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HP OpenVMS CIFS Version 1.2 ECO1: 管理者ガイド

第9章 共有の管理

 

OpenVMSドキュメント・ライブラリ

目次
まえがき
第1章:HP CIFS Server について
第2章:インストールおよび構成
第3章:導入モデル
第4章:Kerberosのサポート
第5章:LDAP統合のサポート
第6章:ユーザーおよびグループのマッピング
第7章:WINBINDのサポート
第8章:ユーザー,グループおよびアカウントのポリシーと信頼の管理
第9章:共有の管理
第10章:ファイルおよび印刷のセキュリティ
第11章:ツール・リファレンス
第12章:性能に関する考慮と問題解決のテクニック
第13章:SMB.CONF パラメータ
付録A:インストールの実行例
索引
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この章では,以下の内容について説明します。

共有の管理では,ディスク (ディレクトリ) 共有とプリンタ共有に関する情報を提供します。 プリンタの管理では,クライアントにおけるプリント・キューの追加,プリンタ・ドライバ・ファイルのアップロード,プリンタの追加について扱います。 第10章 「ファイルとプリントのセキュリティ」 で, ディレクトリ共有およびプリント共有におけるセキュリティの確立方法について説明します。

9.1 共有の管理

この節では,SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$MANAGE_CIFS.COM ユーティリティを使用して,あるいは HP CIFS Server 構成ファイルを手動で編集して,ディスク (ディレクトリ) 共有およびプリント共有を管理する方法について情報を提供します。 この節で説明する方法で,ディスク共有およびプリント共有を一覧表示,追加,修正,および削除することができます。

9.1.1 CIFS 共有の自動管理

SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$MANAGE_CIFS.COM ユーティリティは, HP CIFS Server 構成ファイル SMB.CONF で定義されている共有を表示,追加,修正,あるいは削除するのに使用できます。

注記: 共有の修正および削除操作は,共有定義がメイン CIFS Server 構成ファイル SMB.CONF に存在する場合のみ使用できます。 INCLUDE ファイルのいずれかに存在する共有定義に対しては,SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$MANAGE_CIFS.COM ユーティリティはその共有の修正操作あるいは削除操作を正しく実行できません。

HP CIFS Server 管理ユーティリティを起動するには,以下のコマンドを実行します。

$ @SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$MANAGE_CIFS.COM

あるいは下記のコマンドを実行します。

$ @SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$DEFINE_COMMANDS
$ SMBMANAGE

これにより HP OpenVMS CIFS Server Management Main Menu が表示されます。 このメイン・メニューからオプション 1 の Manage Shares を選択すると, 次のような HP CIFS Server 共有管理メニューが表示されます。

HP CIFS Server Share Management Menu

        Share Management Options:

                 1  - List shares
                 2  - List a share detail
                 3  - Add share
                 4  - Modify share
                 5  - Delete share
                [E] - Exit
Enter share management option:

9.1.1.1 共有の一覧表示

オプション 1 の List Shares を選択すると,隠されていない (browseable=yes と設定されている) すべてのディレクトリ共有およびプリント共有を表示できます。 たとえば,Enter share management option: プロンプトで 1 を選択すると,次のような出力が表示されます。

Enumerating shares available through the CIFS Server PIANO.
  Please wait...

Enumerating shared resources (exports) on remote server:


Share name   Type     Description
----------   ----     -----------
projects     Disk     Project Share
DCPS_PRINTER Print    Printer share
udfprint     Print
IPC$         IPC      IPC Service (Samba 3.0.28a running on piano (OpenVMS))

Press Enter to continue:

9.1.1.2 共有の詳細表示

オプション 2 の List a share detail を使用すると,特定の共有に設定された構成パラメータとそれらの値を表示できます。

This option displays CIFS Server configuration parameters and
   their values set for the specified share

Enter the share name: projects

Samba configuration details for the share:
[projects]
        comment = Project Share
        path = dka0:[projects]
        read only = No
        vms rms format = stream

Press Enter to continue:

このオプションは,隠された (browseable=no が設定された) 共有を表示するためにも使用できます。

9.1.1.3 共有の追加

SAMBA$MANAGE_CIFS.COM ユーティリティを使用して, 共有の追加および以下の構成パラメータの修正が可能です。

  • path

  • comment

  • browseable

  • read only

  • valid users

  • admin users

  • guest ok

  • inherit owner

  • vms rms format

  • vms inherit rms protections

  • force create mode

  • create mask

  • directory create mask

  • force directory create mode

  • directory security mask

  • force directory security mode

  • store dos attributes

  • printable

  • printer name

  • use client driver

オプション 3 の Add share を使用すると, SMB.CONF 構成ファイルに共有定義を追加することができます。 この際,ユーティリティは,次のような共有タイプに関するプロンプトを表示します。

A share can be of 2 types:
   - Disk, for sharing directories and files on the disk
   - Printer, for sharing printers

  For adding a disk share, specify the share type as D
  and for printer share, specify the share type as P.

