- 以下のコマンドを入力して,TCPIP$IP6_SETUP.COM コンフィギュレーション・プロシージャを起動してください:
$ @SYS$MANAGER:TCPIP$IP6_SETUP 
 
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このプロシージャは IPv6 ネットワーク・コンフィギュレーション・プロシージャに関する情報を表示し,システムを IPv6 ホストあるいは IPv6 ルータのいずれかとしてコンフィギュレーションできることを表示します。
 - システムを IPv6 ルータとしてコンフィギュレーションするために,以下の問い合わせに対して YES を入力してください:
      Configure this system as an IPv6 router? [NO]: 
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 - 6to4 インタフェースをコンフィギュレーションするかどうかを指定してください:
      Configure a 6to4 interface? [NO]: 
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境界ルータをコンフィギュレーションするために,6to4 インタフェースが必要です。 6to4 インタフェースをコンフィギュレーションしない場合は Return キーを押してください。コンフィギュレーション・プロシージャはステップ 7 に進みます。 
6to4 インタフェースをコンフィギュレーションする場合は YES を入力してください。コンフィギュレーション・プロシージャは以下の 6to4 トンネル・インタフェースを表示します:
以降のステップで,インタフェースに関する情報の入力を求められます。
 - 次の問い合わせに対してノードの IPv4 アドレスを入力してください:
      Enter this node's IPv4 address to use when generating 
      your site's 6to4 prefix: 
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ドットで区切られた 10 進形式 (d.d.d.d) で IPv4 アドレスを入力してください。コンフィギュレーション・プロシージャは入力された IPv4 アドレスをもとに,自動的に 6to4 サイト・プレフィックスを生成し,以下の例のように表示します:
      Your 6to4 site prefix is: 2002:x:x::/48 
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このサイト・プレフィックスは,IPv6 サイトに接続されたホストのインタフェースに通知されます。ルータの IPv4 ネットワークに対するインタフェースとしてコンフィギュレーションされた有効で,グローバルにユニークな IPv4 アドレスを指定してください。
 - コンフィギュレーション・プロシージャはこのシステムを 6to4 リレー・ルータとしてコンフィギュレーションするかどうか問い合わせます:
      Configure a 6to4 relay router? [NO]: 
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この境界ルータがある 6to4 サイトのホストが IPv6 ネイティブ (IPv6 のみ) のサイトと通信する必要がある場合,このシステムを 6to4 リレー・ルータとしてコンフィギュレーションする必要があります。YES を入力してください。 
6to4 リレー・ルータとしてコンフィギュレーションしない場合, Return キーを押してください。コンフィギュレーション・プロシージャはステップ 7 に進みます。
 - リレー・ルータのアドレスを指定してくだい:
      Enter 6to4 address of a 6to4 relay router 
      [2002:C058:6301::]: 
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省略時のリレー・ルータのアドレスが表示されます。省略時の値を使用する場合,Return キーを押してください。それ以外の場合,6to4 リレー・ルータの 6to4 ユニキャスト・アドレスを入力してください。
 - コンフィギュレーション・プロシージャは,システム上のそれぞれのインタフェースについて,そのインタフェース上で IPv6 を有効にするかどうかを,以下の例のように問い合わせます。 
ddn はインタフェース名 (WE0 など) です:
     Enable IPv6 on interface ddn [YES]? 
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このインタフェースで IPv6 を有効にする場合は,Return キーを押してください。有効にしない場合は NO を入力してください。 
システムのそれぞれのインタフェースについて,コンフィギュレーション・プロシージャはステップ 7 から 9 を繰り返します。
 - ルータが指定したインタフェースで RIPng プロトコルを有効にするかどうかを指定してください:
      Enable RIPng on interface ddn? [YES]: 
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RIPng プロトコルは,本ルータが別のルータと IPv6 経路選択を交換することができます。本ルータで RIPng プロトコルを有効にする場合,Return キーを押してください。有効にしない場合は NO を入力してください。
 - コンフィギュレーション・プロシージャは,指定したインタフェースの IPv6 アドレス・プレフィックスをルータに通知させるかどうかを問い合わせます:
      Enter an address prefix to advertise on interface 
      ddn [DONE]: 
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ルータに IPv6 アドレス・プレフィックスを通知させる場合,そのインタフェース用の 64 ビットのアドレス・プレフィックスを入力してください。このインタフェースに対して複数のアドレス・プレフィックスをコンフィギュレーションすることができます。 DONE を入力するまで,追加のアドレス・プレフィックスの入力を要求されます。 
ルータに指定したインタフェースの IPv6 アドレス・プレフィックスを通知させない場合,DONE を入力してください。
 - 自動トンネルをコンフィギュレーションするかどうかを指定してください:
      Configure an IPv6 over IPv4 automatic tunnel interface? [NO]: 
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自動トンネルをコンフィギュレーションしない場合,Return キーを押してください。コンフィギュレーション・プロシージャはステップ 12 に進みます。 
自動トンネルをコンフィギュレーションする場合,YES を入力してください。プロシージャは次の例のように自動トンネル・インタフェースを表示し,次のステップでトンネルのアドレスを問い合わせます。
      The automatic tunnel is: TN0 
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  |   注意 
潜在的な IPv4 互換アドレスの経路選択問題のため,この自動トンネルの使用を避けることを推奨します。 
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 - 自動トンネルのエンドポイントを構成する場合,IPv4 アドレスを入力してください:
      Enter the IPv4 address to use when creating 
      your automatic tunnel: 
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ドットで区切られた 10 進形式 (d.d.d.d) の IPv4 アドレスを入力してください。
 - コンフィギュレーション・プロシージャは IPv6-over-IPv4 構成済みトンネルを作成するかどうかを問い合わせます:
      Create IPv6 over IPv4 configured tunnels? [NO]: 
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IPv6-over-IPv4 構成済みトンネルを作成する場合は YES を入力してください。続いてトンネルに関する情報の問い合わせがあります。 
IPv6-over-IPv4 構成済みトンネルを作成しない場合は Return キーを押してください。プロシージャはステップ 18 に進みます。
 - トンネルの始点 IPv4 アドレスを入力してください:
      Enter the source IPv4 address of tunnel ITn: 
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トンネルの始点 IPv4 アドレスをドットで区切られた 10 進形式 (d.d.d.d) で入力してください。
 -  以下の問いに対して,トンネルの終点 IPv4 アドレスを入力してください:
      Enter the destination IPv4 address of tunnel ITn: 
