/IPC= keyword | /IPC=DEC
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/OPC= keyword
| /OPC=DEC |
/CHARACTERSET=ファイル名 | /CHARACTERSET=JSNARJEDEF
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/[NO]ESCAPE[=SS|LS] |
/ESCAPE=SS (/KMAP を指定した場合は /NOESCAPE)
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/[NO]EXTERNAL=外字管理ファイル名 | /NOEXTERNAL
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/FIELD=(START:n, END:n, LENGTH:n, KANJI|KATAKANA) | なし |
/[NO]KMAP=KMAPレコード数 |
/NOKMAP( レコード数のデフォルトの値は 1) |
/[NO]TAB | /NOTAB |
/IPC = keyword
/IPC=DEC(省略時設定)
入力ファイルのコード体系を指定します。ここで指定できるkeywordは次の2つです。
/OPC = keyword
/OPC=DEC(省略時設定)
出力ファイルのコード体系を指定します。ここで指定できるkeywordは次の2つです。
/CHARACTERSET=1バイトコード変換テーブル名
/CHARACTERSET=JSNARJEDEF(省略時設定)
1 バイトコード変換テーブルのファイル名を指定します。 1 バイトコード変換テーブルについては,
第 9.1.3 項 を参照してください。
| 注意
JSNACODE ユーティリティが1バイトコード変換テーブルへのアクセス中に何らかのエラーを検出した場合は,その旨を告げるメッセージを表示し,出力ファイルは消去されます。
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/[NO]ESCAPE[=SS|LS]
/ESCAPE=SS (/KMAPを指定した場合は/NOESCAPE) (省略時設定)
- /ESCAPE=SS の場合
- /IPC=DEC/OPC=IBM の場合
入力ファイルのデータ中に SS2(X'8E') が現われた場合,次の 1 バイトを JIS カタカナ・コードセットと解釈します。SS2 が付加されずに X'A1' 以上 X'FE' 以下のコードが現れた場合は,全角コードの上位バイトと解釈します。/ESCAPE と /KMAP は同時には指定できません。この指定がない場合は,/KMAP の指定に従います。変換した IBM コードの全角文字列の前後にはシフトコード(X'0E',X'0F')が挿入されます。
- /IPC=IBM/OPC=DEC の場合
JIS カタカナ・コードセットに変換された場合は,前に SS2 を付加してからファイルに出力します。この出力ファイルは,端末またはプリンタに直接出力する最終形式のファイルを想定しています。/ESCAPE と /KMAP は同時には指定できません。指定がない場合は,/KMAP の指定に従います。
- /ESCAPE=LS の場合
- /IPC=DEC/OPC=IBM の場合
/ESCAPE の指定がある場合,入力ファイルのデータ中に LS3R (ESC|) が現われたとき以後,X'A1' 以上 X'FE' 以下のコードを全角コードの上位バイトと解釈します。LS2R(ESC}) が現われたとき以後のコードを,すべて 1 バイト・コードと解釈します。/ESCAPE と /KMAP は同時には指定できません。この指定がない場合は,/KMAP の指定に従います。変換した IBM コードの全角文字列の前後にはシフトコード (X'0E',X'0F') が挿入されます。
- /IPC=IBM/OPC=DEC の場合
/ESCAPE の指定がある場合,出力ファイル中に DEC 漢字コードのエスケープ・シーケンスを挿入します。この出力ファイルは,端末またはプリンタに直接出力する最終形式のファイルを想定しています。 /ESCAPE と /KMAP は同時には指定できません。指定がない場合は, /KMAP の指定に従います。
/ESCAPE 修飾子を指定せずに,グローバル・シンボル
JSNARJE$ESCAPE=="SS|LS" を定義することにより, /ESCAPE=SS または /ESCAPE=LS と指定した場合と同じ結果が得られます。ただし,明示的に /ESCAPE=SS|LS を指定した場合は,グローバル・シンボルより優先されます。
/[NO]EXTERNAL=外字管理ファイル名
/NOEXTERNAL (省略時設定)
