日本-日本語 |
|
|
|
OpenVMS マニュアル |
|
日本語 HP OpenVMS
|
目次 | 索引 |
1.10 DECnet 環境での使用 |
DECnet を経由して日本語 OpenVMS のシステムにログインし,日本語ユーティリティを使用することができます。以下に,ローカル・システムが日本語 OpenVMS の場合と標準版 OpenVMS の場合の 2 つの例を説明します。詳しくは『フォント管理ユーティリティ 利用者の手引き』をご覧ください。
1.10.1 ローカル・システムが日本語 OpenVMS の場合
図 1-1 DECnet 環境での使用例(1)
リモート・システムとローカル・システムの両方が日本語 OpenVMS の場合, VT280 シリーズ,VT382 漢字ターミナルに対する漢字属性設定をローカル・システムとリモート・システムの両方で行う必要があります。これはアプリケーション・ソフトウェアがリモート・システムの漢字属性設定に従って動作し,一方でオンデマンド・ローディングがローカル・システムで動作するためです。
$ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN KANJIGEN> SET/DEVICE=VT300/FONT - /INPUT=KANA/OUTPUT=KANJI/EDIT=ENABLE KANJIGEN> EXIT $ SET HOST NodeA:: Username: USER Password: Welcome to VMS .... $ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN KANJIGEN> SET/DEVICE=VT300 - /INPUT=KANA/OUTPUT=KANJI KANJIGEN> EXIT $ EDIT/XTPU filename
1.10.2 ローカル・システムが標準版 OpenVMS の場合
図 1-2 DECnet 環境での使用例(2)
リモート・システムが日本語 OpenVMS,ローカル・システムが標準版 OpenVMS の場合,VT280 シリーズ, VT382 漢字ターミナルに対してローカル・システムで漢字属性の設定はできません。したがって,オンデマンド・ローディングを使用することもできません。
ユーザ定義文字を使用する場合は,リモート・システムにログインした後, KANJIGEN ユーティリティでユーザ定義文字のプリロードを行う必要があります。この場合,使用できるユーザ定義文字の数は使用するターミナルによって制限があります。
$ SET HOST NodeB:: Username: USER Password: Welcome to VMS .... $ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN KANJIGEN> SET/PRELOAD - /INPUT=KANA/OUTPUT=KANJI KANJIGEN> EXIT $ EDIT/XTPU filename
1.11 TCP/IP 環境での使用 |
TCP/IP の telnet プロトコルを利用して,日本語 OpenVMS のシステムにログインし,日本語ユーティリティを使用することができます。その際,日本語 OpenVMS V7.3 以降では日本語行編集機能を有効にすることができます。以下に,PC 等の telnet 端末から直接ログインした場合と,他の OpenVMS システムから間接的にログインした場合について説明します。詳しくは『フォント管理ユーティリティ 利用者の手引き』をご覧ください。
1.11.1 telnet 端末から直接ログインする場合
PC 上のターミナル・エミュレータ等の telnet 端末から日本語 OpenVMS システムに直接ログインした場合,日本語行編集機能を有効にすることができます。しかし,オンデマンド・ローディングはサポートされません。
図 1-3 telnet 端末からの直接ログイン
1.11.2 他の OpenVMS システムから間接ログインする場合 |
telnet 接続によってリモート・システムにログインする場合,日本語行編集機能はリモート・システム側で有効にすることができます。この場合,ローカル・システム側が日本語 OpenVMS システムであっても,ローカル・システム側では有効にしないでください。
図 1-4 他の OpenVMS システムからの間接ログイン
なお,ローカル・システムが日本語 OpenVMS システムの場合は,ローカル・システム側でオンデマンド・ローディングを有効にできます。リモート・システム側では有効にできません。
目次 | 索引 |
|