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トンネルの IPv4 アドレスをドットで区切られた 10 進形式 (d.d.d.d) で入力してください。トンネルの終点アドレスはステップ 13 で入力した始点アドレスと異なる必要があります。
 - RIPng プロトコルを有効にするかどうかを指定してください:
      Enable RIPng on interface ITn? [YES]: 
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RIPng プロトコルは,本ルータが別のルータと IPv6 経路選択を交換することができます。本ルータで RIPng プロトコルを有効にする場合,Return キーを押してください。有効にしない場合は NO を入力してください。
 - トンネル・インタフェースの IPv6 アドレス・プレフィックスをルータに通知させるかどうかを指定してください:
      Enter an address prefix to advertise on interface ITn? [DONE]: 
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ルータに IPv6 アドレス・プレフィックスを通知させる場合,指定したインタフェース用の 64 ビットのアドレス・プレフィックスを入力してください。このインタフェースに対して複数のアドレス・プレフィックスをコンフィギュレーションすることができます。DONE を入力するまで,追加のアドレス・プレフィックスの入力を要求されます。 
ルータに指定したインタフェースの IPv6 アドレス・プレフィックスを通知させない場合,DONE を入力してください。
 - コンフィギュレーション・プロシージャは別の IPv6-over-IPv4 構成済みトンネルを作成するかどうか問い合わせます:
      Create another IPv6 over IPv4 configured tunnel? [NO]: 
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別の IPv6-over-IPv4 構成済みトンネルを作成する場合,YES を入力してください。プロシージャは作成する構成済みトンネルそれぞれについて,ステップ 13 から 16 を繰り返します。 
別の IPv6-over-IPv4 構成済みトンネルを作成しない場合, Return キーを押してください。
 - プロシージャは IPv6-over-IPv6 構成済みトンネルを作成するかどうかを問い合わせます:
      Create IPv6 over IPv6 configured tunnels? [NO]: 
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IPv6-over-IPv6 構成済みトンネルを作成する場合は YES を入力してください。続いてトンネルに関する情報の問い合わせがあります。 
IPv6-over-IPv6 構成済みトンネルを作成しない場合は Return キーを押してください。プロシージャはステップ 24 に進みます。
 - 以下の問いに対して,トンネルの始点 IPv6 アドレスを入力してください:
      Enter the source IPv6 address of tunnel ITn: 
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トンネルの始点 IPv6 アドレスをドットで区切られた 10 進形式 (d.d.d.d) で入力してください。
 - 以下の問いに対して,IPv6-over-IPv6 トンネルの終点 IPv6 アドレスを入力してください:
    Enter the destination IPv6 address of tunnel ITn: 
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IPv6 アドレスをドットで区切られた 10 進形式 (d.d.d.d) で入力してください。トンネルの終点アドレスはステップ 19 で入力した始点アドレスとは異なる必要があります。
 - このインタフェースで RIPng プロトコルを有効にするかどうかを指定してください:
      Enable RIPng on interface ITn? [YES]: 
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RIPng プロトコルは,本ルータが別のルータと IPv6 経路選択を交換することができます。本ルータで RIPng プロトコルを有効にする場合, Return キーを押してください。有効にしない場合は NO を入力してください。
 - トンネル・インタフェースの IPv6 アドレス・プレフィックスをルータに通知させるかどうかを指定してください:
      Enter an address prefix to advertise on interface ITn? [DONE]: 
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ルータに IPv6 アドレス・プレフィックスを通知させる場合,そのインタフェース用の 64 ビットのアドレス・プレフィックスを入力してください。このインタフェースに対して複数のアドレス・プレフィックスをコンフィギュレーションすることができます。 DONE を入力するまで,追加のアドレス・プレフィックスの入力を要求されます。 
ルータにトンネル・インタフェースの IPv6 アドレス・プレフィックスを通知させない場合,DONE を入力してください。
 - 別の IPv6-over-IPv6 構成済みトンネルを作成するかどうかの問い合せがあります:
      Create another IPv6 over IPv6 configured tunnel? [NO]: 
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別の IPv6-over-IPv6 構成済みトンネルを作成する場合,YES を入力してください。プロシージャは作成する構成済みトンネルそれぞれについて,ステップ 19 から 22 を繰り返します。 
別の IPv6-over-IPv6 構成済みトンネルを作成しない場合, Return キーを押してください。
 - 近隣ルータあるいはリモート IPv6 ネットワークへの別の手動経路選択を定義するかどうかを指定してください:
      Configure manual IPv6 routes? [NO]? 
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手動 IPv6 経路選択を定義する場合,YES を入力してください。以降のステップで,経路選択に関する情報の入力を求められます。 
手動経路選択を定義しない場合,NO を入力してください。プロシージャはステップ 29 に進みます。
 - 終点 IPv6 ネットワークのアドレス・プレフィックスを入力してください:
      Enter the destination network address prefix: 
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終点 IPv6 ネットワークの IPv6 アドレス・プレフィックスを入力してください。省略時の経路選択の場合は DEFAULT を入力してください。
 - リモート IPv6 ネットワークにトラフィックを送出する際に経由するインタフェースの名前を入力してください:
      Enter interface to use when forwarding messages: 
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 - プロシージャは,終点ネットワークのパス上の最初のルータの link-local IPv6 アドレスを問い合わせます。このアドレスは IPv6 アドレス・プレフィックスとともに静的経路表エントリを構成します。
      Enter the next node's IPv6 address: 
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次ノードが本ノードと同じリンク上にある場合,あるいは,次ノードが構成済みトンネルを経由して到達可能な場合, link-local アドレスを入力してください。次ノードが自動トンネルを経由して到達可能な場合,IPv4 互換の IPv6 アドレスを入力してください。それ以外のすべての接続の場合,IPv6 アドレスを入力してください。
 - 近隣ルータあるいはリモート IPv6 ネットワークへの別の手動経路選択を定義するかどうかを指定してください:
      Configure another manual IPv6 route? [NO]: 
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別の手動経路選択を定義する場合は YES を入力してください。コンフィギュレーション・プロシージャは,追加で定義する手動 IPv6 経路選択に対して,ステップ 25 から 27 を繰り返します。別の手動経路選択を定義しない場合はReturn キーを押してください。
 - ここで,コンフィギュレーション・プロシージャは,以下の例に示すように,新しい IPv6 ルータのコンフィギュレーションのサマリを表示します:
        You configured this node as an IPv6 router with the 
        following: 
 
