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OpenVMS マニュアル |
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New Desktop 使用概説書
[アクション作成]アプリケーションからアイコン・エディタを呼び出してアイコン・ファイルを編集しても,編集内容はアイコン・エディタ終了時に自動的に表示されません。アイコン・エディタ終了後, [アイコンセット検索...] を選択して,新しく編集したアイコンを選択して表示を変更し,編集したアイコンをアクションに対応付けする必要があります。 いろいろなサイズのアイコンを編集したい場合は, [アイコンセット検索] を選択する前に,編集をすべて完了しておくようにしてください。 [アイコンセット検索]選択時に,編集アイコンセットが全部揃っていない場合は,足りないアイコンは表示されず, [アクション作成]アプリケーション内からは作成することができません。
推奨レベルの統合とは,アプリケーションがその他のCDE構成要素と統合して, CDEデスクトップとより一貫性があるようにすることです。推奨レベルの統合を行うと,ご利用のアプリケーションの次のような機能向上が達成されます。
推奨レベルの統合にはコード変更が必要になることがしばしばあります。この節では,各国語のユーザ・インタフェースを提供するためのリソースと, CDEスタイルのエラー・メッセージについて簡単に説明します。また, 第 5 章 では,機能を向上するこの他のプログラミング・リソースについて説明しています。
New Desktop では,各国語のユーザ・インタフェースを提供しています。通貨の数値データや日付のフォーマット化用のシンボルと規則など,言語やその他のその国の文化に独特の属性はロケールと呼ばれるファイルに定義されています。各ロケールを,アプリケーションが特定言語で出力する全テキストが入ったメッセージ・カタログとリソース・ファイルが補佐します。ロケール・ファイルとメッセージ・カタログを作成するには,本書の 表 4-4 で簡単に説明している DEC C XPG4 地域化ユーティリティを使用してください。 ユーザは,ユーザ・インタフェース用言語をログイン時に指定することができます。ログイン画面で[オプション]を選択してから,[言語]を選択してください。システムにインストールされ,ロケール・ファイルに定義されている言語が表示されます。ここで,ご使用のシステムのユーザ・インタフェース用言語を選択できます。
ロケール・ファイルは,論理名SYS$I18N_LOCALEで定義されるディレクトリに存在します。 DEC C XPG4 地域化ユーティリティについての詳細は,『OpenVMS 新機能説明書』を参照してください。
ユーザが,エラーや警告のメッセージが通常は,メッセージ・フッタ,エラー・ダイアログ・ボックスまたは警告ダイアログ・ボックスに表示され,必要に応じてさらに詳しい説明がオンライン・ヘルプで表示されるものと考えているため, New Desktop のアプリケーションでは,これらのメッセージをこのような一般的な形式で表示しています。アプリケーションが出力するエラー・メッセージの詳細およびメッセージ・ダイアログとオンライン・ヘルプのリンク付けに関する詳細は,『共通デスクトップ環境: プログラマーズ・ガイド』を参照してください。
オプションで行う統合では,特定のグラフィカル・ユーザ・インタフェース機能を提供したり,複数のワークスペースを管理したりするなどの特殊なタスクを実現するための,CDEサービスを統合することができます。また,カスタム・ウィジェットでは,グラフィカル・ユーザ・インタフェース機能,ワークスペース・マネージャAPIでは複数のワークスペースを管理するための機能を提供しています。これらのCDEサービスについての詳細は,本書の 第 5 章 と 付録 B ,およびCDEドキュメントの『共通デスクトップ環境: プログラマ概要』と『共通デスクトップ環境: プログラマーズ・ガイド』を参照してください。
New Desktop には, 図 4-5 のように [DECwindows アプリケーション],[IM ツール],[DECwindows ユーティリティ], [デスクトップ・アプリケーション],[デスクトップ・ツール]の 5つのアプリケーション・グループが用意されています。デスクトップ・アプリケーションとはCDEアプリケーションのことで,デスクトップ・ツールとはCDEツールのことです。 図 4-5 アプリケーション・マネージャ画面 アプリケーション・グループとは,アクション(stub)・ファイルが入っている単なるディレクトリのことです。アプリケーション・マネージャがあるディレクトリがアプリケーション・グループであるということを認識するためには,そのディレクトリが DTAPPSEARCHPATH論理名で定義されるアプリケーション・グループのルート・ディレクトリの1つに置かれていなければなりません。 disk$:[user.DT.APPMANAGER]ディレクトリは,アプリケーション・グループのルート・ディレクトリの1つです。 アプリケーション・マネージャで管理するアプリケーション・グループを次の方法で作成し,追加することができます。
この手順を実行するたびに,新規.DT ファイルが disk$:[user.DT.TYPES]ディレクトリに追加されます。 MY_TOOLS.DTなどのファイルを1つ作成して,このファイルに全アクションをまとめることも可能です。ファイルが1つだけだと,アプリケーション・グループの管理がしやすくなります。 図 4-6 新規アプリケーション・グループが表示されたアプリケーション・マネージャ画面
アプリケーションの登録とは,CDE ドキュメントで使用されている用語で, New Desktop にアプリケーションをインストールして組み込むことを表します。アプリケーションの組み込みに必要な各ファイルを登録パッケージと言います。アプリケーションの登録についての詳細は,『共通デスクトップ環境: 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』の第4章で説明しています。 アプリケーション登録のプロセスは, UNIXシステムと OpenVMS Alpha システムでは異なります。最大の違いは,CDEアプリケーション dtappintegrateが New Desktop には組み込まれていないことです。ただし,その他の New Desktop のプロセスはほとんど同じです。 アプリケーションが次の構成要素を持つようになると, New Desktop に完全に登録されたことになります。
登録パッケージは,次の要素で構成されます。
登録パッケージのインストール・プロシージャは,次のタスクを実行しなければなりません。
図 4-7 CDE$USER_DEFAULTS ディレクトリ構造 インストール完了後にセッションを再起動すると,次の手順で新規アプリケーション・グループを呼び出して,グループのなかのアプリケーションを起動することができます。
UNIXシステムで作成したリファレンス・ページ (マニュアル・ページ)を, New Desktop のリファレンス・ページに追加したい場合は,次の方法で追加することができます。
コピーしたリファレンス・ページは,アプリケーション・マネージャの[デスクトップ・アプリケーション]グループの [マニュアル・ページ・ビューア]を選択すると,表示させることができます。
アプリケーション統合についての詳しい説明は,特に [アクション作成] のヘルプなどの,関連するオンライン・ヘルプや次のCDEドキュメントを参照してください。
オンライン版ドキュメントにアクセスする方法,あるいはこれらの印刷版を入手する方法については,本書の 表 1-2 をご覧ください。
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