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OpenVMS マニュアル


日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS

日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS
システム管理者ガイド


目次 索引

$ SHOW LOGICAL DCPS$queuename_PARAMETER

ステップ6: キューの構成を確認する

DCPS$STARTUP.COM に指定した値は,DCPS で構文だけがチェックされます。そして,この値は適切な OpenVMS ユーティリティに渡され,エラーがあるときには,これらのユーティリティがエラーを報告します。これらの OpenVMS コマンドから出力されるエラー・メッセージについての説明は, OpenVMS のドキュメントを参照するか, HELP /MESSAGE ユーティリティを使用してください。

  • INITIALIZE /QUEUE

  • SET DEVICE

  • SET TERMINAL

  注意
DCLコマンド・プロシージャをデバッグし,情報をファイルに記録するには,次のコマンドを使用します。

$ SET HOST hostname /LOG [/LAT | /TELNET ]
$ SET VERIFY

また,DCPS$STARTUP.COMで実行キュー定義のパラメータP8の値を1に設定しておけば,自動的な記録が可能です。



プリンタが印刷を停止した場合には,次の処置を実行してください。

  • プリンタで必ずこのエラーが発生する場合には, 第 11.5.1 項 に示した処置を実行してください。

  • プリンタでこのエラーがときどき発生する場合には,この項に示す処置を実行してください。

PRINTコマンド,コンソール出力,およびOPCOMログからの通知メッセージも含めて,すべてのメッセージを確認した後,問題の原因が明らかにならない場合には,ステップ1に進んでください。

ステップ1: IVPデータ・シートを印刷する

SYS$COMMON:[SYSTEST.DCPS]から次のインストレーション検証プロシージャ(IVP)・ファイルを印刷してください。

DCPS$IVP_ANSI.DAT
DCPS$IVP_POST.DAT
DCPS$IVP_REGIS.DAT
DCPS$IVP_TEK4014.DAT
DCPS$IVP_PCL.DAT
DCPS$IVP_PROPRINTER.DAT

ファイル名のアンダースコアの後に示されている,適切なDATA_TYPEパラメータ値を各ファイルに対して使用してください。たとえば,DCPS$IVP_REGIS.DATを印刷するには,次のPRINTコマンドを使用します。

$ PRINT/QUEUE=queue-name/PARAMETERS=(DATA_TYPE=REGIS)- /NOTIFY SYS$COMMON:[SYSTEST.DCPS]DCPS$IVP_REGIS.DAT

ファイルが印刷されない場合には,ステップ2に進み,ファイルにユーザ・エラーがないかどうかを確認してください。

IVPファイルのいずれかが印刷されない場合には,次のコマンドを使用して,トランスレータ実行ファイルが存在するかどうかを確認してください。

$ DIR SYS$SHARE:TRN$*.*

Directory SYS$COMMON:[SYSLIB] 
 
TRN$ANSI_PS.EXE;     TRN$DDIF_PS.EXE;     TRN$REGIS_PS.EXE;  
TRN$TEK4014_PS.EXE;  TRN$PCL_PS.EXE;      TRN$PROPRINTER_PS.EXE; 
 
Total of 6 files. 

正しいファイルが存在する場合には,ステップ2に進んでください。

ファイルがない場合には, DECprint Supervisor ソフトウェアを再度インストールしてください。

ステップ2: ファイルにユーザ・エラーがないかどうかを確認する

特定のファイルが正しく印刷されない場合には,プリント・ジョブから出力されたトレーラ・ページを調べ,問題の原因を示すメッセージが出力されていないかどうかを確認してください。エラー・メッセージの説明とエラーからの回復方法については,『 DCPS ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

ファイルがPostScriptファイルの場合には,エラーはPostScriptファイル自体にあるか,またはそのPostScriptファイルを作成したアプリケーションにあります。弊社から提供されたアプリケーションを使用している場合には,弊社のカスタマ・サポート・センターに連絡し,問題の報告を提出してください。

ファイルがPostScriptファイル以外の場合には,エラーは変換処理にあります。弊社が提供したトランスレータを使用している場合には,弊社のカスタマ・サポート・センターに連絡し,問題の報告を提出してください。

プリンタとホストの間のシリアル通信ケーブルが切断され,後で再接続されたときは,場合によっては,プリンタで実際に何も実行されていないのに,アクティブ・プリント・ジョブが" Printing "という状態を表示することもあります。この場合には,プリンタの電源を切断し,再投入した後,正しく実行されなかったプリント・ジョブをキューに再登録してください。