Enter the share type [D/P]: [D]

ディスク共有を追加する場合はデフォルトのオプション D を選択します。 プリント共有を追加する場合は P を入力します。 ディスク共有オプションが選択された場合,次のようなメニューが表示されます。

HP CIFS Server Menu for Adding a Disk Share

         1. Share name (*):
         2. Share path (*):
         3. Share comment:
         4. Valid users:
         5. Admin users:
         6. Hide share: no
         7. Enable guest access: no
         8. Inherit owner: no
         9. RMS file format: stream
        10. Allow write access: yes
        11. Inherit RMS protection: no
        12. Store DOS attributes: no

        * - required field

Enter item number or press Enter to accept current values [Done]:

Share name および Share path は必須フィールドで,それ以外のフィールドはすべてオプション・フィールドです。 オプション 11. Inherit RMS protection が no の場合は,Done を指定して表示された値を受け入れた後, マスク・パラメータとモード・パラメータを修正するためのメニューが表示されます。

HP CIFS Server Share Section Mask and Mode Parameters Menu

                1. Directory security mask: 07777
                2. Directory force security mode: 0
                3. File create mask: 07777
                4. File force create mode: 0
                5. Directory create mask: 07777
                6. Directory force create mode: 0
                H. Display help text
Enter item number or press Enter to accept current values [Done]:

プリント共有を追加している場合は,次のようなメニューが表示されます。

HP CIFS Server Share Section Mask and Mode Parameters Menu

                1. Directory security mask: 07777
                2. Directory force security mode: 0
                3. File create mask: 07777
                4. File force create mode: 0
                5. Directory create mask: 07777
                6. Directory force create mode: 0
                H. Display help text
Enter item number or press Enter to accept current values [Done]:

以下の各項で,ディレクトリ共有あるいはプリント共有を追加する際に利用できるオプションについて説明します。 パラメータの設定を変更するには,Enter item number プロンプトでオプション番号を指定します。 いずれかのオプションを選択して修正するには, 項目番号を入力するためのプロンプトで 共有追加メニューの項目番号を指定してください。

9.1.1.3.1 共有名(Share name)

共有名は,共有リソースを識別してアクセスする際に使用される名前を指定します。 ディスク共有を追加する際,その共有リソースはディスク上のディレクトリでなければなりません。 プリント共有を追加する場合,その共有名は OpenVMS プリンタ・キューの名前でなければなりません。 共有名は,HP CIFS Server 構成ファイルの [<share section name>] でマップングされます。

9.1.1.3.2 共有パス(Share path)

共有パスは,共有のユーザがアクセスの際に使用するディレクトリを指定します。 たとえば,ディレクトリ DISK$DATA:[PROJECTS] を共有したい場合は,共有パスのプロンプトで DISK$DATA:[PROJECTS] を指定します。

プリント共有の場合,CIFS Server は,印刷のためにプリント・キューに送信する前に,共有パス・ディレクトリにプリント・データをスプールします。 プリント共有に対しては,デフォルトの共有パスとしてディレクトリ SAMBA$ROOT:[SPOOL] を選択することができます。 このオプションは,共有セクションの Samba 構成パラメータ path にマッピングを行います。

共有パスは,UNIX パス形式でも OpenVMS パス形式でも入力できます。 ユーティリティが正しく共有パスを作成できるように,有効な共有パスを入力する必要があります。

9.1.1.3.3 共有のコメント(Share comment)

共有のコメントには,共有リソースについて説明した文字列を指定します。 このオプションは,共有セクション・パラメータの comment にマッピングを行います。

9.1.1.3.4 有効なユーザ(Valid users)

有効なユーザとは,共有リソースへのアクセスを許可するユーザのリストです。 プリント共有の場合,有効なユーザは,そのプリント共有への印刷を許可するユーザのリストです。 このオプションは,共有セクション・パラメータ valid users に対してマッピングを行います。

valid users の値がヌル (デフォルト値) の場合, その共有パスのセキュリティ設定がアクセスを許可していれば, 認証されたどのユーザも共有にアクセスできます。

有効なユーザを指定するためには,次のガイドラインを考慮する必要があります。

  • 信頼されるドメインあるいは CIFS Server がメンバーサーバーとなっているドメインに属するユーザあるいはグループを指定する場合,ユーザ名あるいはグループ名の前に,バックスラッシュで区切ってドメイン名を指定する必要があります。 たとえば,CIFSDOM ドメインの ANITA ユーザを指定するには,CIFSDOM\ANITA と指定します。

