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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMSドキュメント
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目次
まえがき
第1章:システム構成の概要
第2章:ビジネス要件とアプリケーション要件の決定
第3章:システムの選択
第4章:インターコネクトの選択
第5章:ストレージ・サブシステムの選択
第6章:SCSI と Fibre Channel ストレージに対するマルチパスの構成
第7章:ストレージ・インターコネクトとしての Fibre Channel の構成
第8章:可用性を目的とした OpenVMS Cluster の構成
第9章:スケーラビリティを目的とした OpenVMS Cluster の構成
第10章:システム管理の手法
付録A :インターコネクトとしての SCSI
付録B :MEMORY CHANNEL 技術概要
付録C :マルチサイト OpenVMS Cluster
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OpenVMS Cluster 構成ガイド


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デュアル冗長構成,透過的フェールオーバ・モード,マルチバス・フェールオーバ・モードの場合,HSZ70,HSZ80,HSGx は,フェールオーバ操作の 2 つのモードを実装しています。

  注意
OpenVMS Alpha バージョン 7.3 から,HSGx で透過的フェールオーバ・モードがサポートされるようになりました。

以下の項で説明しますが,HSx フェールオーバ・モードでシステムを正しく機能させるためには,インターコネクト・ハードウェアとホスト・オペレーティング・システム・ソフトウェアの構成との互換性が必要です。

6.3.1 透過的フェールオーバ・モード

透過的フェールオーバ・モードでは,HSx はデュアル・コントローラ・ペアの 1 つのポート上に各論理ユニットを提供します。さまざまなポートにさまざまな論理ユニットを割り当てることができますが,個々の論理ユニットは,同時に 1 つのポートからでないとアクセスできません。 図 6-4 のように,コントローラ・モジュールの障害を HSZ が検出すると,HSZ は正常なコントローラ上の対応するポートに論理ユニットを移動します。

図 6-4 透過モードにおけるストレージ・サブシステム


透過モードでは,2 つのポートが同じホスト・バスにあることが前提なので,ホストのデバイス・ビューを変更しなくても論理ユニットがポート間を移動できます。このフェールオーバ・モードでバス構成が正しいことを確認するのはシステム・マネージャです。OpenVMS では,HSZ コントローラの透過的フェールオーバをバージョン 6.2 からサポートしています。

HSZ または HSG で透過的フェールオーバ・モードを選択するには,構成に従って以下のコマンドのどれかをコンソールに入力します。

HSZ> SET FAILOVER COPY=THIS_CONTROLLER 

または

HSZ> SET FAILOVER COPY=OTHER_CONTROLLER 

透過モードの HSZ におけるコンソール SHOW コマンドの例を以下に示します。

z70_A => SHOW THIS_CONTROLLER 
Controller: 
        HSZ70 ZG64100160 firmare XB32-0, Hardware CX25 
        Configured for dual-redundancy with ZG64100136 
            In dual-redundant configuration 
        Device Port SCSI address 7 
        Time: 02-DEC-1998 09:22:09 
Host port: 
        SCSI target(s) (0, 2, 3, 4, 5, 6) 
        Preferred target(s) (3, 5) 
        TRANSFER_RATE_REQUESTED = 20MHZ 
        Host Functionality Mode = A 
        Allocation class           0 
        Command Console LUN is target 0, lun 1 
Cache: 
        32 megabyte write cache, version 4 
        Cache is GOOD 
        Battery is GOOD 
        No unflushed data in cache 
        CACHE_FLUSH_TIMER = DEFAULT (10 seconds) 
        NOCACHE_UPS 



6.3.2 マルチバス・フェールオーバ・モード (ディスクのみ)

マルチバス・フェールオーバ・モードであるとき,HSx は,デュアル・コントローラ・ペアのポート上にあるホストから SCSI 照会に対しては,必ず応答します。これにより,デバイスに対するすべてのパスを認識できます。デバイスまでのすべてのパスがホストによって認識される場合,次の 2 つの利点があります。

