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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
5.4.9 クラスタワイド論理名の表示 |
OpenVMS Version 8.2 で DCL コマンド SHOW LOGICAL に /CLUSTER 修飾子が追加されています。 SHOW LOGICAL/CLUSTER コマンドを実行した場合,次の例のようにすべてのクラスタワイド論理名が表示されます。
$ SHOW LOGICAL/CLUSTER (LNM$CLUSTER_TABLE) (LNM$SYSCLUSTER_TABLE) "MSCPMOUNT$_AMALFI_LAST" = "2005-10-10 14:25:03.74" "MSCPMOUNT$_AMALFI_LOGINTIM" = " 8-OCT-2005 01:02:22.17" "MSCPMOUNT$_AMALFI_NEXT" = "2005-10-10 14:40:03.74" "MSCPMOUNT$_AMALFI_PID" = "26200462" . . . "MSCPMOUNT$_ETNA_LAST" = "2005-10-10 14:25:18.78" "MSCPMOUNT$_ETNA_LOGINTIM" = " 8-OCT-2005 07:44:37.89" "MSCPMOUNT$_ETNA_NEXT" = "2005-10-10 14:40:18.79" "MSCPMOUNT$_ETNA_PID" = "26A0044E" . . . "MSCPMOUNT$_MILAN_LAST" = "2005-10-10 14:25:19.64" "MSCPMOUNT$_MILAN_LOGINTIM" = " 8-OCT-2005 07:22:08.05" "MSCPMOUNT$_MILAN_NEXT" = "2005-10-10 14:40:19.64" "MSCPMOUNT$_MILAN_PID" = "26600458" . . . "MSCPMOUNT$_ORVIET_LAST" = "2005-10-10 14:29:25.94" "MSCPMOUNT$_ORVIET_LOGINTIM" = "30-SEP-2005 09:38:27.38" "MSCPMOUNT$_ORVIET_NEXT" = "2005-10-10 14:44:26.61" "MSCPMOUNT$_ORVIET_PID" = "25600139" . . . "MSCPMOUNT$_TURIN_LAST" = "2005-10-10 14:39:59.59" "MSCPMOUNT$_TURIN_LOGINTIM" = "10-OCT-2005 09:22:48.46" "MSCPMOUNT$_TURIN_NEXT" = "2005-10-10 14:54:59.59" "MSCPMOUNT$_TURIN_PID" = "2760012C" "PREPOPULATE_NEXT_STREAM$IGNORE_BUILD_MASTER_944" = "1" (CLU$ICC_ORBS_AMALFI) "ICC$ORB_ICC$PID_26200450_U" = "T" = "M\.v....k...............æ...æ...þ...þ.....AMALFI::ICC$PID_26200450_U....." "ICC$ORB_REG$SERVER_E" = "T" = "p.O<....e...............æ...æ...þ...þ.....AMALFI::REG$SERVER_E044........" "ICC$ORB_REG$SERVER_K" = "T" = "p.O<....e...............æ...æ...þ...þ.....AMALFI::REG$SERVER_K044........" "ICC$ORB_REG$SERVER_U" = "T" = "p.O<....e...............æ...æ...þ...þ.....AMALFI::REG$SERVER_U044........" (CLU$ICC_ORBS_ETNA) (CLU$ICC_ORBS_MILAN) (CLU$ICC_ORBS_ORVIET) "ICC$ORB_ICC$PID_26000450_U" = "T" = "VQ.p....k...............æ...æ...þ...þ.....ETNA::ICC$PID_26000450_U......." (CLU$ICC_ORBS_TURIN) . . . (ICC$REGISTRY_TABLE) |
コンピュータがブートされた直後に,サイトに依存しないコマンド・プロシージャ SYS$SYSTEM:STARTUP.COM が実行されてシステムが起動され,一連のスタートアップ・イベントが制御されます。STARTUP.COM プロシージャは,クラスタ固有およびノード固有のタスクを実行するその他の多くのスタートアップ・コマンド・プロシージャを呼び出します。
ここでは,適切なクラスタ固有スタートアップ・コマンド・プロシージャや他のシステム・ファイルを設定することによって,他のコンピュータをクラスタに追加する前に,最初にインストールしたコンピュータで OpenVMS Cluster オペレーティング環境を準備する方法について説明します。
