3.1.4 ゲストOSとしてのOpenVMS の機能 |
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ゲスト OS としての OpenVMS は,以下の機能をサポートします。
- OpenVMS ゲスト OS は SMP 対応で,最大 64 GB の物理メモリをサポートします。
- OpenVMS ゲストOSは,Integrity VM により提供される仮想化されたディスク・ドライブおよびネットワーク・インタフェースをサポートします。 Integrity VM は,ホスト・システムとの接続が物理ネットワーク・カードであるか大規模ストレージ接続であるかに関わらず,ディスクおよび論理ボリュームを SCSI ディスクとして示し (OpenVMS ゲスト上の DK デバイス),仮想ネットワーク・インタフェースを Intel Gigabit カードとして示します (OpenVMS ゲスト上の EI デバイス)。
- オンライン・マイグレーションを制限付きでサポートします (スタンドアロンのゲスト構成のみサポートします)。
- AVIO (Accelerated Virtual IO) LAN ドライバおよび SCSI ドライバをサポートします。
- 一連の VSE 製品による OpenVMS ゲスト OSの管理および監視機能をサポートします。
- OpenVMS ゲスト・システムはクラスタ対応で, LAN および Cluster over IP のクラスタをサポートします。
詳細については『HP OpenVMS V8.4 リリース・ノート[翻訳版]』を参照してください。
HP Insight Dynamics - Virtual Server Environment (ID-VSE) は,一連のマルチプラットフォーム製品を統合した製品で,継続的な分析と物理的なサーバ・リソースおよび仮想的なサーバ・リソースを最適化するのに利用できます。データセンターにおけるキャパシティとエネルギーの計画,プロビジョニング,アップグレード,変更などに関するコストの低減に貢献します。
ID-VSE は, CMS (Central Management Station) 上の HP Systems Insight Manager (HP SIM) と共に動作し,ご使用のネットワークの複数のノードを管理します。
OpenVMS Version 8.4 では,以下の ID-VSE 製品がサポートされます。
HP Virtualization Manager
Virtualization Manager ソフトウェアは,さまざまなレベルで仮想サーバ環境 (VSE) を可視化するためのフレームワークを提供します。すべてのシステムおよびワークロードはグラフィカルに表示されます。システム間の階層的な関係とそれらの現在の利用状況が単一の画面に表示されます。また,システムとワークロードの管理および設定のためのその他の VSE Management ソフトウェアにアクセスすることも可能になります。 Virtualization Manager は,Utilization WBEM プロバイダを通して OpenVMS 管理ノードからプロセッサ,メモリ,ネットワーク,およびディスクの利用データを収集します。
HP Capacity Advisor
Capacity Advisor ソフトウェアは,サーバ・リソースを最大限に利用して VSE 全体のワークロードを最適化するためのキャパシティ分析と計画機能を提供します。また,現在のサーバ・リソースを最適化し,将来のワークロード拡張やサーバ集約を計画するためのシナリオ分析を提供します。 Capacity Advisor は,Utilization WBEM プロバイダを通して OpenVMS 管理ノードからプロセッサ,メモリ,ネットワーク,およびディスクの利用データを収集します。
HP Global Workload Manager
HP Global Workload Manager (gWLM) は, VSE ソフトウェアでインテリジェント・ポリシー・エンジンとしてサービスを行なうマルチシステム/マルチOS対応のワークロード・マネージャです。複数のサーバ間で自動化されたワークロード管理ポリシーの導入を簡素化し,集約された監視機能を提供し,目標とするサービス・レベルを満たすようにサーバの利用状況を改善します。
OpenVMS 上の Global Workload Manager により,あらかじめ定義されたビジネス・ポリシーに基づき iCAP あるいは TiCAP のすべての機能が自動化できます。たとえば,性能の目標を満たさない場合に, TiCAP を使用して追加のプロセッサを自動的に有効にしたり,あるパーティションから利用権を動的に移動することができます。
前提条件
Global Workload Manager を使用するためには, OpenVMS 管理のノード上で gWLM エージェントが実行されていることが必要です。