  • 現在のパスに障害を検出するとホストが代替パスを選択できる。これは, HSx コントローラが障害を検出したときに発生するフェールオーバに対する補助機能であり,透過モードで提供される。

  • パスが同じホスト・バスでなくてもかまわない。ホストが代替パスを認識すれば,アドレス指定方式の調節により,別のパスを選択できる。そのため,SCSI バスだけで障害の原因になることがなくなる。

論理ユニットはすべてのポートで認識できますが,I/O を実行できるのはオンラインである 1 つのコントローラのポート上だけです。異なる論理ユニットがオンラインになることはできますが, 図 6-5 に示すように,各論理ユニットは一度に 1 つのコントローラに対してのみオンラインになります。

図 6-5 マルチバス・モードのストレージ・サブシステム


論理ユニットがどのコントローラに対してオンラインであるかを知るには, HSx コンソール・コマンドに次のように入力します。

z70_A => SHOW UNIT FULL 
    LUN                                      Uses 
-------------------------------------------------------------- 
  D200                                       DISK20300 
        Switches: 
          RUN                    NOWRITE_PROTECT        READ_CACHE 
          MAXIMUM_CACHED_TRANSFER_SIZE = 32 
          ACCESS_ID = ALL 
        State: 
          ONLINE to the other controller 
          PREFERRED_PATH = OTHER_CONTROLLER 
        Size: 2050860 blocks 

ホストが論理ユニットに対して実行する I/O では 1 本のパスだけを使用します。これは,そのパスに障害が発生するまで変更されません。コントローラにポートが 2 つある場合,異なるホストが,論理ユニットがオンラインになっているコントローラの異なるポートを利用して同じ論理ユニットにアクセスできます。

マルチバス・フェールオーバ・モードの HSx は OpenVMS バージョン 7.2 から導入されたマルチパス機能にだけ使用できます。

マルチバス・フェールオーバ・モードを選択するには,構成に応じて, HSx: コンソールに,以下のどれかを入力します。

HSZ> SET MULTIBUS_FAILOVER COPY=THIS_CONTROLLER 

または

HSZ> SET MULTIBUS_FAILOVER COPY=OTHER_CONTROLLER 

マルチバス・モードの HSx コントローラでコンソール SHOW コマンドを実行する例を以下に示します。

z70_B => SHOW THIS_CONTROLLER 
Controller: 
        HSZ70 ZG64100136 firmware XB32-0, Hardware CX25 
        Configured for MULTIBUS_FAILOVER with ZG64100160 
            In dual-redundant configuration 
        Device Port SCSI address 6 
        Time: NOT SET 
Host port: 
        SCSI target(s) (0, 2, 3, 4, 5, 6) 
 
        TRANSFER_RATE_REQUESTED = 20MHZ 
        Host Functionality Mode = A 
        Allocation class           0 
        Command Console LUN is target 0, lun 1 
Cache: 
        32 megabyte write cache, version 4 
        Cache is GOOD 
        Battery is GOOD 
        No unflushed data in cache 
        CACHE_FLUSH_TIMER = DEFAULT (10 seconds) 
        NOCACHE_UPS 



6.3.3 マルチバス・モードのコントローラ用のポート・アドレス指定

パラレル SCSI と FC では,マルチバス・コントローラによるアドレス指定の方法が異なります。パラレル SCSI (HSZ70 と HSZ80) では,すべてのポートが同じ SCSI ターゲット ID に割り当てられます。 図 6-6 の HSZ80 の構成はこれを示したものです。

図 6-6 マルチバス・モードのパラレル SCSI コントローラのポート・アドレス指定


すべてのポートに同じターゲット ID が割り当てられるのは,ターゲット ID が OpenVMS デバイス名の一部であり (たとえば $4$DKC600 の 6 など),すべてのパスについてデバイス名が同じでなくてはならないためです。したがって,ポートは別々の SCSI バスにないとアドレスが競合します。

図 6-7 に示すように,HSGx または HSVx を使用した Fibre Channel 構成では,すべてのポートに固有の FC アドレスと WWID が割り当てられます。 MDR の場合も同じです。