関連項目: スタートアップ・コマンド・プロシージャの詳細については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』も参照してください。
OpenVMS オペレーティング・システムには,複数のスタートアップ・コマンド・プロシージャが添付されています。 SYS$SYSTEM:STARTUP.COM コマンド・プロシージャは, OpenVMS がブートされた直後に実行され,以下の表に説明するサイト固有のスタートアップ・コマンド・プロシージャを起動します。
5.5.1 OpenVMS スタートアップ・プロシージャ
プロシージャ名 | 起動元 | 機能 |
---|---|---|
SYS$MANAGER:
SYPAGSWPFILES.COM |
SYS$SYSTEM:
STARTUP.COM |
ページ・ファイルとスワップ・ファイル (自動的にインストールされるプライマリ・ページ・ファイルとプライマリ・スワップ・ファイル以外のファイル) をインストールするためにコマンドを追加するファイル。 |
SYS$MANAGER:
SYCONFIG.COM |
SYS$SYSTEM:
STARTUP.COM |
特殊デバイスを接続し,デバイス I/O ドライバをロードする。 |
SYS$MANAGER:
SYSECURITY.COM |
SYS$SYSTEM:
STARTUP.COM |
セキュリティ監査サーバを起動する前に,セキュリティ監査ファイルとセキュリティ・アーカイブ・ファイルの場所を定義する。 |
SYS$MANAGER:
SYLOGICALS.COM |
SYS$SYSTEM:
STARTUP.COM |
システムワイド論理名を作成し,システム・コンポーネントをエグゼクティブ・モードの論理名として定義する (クラスタワイド論理名は SYSTARTUP_VMS.COM に定義しなければならない)。クラスタ共通ディスクはこのプロシージャの最後でマウントできる。 |
SYS$MANAGER:
SYSTARTUP_VMS.COM |
SYS$SYSTEM:
STARTUP.COM |
以下の多くのスタートアップ機能とログイン機能を実行する。
|
ディレクトリ SYS$COMMON:[SYSMGR] には,編集可能な各コマンド・プロシージャのテンプレート・ファイルが格納されています。システムのスタートアップおよびログイン属性のカスタマイズの例として,コマンド・プロシージャ・テンプレート (SYS$COMMON:[SYSMGR]*.TEMPLATE) を利用すると便利です。
5.5.2 スタートアップ・プロシージャの作成
OpenVMS Cluster 共用環境を準備する場合,最初に SYSTARTUP_VMS コマンド・プロシージャを作成します。各コンピュータは,スタートアップ時にこのプロシージャを実行して,オペレーティング環境を定義します。
SYSTARTUP_VMS.COM プロシージャは以下の方法で準備します。
手順 | 操作 |
---|---|
1 | 各コンピュータの SYS$SPECIFIC:[SYSMGR] ディレクトリで, SYSTARTUP_VMS.TEMPLATE ファイルを編集して,以下のように SYSTARTUP_VMS.COM プロシージャを設定する。
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2 | すべてのコンピュータに共通のスタートアップ・コマンドを格納した共通コマンド・プロシージャを作成する。共通プロシージャには以下のコマンドを格納できる。
注意: これらのコマンドは,共通プロシージャから起動される個々のコマンド・プロシージャに格納することもできる。たとえば, SYS$EXAMPLES ディレクトリの MSCPMOUNT.COM ファイルは,クラスタ・ディスクをマウントするために通常使用されるコマンドを格納した共通コマンド・プロシージャの例である。この例には,プロシージャの各フェーズを説明するコメントが含まれている。 |
3 | 共通プロシージャを共通システム・ディスクまたは他のクラスタ・アクセス可能ディスクの SYS$COMMON:[SYSMGR] ディレクトリに格納する。
重要: 共通プロシージャは通常,共通システム・ディスクの SYS$COMMON:[SYSMGR] ディレクトリに格納されるが,クラスタ全体でアクセス可能で,プロシージャの起動時にマウントされているディスクであれば,どのディスクにでも格納できる。各コンピュータに対して共通プロシージャのコピーを作成する場合,変更時に必ず各コピーを更新することを忘れないようにしなければならない。 |
既存のコンピュータの組み合わせで構築される OpenVMS Cluster システムのスタートアップ・プロシージャを作成するには,コンピュータ固有の SYSTARTUP_VMS プロシージャと共通スタートアップ・コマンド・プロシージャの両方を各コンピュータで比較し,必要な調整を行わなければなりません。たとえば,各コンピュータのプロシージャを比較し,同じ論理名を定義するコマンドを共通の SYSTARTUP_VMS コマンド・プロシージャに指定することができます。
