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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
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目次
まえがき
第 1 章:OpenVMS オペレーティング・システムの概要
第 2 章:DCL を使用したシステムとの会話
第 3 章:ファイル情報の格納
第 4 章:ディレクトリ・ファイルの編成
第 5 章:拡張ファイル指定
第 6 章:ディスクとテープ・ドライブの使用方法
第 7 章:Mail を使用して他のユーザと通信する
第 8 章:EVE エディタによるテキスト・ファイルの編集
第 9 章:ファイルのソートとマージ
第 10 章:資源へのアクセスの制御
第 11 章:デバイスとファイルの論理名定義
第 12 章:シンボル,コマンド,式の定義
第 13 章:コマンド・プロシージャの概要
第 14 章:DCL での拡張プログラミング
第 15 章:レキシカル関数を使用しての情報の取得と処理
第 16 章:プロセスとバッチ・ジョブ
付録 A :文字セット
付録 B :コマンド・プロシージャの例
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整数と文字列の間で変換を行うには, F$INTEGER 関数と F$STRING 関数を使用します。たとえば,次のコマンド・プロシージャはデータ・タイプを変換します。ユーザが文字列を入力すると整数の同値が表示され,整数を入力すると文字列に変換して表示されます。 GOTO 文の中でラベル名を使用するときには, F$TYPE 関数をどのように使用したらよいかに注意してください。 F$TYPE は,シンボルのデータ・タイプに応じて,"STRING" または "INTEGER" を戻します。

$ IF P1 .EQS. "" THEN INQUIRE P1 "Value to be converted" 
$ GOTO CONVERT_'F$TYPE(P1)' 
$ 
$ CONVERT_STRING: 
$ WRITE SYS$OUTPUT "The string ''P1' is converted to ''F$INTEGER(P1)'" 
$ EXIT 
$ 
$ CONVERT_INTEGER: 
$ WRITE SYS$OUTPUT "The integer ''P1' is converted to ''F$STRING(P1)'" 
$ EXIT 



15.7.2 式の評価

INQUIRE や READ などのコマンドは,文字列データしか受け付けません。これらのコマンドを使用して,整数式として評価したいデータを得るには, F$INTEGER 関数を使用してこのデータを変換してから評価します。

EXP シンボルを F$INTEGER 関数の引数として使用する場合には, EXP シンボルの前後に一重引用符 (') を置かなければなりません。こうすると,シンボル置換の最初のフェーズで EXP の値が置換されます。

次の例では,F$INTEGER 関数を使用して,整数式を評価します。

$ INQUIRE EXP "Enter integer expression" 
$ RES = F$INTEGER('EXP') 
$ WRITE SYS$OUTPUT "Result is",RES 

このコマンド・プロシージャからの出力は次のようになります。

Enter integer expression: 9 + 7
Result is 16

"9 + 7" の値が置換されます。F$INTEGER 関数が引数の "9 + 7" を処理する場合,式を評価して正しい結果を戻します。

15.7.3 シンボルの有無の判別

シンボルが存在するかどうかを判別するには,F$TYPE 関数を使用します。 F$TYPE 関数は,シンボルが未定義であると,空の文字列を戻します。

   .
   .
   .
$ IF F$TYPE(TEMP) .EQS. "" THEN TEMP = "YES" 
$ IF TEMP .EQS. "YES" THEN GOTO TEMP_SEC 
   .
   .
   .

このプロシージャは, TEMP シンボルが前に定義されているかどうかをテストします。定義済みの場合には,TEMP の正しい値が保持され, TEMP が定義されていない場合には, IF 文により "YES" の値が TEMP に割り当てられます。


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