図 6-7 マルチバス・モードの Fibre Channel コントローラのポート・アドレス指定


OpenVMS FC デバイス名に使用しないため,HSGx および HSVx 上のポートの FC アドレスと WWID はすべて異なります。そのため,同じ FC インターコネクトに何本でもポートを接続できます。実際,インターコネクトが 1 本しかなくても,可用性とパフォーマンスの強化のために,マルチバス・モードの HSGx または HSVx のポートはすべて接続したほうが良いでしょう。

6.4 パラレル SCSI マルチパス構成 (ディスクのみ)

この節の図では,透過的フェールオーバとマルチパス・フェールオーバに構成されたシステムを表示します。HSZ80 など複数のポートを持つコントローラ・モジュールにおける注意事項をまとめています。

6.4.1 透過的フェールオーバ

図 6-8 に示すように,パラレル SCSI 構成の透過的フェールオーバでは,両方のコントローラ・モジュールが同じ SCSI バスにあるものとします。

図 6-8 透過的フェールオーバ付きのパラレル SCSI 構成


この構成の内容は以下のとおりです。

  • 各論理ユニットが認識できるコントローラ・モジュールは,常に 1 つだけである。他のコントローラ・モジュールが同じ SCSI アドレスで応答することはない,同じアドレスを他の SCSI アドレスにも使用できる。

  • 1 つの HSZ コントローラ・モジュールが他のコントローラの障害を検出すると,論理ユニットを自らフェールオーバする。障害が発生したコントローラの SCSI アドレスは残ったコントローラが引き受けます。



6.4.2 マルチバス・フェールオーバと複数のパス

ホストからストレージまで複数のパスを持つパラレル SCSI 構成では,透過的フェールオーバによる構成よりも高い可用性とパフォーマンスが得られます。 図 6-9 に,この構成を示します。

図 6-9 マルチバス・フェールオーバと複数のパスによるパラレル SCSI 構成


この構成では,次の点に着目してください。

  • 各論理ユニットは,同じ ID で両方のコントローラに認識され,構成できます。ただし論理ユニットは,一度にどちらか一方のコントローラ,つまりオンラインになっているコントローラにおける読み書き I/O にしか応答できません。

  • ID 競合を防ぐため,コントローラ・モジュールには異なる SCSI バスを割り当てます。

  • 以下のどちらかのイベントが発生すると,HSZ は論理ユニットを他のコントローラに移動します。

    • HSZ がコントローラ・フェールオーバを検出した。

    • ホストが論理ユニットの SCSI START コマンドを他のコントローラに送信した。



6.4.3 マルチポート・ストレージ・コントローラによる構成

可用性とパフォーマンスを強化するには,HSZ80 などのマルチポート・ストレージ・コントローラを使用します。 HSZ80 ストレージ・コントローラは HSZ70 に似ていますが, HSZ80 コントローラごとに 2 つのポートがあるという点で異なります。

この項では,マルチポート・ストレージ・コントローラを使用する 3 つの構成を示します。これらの構成は,可用性の高い順に紹介しています。

図 6-10 は,HSZ80 を透過モードで使用するインターコネクトが 1 本のシングル・ホストです。

図 6-10 透過モードによるシングル・インターコネクトのマルチポート・パラレル SCSI 構成


この構成では,次の点に着目してください。

  • 各論理ユニットは,ストレージ・コントローラごとに 1 つのポートで認識される。

  • ポートに障害が発生すると,HSZ80 は他の HSZ80 の対応するポートにトラフィックをフェールオーバする。

図 6-11 は,ホストから 2 本のパスを使用し,透過モードで構成したシステムです。

図 6-11 透過モードによる複数パスのマルチポート・パラレル SCSI 構成


この構成の内容は以下のとおりです。

  • 物理的に対応するポートは,同じ SCSI バスにあるものとする。

  • ストレージ・コントローラごとにバスを最高で 2 本接続できる。

この構成では,バスが 2 本あっても,ホストから各論理ユニットまでのパスは 1 本だけです。コントローラに障害が発生すると,論理ユニットは他のコントローラの対応するポートに移動します。どちらのポートも同じホスト・バスにあるものとします。

