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インストレーションが無事完了すると,インストールまたは削除された製品のリストが表示されます。最後に,DECwindows Motif製品のインストレーション完了を通知する最終メッセージが表示されます。
...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.2-6 Layered Product The following product has been removed: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.2-5 Layered Product DEC AXPVMS DWMOTIF V1.2-6: DECwindows Motif System reboot will be required following upgrade of language variants. A system reboot will be required to install the new DECwindow Motif images. If this is a new installation you should execute AUTOGEN using the following command: $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT CHECK_FEEDBACK This command adjusts your system parameters and reboots the system. If you wish to use DECwindows with any language other than English, install the appropriate DECwindows Motif Version 1.2-6 language variant product before using AUTOGEN or rebooting the system. Installation Verification Procedure can be run after reboot. Run the Installation Verification Procedure (IVP) after the installation is completed and the system is rebooted. The IVP is located in the following directory: SYS$TEST:DECW$IVP.COM. |
インストレーション中に,以下のいずれかの状況が存在する場合はエラーが発生する可能性があります。
これらの状態により発生したエラー・メッセージの説明については,「まえがき」の「関連ドキュメント」に示したドキュメントを参照してください。これらのドキュメントにエラーの分析と対処方法が示されています。
なんらかの理由によりインストレーションに失敗した場合, POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティは,次のようなメッセージを表示します。
%PCSIUI-INSFAIL, The installation of DECwindows Motif Version 1.2-6 for OpenVMS has failed. |
インストレーションに失敗した場合は,問題を解決してからインストレーションを再度実行してください。
A.2.5 インストレーション後のパラメータの調整
CD-ROM から OpenVMSオペレーティング・システムおよび DECwindowsを同時にインストールまたはアップグレードした場合は,この時点でシステム・パラメータ値がチェックされます。
DECwindowsの新規インストレーションの場合は,このメッセージは表示されません。 |
インストレーションが正常に完了した場合は, Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 の起動時に次のようなメッセージが表示されます。
%DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter GBLPAGES is 120000, should be at least 150000 %DECW-W-BADVALUE, Free GBLPAGES is 75040 should be at least 92000 %DECW-W_BADVALUE, SYSGEN parameter CLISYMTBL is 256, should be at least 512 Some SYSGEN parameters must be reset for DECwindows to start. If you type YES, AUTOGEN will change these parameters and reboot your system. If you type NO, AUTOGEN will not be run or cause a reboot but DECwindows will not start. Do you want the system to run AUTOGEN for you [YES] |
ここで,RETURNキーを押してください。自動的に AUTOGEN を実行してシステム・パラメータを調整し,システムを再ブートした後に DECwindows のログイン画面が表示されます。
A.3 VMSINSTALプロシージャの使用法(OpenVMS VAX V5.5--2のみ)
この章ではVMSINSTALプロシージャを使用して OpenVMS VAX V5.5--2システムに Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をインストールする方法を説明します。インストレーションの方法を順を追って説明するほか,エラーからの回復およびリリース・ノートへのアクセス方法についても紹介します。
VMSINSTALインストレーション・プロシージャは, OpenVMS VAX V5.5--2システム専用です。 OpenVMS V6.2,OpenVMS V7.1には使用できません。これらの OpenVMS システムに DECwindows Motif をインストールする場合は, POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティを使用してください。 付録 A.2 節 を参照してください。 |
VMSINSTAL プロシージャを使用して Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をインストールする場合,プロセッサの種類にもよりますが,完了までに約45分かかります。 VMSINSTALプロシージャは,システム・ディスクに Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をインストールします。
Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 のインストレーションを開始する前に, Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 のプロダクト・オーソライゼーション・キー(PAK)を登録しておかなければなりません。 |
システム・ディスクのバックアップを行っていない場合は Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 ソフトウェアをインストールしないでください。 Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をインストールする前に, (VAX プロセッサ用の『OpenVMS Upgrade and Installation Supplement』に記載されている手順で) システム・ディスクのバックアップを行ってください。 インストレーションを開始する前に, 付録 A.1 節 に目を通し,インストレーションのための準備と条件を確認してください。 |
この章の構成および内容は次のとおりです。
この節では,VMSINSTALプロシージャを使用して Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 VAXをインストールするための必要条件について説明します。
VMSINSTAL および PCSI を使用したインストレーションの両方に共通する必要条件については, 付録 A.1.8 項 を参照してください。
システム管理者アカウント(SYSTEM)などの特権付きアカウントにログインして Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 ソフトウェアのインストレーションの準備をします。必要な特権については 付録 A.3.1.1 項
を参照してください。オペレータ・コンソールその他のハードコピー端末でインストレーションを実行することを推奨しますが,漢字端末エミュレータのウィンドウで実行することも可能です。
A.3.1.1 プロセス特権
Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をインストールするには, SETPRVまたは次の特権を持つアカウントにログインしなければなりません。
VMSINSTALは,インストレーション開始時に BYPASS特権を無効にし,インストレーション完了時に元に戻します。
A.3.1.2 代替作業デバイスの使用
代替作業デバイス(AWD)オプションを使用して,ディストリビューション・メディア収録のセーブセットから取り出すファイルを一時的に保管するディスクを指定することができます。セーブセットを開いた後,いったんAWDに保管されたファイルは,インストレーション・プロシージャにより Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 のインストレーションの必要に応じてAWDから取り出され,システム・ディスクに追加されたり,あるいは既存のファイルと置換されます。
既存のDECwindows Motifの環境をアップグレードするためにインストレーションを行う場合は,通常の場合に比べてシステム・ディスクの空きブロックが少なくても実行することができます。
VMSINSTAL プロシージャは, AWD オプションが指定された場合は AWDデバイス,省略時の場合は次の位置に一時的な作業ディレクトリを作成します。
SYS$SYSROOT:[SYSUPD.facunvvv] |
AWDオプションを使用する場合,ディレクトリを指定することができます。ディレクトリの指定は任意ですが,次のようなガイドラインが適用されます。
VMSINSTALプロシージャを呼び出して, AWDオプションを指定する場合は次のフォーマットを使用します。
$ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL facunvvv dkcu OPTIONS N,AWD=ddcu:[dir] |
たとえば,代替デバイスDKA2を一時的な作業デバイスとして使用して, CD- ROMから Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をOpenVMS VAXシステムにインストールする場合,次のコマンドを入力します。
$ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL DWMOTIFVAXU6012 source-drive - _$ OPTIONS N,AWD=DKA2: |
A.3.1.3 DFS (Distributed File Service)の使用
一時作業ディレクトリは, DFS(Distributed File Service)を利用しているディスク上に指定することもできます。
DFS マウントされたディスクを代替作業デバイスとして使用した場合,インストレーション・プロシージャは誤って,代替作業デバイスの空きブロックが--1であると報告します。このエラーは, DFSクライアント(この場合は,インストレーション・プロシージャ)が DFSマウントされたディスクの空きスペースを判断できないために発生します。
DFSマウントされたディスクを使用する前に,そのディスクの空きスペースを確認しておいてください。ディスクを装着してあるシステムにログインし,次のようにSHOW DEVICEコマンドを入力します。
$ SHOW DEVICE |
Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 のインストレーションの手順は,一連の問い合わせと情報メッセージから構成されます。インストレーション中にヘルプを参照したい場合は,任意の時点で疑問符 (?) を入力してヘルプを呼び出すことができます。 DECwindows Motif V1.2-6 for OpenVMS を OpenVMS VAXシステムにインストールする実行例については 付録 A.7 節 を参照してください。
インストレーションを途中で強制終了する場合はCtrl/Yを押してください。 Ctrl/Yを押すと,その時点までに作成されたすべてのファイルが削除された後,インストレーションが終了します。そのあとで,インストレーションを再度実行することができます。
このオプションはできるだけ使用しないようにしてください。 |
インストレーション中に,どの製品をインストールするのか,どのドライブにディストリビューション・メディアが入っているかを入力します。製品はファシリティ名とバージョンで指定し,ドライブはデバイス名で指定します。製品名とデバイス名のフォーマットは次のとおりです。
変数 | 定義 |
---|---|
fac | 製品名コード(英数字1から36文字) |
u | アップデート文字"u" (1文字) |
n | アップデート・バージョン番号(1桁) |
vvv | 主バージョン番号(3桁) |
Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をインストールする場合,インストレーション名は DWMOTIFVAXU6012です。
システム上のデバイス名については, VAXプロセッサ用の『OpenVMS Upgrade and Installation Supplement』を参照してください。
A.3.2.2 VMSINSTALプロシージャの起動
インストレーションを開始するには, SYSTEMアカウントなどの特権アカウントから VMSINSTALコマンド・プロシージャを起動します。 VMSINSTAL.COM は SYS$UPDATEディレクトリにあります。
インストレーション・プロシージャ実行中にシステムから問い合わせのプロンプトが表示された場合に入力を省略すると,大括弧 ([])の中の値(省略時の値)が使用されます。
次の手順でVMSINSTALコマンド・プロシージャを実行し, Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 ソフトウェアをインストールしてください。
$ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL DWMOTIFVAXU6012 ddcu: OPTIONS N |
ddcuには,ディストリビューション・メディアの入ったソース・ドライブのデバイス名を指定します。製品名,デバイス名のフォーマットについては
付録 A.3.2.1 項 を参照してください。 VAXプロセッサ用の『OpenVMS Upgrade and Installation Supplement』も参照してください。
たとえばMUA0:ドライブにある磁気テープ・カートリッジから Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をインストールする場合は,次のコマンドを入力してVMSINSTALコマンド・プロシージャを起動します。
$ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL DWMOTIFVAXU6012 MUA0: OPTIONS N |
付録 A.3.1.2 項
に説明する代替作業デバイス(AWD)を使用して Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をインストールする場合は,次のコマンドを入力してVMSINSTALコマンド・プロシージャを起動してください。
$ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL DWMOTIFVAXU6012 ddcu: OPTIONS N,AWD=ddcu:[dir] |
最初のddcu
は,ディストリビューション・メディアの入ったソース・ドライブのデバイス名です。 2つ目のddcu
は,ターゲット・デバイスである代替作業デバイス(AWD)のデバイス名です。変数dir
は,ソフトウェアのサブディレクトリが作成される代替作業デバイスのディレクトリ名です。省略時のディレクトリは[000000]です。
たとえば,MUA0:のドライブに装着された磁気テープ・カートリッジから,代替作業デバイスDUA2: およびディレクトリ[INSTALL]を使用して Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をインストールする場合は,次のコマンドを入力してください。
$ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL DWMOTIFVAXU6012 MUA0: OPTIONS N,AWD=DUA2:[INSTALL] |
VMSINSTALプロシージャを実行するコマンドが失敗した場合,次のいずれかの状況が発生していないかどうか確認してください。
%VMSINSTAL-E-NOPRODS, None of the specified products were found |
次のようなメッセージが表示されます。
VAX/VMS Software Product Installation Procedure V5.5-2 It is 26-MAR-2000 at 08:02 Enter a question mark (?) at any time for help. |
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