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OpenVMS マニュアル |
日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS
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目次 | 索引 |
$ SHOW LOGICAL DCPS$queuename_PARAMETER |
DCPS$STARTUP.COM に指定した値は,DCPS で構文だけがチェックされます。そして,この値は適切な OpenVMS ユーティリティに渡され,エラーがあるときには,これらのユーティリティがエラーを報告します。これらの OpenVMS コマンドから出力されるエラー・メッセージについての説明は, OpenVMS のドキュメントを参照するか, HELP /MESSAGE ユーティリティを使用してください。
注意 DCLコマンド・プロシージャをデバッグし,情報をファイルに記録するには,次のコマンドを使用します。
また,DCPS$STARTUP.COMで実行キュー定義のパラメータP8の値を1に設定しておけば,自動的な記録が可能です。 |
11.5.2 ローカルに接続されたシリアル・プリンタが印刷を停止したときの処置 |
プリンタが印刷を停止した場合には,次の処置を実行してください。
PRINTコマンド,コンソール出力,およびOPCOMログからの通知メッセージも含めて,すべてのメッセージを確認した後,問題の原因が明らかにならない場合には,ステップ1に進んでください。
SYS$COMMON:[SYSTEST.DCPS]から次のインストレーション検証プロシージャ(IVP)・ファイルを印刷してください。
DCPS$IVP_ANSI.DAT
DCPS$IVP_POST.DAT
DCPS$IVP_REGIS.DAT
DCPS$IVP_TEK4014.DAT
DCPS$IVP_PCL.DAT
DCPS$IVP_PROPRINTER.DAT
ファイル名のアンダースコアの後に示されている,適切なDATA_TYPEパラメータ値を各ファイルに対して使用してください。たとえば,DCPS$IVP_REGIS.DATを印刷するには,次のPRINTコマンドを使用します。
$ PRINT/QUEUE=queue-name/PARAMETERS=(DATA_TYPE=REGIS)- /NOTIFY SYS$COMMON:[SYSTEST.DCPS]DCPS$IVP_REGIS.DAT |
ファイルが印刷されない場合には,ステップ2に進み,ファイルにユーザ・エラーがないかどうかを確認してください。
IVPファイルのいずれかが印刷されない場合には,次のコマンドを使用して,トランスレータ実行ファイルが存在するかどうかを確認してください。
$ DIR SYS$SHARE:TRN$*.* |
Directory SYS$COMMON:[SYSLIB] TRN$ANSI_PS.EXE; TRN$DDIF_PS.EXE; TRN$REGIS_PS.EXE; TRN$TEK4014_PS.EXE; TRN$PCL_PS.EXE; TRN$PROPRINTER_PS.EXE; Total of 6 files. |
正しいファイルが存在する場合には,ステップ2に進んでください。
ファイルがない場合には, DECprint Supervisor ソフトウェアを再度インストールしてください。
ステップ2: ファイルにユーザ・エラーがないかどうかを確認する
特定のファイルが正しく印刷されない場合には,プリント・ジョブから出力されたトレーラ・ページを調べ,問題の原因を示すメッセージが出力されていないかどうかを確認してください。エラー・メッセージの説明とエラーからの回復方法については,『 DCPS ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
ファイルがPostScriptファイルの場合には,エラーはPostScriptファイル自体にあるか,またはそのPostScriptファイルを作成したアプリケーションにあります。弊社から提供されたアプリケーションを使用している場合には,弊社のカスタマ・サポート・センターに連絡し,問題の報告を提出してください。
ファイルがPostScriptファイル以外の場合には,エラーは変換処理にあります。弊社が提供したトランスレータを使用している場合には,弊社のカスタマ・サポート・センターに連絡し,問題の報告を提出してください。
プリンタとホストの間のシリアル通信ケーブルが切断され,後で再接続されたときは,場合によっては,プリンタで実際に何も実行されていないのに,アクティブ・プリント・ジョブが" Printing "という状態を表示することもあります。この場合には,プリンタの電源を切断し,再投入した後,正しく実行されなかったプリント・ジョブをキューに再登録してください。
注意 プリンタをホストに再接続する場合には,プリンタの電源を一度切断した後,再投入してください。プリンタの電源を切断した後,再投入すれば,プリント・シンビオントとプリンタの間の同期が正しくとられます。 |
11.5.3 LAT プリンタで印刷できないときの処置 |
ネットワーク環境では,複数の別々に管理されるシステムが同じプリンタをアクセスできます。したがって,プリンタで印刷できない場合,どのノードがプリンタを制御しているかを判断しなければなりません。
この後の項では,ネットワーク環境のプリンタで発生した問題を解決する方法について説明します。
$ SHOW QUEUE/FULL queue-name |
次の表示例の1行目から,FIERYがプリンタを動かしているノードであり,LTA546がプリント・キューに対応するアプリケーション・ポートであることを判断できます。
Printer queue LN03R3, on FIERY::LTA546, mounted form DCPS$DEFAULT (stock=DEFAULT) /BASE_PRIORITY=4 /FORM=DCPS$DEFAULT (stock=DEFAULT) /NOENABLE_GENERIC /LIBRARY=DCPS_LIB lowercase /OWNER=[SYSTEM] /PROCESSOR=DCPS$SMB /PROTECTION=(S:E,O:D,G:R,W:W) /SCHEDULE=(NOSIZE) /SEPARATE=(BURST,TRAILER) $ |
