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OpenVMS マニュアル | 
    
  
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HP OpenVMS
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| 目次 | 索引 | 
8.5 システム・ディスクの複製の作成 | 
実行中の Integrity コンピュータを Integrity 共通システム・ディスクに追加する操作や,実行中の Alpha コンピュータを Alpha 共通システム・ディスクに追加する操作を続行すると,最終的にディスクのストレージまたは I/O キャパシティが満杯になります。その場合,増加した負荷に対応するために 1 つ以上の共通システム・ディスクを追加できます。
メモ:  システム・ディスクを異なるアーキテクチヤ間で共用することはできません。また,システム・ディスクは,それを作成したシステムとはアーキテクチャが異なるシステムでは使用できません。
 CLUSTER_CONFIG_LAN.COM または CLUSTER_CONFIG.COM を使用して,追加システム・ディスクを設定します。 第 5 章 の説明に従ってクラスタ共通ファイルを調整した後,以下の操作を実行します。
 
 
例 8-14 に示すように,クラスタ構成コマンド・プロシージャは以下の操作を実行します。
 
注意:  プロシージャがディレクトリ・ファイルを削除している間, OpenVMS RMS エラー・メッセージが表示されます。これらのメッセージは無視してもかまいません。
 
 
8.5.1 準備
![]()
8.5.2 例
![]()
| 例 8-14 会話型 CLUSTER_CONFIG_LAN.COM CREATE セッションの例 | 
|---|
$ @CLUSTER_CONFIG_LAN.COM                 
              Cluster/IPCI Configuration Procedure 
                   CLUSTER_CONFIG_LAN Version V2.84 
                     Executing on an IA64 System 
 
    DECnet-Plus is installed on this node. 
    IA64 satellites will use TCP/IP BOOTP and TFTP services for downline loading. 
    TCP/IP is installed and running on this node. 
 
        Enter a "?" for help at any prompt.  If you are familiar with 
        the execution of this procedure, you may want to mute extra notes 
        and explanations by invoking it with "@CLUSTER_CONFIG_LAN BRIEF". 
 
    BHAGAT is an IA64 system and currently a member of a cluster 
    so the following functions can be performed: 
 
MAIN Menu 
 
   1. ADD an IA64 node to the cluster. 
   2. REMOVE a node from the cluster. 
   3. CHANGE a cluster member's characteristics. 
   4. CREATE a duplicate system disk for BHAGAT. 
   5. MAKE a directory structure for a new root on a system disk. 
   6. DELETE a root from a system disk. 
   7. EXIT from this procedure. 
 
Enter choice [7]: 4 
 
    The CREATE function generates a duplicate system disk. 
 
            o It backs up the current system disk to the new system disk. 
 
            o It then removes from the new system disk all system roots. 
 
  WARNING: Do not proceed unless you have defined appropriate logical names 
           for cluster common files in SYLOGICALS.COM.  For instructions, 
           refer to the "OpenVMS Cluster Systems" manual. 
 
Do you want to continue [N]? Y 
 
    This procedure will now ask you for the device name of the current 
    system disk. The default device name (DISK$BHAGAT_SYS:) is the logical 
    volume name of SYS$SYSDEVICE:. 
 
What is the device name of the current system disk [DISK$BHAGAT_SYS:]? 
What is the device name of the new system disk? 
. 
. 
. 
 | 
ボーツ・メンバの追加や削除,あるいはクォーラム・ディスクの有効化や無効化など,一部の構成機能では,1 つ以上の追加操作が必要です。
これらの操作は 表 8-10 に示すとおりであり,クラスタ全体の整合性に影響します。 CLUSTER_CONFIG_LAN.COM または CLUSTER_CONFIG.COM を実行して構成を大きく変更した後,実行しなければならない操作については,表の説明を参照してください。
| クラスタ構成プロシージャを実行する目的 | 必要な後処理 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ボーツ・メンバを追加または削除する。 | 第 8.6.1 項 の説明に従って,クラスタ内のすべてのノードの AUTOGEN パラメータ・ファイルと現在のシステム・パラメータ・ファイルを更新する。 | ||||||||
| クォーラム・ディスクを有効にする。 | 以下の操作を実行する。
 