IBM 付加文字や IBM ユーザ定義文字を,DEC ユーザ定義領域のどの文字コードに割り当てるかを定めた外字管理ファイル名を指定します。外字管理ファイルは,JSNAKNJDEF ユーティリティにより作成,管理されるファイルです。/EXTERNAL を指定した場合は,必ず外字管理ファイル名を指定しなければなりません。
/EXTERNAL の指定がない場合,IBM から DEC への変換の場合は IBM 付加文字や IBM ユーザ定義文字はすべて " □ "(X'A2A2') に,DEC から IBM への変換の場合も,DEC 拡張漢字セットの文字はすべて "□"(X'A2A2') に変換します。
/FIELD=(START:n,END:n,LENGTH:n,KANJI|KATAKANA)
1 レコード内の変換の範囲を指定します。1 回の JSNACODE コマンドの最大長は 256 バイトです。この 1 コマンド列で規定すべきフィールド数が指定できない場合は,複数回の JSNACODE コマンドを使用してください。各々の /FIELD 修飾子で指定する範囲が重なってはいけません。
/FIELD 修飾子の指定がない時は,1 レコード全体が変換の対象になります。 START の省略値はレコードの先頭で,END,LENGTH の省略値はレコードの最後の位置を示す値です。END と LENGTH は同時には指定できません。 /FIELD 修飾子を 33 個以上指定しても,33 個目からの修飾子は無視されます。 /FIELD 修飾子は /ESCAPE とは同時に指定できません。
モード指定の KATAKANA と KANJI は,同時に指定することはできません。
- /IPC = DEC/OPC = IBM の場合
モード指定の
keyword は,出力ファイルの開始 / 終了モードを指定します。DEC 側の開始モードは,KMAP ファイルの指定に依存します。
- /IPC=IBM/OPC=DEC の場合
モード指定の keyword は,入力ファイルの開始 / 終了モードを指定します。/FIELD 修飾子を指定しない場合は,先頭レコードが 2 バイト・コード開始のシフト・コード(X'0E') で始まらない限り,英数字モードから始まるものとみなします。
/[NO]KMAP=KMAPレコード数
/NOKMAP(省略時設定)
KMAP レコード数の省略値は 1 です。
- /IPC=DEC/OPC=IBM の場合
/KMAP を指定した時,入力ファイルと同じファイル名で,ファイル・タイプが "KMAP" であるファイルが,入力ファイルの全角・半角コード混在情報を示す KMAP ファイルであるとみなされます。ただし,論理名 JSNA$KMAPFILE が定義されている場合には,この論理名に割り当てられているファイルが優先的に使用されます。そして,その情報にしたがってコード変換を行います。
KMAP レコード数の指定がある場合,KMAP ファイルの先頭レコードから指定されたレコード数を変換する際に使用します。 KMAP ファイル内の全 KMAP レコード数が指定された値より小さい場合は,全 KMAP レコード数が指定されているものとして処理されます。 /KMAPと /ESCAPE は同時には指定できません。
この指定がない場合は,/ESCAPE の指定に従います。
また KMAP コードが "Xk" で対応する入力コードが漢字コードだった場合は, KMAP コードは "XX" であるとみなします。
- /IPC=IBM/OPC=DEC の場合
/KMAP の指定がある場合,コマンド・パラメータで指定した出力ファイル中に DEC 漢字コードのエスケープ・シーケンスを挿入せず,出力ファイルと同じファイル名でファイル・タイプが "KMAP" のファイルを作成し,全角・半角コードの混在情報を出力します。または,論理名 JSNA$KMAPFILE が割り当てられているファイル名が優先的に使用されます。KMAP レコード数の指定がある場合,KMAP ファイルに出力されるのは出力ファイルの先頭レコードから数えて KMAP レコード数分のレコードに対する全角・半角コードの混在情報です。
/KMAP と /ESCAPE は同時には指定できません。この指定がない場合は /ESCAPE の指定に従います。
/[NO]TAB
/NOTAB(省略時設定)
この修飾子は/IPC=DEC/OPC=IBMの指定の場合に有効です。
/TABの指定がある場合は,タブをそれ自体有効なコードと解釈し,タブ・コードを空白文字列へ変換することを行いません。
/NOTABの指定がある場合は,タブ・コードを次の文字位置が8の倍数となるようにタブ文字を空白文字に変換します。
空白文字列の変換は,DEC コードから IBM コードへの変換の前に行われます。したがって全角コードの前後に挿入されるシフトコード文字 (X'0E',X'0F') はタブ位置の計算には含まれません。