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OpenVMS マニュアル |
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日本語 OpenVMS
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目次 | 索引 |
第 11 章
日本語メッセージ -- Alpha/VAX のみ
この章では,日本語OpenVMS の各ユーティリティが表示するエラー・メッセージについて説明します。
この機能は,日本語 OpenVMS Alpha および日本語 OpenVMS VAX でサポートされます。
なお,RJE および F-RJE に関する日本語メッセージは,それぞれ
第 9 章 および 第 10 章 を参照してください。
メッセージは,論理名 SYS$OUTPUT
で示される現在の装置に対して出力されます。会話型ユーザではターミナルに対して出力されます。バッチ・ユーザでは,ログ・ファイルになります。SYS$OUTPUT
と SYS$ERROR
が異なった装置に割り当てられている場合,その装置にも,インフォメーション(I),ワーニング(W),エラー(E),フェイタル・エラー (F)のメッセージが表示されます。
たとえば,会話型でコマンド・プロシージャを実行する際に /OUTPUT 修飾子を指定したとします。システムは SYS$OUTPUT
を指定したファイルに割り当てますが,SYS$ERROR
はあなたのターミナルに割り当てられたままです。もし,コマンド・プロシージャの実行中にエラーが起きた場合には,指定したファイルとあなたのターミナルの両方にエラー・メッセージが表示されます。
OpenVMS のシステム・メッセージのほとんどのものは次の形式をしています。
11.1 概要
11.2 システム・メッセージの形式
%FACILITY-L-IDENT, TEXT [-FACILITY-L-IDENT, TEXT] |
コード | 意味 |
---|---|
S | 成功 |
I | 情報 |
W | 警告 |
E | エラー |
F | 重大なエラー |
重大度レベルによって,受け取ったメッセージの重要度を判断することができます。
S, I | 要求を実行したことを示します。メッセージを出した後,さらに実行を継続することもあります。 |
W | コマンドの一部は実行したが,全部は実行できなかったことを示します。コマンドの結果や,プログラムの出力などを確認してください。 |
E | コマンドやプログラムが正しく実行できなかったことを示します。しかし,システムは実行を継続しようとすることがあります。 |
F | 継続不可能なエラーを示します。 |
JMAIL> SET FILE TEST %MAIL-E-OPENIN, DISK$:[JONES]TEST.MAI; がインプットできません。 -RMS-E-FNF, file not found
エラー・メッセージは一般に次の理由で表示されます。
たとえばコマンドを実行時に,指定したパラメータや修飾子が誤っていることを示すエラーが表示されることがあります。その場合には,DCL コマンド HELP やマニュアルなどを参照して正しい値を指定し直してください。
ファイル指定のエラーには次のようなものがあります。
本章に説明するメッセージは,日本語 OpenVMS オペレーティング・システムが提供するユーティリティ,ライブラリ・ルーチンなどが表示するものに限定しています。
11.3 エラーの原因と対処方法
綴りのミスや文法エラー,誤ったファイル指定などを含む。
11.4 メッセージの説明
ALTPRIJOB, ジョブ ' job-name ' (キュー ' queue-name ') のパラメータが変更できません。
ファシリティ: JMAIL, MAIL
説明: プリント・コマンドで指定したパラメータが正しくありません。
ユーザの処置: 正しいパラメータを指定してください。
BADRANGE, 1つのコマンドにて処理できるライン数 (65535) を超えています。
ファシリティ: JEDIT, EDT
説明: 65535 より大きい行番号が指定されました。
ユーザの処置: 正しく指定し直してください。
CAPTIVE, このコマンドは実行できません。あなたのアカウントは CAPTIVE です。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: CAPTIVE アカウントでは SPAWN コマンドは使えません。
ユーザの処置: 必要ならばシステム管理者に相談して,CAPTIVE を外してもらってください。
CLOSEDEL, ' file ' をクローズできません。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: ファイルの消去後にクローズしようとして失敗しました。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除き,コマンドを再入力してください。
CLOSEIN, 入力ファイル ' file ' がクローズできません。
ファシリティ: KCONVERT,KPRINT
説明: 入力ファイルがクローズできません。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除いてからコマンドを再入力してください。
CLOSEOUT, 出力ファイル ' file ' がクローズできません
ファシリティ: KCONVERT,KPRINT
説明: 出力ファイルがクローズできません。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除いてからコマンドを再入力してください。
CODECONVE, code convert error
ファシリティ: KCODE
説明: KCODE 内部でエラーが発生しました。
ユーザの処置: SPR を提出してください。
CODERR, インターナル・エラーです。SPR を提出してください。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: JMAIL,MAIL 内部でエラーが発生しました。
ユーザの処置: SPR を提出してください。
CONABORT, Ctrl/C により,ノード ' node-name ' への接続が打ち切られました。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: 指定されたノードへの接続最中に [Ctrl/C] が入力されました。メッセージの送信は取り消されました。
ユーザの処置: ありません。
