャの一部として,すべてのブート・ノードに対して LANCP を起動しなければなりません。この操作を実行するには,サイト固有のスタートアップ・ファイル (SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM) に以下の行を指定します。

    $ @SYS$STARTUP:LAN$STARTUP 
     
    


    LAN$DEVICE_DATABASE または LAN$NODE_DATABASE の論理名を定義している場合は,LANCP を起動する前に,スタートアップ・ファイルにこれらの論理名が定義されていることを確認してください。

  8. DECnet MOP ブートを無効にします。
    サテライト・ブートに LANCP を使用する場合は,MOP 要求を取り扱うために DECnet は不要になります。この場合,適切な NCP コマンド (DECnet for OpenVMS) または NCL コマンド (DECnet-Plus) を使用して,この機能を無効に設定できます。

LANCP ユーティリティの詳細については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』と『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。


目次 索引

© 2012 Hewlett-Packard Development Company, L.P.