この構成では SCSI バスを同時にアクティブにできるため, 図 6-10 の構成よりもすぐれたパフォーマンスが得られます。

図 6-12 は,マルチバス・モードでマルチポート HSZ80 ストレージ・コントローラ構成を使用するシステムです。

図 6-12 マルチバス・モードによる複数パスのマルチポート・パラレル SCSI 構成


この構成の内容は以下のとおりです。

  • ホストはどのポートでも同じ ID で各論理ユニットを認識する (そのため,ポートはすべてホスト側で構成します)。

  • ポートは,すべて異なる SCSI バスとする。

  • ホストは,パスを 1 本ずつ使用する。

  • 論理ユニットは,"オンライン"になっているコントローラの 2 つのポートに対し,I/O を同時に実行できます。つまり,複数のホストがある場合,ストレージ・デバイスに対して 2 本のパスを同時にアクティブにできます。



6.5 パラレル SCSI マルチパス構成のディスク・デバイス命名

SCSI デバイス名は,システムの拡張とともに拡張され,複雑になります。拡張前の SCSI デバイス名はパスとは無縁です。デバイス名は,デバイスをアクセスするためのノード,ホスト・アダプタ,SCSI バス ID,論理ユニット番号 (LUN) を表します。以下のような理由で,ホストが複数あって,パスが複数になる環境に,パス方式の名前は不適当です。

  • デバイスに直接アクセスするノードが複数あると,ノード名を使用できない。

  • 共用バスのコントローラ名が一致しないと,ホスト・アダプタのコントローラ名は使用できない。

  • ノードが複数のアダプタでデバイスに接続されている場合,ホスト・アダプタのコントローラ名は使用できない。

以上の制限事項のうち,最初の 2 つはノード割り当てクラスとポート割り当てクラスを使用すれば解決できます。3 番目の問題には,HSZ コントローラ方式の割り当てクラスを使用する必要があります。これら 3 つの割り当てクラスについては,以下の項でその概要を説明します。

6.5.1 ノード割り当てクラスの概要

ノード割り当てクラスは,ノード名の代わりにデバイス名に使用します。同じ SCSI デバイスに対して複数のノードが直接的な接続関係にあるとき,ノード割り当てクラスが必要です。

ノード割り当てクラスは,SCSI ストレージ・デバイスとアクセスを共用するすべてのノードが次の要件にあてはまるときに使用できます。

  • デバイスに直接パスを 1 本だけ持っている。

  • 共用バスで同じホスト・コントローラ名を使用している。

  • 非共用デバイスに対する固有の名前に必要かつ十分な SCSI ID を持っている。

図 6-13 は,ノード割り当てクラスで命名されたデバイスの構成です。

図 6-13 ノード割り当てクラスで命名したデバイス




デバイス名におけるポート割り当てクラスは,デバイスのアクセスに使用するホスト・アダプタを表します。デバイス名のノード割り当てクラスの代わりにポート割り当てクラスを使用し,アダプタ・コントローラ名は常に A です。

SCSI システムが固有のデバイス名を作成するとき,SCSI ID が不十分な場合や,共用バス上のアダプタのコントローラ名が一致しない場合にポート割り当てクラスを使用できます。ポート割り当てクラスをデバイス名に使用できるのは, SCSI ストレージ・デバイスに対するアクセスを共用するすべてのノードに,そのデバイスまでの直接パスが 1 本しかない場合だけです。

図 6-14 は,ポート割り当てクラスで命名されたデバイスの構成です。

図 6-14 ポート割り当てクラスを使用したデバイス名




同じストレージ・デバイスに複数のバスが接続されているノードがある場合, 図 6-15 に示す新しい HSZ 割り当てクラスを使用します。

図 6-15 HSZ 割り当てクラスを使用したデバイス名


HSZ 割り当てクラスは,割り当てクラス HSC,HSD,HSJ に似ています。 HSZ 割り当てクラス番号を使用したデバイス名の形式は,以下のとおりです。

$HSZ-allocation-class$ddcu

形式の意味は次のとおりです。

  • HSZ-allocation-class は,システム管理者によって特定の HSZ ストレージ・コントローラに割り当てられる 1 から 999 までの十進値である。