  • グループ名を指定するには,その前に @ 文字をつける必要があります。 たとえば,有効なユーザとして ENGPROJECT グループに属するすべてのユーザを指定するには,@ENGPROJECT と入力する必要があります。

  • 有効なユーザとして複数の名前を入力できます。 この場合,プロンプトに対して何も名前タイプせずにリターン・キーを押すまでの間,valid users プロンプトが表示し続けます。

9.1.1.3.5 管理者(Admin users)

管理者には,共有内のすべてのオブジェクトに対する管理特権を与えられたユーザのリストを指定します。 管理者として認識されるユーザは,その共有内のオブジェクトにアクセスする際,すべての特権が与えられた OpenVMS ユーザが持つすべての特権が与えられます。 両方の共有セクションで admin users 特権を持っていない限り, ある共有セクションの管理者が別の共有セクションの管理者にはなることはできません。このオプションは,共有セクション・パラメータ admin users にマッピングを行います。

管理者を指定する際は,以下のガイドラインに従います。

  • 信頼されるドメインあるいは CIFS Server がメンバーサーバーとなっているドメインに属するユーザあるいはグループを指定する場合,ユーザ名あるいはグループ名の前に,バックスラッシュで区切ってドメイン名を指定する必要があります。 たとえば,CIFSDOM ドメインの ANITA ユーザを指定するには,CIFSDOM\ANITA と指定します。

  • グループ名を指定するには,その前に @ 文字をつける必要があります。 たとえば,管理者として SHAREADMIN グループに属するすべてのユーザを指定するには,@SHAREADMIN と入力する必要があります。

  • 管理者として複数の名前を入力できます。 この場合,プロンプトに対して何も名前タイプせずにリターン・キーを押すまでの間,admin users プロンプトが表示し続けます。

9.1.1.3.6 隠し共有(Hide share)

隠し共有は,net view や Windows explorer ブラウザ・リストの利用可能な共有リストには表示されません。 ディスク上のルート・ディレクトリをポイントする共有は, Windows explorer ブラウザ・リストに表示されないように隠すことができます。 たとえば DISK$DATA:[000000] ディレクトリを共有している場合に, Windows explorer ブラウザ・リストに表示されないようにこの共有を隠すことができます。 このオプションは,共有セクション・パラメータ browseable にマッピングを行います。

9.1.1.3.7 ゲストアクセスを可能にする(Enable guest access)

共有に対するゲストアクセスが有効になっている場合, その共有に対するアクセスはゲスト・アカウント特権に基づいて与えられます。 ゲストとして接続するユーザは,HP CIFS Server 構成ファイルで guest account として指定されている OpenVMS アカウント (デフォルトでは SAMBA$GUEST) にマッピングされます。 ゲストユーザによるリソースへのアクセスを許可するには,そのオブジェクトで適切なプロテクションを設定してください。

CIFS Server に接続したユーザが CIFS プリント共有を使用して印刷できるように,プリント共有に対するゲストアクセスを可能にしておくと便利です。 ゲストアクセスを可能にする別の例として,共有セキュリティ・モードを設定したスタンドアロン・サーバーとして HP CIFS Server が構成されている場合に,パスワードの指定無しで共有に接続できるようにユーザへのゲストアクセスを可能にすることが考えられます。

このオプションは,共有セクション・パラメータ guest ok のマッピングを行います。

9.1.1.3.8 所有者の継承(Inherit owner)

所有者の継承が yes に設定されている場合,CIFS Server は,新しく作成されたオブジェクトに親ディレクトリの所有者を設定します。 このオプションは,共有セクション・パラメータ inherit owner にマッピングを行います。 このオプションはディスク共有に対してのみ適用されます。

9.1.1.3.9 RMS ファイル形式(RMS file format)

RMS ファイル形式は,共有ディレクトリに作成されるファイルの OpenVMS RMS レコード形式を指定します。 指定するレコード形式に関係なく,作成されたファイルは連続的に編成されます。

以下のいずれかのキーワードを使用してレコード形式を指定します。

表 9-1 レコード形式キーワード

レコード形式説明
FIXED 共有ディレクトリに 512 バイト・レコードのRMS 順編成ファイルが作成されます。
STREAM 共有ディレクトリに RMS ストリーム形式のファイルが作成されます。 デフォルトのキーワードです。
STREAMLF 共有ディレクトリに RMS Stream_LF 形式のファイルが作成されます。
UNDEFINED 共有ディレクトリに作成されるファイルの RMS 形式を指定しません。 形式は,ファイルを作成するアプリケーションにより決まります。

 

RMS ファイル形式オプションは, 共有セクション・パラメータ vms rms format にマッピングを行います。このオプションは,ディスク共有に対してのみ適用されます。