共通のプロシージャに指定するコマンドを選択した後, OpenVMS Cluster コンピュータのいずれかで共通プロシージャを作成することができます。
多重環境クラスタを定義するには,1 つ以上のシステム・ファイルのコンピュータ固有のバージョンを設定します。たとえば, URANUS で通常より大きなワーキング・セット・クォータを割り当てる場合は,SYSUAF.DAT のコンピュータ固有のバージョンを作成し,そのファイルをシステムのルート・ディレクトリに格納します。そのディレクトリは共通システム・ディスクの URANUS のルート,または URANUS で設定した個々のシステム・ディスクに格納できます。
多重環境 OpenVMS Cluster の SYSTARTUP コマンド・ファイルおよび SYLOGIN コマンド・ファイルを作成するには,以下の操作を実行します。
5.5.3 既存のプロシージャの組み合わせ
5.5.4 複数のスタートアップ・プロシージャの使用
手順 | 操作 |
---|---|
1 | コンピュータ固有の論理名やシンボルを定義するコマンドなど,コンピュータ固有の設定にしておく要素を SYSTARTUP_VMS.COM に指定する。 |
2 | これらのファイルを各コンピュータの SYS$SPECIFIC ルートに格納する。 |
例: JUPITR,SATURN,PLUTO というコンピュータで構成される 3 メンバ・クラスタについて考えてみましょう。JUPITR と SATURN のタイムシェアリング環境は同じです。しかし, PLUTO では特定のユーザ・グループ用のアプリケーションが実行されます。このクラスタでは,JUPITR と SATURN に対しては,これらのコンピュータで同一の環境を定義する共通の SYSTARTUP_VMS コマンド・プロシージャを作成できます。しかし,PLUTO のコマンド・プロシージャは異なります。このコマンド・プロシージャには,PLUTO の特別なアプリケーション環境を定義するためのコマンドを指定しなければなりません。
OpenVMS セキュリティ・サブシステムは,すべての登録情報とプロジェクト・セキュリティ・プロファイルがクラスタ内のすべてのノードで一貫性のあるものであることを保証します。 OpenVMS オペレーティング・システムでは,個別のクラスタ・メンバで異なるセキュリティ・ドメインをサポートするのに必要な分離レベルを適用できないため,複数のセキュリティ・ドメインはサポートされません。
OpenVMS Cluster システムでは,セキュリティ・チェックの結果,クラスタ内のどのノードからも同じ応答が返されるように保証するアクセス制御を調整するために,個々のノードで共通の登録情報が使用されます。OpenVMS オペレーティング・システムは以下の方法で基本的な保護レベルを提供します。
OpenVMS オペレーティング・システムは,ファイルの保護とキューの保護に関して同じ方式を提供し,デバイス,ボリューム,ロック・リソース・ドメインなど,クラスタで確認できる他のすべてのオブジェクトを統合します。
OpenVMS バージョン 7.3 からは,あらゆるタイプの不正侵入に対する保護をクラスタ全体に拡張し,クラスタ単位侵入検出機能を提供します。各個別システムの侵入データおよび情報は,クラスタ全体を保護するために統合されます。バージョン 7.3 以前では,システムは個別に保護されていました。
SECURITY_POLICY システム・パラメータは,各システムでローカル侵入データベースまたはクラスタ単位侵入データベースのいずれかを管理するように制御します。デフォルト設定はクラスタワイド・データベースであり,この設定を使用しているすべてのクラスタ・メンバに対する未許可の侵入の試みと,侵入イベントの状態がすべて記録されます。クラスタ単位侵入データベースを使用しているクラスタ・メンバは,クラスタ・メンバが攻撃を受けている場合,または侵入イベントが記録されたかどうかを知ることができます。 1 つのシステムに記録されたイベントにより,そのクラスタにある別のシステムではアクションが制限されます (たとえば,ログインを試みたユーザはよりきびしく監視され,制限時間内のログイン試行回数が制限されます。制限時間または制限回数を超えた場合は,そのユーザはログインすることができません)。
OpenVMS Cluster システムを設定するときのクラスタ・マネージャの動作は,システムのセキュリティ操作に影響を与える可能性があります。この後の説明を参照すれば,OpenVMS Cluster のセキュリティ管理を容易に行うことができます。
シングル・セキュリティ・ドメインを確保するための最も簡単な方法は,OpenVMS Cluster システムのどこからでもアクセス可能な 1 つ以上のディスクに,以下の各ファイルのコピーを 1 つずつ格納しておく方法です。複数のシステム・ディスクを使用するようにクラスタが構成されている場合は,システム論理名 (
第 5.8 節 を参照) を使用することで,各ファイルのコピーが 1 つしか存在しないことを確認できます。
OpenVMS セキュリティ・ドメインは,以下のファイルに格納されているデータによって制御されます。