 関連項目: クォーラム・ディスクの追加の詳細については, 第 8.2.4 項 も参照。  | 
||||||||
| クォーラム・ディスクを無効にする。 | 以下の操作を実行する。
 注意: これらの操作は,OpenVMS Cluster システム全体をリブートできる状態になるまで実行してはならない。この操作ではクラスタのクォーラムが削減されるため,削除されるクォーラム・ディスクによって行われるボーツの結果,クラスタがパーティションに分割される可能性がある。 
 
 関連項目: クォーラム・ディスクの削除の詳細については, 第 8.3.2 項 も参照。  | 
||||||||
| サテライト・ノードを追加する。 | 以下の操作を実行する。
 
  | 
||||||||
| クラスタ通信のために LAN または IP を有効または無効に設定する。 | 現在のシステム・パラメータ・ファイルを更新し,LAN または IP を有効または無効に設定したノードをリブートする ( 第 8.6.1 項 )。 | ||||||||
| 割り当てクラス値を変更する。 | 現在のシステム・パラメータ・ファイルを変更し,クラスタ全体のシャットダウンおよびリブートを行います ( 8.6.1 および 8.6.2 を参照)。 | ||||||||
| クラスタ・グループ番号またはパスワードを変更する。 | クラスタ全体をシャットダウンしてリブートする ( 第 8.6.2 項 と 第 8.6.7 項 )。 | ||||||||
8.6.1 パラメータ・ファイルの更新
![]()
ボーツ・クラスタ・メンバを追加または削除する場合や,クォーラム・ディスクを有効または無効に設定する場合など,他のすべてのクラスタ・メンバの AUTOGEN ファイルも更新しなければならないことがあります。
以下の表に示すいずれかの方法を使用します。
| 方法 | 説明 | 
|---|---|
| MODPARAMS.DAT ファイルを更新する。 | すべてのクラスタ・メンバの [SYS
x.SYSEXE] ディレクトリの MODPARAMS.DAT を編集し, EXPECTED_VOTES システム・パラメータの値を適切に調整する。
 たとえば,ボーツ・メンバを追加する場合や,クォーラム・ディスクを有効にする場合は,新しいメンバに割り当てられるボーツ数 (通常は 1) だけ,値を加算しなければならない。ボーツ数 1 のボーツ・メンバを追加し,そのコンピュータでボーツ数 1 のクォーラム・ディスクを有効にする場合は,値を 2 だけ加算しなければならない。  | 
| AGEN$ ファイルを更新する。 | 適切な AGEN$ インクルード・ファイルでパラメータ設定を更新する。
 
 関連項目: これらのファイルについては, 第 8.2.2 項 を参照。  | 
現在のシステム・パラメータ・ファイル (I64VMSSYS.PAR または ALPHAVMSSYS.PAR) も更新して,次のリブート時に変更が有効になるようにしなければなりません。
以下の表で説明するいずれかの方法を使用します。
| 方法 | 説明 | 
|---|---|
| SYSMAN ユーティリティ | 以下の操作を実行する。
 
  | 
| AUTOGEN ユーティリティ | 以下の操作を実行する。
 
 SHUTDOWN または REBOOT オプションは 指定しない。 ヒント: この後,ノードをシャットダウンする場合は,上記の DO @SYS$UPDATE:AUTOGEN コマンド行で, SETPARAMS の代わりに SHUTDOWN または REBOOT を指定できる。  | 
どちらの方法でも,Alpha コンピュータの場合はコンピュータの ALPHAVMSSYS.PAR ファイル,Integrity コンピュータの場合は I64VMSSYS.PAR ファイルの値が更新されます。これらの変更を有効にするには, 第 8.6.2 項 の説明に従ってクラスタをシャットダウンするか,または 第 8.6.3 項 の説明に従ってノードをシャットダウンします。
 
SYSMAN ユーティリティを使用すると,クラスタ内の 1 つのノードからクラスタ全体をシャットダウンできます。通常のシャットダウンを実行するには,以下の操作を実行します。
 