  注意
プリンタをホストに再接続する場合には,プリンタの電源を一度切断した後,再投入してください。プリンタの電源を切断した後,再投入すれば,プリント・シンビオントとプリンタの間の同期が正しくとられます。



ネットワーク環境では,複数の別々に管理されるシステムが同じプリンタをアクセスできます。したがって,プリンタで印刷できない場合,どのノードがプリンタを制御しているかを判断しなければなりません。

この後の項では,ネットワーク環境のプリンタで発生した問題を解決する方法について説明します。

  1. プリンタを制御するノードの判断:

    • プリンティング・ノードを判断する

    • LAT ノード名およびポート名を判断する

    • ポートおよびシステム・サーバ名を確認する

    • プリンタを制御しているホストを判断する

  2. プリンタで発生した問題の解決:

    • ポート属性を確認する

    • 第 11.5.1 項 に示した処置を実行する

  3. 問題解決のためのその他のヒント:

    • NOTREADY状態

    • 共通のエラー・メッセージとそのメッセージが出力される原因



別のノードがプリンタをアクセスしている場合や,プリンタが印刷を停止した直後は,ネットワーク・プリンタで印刷を実行できないことがあります。どのホストがプリンタを制御しているかを判断するには,次の操作を実行してください。

ステップ1: プリンティング・ノードを判断する

どのノードがプリンタを動かしているかを判断するには,次のコマンドを入力し,使用するプリント・キューの名前を指定します。

$ SHOW QUEUE/FULL queue-name

次の表示例の1行目から,FIERYがプリンタを動かしているノードであり,LTA546がプリント・キューに対応するアプリケーション・ポートであることを判断できます。

Printer queue LN03R3, on FIERY::LTA546, mounted form DCPS$DEFAULT 
                                                      (stock=DEFAULT) 
    /BASE_PRIORITY=4 /FORM=DCPS$DEFAULT (stock=DEFAULT) 
    /NOENABLE_GENERIC /LIBRARY=DCPS_LIB lowercase /OWNER=[SYSTEM] 
    /PROCESSOR=DCPS$SMB /PROTECTION=(S:E,O:D,G:R,W:W) /SCHEDULE=(NOSIZE) 
    /SEPARATE=(BURST,TRAILER) 
$ 

プリンタを動かしているノード(FIERY)でステップ2とステップ3を実行してください。

ステップ2: プリンタが接続されている LAT ノード名とポート名を判断する

LATスタートアップ・ファイル(SYS$STARTUP:LAT$SYSTARTUP.COM)を調べてください。 SET PORTコマンドは,アプリケーション・ポート(LTAd)をサーバ(/SERVER=server_name)の特定のポート(/PORT=port_name)と対応付けます。

CREATE PORT LTA546: /NOLOG  /APPLICATION                 ! LN03R3 
SET PORT LTA546: /APPLICATION /QUEUE /NODE=TAS204 /PORT=PORT_7 

  注意
ポートはキューイングを許可した状態(/QUEUE)に設定し,アプリケーション・ポート(/APPLICATION)として設定しなければなりません。

SYSTARTUP_VMS.COM に LAT$STARTUP.COM が指定されているかどうかを確認してください。

ステップ3: ポートおよびサーバ・システム名を確認する

ポートおよびサーバ・システムの設定はSYS$STARTUP:LAT$SYSTARTUP.COMに指定した設定と同じです。LATCP SHOW PORTコマンドを使用して,アプリケーション・ポート(LTAd)を調べてください。次の例を参照してください。

$ RUN SYS$SYSTEM:LATCP
LCP>SHOW PORT lta546
Local Port Name = LTA546:  application
  
  Specified Remote Node Name = TAS204 
  Specified Remote Port Name = PORT_7 
  Actual Remote Node Name = TAS204 
  Actual Remote Port Name = PORT_7 
  Link Name = LAT$LINK

ステップ4: どのホストがプリンタを制御しているかを判断する

DECserverに直接接続されているターミナルにログインするか,またはネットワークを介して LAT 装置に接続することにより,どのホストがプリンタを制御しているかを判断できます。DECserverポートを直接アクセスできる場合には,ステップ4Bに進んでください。

ステップ4A: LAT 装置に接続する

ネットワークを介してDECserver装置に接続する場合には, Network Control Program (NCP)またはTerminal Server Manager (TSM)を使用します。