9.1.1.3.10 書き込みアクセスを可能にする(Enable write access)

デフォルトでは,ファイル許可モードには関係なくすべての共有は読み取り専用です。 ユーザによるファイルの作成あるいは修正を可能にするには,書き込みアクセスが可能となっている必要があります。 このオプションは,共有パラメータ read-only および writeable にマッピングを行います。 このオプションは,ディスク共有に対してのみ適用されます。

9.1.1.3.11 RMS プロテクションを継承(Inherit RMS protection)

このオプションが有効な場合,HP CIFS Server は次のように動作します。

  • 新たに作成されたファイルおよびディレクトリの RMS プロテクションを親ディレクトリから継承します。

  • 親ディレクトリの DEFAULT_PROTECTION ACE は無視します。

  • SYSGEN パラメータ RMS_FILEPROT で指定された RMS プロテクション・マスクを無視します。

  • その共有に対して指定されたマスクおよびモードのパラメータ値を無視します。

RMS プロテクションの継承オプションは,共有パラメータ inherit vms rms protection にマッピングを行います。 このオプションは,ディスク共有に対してのみ適用されます。

9.1.1.3.12 DOS 属性を保管(Store DOS attributes)

このオプションが有効な場合,HP CIFS Server は,オブジェクトの HP CIFS Server ACE から DOS 属性 (SYSTEM,HIDDEN,ARCHIVE,あるいは READ-ONLY) を読み取ろうとします。 クライアントが DOS 属性を設定する際,それらはオブジェクトに存在する HP CIFS Server ACE に保管されます。 既存の HP CIFS Server ACE がない場合,これらの属性を保管した新しい HP CIFS Server ACE がオブジェクトに適用されます。 DOS 属性を使用する予定がある場合は,このオプションを有効にしておきます。 このオプションは,共有セクション・パラメータ store dos attributes にマッピングを行います。 このオプションは,ディスク共有に対してのみ適用できます。

9.1.1.3.13 マスクおよびモード・パラメータ(Mask and Mode parameters)

ディスク共有に適用されるファイルおよびディレクトリの種々のマスク・パラメータおよびモード・パラメータについては,10.1.5 項 「 構成パラメータによる RMS 保護コードの制御 」 を参照してください。

9.1.1.3.14 クライアント・ドライバを使用(Use client drivers)

CIFS サーバーに有効なプリンタ・ドライバを事前にアップロードせずに Windows クライアントに対してプリンタをサービスするには,クライアントにローカル・プリンタ・ドライバがインストールされている必要があります。 この場合,クライアントはプリンタを,ネットワーク・プリンタ接続ではなくローカル・プリンタとして扱います。 このため,特権のないユーザによる OpenPrinterEx() 呼び出しは失敗し,クライアントはアクセス拒否エラーになります。 プリンタに対してこのオプションが有効になっていると,OpenPrinterEx() 呼び出しが可能になる代わりに,PRINTER_ACCESS_ADMINISTER 権限によるプリンタのオープンが PRINTER_ACCESS_USE にマップングされます。 このパラメータは,CIFS Server に適切なプリント・ドライバがアップロードされているプリント共有では有効にすべきではありません。 このオプションは,共有セクション・パラメータ use client drivers にマッピングを行います。 このオプションは,プリント共有に対してのみ適用可能です。

注記: プリント共有を追加する前に,OpenVMS プリント・キューが存在しているか,存在しない場合は作成しておく必要があります。 プリント・キュー名とプリント共有名が同一でない場合,論理名を使用してこれらを関連付けておく必要があります。 この論理名はプリント共有と同じ名前で,同時に,OpenVMS プリント・キューの名前を同じものと解釈するように定義されていなければなりません。 たとえば,既存のプリント・キュー名が HPLASERJET4100_PORTRAT で,プリンタ共有名が HP4100POR の場合,次のようなシステム論理名を定義してください。
$ define/system HP4100PORT HPLASERJET4100_PORTRAIT

プリント・キューを追加する手順については,9.2.1 項 「プリンタ・キューの追加」 を参照してください。

9.1.1.4 共有の修正

共有を修正する場合はオプション 4 を選択します。 このオプションを選択すると,次のような共有名の入力のためのプロンプトが表示されます。

Enter the share name to modify:

修正する共有の名前を指定します。 たとえば,共有 PROJECTS を修正するには,共有名として PROJECTS を入力します。 共有名が入力されると,その共有に対する現在のパラメータを収集し,共有のタイプを識別します。 ディレクトリ共有の修正のために,HP CIFS Server Menu for Adding a Disk Share と同じようなメニューが表示されます。 共有の追加メニューと修正メニューの違いは,修正メニューでは,それぞれのオプションの現在のパラメータ値が表示される点だけです。 たとえば,共有 PROJECTS を修正しようとしている場合,次のようなメニューが表示されます。