プリンタを動かしているノード(FIERY)でステップ2とステップ3を実行してください。
ステップ2: プリンタが接続されている LAT ノード名とポート名を判断する
LATスタートアップ・ファイル(SYS$STARTUP:LAT$SYSTARTUP.COM)を調べてください。 SET PORTコマンドは,アプリケーション・ポート(LTAd)をサーバ(/SERVER=server_name)の特定のポート(/PORT=port_name)と対応付けます。
CREATE PORT LTA546: /NOLOG /APPLICATION ! LN03R3 SET PORT LTA546: /APPLICATION /QUEUE /NODE=TAS204 /PORT=PORT_7 |
注意 ポートはキューイングを許可した状態(/QUEUE)に設定し,アプリケーション・ポート(/APPLICATION)として設定しなければなりません。 SYSTARTUP_VMS.COM に LAT$STARTUP.COM が指定されているかどうかを確認してください。 |
ポートおよびサーバ・システムの設定はSYS$STARTUP:LAT$SYSTARTUP.COMに指定した設定と同じです。LATCP SHOW PORTコマンドを使用して,アプリケーション・ポート(LTAd)を調べてください。次の例を参照してください。
$ RUN SYS$SYSTEM:LATCP LCP>SHOW PORT lta546 Local Port Name = LTA546: application Specified Remote Node Name = TAS204 Specified Remote Port Name = PORT_7 Actual Remote Node Name = TAS204 Actual Remote Port Name = PORT_7 Link Name = LAT$LINK |
ステップ4: どのホストがプリンタを制御しているかを判断する
DECserverに直接接続されているターミナルにログインするか,またはネットワークを介して LAT 装置に接続することにより,どのホストがプリンタを制御しているかを判断できます。DECserverポートを直接アクセスできる場合には,ステップ4Bに進んでください。
ネットワークを介してDECserver装置に接続する場合には, Network Control Program (NCP)またはTerminal Server Manager (TSM)を使用します。
NCPを使用するには,次のコマンドを使用します。
$ MCR NCP NCP> SHOW KNOWN CIRCUITS |
$ MCR LATCP LCP> SHOW NODE server-name |
たとえば,TAS200PSSAのEthernetアドレスを判断するには,次のコマンドを入力します。
LCP> SHOW NODE TAS200PSSA |
Node Name: TAS200PSSA LAT Protocol Version: 5.1 Node State: Reachable Address: 08-00-2B-05-C7-05 Node Ident: LN03R V2.0 DECServer 200 Incoming Connections: Enabled Circuit Timer (msec): 80 Multicast Timer (msec): 30 Service Groups: 15, 31-32 99 Service Name Status Rating Identification BURNET Available 0 |
この例では,Ethernetアドレスとして08-00-2B-05-C7-05が表示されます。
次のコマンドを入力し,サービス・サーキット名とEthernetアドレスを指定することにより,LAT ノードに接続できます。
$ MCR NCP NCP> CONNECT VIA service-circuit PHYSICAL ADDRESS nn-nn-nn-nn-nn-nn |
NCP CONNECTコマンドを入力した後,シャープ記号(#)プロンプトが表示されるまで,[Return]キーを押してください。このプロンプトが表示された後,パスワード(ACCESS)を入力すると,Local>というプロンプトが表示されます。
# username: username Local> |
接続を確立し,LATコンソールにログインした後,次のコマンドを入力してください。
Local> SET PRIVILEGED Password> Local> SHOW SESSIONS PORT_7 |
省略時のパスワードはSYSTEMです。
次の例では,DECserver 200でSHOW SESSIONS PORTコマンドを使用しています。この結果,リモート・システムHAILEYがポート7を制御していることがわかります。
Local> SHOW SESSIONS PORT 7 Port 7: (Remote) Connected Current Session 1 -Session 1: Hailey Connected Pasthru |
システムでTSMソフトウェアが実行されている場合には,次のコマンドを入力してください。
$ RUN SYS$SYSTEM:TSM$MAIN TSM> USE SERVER tas204 TSM> SET PRIVILEGED Password> TSM> SHOW SESSIONS PORT_7 |
注意 TSMプログラムを実行するには,TSM管理ディレクトリ・ファイルを読み込むことができなければならず,また,OPER特権が必要です。詳しくは『 Guide to Terminal Server Manager 』を参照してください。 |
どのシステムがプリンタ・ポートを制御しているかを判断した後,次の操作を実行してください。
LATポート属性を『 DCPS インストレーション・ガイド』に示した属性と比較してください。ポート属性を表示するには,Local>プロンプトまたはTSM>プロンプトに対して SHOW PORTコマンドを入力します。
以下に示す適切な項の処置に従ってください。
これらの処置に従っても,プリンタで印刷できない場合には,ステップ3に進んでください。