注意: 共用ファイルを使用することだけが,シングル・セキュリティ・ドメインを実現するための方法ではありません。クラスタ内の複数のノードで,これらの 1 つ以上のファイルのコピーを複数使用しなければならないこともあります。たとえば,Alpha ノードでは,システム固有の利用者登録ファイル (SYSUAF) を導入して,異なるノード間で異なるメモリ管理ワーキング・セット・クォータを設定することができます。クラスタ内の各ノードから使用できるセキュリティ情報が同一である限り,このような構成は完全にサポートされます。
表 5-3 では,シングル・セキュリティ・ドメインが確実に存在するように,すべてのクラスタ・メンバ間で共通でなければならないセキュリティ関連ファイルについて説明しています。
注意:
以下の表では, 表 5-3 でファイルに対して使用しているキーワードを説明しています。
5.6 OpenVMS Cluster システムのセキュリティの提供
5.6.1 セキュリティ・チェック
SYS$MANAGER:VMS$AUDIT_SERVER.DAT
SYS$SYSTEM:NETOBJECT.DAT
SYS$SYSTEM:NETPROXY.DAT
TCPIP$PROXY.DAT
SYS$SYSTEM:PE$IP_CONFIG.DAT
SYS$SYSTEM:QMAN$MASTER.DAT
SYS$SYSTEM:RIGHTSLIST.DAT
SYS$SYSTEM:SYSALF.DAT
SYS$SYSTEM:SYSUAF.DAT
SYS$SYSTEM:SYSUAFALT.DAT
SYS$SYSTEM:VMS$PASSWORD_HISTORY.DATA
SYS$SYSTEM:VMSMAIL_PROFILE.DATA
SYS$LIBRARY:VMS$PASSWORD_DICTIONARY.DATA
SYS$LIBRARY:VMS$PASSWORD_POLICY.EXE
5.6.2 OpenVMS Cluster のセキュリティに関連するファイル
表のキーワード | 意味 |
---|---|
必須 | シングル・セキュリティ環境が存在することを保証するために,すべてのクラスタ・メンバで共通にしておかなければならないデータがファイルに格納されていることを示す。 |
推奨 | サイト・セキュリティ管理者またはシステム管理者の裁量で共通に設定することができるデータがファイルに格納されていることを示す。しかし,推奨ファイルも同期をとっておくことが望ましい。 |
ファイル名 | 内容 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CLUSTER_AUTHORIZE.DAT | クラスタ登録ファイル SYS$COMMON:[SYSEXE]CLUSTER_AUTHORIZE.DAT には無秩序な形態でクラスタ・グループ番号とクラスタ・パスワードが含まれる。 CLUSTER_AUTHORIZE.DAT ファイルは SYSPRV 特権を持つユーザのみアクセス可能。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
PE$IP_CONFIG.DAT
[推奨] |
IP ユニキャストを使用する Cluster over IP 構成のために,リモート・ノード IP アドレスは SYS$SYSTEM:PE$IP_CONFIG.DAT ファイルの既存のクラスタ・メンバ・ファイルに存在するべきである。異なる IP マルチキャスト・ドメインにあるリモート・ノードは, IP ユニキャスト・メッセージング技術を使用してクラスタに参加することができる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
VMS$AUDIT_SERVER.DAT
[推奨] |
セキュリティ監査に関連する情報。たとえば,有効に設定されているセキュリティ監査イベントの一覧や,システム・セキュリティ監査ジャーナル・ファイルの宛先が格納されている。
このファイルのコピーが複数存在する場合は, SET AUDIT コマンドを実行した後,すべてのコピーを更新しなければならない。
OpenVMS Cluster システム管理者は,セキュリティ監査ジャーナル・ファイルに割り当てられている名前が次の場所として解釈されるようにしなければならない。
規則: 監査ジャーナル・ファイルをシステム・ディスク以外の場所に移動しなければならない場合 (または複数のシステム・ディスクを使用している場合),クラスタ内のすべてのノードで同じように監査ジャーナルをリダイレクトしなければならない。コマンド SET AUDIT/JOURNAL=SECURITY/DESTINATION= file-name を使用し,クラスタ全体で同じファイルに解釈されるファイル名を指定する。 変更は,監査サーバ・データベース SYS$MANAGER:VMS$AUDIT_SERVER.DAT で自動的に行われる。このデータベースはまた,どのイベントが有効に設定されるのか,および監査システムによるリソースの使用の監視方法を識別し,システムがリブートされるたびに,監査システムの設定を復元する。 注意: このファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,監査ドメインが分割される可能性がある。 関連項目: 詳細については,『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』を参照。 |