NCPを使用するには,次のコマンドを使用します。

  • サービス・サーキットの種類を判断するには(たとえば,UNA--0またはQNA--0),次のコマンドを使用します。

    $ MCR NCP
    NCP> SHOW KNOWN CIRCUITS
    

  • 48ビットのEthernetアドレスを判断するには(たとえば,08--00--2B--05--C7--05),次のコマンドを使用します。

    $ MCR LATCP
    LCP> SHOW NODE server-name
    


    たとえば,TAS200PSSAのEthernetアドレスを判断するには,次のコマンドを入力します。

    LCP> SHOW NODE TAS200PSSA
    

    Node Name:   TAS200PSSA                      LAT Protocol Version: 5.1 
    Node State:  Reachable                       Address: 08-00-2B-05-C7-05 
    Node Ident:  LN03R V2.0 DECServer 200 
     
    Incoming Connections:   Enabled 
     
    Circuit Timer (msec):        80 
    Multicast Timer (msec):      30 
     
    Service Groups:   15, 31-32  99 
     
    Service Name     Status       Rating    Identification 
    BURNET           Available      0 
    


    この例では,Ethernetアドレスとして08-00-2B-05-C7-05が表示されます。
    次のコマンドを入力し,サービス・サーキット名とEthernetアドレスを指定することにより,LAT ノードに接続できます。

    $ MCR NCP
    NCP> CONNECT VIA service-circuit PHYSICAL ADDRESS nn-nn-nn-nn-nn-nn
    

NCP CONNECTコマンドを入力した後,シャープ記号(#)プロンプトが表示されるまで,[Return]キーを押してください。このプロンプトが表示された後,パスワード(ACCESS)を入力すると,Local>というプロンプトが表示されます。

# 
username: username
Local> 

ステップ4B: LATコンソールを使用する場合

接続を確立し,LATコンソールにログインした後,次のコマンドを入力してください。

Local> SET PRIVILEGED
Password>
Local> SHOW SESSIONS PORT_7

省略時のパスワードはSYSTEMです。

次の例では,DECserver 200でSHOW SESSIONS PORTコマンドを使用しています。この結果,リモート・システムHAILEYがポート7を制御していることがわかります。

Local> SHOW SESSIONS PORT 7
Port 7:  (Remote)      Connected       Current Session 1 
-Session 1: Hailey     Connected       Pasthru

システムでTSMソフトウェアが実行されている場合には,次のコマンドを入力してください。

$ RUN SYS$SYSTEM:TSM$MAIN
TSM> USE SERVER tas204
TSM> SET PRIVILEGED
Password> 
TSM> SHOW SESSIONS PORT_7

  注意
TSMプログラムを実行するには,TSM管理ディレクトリ・ファイルを読み込むことができなければならず,また,OPER特権が必要です。詳しくは『 Guide to Terminal Server Manager 』を参照してください。



どのシステムがプリンタ・ポートを制御しているかを判断した後,次の操作を実行してください。

ステップ1: ポート属性を確認する

LATポート属性を『 DCPS インストレーション・ガイド』に示した属性と比較してください。ポート属性を表示するには,Local>プロンプトまたはTSM>プロンプトに対して SHOW PORTコマンドを入力します。

ステップ2: 第 11.5.1 項 に示した処置を実行する

以下に示す適切な項の処置に従ってください。

これらの処置に従っても,プリンタで印刷できない場合には,ステップ3に進んでください。

ステップ3: LATポートの制御権を再度獲得する

プリンタに接続されているポートを制御するシンビオント・プロセスを切断しなければならないことがあります。たとえば,シンビオント・ソフトウェアのサポートされないバージョンがポートの制御権を獲得した場合には,シンビオント・プロセスは切断されない可能性があります。この場合には,次のコマンドを使用してシンビオント・プロセスを切断してください。

Local> SET PRIVILEGED
Password>
Local> LOGOUT PORT port_number

このコマンドを実行するには,LAT ノードで特権が必要です。

次の一覧は,ネットワーク環境で一般的に出力される可能性のあるエラー・メッセージを示しています。エラー・メッセージの先頭はDCPS$です。重大度レベルは示されません。メッセージは ident-string のアルファベット順にならべられています(エラー・メッセージの形式についての説明は,『 DCPS ユーザーズ・ガイド』を参照してください)。