CONITMCOD, アイテム・コードが矛盾しています。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: コーラブル・ルーチンに指定したアイテム・コードが矛盾しています。
ユーザの処置: 正しいアイテム・コードを指定してください。
CREPRIJOB, ' queue-name ' への印刷準備中にエラーが起きました。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: プリント・ジョブの作成中にエラーが発生しました。
ユーザの対処: エラーの原因を取り除いてからもう1度行ってください。
DATIMUSED, メッセージ日付/時間 (' date/time ') がファイル ' file-name ' に使われています。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: 外部ファイルが作れませんでした。
ユーザの処置: もう1度操作を行ってください。
DELMSG, メッセージが削除されました。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: メッセージが削除されました。
ユーザの処置: ありません。
DELWASTE, WASTEBASKET フォルダからメッセージを削除することはできません。WASTEBASKET フォルダを空にしたいときは PURGE コマンドを使ってください。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: DELETE コマンドでは WASTEBASKET フォルダからメッセージを削除できません。
ユーザの処置: PURGE コマンドを使ってください。
EDITORABO, JEDIT が異常終了しました。
ファシリティ: JEDIT,EDT
説明: JEDIT がセッションを異常終了させました。
ユーザの処置: ジャーナル・ファイルを使用してセッションを回復させてください。
EDITPROC, エディタの準備中,または実行中にエラーが起きました。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: SEND/EDIT コマンドにおいてサブプロセスの作成に失敗しました。
ユーザの処置: 同時に出力された関連メッセージに基づいて,対策を施してください。
ERACTED, エディタ ' editor-name ' が起動できません。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: SET EDITOR コマンドで選択されたエディタが起動できません。
ユーザの処置: 最初に SHOW EDITOR コマンドでどのエディタを選択したか調べてください。次にシステム管理者にそのエディタが使用可能かどうか確認してください。
FGETERR, file get error
ファシリティ: KCODE
説明: ファイルを読めません。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除いてからコマンドを再入力してください。
FILECONFUSED, ファイル ' file-name ' は ISAM ファイルです。順次編成ファイルを指定してください。順次編成の高次バージョンがあります。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: メール・ディレクトリの中に MAIL.MAI が2つあります。一方は順編成ファイルでもう一方は索引順編成ファイル (ISAM) です。
ユーザの処置: MAIL.MAI のバージョン番号の大きい方を XMAIL.MAI にリネームしてください。 MAIL を起動して以下のコマンドを入力してください。
SET FILE XMAIL COPY /ALL MAIL MAIL |
FILEOPEN, メール・ファイルはすでにオープンされています。
FILNOTDEL, ' file ' が消せません。,
FORMSG, フォーリン・フォーマットのメッセージは読めません。メッセージを外部ファイルにコピーするために EXTRACT/FOREIGN コマンドを使用してください。
FORWLOOP, ユーザ ' username ' に対する無限転送が検出されました。
FPUTERR, file put error
ILLCHAR, ゆるされない文字 ' character code ' が文字列 ' character-string ' 中に使われています。
ILLCODE, illegal code type
ILLCTXADR, コンテキスト・ブロックのアドレスに誤りがあります。
ILLFOLNAM, フォルダ名 ' folder-name ' に誤りがあります。
ILLKEY, illegal keyword
ILLPERNAM, 個人名 ' personal-name ' に誤りがあります。
ILLSUBDIR, サブディレクトリ仕様 ' subdirectory-spec ' に誤りがあります。
INTERERR, ソフトウェアの内部エラーです。
INVARG, ' qualifier ' のパラメータの設定に誤りがあります。
INVCMD, コマンド ' command ' に誤りがあります。
INVITMCOD, アイテム・コードが正しくありません。
INVITMLEN, アイテムの長さが正しくありません。
INVITMVAL, アイテムの値が正しくありません。
IOERRWRK, ワークファイル I/O エラーです。
IVPROTVAL, 正しくないシンボル ' symbol-name ' (' symbol-value ') が ' file-name ' 内に設定されています。
LOGLINK, ' node-name:: ' へのネットワーク準備中にエラーが起きました。
MAXINPLIN, 最大入力ライン数 (2614749767) を超えたため,入力を終了します。
MAXLINNUM, ライン NO. の最大値を超えました。RESEQUENCE コマンドを実行してください。
MAXLINVAL, 使用バッファにおける最大ライン数を超えました。
MISREQITM, 要求されたアイテムが見つかりません。
NAMTOOBIG, 名前 ' name ' が長すぎます。
NETIOERR, ネットワークの入出力時にエラーが起きました。
NOACCPTMSG, 送信先ノードはこのメッセージ・フォーマットを受け付けません。
NOCONV, no convert file produced
NOFILEOPEN, メール・ファイルがオープンされていません。
NOFOLDER, 現在,フォルダは1つも選択されていません。
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