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OpenVMS マニュアル |
日本語HP DECprint Supervisor for OpenVMS
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8.5.1 PCLセットアップ・モジュールでのソフト・フォントとマクロの指定 |
ソフト・フォントまたはマクロをセットアップ・モジュールに指定するには,次の操作を実行します。
$ LIBRARY /INSERT /TEXT SYS$LIBRARY:pcl-library-name font-filename |
フォントまたはマクロを必要とするPCLファイルを印刷するには,次のコマンドを使用します。
$ PRINT /QUEUE=queue-name /SETUP=font-filename data-filename.PCL |
システム管理者はセットアップ・モジュールをフォーム定義に指定することができます。この場合,フォーム定義を省略時の設定によりキューに対応付けることができます。このように設定した場合には,ユーザはPRINTコマンドにデータ・ファイル名とキュー名を指定するだけで十分です。
8.5.2 PCLプリント・ジョブでのフォントおよびマクロ・ファイルの指定
ソフト・フォントまたはマクロを必要とするファイルは,アプリケーションでデータ・ファイルにフォントまたはマクロを登録することにより印刷することができます。また,フォントまたはマクロを登録したファイルとデータ・ファイルを別々に作成することもできます。
8.6 PJL および TBCP での問題を回避するための PC ドライバの設定
HP PJL (Print Job Language) および HP TBCP (Tagged Binary Communication Protocol) の 2 つのプリンティング・プロトコルにより DCPS で問題が生じることがあります。 Windows アプリケーションで作成される文書は,ファイル内にこれらのプロトコルを含むことができます。これらのプロトコルは特定の環境では非常に有用である場合もありますが,文書を作成したプリンタとは異なるプリンタあるいは DCPS で,まれに問題が発生する可能性もあります。 PJL および TBCP についての概要を次に説明し,続いて DCPS での問題を回避するための命令を示します。
8.6.1 PJL および TBCP の概要
PJL は,ジョブ・レベルでのプリンタ制御を可能とするコマンド言語です。 TBCP は,プリンタのシリアル・ポート,LAT ポート,パラレル・ポート用の通信プロトコルです。これは,ファイル内で 8 ビット・バイナリ・データを使用することを可能とし,同時に通信およびプリント・ジョブ制御にいくつかの制御文字の使用を可能とするプロトコルです。 TBCP をサポートしないプリンタに TBCP を印刷することはできません。また,プリンタのシリアル・ポート,LAT ポート,パラレル・ポート以外のポートに印刷することもできません。アプリケーションで,PJL および TBCP をサポートするプリンタに印刷するファイルを作成する場合,そのファイルは PJL および TBCP を含むことができます。
8.6.2 DECprint Supervisor での問題の回避
PJL を含むファイルを印刷する場合, DCPS は PJL コードをファイルから分離します。この処理により,DCPS は PJL を使用してプリンタのプリント・プロトコルを切り替え,PJL をサポートしないプリンタへのこのファイルの印刷を可能とします。
プリンタへの接続方法がシリアルでも LAT でもない場合,ファイルは TBCP を使用してはなりません。 DCPS は TBCP 制御文字を削除することができないからです。
8.6.2.1 PostScript での問題の回避
アプリケーションで PostScript ファイルを作成している場合は,次のガイド・ラインを使用してください。
プリンタで印刷するかファイルに保存するかに関わらず, TBCP および PJL の両方を避けることが最良です。
接続方法がシリアルあるいは LAT である場合,TBCP を使用することができます。接続方法が raw TCP/IP あるいは AppleTalk である場合には, TBCP を無効としなければなりません。 Windows ユーザはプリンタおよびキューについての詳細情報を利用できないため, TBCP を無効とすることを推奨します。
このオプションを提供するプリンタ・ドライバの Advanced Options メニューの "Tagged Binary" 項目を無効とします。これにより TBCP を無効として,ファイルに TBCP 導入部が含まれないようになります。 PostScript Option メニューの Performance 項目の "Binary" を無効とする必要はないことに注意してください。ファイルにはバイナリ・データが含まれることはありませんが, PostScript エラーを発生する TBCP 導入部を含む場合があります。
8.6.2.2 PCL での問題
DCPS は,問題を発生する可能性のあるすべての PJL コマンドを PCL ファイルから削除します。 PCL レベル 5 プリンタ用のドライバは PJL を使用して高度な印刷機能 (たとえば,RET (解像度拡張ハードウェア) 構成,ページ保護,プリント解像度など) を選択しているため, PJL コマンドなしではプリント・ジョブが期待どおりに印刷されない可能性があります。
さらに,DCPS がプリンタへの PCL の直接印刷をサポートしている場合にかぎり, PCL はプリンタに送信されます。そうでない場合は,PCL (レベル 4) トランスレータが使用されます。
PCL 出力に問題が発生する場合は,アプリケーションで PostScript 出力が可能であれば PostScript を作成するようにします。
8.7 ネイティブ PCL 印刷と自動 DATA_TYPE 検出との影響
DATA_TYPE=AUTOMATIC=PCL を使用したジョブは,予測できない結果となる可能性があります。特に, PostScript へ切り替えるためのコマンドを含んでいる PCL ファイルを印刷する場合は,完全に PCL として印刷される可能性があります。次の場合に発生します。
上記のような場合, DCPS はプリンタの PCL 言語インタプリタを使用し, PostScript への切り替えを行いません。また, DCPS がファイルのデータ・タイプに PCL を指定して,プリンタによる自動言語識別を無効としているため,プリンタの自動言語識別機能が使用されず, PCL 言語から PostScript 言語へのファイルの切り替えを検出することができません。このような場合は,次のような回避策を使用することができます。
PCL ファイルの印刷にプリンタの PCL 言語インタプリタが使用され,ジョブに複数の PCL ファイルが含まれている場合,それらの PCL ファイルは結合されます。 DCPS は,各ファイルが新しいページから始まることを保証することができません。あるいは,最初の PCL ファイルの最後の行が,次の PCL ファイルの最初の行よりも先に印刷されることも保証することができません。次の場合に,ファイルの結合が発生します。
結合された PCL ファイルの印刷結果に満足できない場合は,次の回避策を使用することができます。
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