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NETOBJECT.DAT
[必須] |
DECnet オブジェクト・データベース。たとえば,既知の DECnet サーバ・アカウントとパスワードの一覧がこのファイルに格納される。このファイルのコピーが複数存在する場合は, NCP コマンド SET OBJECT または DEFINE OBJECT を使用するたびに,すべてのコピーを更新しなければならない。
注意: このファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,何の説明もなくネットワーク・ログイン障害が発生したり,不正なネットワーク・アクセスが実行される可能性がある。シングル・コピーの管理の詳細については, 第 5.8.1 項 を参照。 関連項目: 対応する NCL コマンドの説明については,DECnet-Plus のマニュアルを参照。 |
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NETPROXY.DAT および NET$PROXY.DAT
[必須] |
ネットワーク・プロキシ・データベース。 OpenVMS Authorize ユーティリティで管理される。このファイルのコピーが複数存在する場合は,UAF プロキシ・コマンドを実行した後,すべてのコピーを更新しなければならない。
注意: NET$PROXY.DAT ファイルと NETPROXY.DAT ファイルは同じファイルである。NET$PROXY.DAT は DECnet-Plus 用のファイルであり,NETPROXY.DAT は DECnet for OpenVMS 用のファイルである。 注意: このファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,何の説明もなくネットワーク・ログイン障害が発生したり,不正なネットワーク・アクセスが実行される可能性がある。シングル・コピーの管理の詳細については, 第 5.8.1 項 を参照。 関連項目: 複数の NETPROXY.DAT ファイルと RIGHTSLIST.DAT ファイルを調整する方法については, 付録 B を参照。 |
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TCPIP$PROXY.DAT | このデータベースでは,リモートの NFS クライアント・ユーザには, OpenVMS,ローカルの NFS クライアント・ユーザには UNIX 流の識別子を提供し,リモート・プロセスにプロキシ・アカウントを提供する。このファイルの詳細については,『 TCP/IP Services for OpenVMS Management』を参照。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
QMAN$MASTER.DAT
[必須] |
マスタ・キュー・マネージャ・データベース。このファイルには,すべての共用バッチ・キューとプリント・キューのセキュリティ情報が格納される。
規則: 2 つ以上のノードが共用キュー登録システムに参加する場合は,このファイルの 1 つのコピーを共用ディスク上で管理しなければならない。シングル・コピーの管理の詳細については, 第 5.8.1 項 を参照。 |
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RIGHTSLIST.DAT
[必須] |
ライト識別子データベース。このファイルは, OpenVMS Authorize ユーティリティおよびさまざまなライト識別子システム・サービスで管理される。このファイルのコピーが複数存在する場合は,識別子または保有者レコードを変更した後,すべてのコピーを更新しなければならない。
注意: このファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,不正なシステム・アクセスが実行されたり,保護されているオブジェクトに対して不正なアクセスが実行されることがある。シングル・コピーの管理の詳細については, 第 5.8.1 項 を参照。 関連項目: 複数の NETPROXY.DAT ファイルと RIGHTSLIST.DAT ファイルを調整する方法については, 付録 B を参照。 |
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SYSALF.DAT
[必須] |
システムのオートログイン機能データベース。 OpenVMS SYSMAN ユーティリティによって管理される。このファイルのコピーが複数存在する場合は, SYSMAN ALF コマンドを実行した後,すべてのコピーを更新しなければならない。
注意: このファイルはすべての構成に存在するわけではない。 注意: このファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,何の説明もなくログイン障害が発生したり,不正なシステム・アクセスが実行されることがある。シングル・コピーの管理の詳細については, 第 5.8.1 項 を参照。 |
