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OpenVMS マニュアル | 
    
  
 
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HP OpenVMS
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| 目次 | 索引 | 
第 1 章
HP OpenVMS Version 8.4 の新機能の概要
OpenVMS Version 8.4 は,24時間x365日環境での稼働に必要な最高レベルの可用性,拡張性,フレキシビリティ,性能および安全性を提供します。 HP は,基本オペレーティングシステムと OpenVMS クラスタ・ソフトウェア環境に継続して新しい技術を追加することによって, OpenVMS の可用性と性能を強化し続けています。 OpenVMS Version 8.4 では HP の仮想化技術をサポートし, HP Integrity Virtual Machines (Integrity VM) 上にゲスト・オペレーティング・システムとしてインストールすることができるようになりました。
 OpenVMS Version 8.4 には,本リリースで新たに提供する新機能の他, OpenVMS Version 8.3-1H1で提供した機能も含まれています。 OpenVMS Version 8.3-1H1 についての詳細は,次の URL にある『HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers 新機能およびリリース・ノート』を参照してください。
 
http://h50146.www5.hp.com/products/software/oe/openvms/os/v83-1h1.html  
 
表 1-1 に OpenVMS Version 8.4 で提供する新機能を要約しています。ここではそれぞれの新機能を,一般ユーザ機能,仮想化機能,性能拡張, I/O サポート,セキュリティ機能,システム管理機能,プログラミング機能,および関連製品の各分野に分類して説明しています。  
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1.1 新機能の概要
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| 一般ユーザ機能 | |
|---|---|
| 機能 | 説明 | 
| HPCSS(Code Signing Service) | OpenVMS V8.4 でアップデートされるすべてのキットは HPCSS を使用してサインされており,新しい署名ファイル <full kitname>_HPC が作成され,キットとともに提供されています。 | 
| DCL コマンドの拡張 | DCLコマンドおよび修飾子に以下のような拡張が行なわれています。
 
  | 
| F$CUNITS レキシカル関数の新しい変換単位の追加 | F$CUNITS レキシカル関数に新しい変換単位 B,KB,MB,GB,および TB が追加されています。 | 
| F$GETDVI レキシカル関数の拡張 | F$GETDVI が拡張され,新しい項目コード NOCACHE_ON_VOLUME および NOXFCCACHE_ON_VOLUME が追加されています。
 また,F$GETDVI は, 2TB 以上のボリュームをサポートするように機能強化されています。  | 
| 2 TB ボリュームのサポート | 次のような拡張が行なわれています。
 
  | 
| プロセスごとのカーネル・スレッド制限 | この新機能により,単一プロセスで作成可能なカーネル・スレッド数を制限することができます。プロセス単位でカーネル・スレッド制限を制御できるように OpenVMS が拡張されています。 | 
| データ・キャッシュ (XFC) の動的な切り替え (有効/無効) | マウントされているボリュームの XFC キャッシュ属性を動的に修正することができるようになり,ボリュームのディスマウントが不用になりました。 | 
| ボリューム・マウント時のXFCの有効/無効の切り替え | メタ・データ・キャッシュ (XQP) の状態に関係なくデータ・キャッシュ (XFC) の状態を有効または無効にすることができます。 | 
| MALLOC が 4 GBに増加 | malloc() API を使用する C アプリケーションで 4 GB のメモリを動的に割り当てることができます。 | 
| Mailユーティリティの拡張 | Mail ユーティリティに対し以下のような拡張が行なわれています。
 
  | 
| 高精度時間 | 最後にシステム時間をアップデートしてから 1 ミリ秒の経過時間を考慮したシステム時間を返す高精度時間 ($GETTIM_PREC) システム・サービスが追加されました。 | 
| バッチ・キューの最大数の増加 | ジョブ制限が 65535 に増加しています。 | 
| 仮想化機能 | |
| 機能 | 説明 | 
| Integrity VM 上のゲスト OS として OpenVMS をサポート | Integrity VM 上のゲスト・オペレーティング・システムとして OpenVMS Version 8.4をサポートします。 | 
| ID-VSE for OpenVMS | OpenVMS Version 8.4 でマルチプラットフォーム製品である ID-VSE (HP Insight Dynamics - Virtual Server Environment) をサポートします。 | 
| 性能の強化 | |
| 機能 | 説明 | 
| RAD (Resource Affinity Domain) のサポート | セルベースの Integrity サーバ・システム用の RAD サポート機能が追加されました。 | 
| 性能の改善 | OpenVMS V8.4 では,以下のような性能改善が行なわれています。
 