HP CIFS Server Menu for Modifying a Disk Share

         1. Share name (*): projects
         2. Share path (*): dka0:[projects]
         3. Share comment: project share
         4. Valid users:
         5. Admin users:
         6. Hide share: no
         7. Enable guest access: no
         8. Inherit owner: no
         9. RMS file format: stream
        10. Allow write access: yes
        11. Inherit RMS protection: no
        12. Store DOS attributes: no

        * - required field

Enter item number or press Enter to accept current values [Done]:

オプション 1 の Share name を除き,どのオプションも修正可能です。

9.1.1.5 共有の削除

共有を削除するには,オプション 5 を選択します。 次のような,共有名を入力するためのプロンプトが表示されます。

Enter the share name to delete:

指定した共有名が HP CIFS Server 構成ファイル SMB.CONF に存在する場合,その共有名が削除されます。

9.1.2 CIFS 共有を手動で管理する

9.1.2.1 共有の一覧表示

HP CIFS Server 実行中に共有を一覧表示するには,次のコマンドを実行します。

$ @SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$DEFINE_COMMANDS.COM
$ net rpc share --long --user=""%

1 つの共有に関して Samba 構成ファイルの詳細を表示するには,次のコマンドを表示します。

$ @SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$DEFINE_COMMANDS.COM
$ testparm --suppress-prompt --section-name=<sharename>

9.1.2.2 ディスク共有およびプリント共有の追加

  1. ディスク共有を追加するには,SAMBA$ROOT:[LIB]SMB.CONF ファイルを編集して,次のような形式でディスク共有エントリを追加します。

    [<DISK_SHARE_NAME>]
    path = <OpenVMS Directory name that must be shared>
    comment = <Directory Share description>
    read only = no
    

    注記:
    • ディスク共有の構成パラメータの要件に基づいて,共有セクション・パラメータのいずれかを上記のディスク共有定義に追加することができます。

    • HP CIFS Server 構成における共有パスが検索リスト論理名の場合, Advanced Server での動作と同じように検索リストの最初の論理名を使用します。

    • TESTPARM ユーティリティは, "path" パラメータとして指定されているすべての論理名を最大 20 レベルまで解決します。

  2. プリンタ共有を追加するには,SAMBA$ROOT:[LIB]SMB.CONF ファイルを編集して,次の形式でプリント共有エントリを追加します。

    [<PRINT_SHARE_NAME>]
    printer name = <Same as PRINT_SHARE_NAME>
    path = samba$root:[spool]
    comment = <Print Share description>
    printable = yes
    read only = yes
    guest ok = yes
    
    注記:
    • プリント共有を追加する前に,OpenVMS プリント・キューが存在するか確認し,無ければ作成しておく必要があります。 プリント・キュー名とプリント共有名が同一でない場合,論理名を使用してそれらを関連付ける必要があります。 この論理名はプリント共有と同じ名前で,同時に,OpenVMS プリント・キューの名前を同じものと解釈するように定義されていなければなりません。 たとえば,既存のプリント・キューが HPLASERJET4100_PORTRAT で,プリント共有名が HP4100POR の場合,次のようにシステム論理名を定義してください。

      $ define/system HP4100PORT HPLASERJET4100_PORTRAIT
      

      プリント・キューを追加する手順については,9.2.1 項 「プリンタ・キューの追加」 を参照してください。

    • プリント共有の構成パラメータの要件に基づいて, 任意の共有セクション・パラメータを上記のプリント共有定義に追加することができます。

9.1.2.3 ディスク共有とプリント共有の管理

ディスク共有あるいはプリント共有を修正するには,共有定義が存在する HP CIFS Server 構成ファイルを編集します。 たとえば,HP CIFS Server 構成ファイル SAMBA$ROOT:[LIB]SMB.CONF に存在するディスク共有 PROJECTS を修正するには, このファイルをオープンして共有定義 [PROJECTS] が始まる行に移動し,必要な共有パラメータの修正を行い,ファイルを保管します。

9.1.2.4 ディスク共有とプリント共有の削除

ディスク共有あるいはプリント共有を削除するには,共有定義が存在する HP CIFS Server 構成ファイルを編集し,共有セクションを削除して,ファイルを保管します。

9.2 プリンタの管理

プリンタの管理作業としては,プリンタ共有の設定,プリント・キューの設定,ドライバ・ファイルのアップロード,クライアントへのネットワーク・プリンタあるいはローカル・プリンタの追加,などがあります。 プリンタ共有の一覧表示,追加,修正,および削除については,9.1 項 「共有の管理」 で説明しています。 プリンタ共有を追加するためには,まずプリンタ・キューの設定が必要です。