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SYSUAF.DAT
[必須] |
システム利用者登録ファイル。このファイルは OpenVMS Authorize ユーティリティで管理され, $SETUAI システム・サービスを使用して変更できる。このファイルのコピーが複数存在する場合は,各ユーザ・レコードに対して SYSUAF および関連の $SETUAI コードの同期をとるようにしなければならない。以下の表は,SYSUAF のフィールドおよびそれに関連する $SETUAI のアイテム・コードを示している。
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注意: SYSUAF ファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,何の説明もなくログイン障害が発生したり,不正なシステム・アクセスが実行されることがある。シングル・コピーの管理の詳細については,
第 5.8.1 項 を参照。
関連項目: OpenVMS Cluster で共通の SYSUAF.DAT 登録ファイルのさまざまな要素を作成および管理する方法の詳細については, 付録 B を参照。 |
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SYSUAFALT.DAT
[必須] |
システム代替利用者登録ファイル。このファイルは SYSUAF.DAT のバックアップとして機能し, SYSUAFALT システム・パラメータによって有効に設定される。このファイルのコピーが複数存在する場合は,このファイルの登録レコードを変更した後,すべてのコピーを更新しなければならない。
注意: このファイルはすべての構成に存在するわけではない。 注意: このファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,何の説明もなくログイン障害が発生したり,不正なシステム・アクセスが実行されることがある。 |
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VMS$PASSWORD_HISTORY.DATA
[推奨] |
システム・パスワード履歴データベース。システム・パスワード変更機能によって管理される。このファイルのコピーが複数存在する場合は,パスワードを変更した後,すべてのコピーを更新しなければならない。
注意: このファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,システム・パスワード・ポリシーの違反が発生することがある。 |
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VMSMAIL_PROFILE.DATA
[推奨] |
システム・メール・データベース。このファイルは OpenVMS Mail ユーティリティで管理され,すべてのシステム・ユーザのメール・プロファイルが格納されている。たとえば,システムで使用されているすべてのメール転送アドレスの一覧がこのファイルに格納される。このファイルのコピーが複数存在する場合は,メール転送を変更した後,すべてのコピーを更新しなければならない。
注意: このファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,情報が不正に漏洩される可能性がある。 |
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VMS$PASSWORD_DICTIONARY.DATA
[推奨] |
システム・パスワード辞書。システム・パスワード辞書とは,アカウント・パスワードとして使用することができない英語の単語や文節を登録した一覧である。このファイルのコピーが複数存在する場合は,サイト固有の単語を追加した後,すべてのコピーを更新しなければならない。
注意: このファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,システム・パスワード・ポリシーの違反が発生することがある。 |
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VMS$PASSWORD_POLICY.EXE
[推奨] |
サイト固有のパスワード・フィルタ。サイト・セキュリティ管理者またはシステム管理者が作成およびインストールする。このファイルのコピーが複数存在する場合は,すべてのコピーが同一でなければならない。
注意: このファイルの複数のコピーの同期を正しくとっておかないと,システム・パスワード・ポリシーの違反が発生することがある。 注意: システム管理者はローカル・パスワード・ポリシーを適用するために,このファイルをイメージとして作成できる。これはアーキテクチャ固有のイメージ・ファイルであり,アーキテクチャの異なるシステム間で共用することはできない。 |
目次 | 索引 |
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