DCPS$_CONAPPLICATION, Connection request is not to a LAT applications port
説明: このメッセージは通常,LAT ポートがアプリケーション・ポートとして確保されておらず,プリンタから要求されたポートに別の装置が接続されているときに出力されます。LAT 構成ファイルLAT$SYSTARTUP.COMには,次のような行が指定されていなければならず,/APPLICATIONパラメータも指定されていなければなりません。

SET PORT LTAnnn:/NODE=server-name/PORT=port-name/QUEUE/APPLICATION 

この問題を解決するには,プリンタに対して現在より大きいポート番号を指定してください。

DCPS$_CONTERMINATED, Connection abnormally terminated
説明: このメッセージは,LATノードとの通信が中断されたときに発生します。この結果,キューは停止します。次のことを確認してください。

  • 電源が LAT 装置に供給されているかどうか。

  • プリンタ・ポートからログオフしていないかどうか。

  • LAT 装置からEthernetケーブルへのすべての接続が正しく動作しているかどうか。

DCPS$_CONTIMEOUT, Connection timed out, server not available, or incorrect server name specified
説明: このメッセージは,サーバ名が認識されないときに出力されます。この問題はユーザ・ターミナルとプリンタ・ポートが衝突することを示します。

プリンタ・ポートに接続されているサーバの名前が正しいかどうかを確認してください。 LAT 構成ファイルLAT$SYSTARTUP.COMに指定したサーバ名と LAT 装置のサーバ名とが一致するかどうかを確認してください。LAT$SYSTARTUP.COMには次のような行が登録されていなければなりません。

SET PORT LTAxxx:/NODE=server_name/PORT=port_name/QUEUE/APPLICATION 

プリンタ・ポートに対応するサーバ名を確認するには,SHOW PORTコマンドを使用します。

Local> SHOW PORT port-name

DCPS$_LRJACCESSDENIED, Access denied
説明: このメッセージは通常,LAT$SYSTARTUP.COMに指定したグループ・コードがプリンタに接続されている LAT 装置のグループと一致しないときに出力されます。この場合,プリンタ・ソフトウェアは LAT ポートをアクセスできません。 LAT 構成ファイル(LAT$SYSTARTUP.COM)には次のような行が登録されていなければなりません。

SET NODE/GROUP=group-list/ENABLE 

LAT$SYSTARTUP.COMに設定されているグループ, /GROUP=group-list を LAT 装置の設定(SHOW PORTコマンド)と比較してください。

DCPS$_LRJDELETED, Queue entry deleted by server
説明: このメッセージは,誰かがマニュアル操作で LAT 装置との接続を終了したときに出力されます。

DCPS$_LRJILLEGAL, Illegal request parameter
説明: このメッセージは,LAT で内部エラーが発生したことを示します。弊社のカスタマ・サポート・センターに連絡し,問題の報告を提出してください。

DCPS$_LRJINUSE, Port or service in use
説明: このメッセージは通常,キュー・パラメータ(/QUEUE)を有効にした状態で port-name が設定されていない場合や,またはキュー・リミットが小さすぎるときに,LAT ポートに出力されます。 LAT 装置で次のコマンドを入力してください。

SET PORT port-name QUEUE ENABLE

DCPS$_LRJNAMEUNKNOWN, Port Name is unknown
説明: このメッセージは,LAT 構成ファイル(LAT$SYSTARTUP.COM)に指定したポート名がサーバで認識されないときに出力されます。LAT 構成ファイル (LAT$SYSTARTUP.COM)に指定したポート名と,サーバに割り当てたプリンタ・ポート名を比較してください。LAT$SYSTARTUP.COMには次のような行が登録されていなければなりません。

SET PORT LTAnnn:/NODE=server-name/PORT=port-name/QUEUE/APPLICATION 

次のコマンドを入力することにより,サーバに対応するプリンタ・ポートの名前を確認してください。

Local> SHOW PORT port-number

DCPS$_LRJNOTOFFERED, Service is not offered on the requested port
説明: このメッセージは通常,LAT ポートでアクセス・モードがREMOTEに設定されていないときに出力されます。次に示すように,SETコマンドとDEFINEコマンドを使用して,ポートのアクセス・モードを設定してください。

Local> SET PORT port-number ACCESS REMOTE
Local> DEFINE PORT port-number ACCESS REMOTE

  注意
詳しくは『 DCPS ユーザーズ・ガイド』を参照するか,または LAT 装置の問題解決の手引きを参照してください。


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