9.2.1 プリンタ・キューの追加

プリンタ共有を追加するための第一の要件は,プリンタ・キューの設定です。 この項では,HP CIFS がサポートするいくつかの異なる OpenVMS キューの設定について,それぞれ下記の項で説明します。

9.2.1.1 DCPS プリント・キュー

DCPS プリント・キューを追加するには,SYS$STARTUP:DCPS$STARTUP.COM を編集して, DCPS プリント・キューに関する次のような行を追加します。

$ @SYS$STARTUP:DCPS$EXECUTION_QUEUE -
<print-queue-name> -                           ! P1 - Execution queue name
"ip_rawtcp/<printer-ip-address>:9100" -        ! P2 - Interconnect protocol
DCPS_LIB -                                     ! P3 - Logical name for libraries
"DATA=<data-type>" -                           ! P4 - Default queue parameters
"/SEPARATE=(NOBURST,NOFLAG,NOTRAIL)" -         ! P5 - Default queue qualifiers
""-                                            ! P6 - Communication speed(serial
- ! devices only)
""-                                            ! P7 - Device characteristics
""                                             ! P8 - Verify on/off
  1. P1 を,作成する DCPS 実行キュー名と置き換えます。

  2. P2 の "ip_rawtcp" により,DCPS による "Raw TCP" 印刷のサポートが可能になります。

  3. DCPS IP_LPD 印刷を使用したい場合は, P2 を "IP_LPD/<printer-ip-address>" で置き換えます。 HP OpenVMS CIFS は,DCPS IP_LPD プリント・キューとでもテストされています。 ただし,DCPS IP_LPD 印刷を使用する際にプリンタ・ドライバで必要となる論理名 "DCPS$_<print-queuename>_PRODUCT_NAME" を定義しておく必要があります。 たとえば 8150 PS driver を使用するには, DCPS$_<print-queuename>_PRODUCT_NAME を次のように定義します。

    $ define/system DCPS$_<print-queuename>_PRODUCT_NAME - "HP LaserJet 8150 Series PS

  4. P2 パラメータの "9100" は,raw TCP プリンタのポートです。

  5. P4 パラメータに対して次のように指定します。

    • 印刷に PS ドライバを指定する場合は "DATA=POSTSCRIPT" を指定します。

    • 印刷に PCL ドライバを使用する場合は,DATA=PCL" を指定します。

  6. プリンタが PCL のみをサポートする場合,DCPS キューは使用されません。

詳細は,DCPS$STARTUP.COM に記述されているコメントを参照してください。 DCPS$STARTUP.COM を編集したら,次のコマンド・プロシージャを実行してキューを作成します。

$ @SYS$STARTUP:DCPS$STARTUP

上記のコマンドをサイト固有のシステム・スタートアップ・プロシージャに追加して, システム・ブートの際にこのプリント・キューが作成されるようにしてください。

次のコマンドを実行して,新しく作成されたプリント・キューを確認します。

$ show queue

論理名 DCPS_LIB が定義されていることを確認します。

$ show logical DCPS_LIB

論理名 DCPS_LIB が存在しない場合,SYS$STARTUP:DCPS$STARTUP.COM ファイルの次の行からコメントを取り除きます。

$ DEFINE /EXECUTIVE_MODE /SYSTEM DCPS_LIB  DCPS$DEVCTL

9.2.1.2 TCPIP$TELNETSYM プリント・キュー

HP CIFS Server ソフトウェアには,コマンド・プロシージャ SAMBA$PRINT_QSETUP.COM が含まれています(このコマンド・プロシージャは SAMBA$ROOT:[BIN] にインストールされます)。 このコマンド・プロシージャを使用して,TCPIP$TELNETSYM プリント・キューを設定することができます。 次に例を示します。

$ @SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$PRINT_QSETUP.COM
Enter unique number for print form: 3974
The print queue name entered here must match with printer name in SMB.CONF
Enter VMS print queue name: HPLASER
Enter Ip address of printer: 16.138.22.23
Enter printer port: 9100
Enter print form name: xyx

TCPIP$TELNSYM プリント・キューを使用する場合は,以下の論理名を定義しておくと便利です。

DEFINE/SYSTEM TCPIP$TELNETSYM_RAW_TCP 1
DEFINE/SYSTEM TCPIP$TELNETSYM_SUPPRESS_FORMFEEDS 35

システム・ブート時にこれらの論理名が定義されるように,サイト固有のシステム・スタートアップ・プロシージャに上記の定義を追加してください。 TCPIP$TELNETSYM プリント・キューについての詳細は, 『HP TCP/IP Services for OpenVMS Management Guide』 を参照してください。

