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OpenVMS マニュアル |
日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS
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目次 | 索引 |
3.5.8 不必要な PJL メッセージの抑制 |
プリンタは,不必要な PJL メッセージを時々送信します。 DCPS はこのメッセージを,ユーザ・データとして画面上に表示します。この現象は,他のオペレーティング・システムからの以前のプリント・ジョブでプリンタの特性が変更されたために,以降のすべてのジョブでこのようなメッセージを送り返すようになったためと考えられます。多くの場合,このようなメッセージには害はありませんが,時々,DCPS とプリンタとの通信を阻害することがあります。
ときには,PJL メッセージが DCPS を阻害して,DCPS ジョブが止まり,印刷されなくなることがあります。このため,プリンタからの PJL メッセージの送信を抑制する 2 つの新しい論理名を定義することができます。
$ DEFINE /EXECUTIVE_MODE /SYSTEM DCPS$queue-name_SUPPRESS_PJL_MESSAGES TRUE $ DEFINE /EXECUTIVE_MODE /SYSTEM DCPS$SUPPRESS_PJL_MESSAGES TRUE |
PJL メッセージを抑制するには,問題のあるキューごとに DCPS$queue-name_SUPPRESS_PJL_MESSAGES 論理名を定義する方法をお勧めします。たとえば,HP4200 というキュー上の PJL メッセージを抑制するには,次のコマンドを実行します。
$ DEFINE /EXECUTIVE_MODE /SYSTEM DCPS$HP4200_SUPPRESS_PJL_MESSAGES TRUE |
DCPS$SUPPRESS_PJL_MESSAGES 論理名を使用すると,すべての DCPS キュー上の PJL メッセージを抑制することができます。ただし,この論理名を使用するときには注意が必要です。この論理名を定義すると,DCPS は PJL メッセージを抑制するプリンタに, PJL コマンドを送信します。一部のプリンタでは PJL コマンドをサポートしていないため,このようなキューに対してこの論理名を定義すると,プリンタがハングし,ジョブが停止します。ご使用中のすべてのプリンタが PJL コマンドをサポートしていることが確実でない場合は,個々のキューに対して論理名を定義してください。
論理名を定義した後にキューを停止して再起動する必要はありません。
注意 これらの新しい論理名は,サポートされていないコマンド・プロシージャ UNSOLICITED-PJL-FIX.COM を置き換えます。また,機能が向上しています。 |
3.5.9 OPCOM メッセージ USERNOTFOUND の制限 |
利用者登録ファイル (UAF) が複数ある OpenVMS クラスタで DCPS が実行されている場合,プリント・ジョブをキューに登録しているユーザが DCPS キューを実行しているシステムに UAF レコードを持っていない可能性があります。 DCPS はジョブを印刷しますが,USERNOTFOUND というオペレータ・メッセージを発行します。
%%%%%%%%%%% OPCOM 1- MAR- 2012 18:43:55.87 %%%%%%%%%%% Message from user SYSTEM on LITERA Queue SHARIE: %DCPS-W-USERNOTFOUND, user name FOO not found, no log files created -RMS-E-RNF, record not found |
ユーザ名を見つけることができないため, DCPS は MESSAGES=KEEPあるいは MESSAGES=PRINTパラメータ要求を実行することができません。
すべてのジョブについて,この OPCOM メッセージが表示されないようにするには, 1 つのプリント・キューについてメッセージを抑制したいか,あるいはすべてのキューについてメッセージを抑制したいかによって,次のいずれかの論理名を定義します。
$ DEFINE /EXECUTIVE_MODE /SYSTEM DCPS$queue-name_IGNORE_UNKNOWN_USER TRUE $ DEFINE /EXECUTIVE_MODE /SYSTEM DCPS$IGNORE_UNKNOWN_USER TRUE |
$ DEFINE /EXECUTIVE_MODE /SYSTEM DCPS$queue-name_OLD_ANSI_PAGE_SIZES TRUE |
ジェネリック・キューは特定のプリンタに対応付けられたものではなく,実行キューに対応しているものです。ジェネリック・キューを複数の実行キューに対応付けておくと,プリント・ジョブを複数のキューに分散することができます。また,特定の DECprint Supervisor 機能をプリント・ジョブに対応させるためにジェネリック・キューを使用することもできます。ジェネリック・キューは省略可能です。 表 3-5 に,ジェネリッックDCPSキーの定義に使用されるパラメータを示します。
