HP OpenVMS OpenVMS Cluster システム
D.5.3 プログラムのアセンブルとリンク | |
プログラムをアセンブルおよびリンクするには,以下のコマンド・プロシージャを使用します。
$ @LAVC$BUILD.COM LAVC$FAILURE_ANALYSIS.MAR
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パス記述でコンポーネント・ラベルをタイプミスすることによって発生するエラーなど,アセンブリ・エラーやリンク・エラーを修正するために必要な編集を行います。その後,プログラムをもう一度アセンブルします。
D.5.4 スタートアップ・ファイルの変更 | |
LAVC$FAILURE_ANALYSIS.EXE プロシージャを実行する前に,データを提供したノードでのみプロシージャが実行されるように,スタートアップ・ファイルを変更します。
例: OMEGA ノードでプログラムを実行するには,以下の条件文を含むように,SYS$COMMON:[SYSMGR] のスタートアップ・ファイルを変更します。
$ If F$GETSYI ("nodename").EQS."OMEGA"
$ THEN
$ RUN SYS$MANAGER:LAVC$FAILURE_ANALYSIS.EXE
$ ENDIF
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D.5.5 プログラムの実行 | |
LAVC$FAILURE_ANALYSIS.EXE プログラムを実行するには,以下の操作を行います。
1
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PHY_IO 特権が与えられているアカウントを使用する。
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2
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ネットワーク障害分析を実行する各ノードでプログラムを実行する。
$ RUN SYS$MANAGER:LAVC$FAILURE_ANALYSIS.EXE
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プログラムを実行した後,ネットワーク記述に必要な非ページング・プールの適切な量が表示される。この表示の形式は以下のとおりである。
Non-paged Pool Usage: ~ 10004 bytes
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D.5.6 MODPARAMS.DAT の変更 | |
ネットワーク障害分析を実行する各システムで, SYS$SPECIFIC:[SYSEXE]MODPARAMS.DAT ファイルに以下の行を追加します。ただし,value の代わりに,使用される非ページング・プールの値として表示された値を指定します。
ADD_NPAGEDYN = value
ADD_NPAGEVIR = value
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MODPARAMS.DAT を変更した各システムで AUTOGEN を実行します。
D.5.7 プログラムのテスト | |
障害を発生させて,プログラムをテストします。たとえば,トランシーバ・ケーブルや ThinWire セグメントを切断したり,ブリッジ,DELNI インターコネクト,DEMPR リピータで電源障害を発生させます。その後,OPCOM メッセージを調べて, LAVC$FAILURE_ANALYSIS が障害のあるコンポーネントを正しく報告しているかどうか確認します。障害を報告していない場合は, Network Failure Analysis Program に対して行った編集を確認します。
D.5.8 問題のあるコンポーネントの表示 | |
OpenVMS Cluster ネットワーク・コンポーネントで障害が発生すると, OPCOM は疑いのあるコンポーネントの一覧を表示します。OPCOM を使用して一覧を表示することにより,システム管理者は,これらのメッセージの表示を選択的に有効および無効に設定できます。
以下に表示の例を示します。
%%%%%%%%%%% OPCOM 1-JAN-1994 14:16:13.30 %%%%%%%%%%%
(from node BETA at 1-JAN-1994 14:15:55.38)
Message from user SYSTEM on BETA LAVC-W-PSUSPECT, component_name
%%%%%%%%%%% OPCOM 1-JAN-1994 14:16:13.41 %%%%%%%%%%%
(from node BETA at 1-JAN-1994 14:15:55.49)
Message from user SYSTEM on BETA %LAVC-W-PSUSPECT, component_name
%%%%%%%%%%% OPCOM 1-JAN-1994 14:16:13.50 %%%%%%%%%%%
(from node BETA at 1-JAN-1994 14:15:55.58)
Message from user SYSTEM on BETA %LAVC-I-ASUSPECT, component_name
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障害の疑いのあるコンポーネントを示す OPCOM 表示では,障害を示すために以下の接頭辞が使用されます。
- %LAVC-W-PSUSPECT---最も疑いのあるコンポーネント
- %LAVC-I-ASUSPECT---次に疑いのあるコンポーネント
- %LAVC-S-WORKING---疑いのあるコンポーネントは現在動作している
メッセージ接頭辞の後のテキストは, LAVC$FAILURE_ANALYSIS.MAR を編集するときに指定したネットワーク・コンポーネントの記述です。
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