9.2.1.3 LPD プリント・キュー

前提条件

LPD プリント・キューには以下の前提条件があります。

  • HP TCP/IP Services for OpenVMS が実行中であることを確認します。 詳細は,『HP TCP/IP Services for OpenVMS インストレーション/コンフィギュレーション・ガイド』 を参照してください。

  • LPD サービスが有効になっていることを確認します。 詳細は,ご使用のサーバーにインストールされている TCP/IP 製品のドキュメントを参照してください。

    • HP TCP/IP Services for OpenVMS Version 4.0 あるいはそれ以前のバージョンを実行している場合は,次のコマンドを実行してください。

      $ RUN SYS$MANAGER:UCX$CONFIG.COM
      

    • HP TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0 あるいはそれ以降のバージョンを実行している場合は,次のコマンドを実行してください。

      $ RUN SYS$MANAGER:TCPIP$CONFIG.COM
      

  • TCP/IP ローカル・ホスト・テーブルにリモート・プリンタ・サーバー (IP=10.0.0.1) のエントリを追加します (LPD キュー設定の 'rm' パラメータの名前を使用します)。 次に例を示します。

    $ TCPIP SET HOST LPDSRV1/ADDRESS=10.0.0.1/ALIAS="ldpsrv1"

9.2.1.3.1 LPD プリント・キューの設定

OpenVMS LPD プリント・キューを設定するには,次のように TCPIP Printcap データベース・ユーティリティ・プログラムを実行して,リモート・プリンタを追加します。

$ RUN SYS$SYSTEM:TCPIP$LPRSETUP
TCPIP Printer Setup Program
Command < add delete view help exit >: add
Adding printer entry, type ? for help.
Enter printer name to add : HPLASER (The printer share mentioned in smb.conf)
Enter the FULL name of one of the following printer types:
remote local : remote
Enter printer synonym: HPLASER
Enter printer synonym:
Enter full file specification for spool directory
SPOOLER DIRECTORY sd : [TCPIP$LPD_ROOT:[HPLASER]] ? SAMBA$ROOT:[VAR.SPOOL]
Set LPD PrintServer extensions flag ps [] ?
Set remote system name rm [] ? lpdsrv1
Set remote system printer name rp [] ? Text
Set printer error log file lf [/TCPIP$LPD_ROOT/000000/HPLASER.LOG] ?
Enter the name of the printcap symbol you wish to modify. Other
valid entry is :
q to quit (no more changes)
The names of the printcap symbols are:
sd for the printer spool directory
lf for the printer error log file
lp for the name of the local printer
ps for the LPD PrintServer extensions flag
rm for the name of the remote host
rp for the name of the remote printer
fm for the printer form field
pa for the /PASSALL flag
Queue Setup 79
nd for the /NODELETE flag
cr for the cr flag
sn for the setup NoLF flag
p1-p8 for the /PARAMETER=(p1,...,p8) field
Enter symbol name: q
Symbol type value
------ ---- -----
Error log file : lf STR /TCPIP$LPD_ROOT/000000/HPLASER.LOG
Printer Queue : lp STR HPLASER
PS extensions flag: ps STR
Remote Host : rm STR lpdsrv1
Remote Printer : rp STR Text
Spool Directory : sd STR /SAMBA$ROOT/VAR/SPOOL
Are these the final values for printer HPLASER ? [y] y
Adding comments to printcap file for new printer, type ? for help.
Do you want to add comments to the printcap file [n] ? : n
Do you want the queue to default to print flag pages [y] : n
Do you want this procedure to start the queue [y] : y
Creating execution queue: HPLASER
Updating TCPIP$LPD_SYSTARTUP.COM
Updating TCPIP$LPD_SYSHUTDOWN.COM
*************************************************
* TCPIP$LPD_SYSTARTUP.COM, the printcap file *
* and TCPIP$LPD_SYSHUTDOWN.COM *
* have been updated for this printer *
* *
* Set up activity is complete for this printer *
*************************************************

9.2.2 プリンタ・ドライバのアップロード

CIFS プリント共有は,ネットワーク・プリンタあるいはクライアント上のローカル・プリンタとして追加することができます。 ネットワーク・プリンタとしてプリンタを追加したい場合は,最初に HP CIFS Server にプリンタ・ドライバをアップロードしておくことをお勧めします。 これにより,クライアントのネットワーク・プリンタとしてプリンタが追加された場合に,必要なドライバが HP CIFS Server から自動的にダウンロードされます。 プリンタ・ドライバのアップロードは,各クライアント・オペレーティング・システムごとに 1 回だけ必要です。