プリンタに接続されているポートを制御するシンビオント・プロセスを切断しなければならないことがあります。たとえば,シンビオント・ソフトウェアのサポートされないバージョンがポートの制御権を獲得した場合には,シンビオント・プロセスは切断されない可能性があります。この場合には,次のコマンドを使用してシンビオント・プロセスを切断してください。
Local> SET PRIVILEGED Password> Local> LOGOUT PORT port_number |
このコマンドを実行するには,LAT ノードで特権が必要です。
11.5.3.3 一般的なLATエラー・メッセージ
次の一覧は,ネットワーク環境で一般的に出力される可能性のあるエラー・メッセージを示しています。エラー・メッセージの先頭はDCPS$です。重大度レベルは示されません。メッセージは ident-string のアルファベット順にならべられています(エラー・メッセージの形式についての説明は,『 DCPS ユーザーズ・ガイド』を参照してください)。
DCPS$_CONAPPLICATION, Connection request is not to a LAT applications port
説明: このメッセージは通常,LAT ポートがアプリケーション・ポートとして確保されておらず,プリンタから要求されたポートに別の装置が接続されているときに出力されます。LAT 構成ファイルLAT$SYSTARTUP.COMには,次のような行が指定されていなければならず,/APPLICATIONパラメータも指定されていなければなりません。
SET PORT LTAnnn:/NODE=server-name/PORT=port-name/QUEUE/APPLICATION |
この問題を解決するには,プリンタに対して現在より大きいポート番号を指定してください。
DCPS$_CONTERMINATED, Connection abnormally terminated
説明: このメッセージは,LATノードとの通信が中断されたときに発生します。この結果,キューは停止します。次のことを確認してください。
DCPS$_CONTIMEOUT, Connection timed out, server not available, or incorrect server name specified
説明: このメッセージは,サーバ名が認識されないときに出力されます。この問題はユーザ・ターミナルとプリンタ・ポートが衝突することを示します。
プリンタ・ポートに接続されているサーバの名前が正しいかどうかを確認してください。 LAT 構成ファイルLAT$SYSTARTUP.COMに指定したサーバ名と LAT 装置のサーバ名とが一致するかどうかを確認してください。LAT$SYSTARTUP.COMには次のような行が登録されていなければなりません。
SET PORT LTAxxx:/NODE=server_name/PORT=port_name/QUEUE/APPLICATION |
プリンタ・ポートに対応するサーバ名を確認するには,SHOW PORTコマンドを使用します。
Local> SHOW PORT port-name |
DCPS$_LRJACCESSDENIED, Access denied
説明: このメッセージは通常,LAT$SYSTARTUP.COMに指定したグループ・コードがプリンタに接続されている LAT 装置のグループと一致しないときに出力されます。この場合,プリンタ・ソフトウェアは LAT ポートをアクセスできません。 LAT 構成ファイル(LAT$SYSTARTUP.COM)には次のような行が登録されていなければなりません。
SET NODE/GROUP=group-list/ENABLE |
LAT$SYSTARTUP.COMに設定されているグループ, /GROUP=group-list を LAT 装置の設定(SHOW PORTコマンド)と比較してください。
DCPS$_LRJDELETED, Queue entry deleted by server
説明: このメッセージは,誰かがマニュアル操作で LAT 装置との接続を終了したときに出力されます。
DCPS$_LRJILLEGAL, Illegal request parameter
説明: このメッセージは,LAT で内部エラーが発生したことを示します。弊社のカスタマ・サポート・センターに連絡し,問題の報告を提出してください。
DCPS$_LRJINUSE, Port or service in use
説明: このメッセージは通常,キュー・パラメータ(/QUEUE)を有効にした状態で port-name
が設定されていない場合や,またはキュー・リミットが小さすぎるときに,LAT ポートに出力されます。 LAT 装置で次のコマンドを入力してください。
SET PORT port-name QUEUE ENABLE |
DCPS$_LRJNAMEUNKNOWN, Port Name is unknown
説明: このメッセージは,LAT 構成ファイル(LAT$SYSTARTUP.COM)に指定したポート名がサーバで認識されないときに出力されます。LAT 構成ファイル (LAT$SYSTARTUP.COM)に指定したポート名と,サーバに割り当てたプリンタ・ポート名を比較してください。LAT$SYSTARTUP.COMには次のような行が登録されていなければなりません。
SET PORT LTAnnn:/NODE=server-name/PORT=port-name/QUEUE/APPLICATION |
次のコマンドを入力することにより,サーバに対応するプリンタ・ポートの名前を確認してください。
Local> SHOW PORT port-number |
DCPS$_LRJNOTOFFERED, Service is not offered on the requested port
説明: このメッセージは通常,LAT ポートでアクセス・モードがREMOTEに設定されていないときに出力されます。次に示すように,SETコマンドとDEFINEコマンドを使用して,ポートのアクセス・モードを設定してください。
Local> SET PORT port-number ACCESS REMOTE Local> DEFINE PORT port-number ACCESS REMOTE |
注意 詳しくは『 DCPS ユーザーズ・ガイド』を参照するか,または LAT 装置の問題解決の手引きを参照してください。 |
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