 
 
8.6.2 クラスタのシャットダウン
![]()
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER %SYSMAN-I-ENV, current command environment: Clusterwide on local cluster Username SYSTEM will be used on nonlocal nodes SYSMAN> SHUTDOWN NODE/CLUSTER_SHUTDOWN/MINUTES_TO_SHUTDOWN=5 - _SYSMAN> /AUTOMATIC_REBOOT/REASON="Cluster Reconfiguration" %SYSMAN-I-SHUTDOWN, SHUTDOWN request sent to node %SYSMAN-I-SHUTDOWN, SHUTDOWN request sent to node SYSMAN> SHUTDOWN message on BHAGAT from user SYSTEM at BHAGAT Batch 11:02:10 BHAGAT will shut down in 5 minutes; back up shortly via automatic reboot. Please log off node BHAGAT. Cluster Reconfiguration SHUTDOWN message on BHAGAT from user SYSTEM at BHAGAT Batch 11:02:10 PLUTO will shut down in 5 minutes; back up shortly via automatic reboot. Please log off node PLUTO. Cluster Reconfiguration  | 
詳細については, 第 10.6 節 を参照してください。
 
OpenVMS Cluster 内で 1 つのノードを停止するには, SYSMAN SHUTDOWN NODE コマンドと適切な SET ENVIRONMENT コマンドを組み合わせて使用するか, SHUTDOWN コマンド・プロシージャを使用します。以下の表では,これらの方法について説明しています。
 
8.6.3 1 つのノードのシャットダウン
![]()
| 方法 | 説明 | 
|---|---|
| SYSMAN ユーティリティ | 以下の操作を実行する。
 
  | 
| SHUTDOWN コマンド・プロシージャ | 以下の操作を実行する。
 
  | 
詳細については, 第 10.6 節 を参照してください。
8.6.4 ネットワーク・データの更新
![]()
サテライトを追加する場合は,使用するクラスタ構成コマンド・プロシージャ (CLUSTER_CONFIG_LAN.COM または CLUSTER_CONFIG.COM) で,ブート・サーバのパーマネント・リモート・ノード・ネットワーク・データベースと運用時リモート・ノード・ネットワーク・データベース (NETNODE_REMOTE.DAT) が更新されます。しかし,他のクラスタ・メンバの運用時データベースは自動的に更新されません。
クラスタ全体で新しいデータを共用するには,他のすべてのクラスタ・メンバで運用時データベースを更新しなければなりません。システム管理者としてログインし,SYSMAN ユーティリティを起動し,SYSMAN> プロンプトに対して以下のコマンドを入力します。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER
%SYSMAN-I-ENV, current command environment: 
        Clusterwide on local cluster 
        Username SYSTEM        will be used on nonlocal nodes
SYSMAN> SET PROFILE/PRIVILEGES=(OPER,SYSPRV)
SYSMAN> DO MCR NCP SET KNOWN NODES ALL
%SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node X...
   .
   .
   .
SYSMAN> EXIT
$ 
 | 
NETNODE_REMOTE.DAT ファイルは, SYS$COMMON:[SYSEXE] ディレクトリに格納されていなければなりません。
8.6.5 サテライトのローカル・ディスク・ラベルの変更
![]()
サテライト・ノードのローカル・ページ・ディスクとスワップ・ディスクのボリューム・ラベルを変更する場合は,サテライトをクラスタに追加した後,以下の操作を行います。
| 手順 | 操作 | 
|---|---|
| 1 | システム管理者としてログインし,以下の形式で DCL コマンドを入力する。
SET VOLUME/LABEL=volume-label device-spec[:] 注意: SET VOLUME コマンドを実行するには,ボリュームのインデックス・ファイルに対して書き込みアクセス権 (W) が必要である。ボリュームの所有者でない場合は,システム利用者識別コード (UIC) または SYSPRV 特権が必要である。  | 
| 2 | 新しいラベルを反映するように,ブート・サーバのシステム・ディスクで [SYS n.SYSEXE]SATELLITE_PAGE.COM プロシージャを更新する。 | 
| 目次 | 索引 | 
      
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