日本-日本語
日本HPホーム 製品 & サービス OpenVMS製品情報
≫  お問い合わせ


OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第 1 章:概要
第 2 章:日本語ターミナル・ドライバとフォント・ハンドラ
第 3 章:漢字プリント・シンビオント
第 4 章:Character Manager (CMGR) ユーティリティ
第 5 章:KANJIGEN ユーティリティ
第 6 章:フォント管理ユーティリティ・メッセージ
索引
PDF
OpenVMS ホーム
日本語 OpenVMS

日本語 OpenVMS
フォント管理ユーティリティ 利用者の手引き


目次 索引




Character Manager (CMGR) のソフトウェア・バージョンを表示します。

形式

SHOW VERSION

コマンド修飾子 省略時設定
なし なし


説明

SHOW VERSIONコマンドは,現在使用している Character Manager (CMGR) のバージョンを表示します。

#1
$  CHARACTER_MANAGER SHOW VERSION 
%CMGR-I-VERSION, CMGR Version V2.0
$ 

この例では,SHOW VERSIONコマンドは, Character Manager (CMGR) ソフトウェアのバージョン2.0を現在使用していることを示します。




プリロード・ファイルから,文字パターンをシステム・データベースに登録します。

形式

UPDATE input-file[,...]

コマンド修飾子 省略時設定
/CONFIRM[=condition] /CONFIRM=ALL
/LOG /LOG
/SIZE=(font-size[,...]) /SIZE=ALL

制限事項

このコマンドを使用するには,SYSPRV特権が必要です。この特権がない場合には,エラー・メッセージが表示され,UPDATEコマンドは無視されます。

パラメータ



input-file[,...]

UPDATEコマンドがシステム・データベース内のレコードを更新するために使用するデータ・ファイルを指定します。

入力ファイル指定では,ワイルドカードを使用できます。ファイル・タイプを指定しなかった場合には, ".PRE" が使用されます。


コマンド修飾子



/CONFIRM[=condition]
/NOCONFIRM

特定の状況のもとで登録操作を確認するかどうかを選択します。指定できるキーワードは ALLとCONFLICTです。

肯定応答はYES,TRUE,および1です。否定応答はNO,FALSE,0および  [Return]  キーです。QUITまたは [Ctrl/Z]  を入力すると,UPDATEコマンドの処理はその時点で停止されます。ALLと入力すると,UPDATEコマンドの処理は継続され,その後,プロンプトは表示されません。

CONFLICTキーワードは,文字コードの文字パターンが,システム・フォント・データベースにすでに登録されている場合にだけ,確認を要求することを示します。ALLキーワードを指定した場合には,UPDATEコマンドは,プリロード・ファイルから登録されるすべての文字コードに対して確認を要求します。

/CONFIRM修飾子を指定しなかった場合や,この修飾子にキーワードを指定しなかった場合には,/CONFIRM=ALLが指定されているものと解釈されます。

/LOG
/NOLOG

UPDATEコマンドが登録される各文字の文字コード指定を,表示するかどうかを制御します。 /LOG修飾子を指定した場合には,UPDATEコマンドは登録した文字の総数も表示します。

省略時の設定では,/LOG修飾子が指定されているものと解釈されます。

/SIZE=(font-size[,...])

UPDATEコマンドがシステム・フォント・データベースに登録するフォント・サイズを指定します。

フォント・サイズとして指定できる値は,24,32,および40の任意の組み合わせであるか,またはALLキーワードです。/SIZE=ALLは /SIZE=(24,32,40)と指定するのと同じです。

/SIZE修飾子にフォント・サイズを1つだけ指定した場合には,指定したフォント・サイズの文字パターンだけがプリロード・ファイルからシステム・フォント・データベースに登録されます。この場合,他のフォント・サイズの文字パターンは,それがプリロード・ファイルに格納されている場合でも登録されません。

この修飾子を指定しなかった場合には,/SIZE=ALLが指定されているものと解釈され,プリロード・ファイルに格納されているすべての文字パターンが登録されます。


説明

UPDATEコマンドは,プリロード・ファイルから文字パターンをシステム・フォント・データベースに登録します。

#1
$ CHARACTER_MANAGER UPDATE/CONFIRM=ALL/FULL PRELOAD
CMGR-I-UPGFONT, Updating font pattern of GOTHIC database from file 
                                                    DISK$:[DIRE]PRELOAD.PRE ...
%CMGR-I-FONTEXIST, Font pattern of size 24x24 for code A124 already exist
Update font pattern of size 24x24 for code A124 ? [N]: N
%CMGR-I-FONTEXIST, Font pattern of size 32x32 for code A124 already exist
Update font pattern of size 32x32 for code A124 ? [N]: N
%CMGR-I-FONTEXIST, Font pattern of size 40x40 for code A124 already exist
Update font pattern of size 40x40 for code A124 ? [N]: N
Update font pattern of size 24x24 for code A125 ? [N]: Y
%CMGR-I-FONTUPD, Font pattern of size 24x24 for code A125 updated
Update font pattern of size 32x32 for code A125 ? [N]: Y
%CMGR-I-FONTUPD, Font pattern of size 32x32 for code A125 updated
Update font pattern of size 40x40 for code A125 ? [N]: Y
%CMGR-I-FONTUPD, Font pattern of size 40x40 for code A125 updated
%CMGR-I-DBUPD, GOTHIC System Database Updated
$

この例では,UPDATEコマンドは,PRELOAD.PRE というプリロード・ファイル内のすべてのロード可能な文字パターン・シーケンスを読み込み,それをGOTHICというシステム・フォント・データベースに登録します。処理されるすべての文字コードに対して,確認が要求されます。



4.5 JIS X 0208-1983 第2水準漢字文字セット

初期型のVT280シリーズ漢字ディスプレイ・ターミナルには,JIS X 0208-1983 第2水準漢字に対するフォントROMが装備されていません。この漢字ターミナルをサポートするために,EXTRACT CODEコマンドとEXTRACT REFERENCEコマンドで, /JIS2修飾子が提供されています。この修飾子を使用すれば,JIS X 0208-1983 第2水準漢字文字のロード可能シーケンスを取り扱うことができます。

Character Manager (CMGR) のバージョン2.0では,2つのデータベースが提供されます。これらのデータベースの名前はCMGR_DEFAULTとGOTHICです。CMGR_DEFAULTデータベースは,CMGR$DATABASE_NAMEという論理名が定義されていない時に,省略時のデータベースとして使用されます。

4.7 制限事項

以下のような場合には,Character Manager (CMGR) の動作は保証されません。

  • 先頭にCMGR$という接頭語が付いている論理名を CMGR の外部で定義した場合。
    この接頭語は CMGR 専用に確保されており,ユーザは論理名でこれらの接頭語を使用してはいけません。

  • CMGR によって提供されるデータ・ファイルが CMGR の外部で変更された場合。
    一部のデータ・ファイルは通常のテキスト・ファイルですが,これらのファイルをユーザが変更してはいけません。

また,CMGR は,Super DEC 漢字文字セットには対応していません。従来の DEC 漢字文字セットのみサポートしています。


目次 索引

© 2012 Hewlett-Packard Development Company, L.P.