1.9.4 影響を受ける関数 |
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HP C RTL は,32 ビット・ポインタのみ, 64 ビット・ポインタのみ,またはその両方の組み合わせを使用するアプリケーションに対応します。 64 ビット・メモリを使用するには,少なくともアプリケーションの再コンパイルと再リンクが必要です。必要なソース・コードの変更の量は,アプリケーション自体,他のランタイム・ライブラリの呼び出し,使用するポインタ・サイズの組み合わせに応じて異なります。
64 ビット・ポインタのサポートに関して, HP C RTL 関数は次の 4 種類に分類できます。
- ポインタ・サイズの選択の影響を受けない関数
- どちらのポインタ・サイズも受け付けるように拡張された関数
- 32 ビット版と 64 ビット版がある関数
- 32 ビット・ポインタだけを受け付ける関数
アプリケーション開発者の立場から考えると,最初の 2 種類の関数は単一ポインタ・モードまたは複合ポインタ・モードで最も簡単に使用できます。
3 番目の関数は, 1 種類のポインタだけを使用してコンパイルする場合は変更が不要ですが,複合ポインタ・モードで使用する場合はソース・コードの変更が必要です。
4 番目の関数は, 64 ビット・ポインタを使用しなければならないときに注意する必要があります。