    Daemons: 
 
      IP6RTRD 
 
    Interfaces: 
 
      WE0       RIP Enabled 
      IT0       RIP Enabled 
                Tunnel Source ::1 
                Tunnel Destination ::2 
                Prefix AAAA::/64 
                Prefix BBBB::/64 
      TN1       6to4 Tunneling Enabled using 1.2.3.4 
                Relay Router 2002:C058:6301:: 
 
    Manual Routes: 
 
      ::4/64                      WE0       ::5 
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 - コンフィギュレーション・プロシージャは指定した情報を使って新しいルータ・コンフィギュレーション・ファイルを作成するかどうかを問い合わせます:
      Create new IPv6 network configuration files? [YES]: 
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このコンフィギュレーション内容に問題がある場合,NO を入力してください。コンフィギュレーション・プロシージャは現状の IPv6 ネットワーク・コンフィギュレーションに変更を加えることなく,直ちに終了します。 
このコンフィギュレーション内容で問題がなければ,Return キーを押してください。コンフィギュレーション・プロシージャは新しいルータ・コンフィギュレーション・ファイルを作成し,以下の情報を表示します:
      A  new  IPv6  configuration  file,  SYS$SYSTEM:TCPIP$INET6_CONFIG.DAT, 
      has been created.  The previous configuration file  (if any)  has been 
      renamed to SYS$SYSTEM:TCPIP$INET6_CONFIG.DAT_OLD. 
 
      A new IPv6 configuration file, SYS$SYSTEM:TCPIP$IP6RTRD.CONF, has 
      been created.  The previous configuration file  (if any)  has been 
      renamed to SYS$SYSTEM:TCPIP$IP6RTRD.CONF_OLD. 
 
      This new IPv6 network configuration will become active the  next  time 
      TCP/IP Services for OpenVMS is started. 
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