  | 
| 耐災害性およびクラスタ機能 | |
| 機能 | 説明 | 
| Cluster over Internet Protocol | クラスタ通信に IP を使用する機能が OpenVMS Cluster に追加されました。 | 
| HP Volume Shadowing for OpenVMS の機能拡張 | 次の新機能が追加されました。
 
  | 
| ストレージ・デバイスと I/O のサポート | |
| 機能 | 説明 | 
| 8 Gb Fibre Channel アダプタ | 8 Gb Fibre Channel PCIe アダプタのサポート | 
| HP AD317A PCI のサポート | HP AD317A PCI サウンド・カードの制限付きサポート | 
| ストレージ・デバイスおよび I/O コントローラ | OpenVMS 8.3-1H1がリリースされた後,いくつかの新しいストレージ・デバイスと I/O コントローラのサポートが追加されています。 | 
| セキュリティ機能 | |
| 機能 | 説明 | 
| HP SSL の拡張 | HP SSL V1.4 は OpenSSL 0.9.8h をベースにしており, OpenSSL.org からの最新のセキュリティ更新も含んでいます。 | 
| LDAP ユーザのグローバル・マッピングおよびローカル・マッピング | グローバル・マッピングおよびローカル・マッピングをサポートするように機能拡張されています。 | 
| システム管理機能 | |
| 機能 | 説明 | 
| HP SIM によるプロビジョニング機能の拡張 | HP SIM による OpenVMS のプロビジョニング機能に関する次の新機能を提供します。
 
  | 
| OpenVMS 用 vKVM 機能 | Integrated Lights Out (iLO) をサポートする Integrity サーバおよびBladeSystemにおける Integrated Remote Consoleのサポートが追加されました。 | 
| CPU Component Indictment - Dynamic Processor Resilience (DPR) | Integrity サーバで CPU コンポーネントのインダイトゥメント機能をサポートします。 | 
| Power Management | CPU がアイドル状態でない間の使用電力を低減するためにプロセッサの p-state をサポートします。 | 
| 新しいシステム・パラメータ | 以下の新しいパラメータがサポートされます。
 
  | 
| HP System Analysis Tool の拡張 | 以下の機能拡張が提供されています。
 
  | 
| InfoServer ユーティリティの拡張 | メモリ・ディスクを使用した InfoServer サーバからのブートをサポートします。 | 
| プログラミング機能 | |
| 機能 | 説明 | 
| 呼び出し可能メールの拡張 | 指定したフォルダに直接メッセージを送ることを可能にするメール・インタフェース | 
| HP C Run-Time Library (C RTL) の拡張 | 次の機能が拡張されています。
 
  | 
| Linker ユーティリティの拡張 | 新しいリンカ修飾子 /CBT および /NOCBT が追加されています。 | 
| システム・サービス用の新しい項目コード | 以下の新しい項目コードが追加されています。
 
  | 
| 新しい "send item" コード | メールの宛先フォルダを指定するための MAIL$_SEND_RECIP_FOLDER が追加されています。 | 
| 関連製品の新機能 | |
| 機能 | 説明 | 
| HP TCP/IP Services for OpenVMS | OpenVMS Version 8.4では TCP/IP Services V5.7がサポートされます。 | 
| DECnet-Plus の拡張 | TCP/IP SSH サービスを使用したセキュア DECnet/IP 接続がサポートされます。 | 
| DECwindows の拡張 | オーディオ・アラーム機能 (xBell)がサポートされます。 | 
OpenVMS Version 8.4 のインストレーションを開始する前に,『HP OpenVMS V8.4 リリース・ノート[翻訳版]』および『HP OpenVMS V8.4 インストレーション・ガイド[翻訳版]』を参照してください。
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