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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
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タイトルページ
目次
まえがき
第1章:OpenVMS Cluster システムの管理の概要
第2章:OpenVMS Cluster の概念
第3章:OpenVMS Cluster インターコネクト構成
第4章:OpenVMS Cluster オペレーティング環境
第5章:共用環境の準備
第6章:クラスタ・ストレージ・デバイス
第7章:クラスタ・キューの設定と管理
第8章:OpenVMS Cluster システムの構成
第9章:大規模な OpenVMS Cluster システムの構築
第10章:OpenVMS Cluster システムの保守
付録A :クラスタ・システム・パラメータ
付録B :共通ファイルの作成
付録C :クラスタのトラブルシューティング
付録D :LAN 制御のためのサンプル・プログラム
付録E :LAN 制御のためのサブルーチン
付録F :NISCA プロトコルのトラブルシューティング
付録G :NISCA トランスポート・プロトコル輻輳制御
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OpenVMS Cluster システム


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スタンドアロンまたは OpenVMS Cluster システムでデフォルトで最大 500 のシャドウ・セット (それぞれに 1 から 6 のメンバが存在) をマウントできます。 500 を超えるシャドウ・セットが必要な場合は, SYSGEN パラメータ SHADOW_MAX_UNIT を増やす必要があります。サポートされるシャドウ・セットの数は,コントローラやデバイスの種類には無関係です。シャドウ・セットはパブリック・ボリュームまたはプライベート・ボリュームとしてマウントできます。

上限を変更する場合は,『Volume Shadowing for OpenVMS Software Product Description』 (SPD 27.29.xx) を参照してください。

6.6.6 シャドウイングされたディスクの分散

シャドウイングはコントローラに依存しない設計であるため,コントローラの接続や OpenVMS Cluster システム内での位置とは無関係に,シャドウ・セットを管理することができ,データ可用性を向上し,非常に柔軟性の高い構成を提供するのに役立ちます。

クラスタ単位のシャドウイングの場合,メンバは OpenVMS Cluster システム内のどこに配置してもかまわず,サポートされる OpenVMS Cluster インターコネクトを介して MSCP サーバからサービスを受けることができます。

図 6-9 は,シャドウ・セット・メンバ・ユニットを,異なるノードにあるローカル・コントローラとオンライン接続する方法を示しています。この図で,ディスク・ボリュームは ATABOY および ATAGRL のそれぞれにローカルです。 MSCP サーバは LAN あるいは IP ネットワークを介してシャドウ・セット・メンバにアクセスする機能を提供します。ディスク・ボリュームは各ノードにローカルですが,ディスクは同じシャドウ・セットのメンバです。あるノードにローカルなメンバ・ユニットは,MSCP サーバを介してリモート・ノードからアクセスできます。

図 6-9 MSCP サーバを経由してアクセスされるシャドウ・セット


OpenVMS Cluster システムでマウントされるシャドウ・セットの場合,クラスタ内のあるノードでシャドウ・セットをマウントまたはディスマウントしても,システムの他のノードで実行されているアプリケーションやユーザ機能には影響ありません。たとえば,OpenVMS Cluster システムのあるノードから仮想ユニットをディスマウントしても,マウントされている他のノードでは,シャドウ・セットは動作を続行します。

シャドウ・セットに関するその他の注意事項:

  • 個々のディスク・ボリュームがアクティブ・シャドウ・セットのメンバとしてすでにマウントされている場合,ディスク・ボリュームを別のノードで同時にスタンドアロン・ディスクとしてマウントすることはできません。

  • システム・ディスクはシャドウイングできます。シャドウイングされたシステム・ディスクからブートされるノードはすべて,以下の条件を満たさなければなりません。

    • Volume Shadowing for OpenVMS ライセンスが必要です。

    • システム・ディスク・シャドウ・セットの中で,ブート・デバイスと同じ物理メンバを指定しなければなりません。


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