パラメータ | 値 |
---|---|
P1 (必須) | ジェネリック・キュー名です。
例 3-4 では, DRAFT_DOCS がプリント・ジョブを送信するジェネリック・キューです。 |
P2 (必須) | ジェネリック・キューがジョブを送信する実行キュー名です。各ジェネリック・キューの定義について,少なくとも 1 つの実行キューを指定しなければなりません。
例 3-4 では,ジェネリック・キューはプリント・ジョブを LN03R_TTB4 および LN03R_TTB7 という 2 つの実行キューに送信します。 |
P3 (省略可能) | 省略時の PRINT 修飾子です。
例 3-4 では, LAYUP=LPS$SINGLEHOLES がジェネリック・キューの省略時のレイアップ定義を提供します。 |
P4 (省略可能) | INITIALIZE /QUEUE 修飾子の指定です。 |
P5 (省略可能) | SET VERIFY コマンドの設定です。省略時の設定は SET NOVERIFY です。 |
例 3-4 に,レイアップ定義ファイルを使用した出力用のジェネリック・キューの設定方法を示しています。このジェネリック・キューは,2 つの ScriptPrinter の実行キューのいずれかにプリント・ジョブを送信します。
例 3-4 ジェネリック・キューの設定 |
---|
$ @SYS$STARTUP:DCPS$GENERIC_QUEUE - DRAFT_DOCS - ! P1 - Generic queue name "LN03R_TTB4,LN03R_TTB7" - ! P2 - Execution queue name(s) "LAYUP=LPS$SINGLEHOLES" ! P3 - Default queue parameters |
DCPS$STARTUP.COM ファイルを作成または変更した場合,新しいキュー定義を使用するために DECprint Supervisor に加えた変更を有効としなければなりません。変更結果を有効とするには,システムを停止させた後に再起動するか,または次の方法で DCPS$STARTUP.COM ファイルを実行してください。
$ STOP /QUEUE /NEXT queue-name |
$ @SYS$STARTUP:DCPS$STARTUP |
システム・スタートアップ・ファイル内に上記のコマンドが含まれていない場合は,次のガイドラインに従ってこのコマンドを追加してください。
$ @SYS$STARTUP:DCPS$STARTUP |
キューが VMScluster システム上にある場合は,上記のコマンドをクラスタ内のすべてのノードから実行しなければなりません。
プリンタ・スタートアップ・コマンド・ファイルによってプリント・キューが起動されます。新しいキュー定義をテストする場合は,
第 3.8 節 を参照してください。
3.8 プリンティング・システムのテスト
注意 IVP ( @SYS$TEST:DCPS$IVP) を実行しても,プリンタには影響を与えません。 |
SYS$COMMON:[SYSTEST.DCPS] にある IVP ファイルを出力することで,プリンティング・システムをテストすることができます。 IVP ファイルは,DCPS がサポートするデータ・タイプに対応しています。 表 3-6 に IVP ファイルの一覧を示します。
ファイル名 | ファイル・タイプ |
---|---|
DCPS$IVP_ANSI.DAT | ASCII ファイル |
DCPS$IVP_LIST.DAT | 単純な ASCII |
DCPS$IVP_PCL.DAT | PCL Level 4 ファイル |
DCPS$IVP_POST.DAT | PostScript ファイル |
DCPS$IVP_PROPRINTER.DAT | Proprinter ファイル |
DCPS$IVP_REGIS.DAT | ReGIS ファイル |
DCPS$IVP_TEK4014.DAT | Tektronix 4010/4014 ファイル |
DCPSはファイルのデータ・タイプを自動的に検出することができます。コマンド行にデータ・タイプを指定する必要がなくなります。たとえば,次の PRINT コマンドを実行することができます。
$ PRINT /QUEUE=queue-name /NOTIFY DCPS$IVP_data-type.DAT |
プリント・キューが特定のデータ・タイプに対応している場合,あるいは LIST データ・タイプをテストしている場合は,ファイルのデータ・タイプを指定してください。
たとえば DCPS$IVP_POST.DAT を出力する場合は,次の PRINT コマンドを使用します。
$ PRINT /QUEUE=queue-name - /PARAMETERS=DATA_TYPE=POSTSCRIPT /NOTIFY - SYS$COMMON:[SYSTEST.DCPS]DCPS$IVP_POST.DAT |
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