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HP OpenVMS CIFS Version 1.2 ECO1: 管理者ガイド第4章 Kerberos のサポート |
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Kerberosプロトコルは,IETF RFC 1510で規定されています。 Kerberosは,MicrosoftによってWindows 2000に採用され,Windows 2000/2003ドメイン(および,これらのドメイン内に存在するWindows 2000/XPクライアントも含む)ではデフォルトの認証プロトコルになっています。 HP CIFS Serverでは,Kerberos認証は,Windows 2000/2003ドメインでのサーバーメンバーシップの認証にだけ使われ,またHP CIFS Serverに"security = ads"を構成している場合にだけ使われます。 この章では,Kerberos についての概要と, HP CIFS Server が Kerberos セキュリティプロトコルを利用する 他の OpenVMS アプリケーションと共存している場合にも適用できる 各種の Kerberos 構成情報について説明します。 この章では,次の内容について説明します。 Kerberosは,認証者,認証対象者,および認証対象者がアクセスする必要があるリソース間で使われる鍵を複合化するために,共有シークレットと暗号化を利用する認証プロトコルです。HP CIFS Serverの場合に該当するのは以下のとおりです。
CIFS 関連の Kerberos の情報については,HP のホワイトペーパー 『HP CIFS Server and Kerberos』を参照してください。: http://docs.hp.com/en/netcom.html 。 プロトコル交換では,実際に回線上でパスワードが渡されるわけではないので,パスワードを傍受して復号化され,リソースへのアクセスに使われることはありません。回線上で渡されるのは暗号化された鍵であり,3つのプリンシパル(KDC,Windowsクライアント,CIFSサーバー)のそれぞれが,定義済みのシークレットを使って鍵を複合化して,アクセスを許可します。シークレットが送信されることはありません。交換における主要なコンポーネントは,以下のとおりです。
Microsoftの Kerberos 実装に関するホワイトペーパーについては,以下のWebサイトを参照してください。 http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/windows2000serv/deploy/confeat/kerbers.mspx ここでは,図 4-1 「Kerberos 認証環境」 に示すWindows 2000/2003ドメイン環境でのKerberos認証で使われる,典型的なKerberosのログオンおよび共有サービス交換について説明します。
Kerberos 認証を使用するように HP CIFS Server を構成した場合,TESTPARAM ユーティリティを実行すると次のようなパラメータ値が表示されます。
これらのパラメータ値は,HP CIFS Server の keytab の構成に使用されます。 設定した構成は,HP CIFS Server を起動し,クライアントでドメインへログオンし,HP CIFS 共有をマウントすることにより有効になります。
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