  • dd はデバイス・クラスを表します。ディスクの場合,DK である。

  • c は,コントローラを表します。 HSZ 割り当てクラスを使用する場合 A である。

  • u は,デバイス・ユニット番号を表します。デバイスの SCSI バス ID と論理ユニット番号 (LUN) で決まる。

システム管理者は,構成に応じて以下のコマンドのどちらかを使用して HSZ コンソールから HSZ 割り当てクラスを設定します。

HSZ> SET THIS_CONTROLLER ALLOCATION_CLASS = n

または

HSZ> SET OTHER_CONTROLLER ALLOCATION_CLASS = n

ここで n は 1 から 999 の値です。

デュアル冗長構成の 1 つのコントローラ・モジュールに割り当てクラスが設定されると,他のコントローラでも自動的に同じ値に設定されます。

以下の例では,割り当てクラスは 199 に設定されます。この例では,この値が両方のコントローラに設定される様子を表しています。

z70_B => SET THIS ALLOCATION_CLASS=199 
z70_B => SHOW THIS_CONTROLLER 
Controller: 
        HSZ70 ZG64100136 firmware XB32-0, Hardware CX25 
        Configured for MULTIBUS_FAILOVER with ZG64100160 
            In dual-redundant configuration 
        Device Port SCSI address 6 
        Time: NOT SET 
Host port: 
        SCSI target(s) (0, 2, 3, 4, 5, 6) 
 
        TRANSFER_RATE_REQUESTED = 20MHZ 
        Host Functionality Mode = A 
        Allocation class         199 
        Command Console LUN is target 0, lun 1 
Cache: 
        32 megabyte write cache, version 4 
        Cache is GOOD 
        Battery is GOOD 
        No unflushed data in cache 
        CACHE_FLUSH_TIMER = DEFAULT (10 seconds) 
        NOCACHE_UPS 
z70_B => SHOW OTHER_CONTROLLER 
Controller: 
        HSZ70 ZG64100160 firmware XB32-0, Hardware CX25 
        Configured for MULTIBUS_FAILOVER with ZG64100136 
            In dual-redundant configuration 
        Device Port SCSI address 7 
        Time: NOT SET 
Host port: 
        SCSI target(s) (0, 2, 3, 4, 5, 6) 
 
        TRANSFER_RATE_REQUESTED = 20MHZ 
        Host Functionality Mode = A 
        Allocation class         199 
        Command Console LUN is target 0, lun 1 
Cache: 
        32 megabyte write cache, version 4 
        Cache is GOOD 
        Battery is GOOD 
        No unflushed data in cache 
        CACHE_FLUSH_TIMER = DEFAULT (10 seconds) 
        NOCACHE_UPS 

以下の規則は,SCSI デバイス名に HSZ 割り当てクラスを使用する場合に適用します。

  1. マルチバス・モードでは,デバイス名に HSZ 割り当てクラスを使用します (そうしないと,デバイスが構成されません)。

  2. 透過モードでは,デバイス名に HSZ 割り当てクラスを使用できますが,必須ではありません。

  3. HSZ の両方のコントローラに同じ HSZ 割り当てクラス番号を設定します。これは HSZ ファームウェアが自動的に処理します。

  4. クラスタ内では,すべてのタイプの割り当てクラスで HSZ 割り当てクラス番号を固有にします。

  5. HSZ 割り当てクラスを持つデバイスを参照するときは,HSZ 割り当てクラスを指定します。たとえば,DKA500 と NODE10$DKA500 という名前は使用できません。また,$GETDVI システム・サービスは,このようなデバイスに対しては, HSZ 割り当てクラスを組み入れた完全な名前だけを戻します。


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