たとえば,Windows XP および Windows Vista クライアントで CIFS プリンタ HP_LASER_PRINTER を構成したい場合は,Windows XP と Windows Vista 用のドライバをそれぞれ 1 回だけアップロードする必要があります。 ドライバ・ファイルをアップロードするこのオプションは,プリント・ドライバを手動でインストールせずに,Windows ユーザが自動的に CIFS プリンタを追加できるようにしたい場合に便利です。

Windows システムにローカル・プリンタを追加する場合は, ドライバ・ファイルをクライアント自身にインストールすることができ, HP CIFS Server にプリンタ・ドライバ・ファイルをアップロードする必要はありません。 この方法では,クライアントにプリンタを追加する際に,各クライアントにプリンタ・ドライバを手動でインストールすることが必要です。

9.2.2.1 PRINT$ 共有の作成

プリンタ・ドライバをアップロードする前に,Windows クライアントがプリンタ・ドライブのダウンロードの際に自動的に接続する PRINT$ という名前の共有を作成します。 HP OpenVMS CIFS V1.2 以降では,Samba 構成ユーティリティ SAMBA$CONFIG.COM を 1 度でも使用していれば,PRINT$ 共有は自動的に追加されています。 HP CIFS Server 構成ファイルに PRINT$ 共有が存在するかどうか確認するには,SAMBA$MANAGE_CIFS.COM を実行して共有の詳細情報を表示させるか,あるいは以下のコマンドを実行します。

$ @SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$DEFINE_COMMANDS.COM
$ testparm --suppress-prompt --section-name=print$

PRINT$ 共有セクションが存在しない場合は,SAMBA$ROOT:[LIB]SMB.CONF ファイルを編集して,次のように PRINT$ 共有を追加します。

[print$]
        comment = Printer Driver Download Area
        path = /samba$root/print_drivers/
        guest ok = yes
        read only = yes
        browseable = no
        vms path names = no
        write list = @Administrators, "@Print Operators", cifsadmin

注記:
  • コンマで区切ってさらに追加のユーザあるいはグループの名前を write list に追加することができます。 グループ名を指定する際は,名前の前に @ を付けてください。

  • write list で指定されているユーザ,あるいは,ここで指定されたグループに属するユーザは,プリンタ共有のためのプリンタ・ドライバ・ファイルをアップロードすることが可能です。

  • ユーザが管理特権なしでプリンタ・ドライバ・ファイルをアップロードできるようにするために,そのユーザを HP CIFS Server Print Operators の組み込みグループのメンバーにすることができます。

  • HP OpenVMS CIFS キットをインストールすると, デフォルトで samba$root:[print_drivers] ディレクトリが作成されます。

9.2.2.2 ドライバのアップロード

Windows のプリンタ・ドライバを PRINT$ 共有にアップロードするには,次の手順で行います。

  1. 管理者あるいは適切な特権を持つユーザとして (すなわち PRINT$ 共有に対する write list で指定されているいずれかのユーザ名を使用して),Windows クライアントから HP CIFS Server に接続します (Start --> Run --> \\servername)。

  2. Printers and Faxes」フォルダをオープンします。

  3. ドライバをアップロードしたいプリンタを右クリックし,「Properties」 を選択します。

    注記: これにより,デフォルトの NULL ドライバが割り当てられたキューに対するプリンタとドライバ・プロパティを表示しようとします。 この結果,次のようなエラー・メッセージが表示されます。

    The printer driver is not installed on this computer. Some printer properties will not be accessible unless you install the printer driver. Do you want to install the driver now?"

    このエラー・ダイアログでは Yes はクリックせず,No をクリックします。 選択したプリンタのプロパティ・ウィンドウが表示されます。

  4. Properties」 ウィンドウで, 「Advanced」 タブを選択します。 「Advanced」 ダイアログ・ボックスで 「New Drive」 をクリックします。 これにより Add Printer Driver ウィザードが起動されます。

  5. Add Printer Driver 」 ウィザードで 「Next」 をクリックします。

  6. Printer Driver Selection」 ボックスで適切な製造者とプリンタ・ドライバを選択します。 たとえば,プリンタが HP プリンタの場合,製造者として HP を選択します。 「Printers」ドロップダウン・リストから,適切なプリンタ・ドライブを選択します。 「Printer」 ドロップ・ボックスの下にドライバがリストされていない場合は,「Have Disk」 をクリックして ディスク上でプリンタ・ドライバの位置を選択します。 製造者とプリンタを選択したら,「Next」 をクリックします。

  7. Finish」 をクリックしてプリンタ・ドライバのアップロードを開始します。

  8. プリンタ・ドライバがアップロードされたら,「Apply」 をクリックします。 プリンタの名前が,インストールしたプリンタ・ドライバに変更されます。

  9. プリンタ名を元の名前に変更するには, 「General」 タブをクリックします。 ドライバ名を元のプリンタ名 (プリンタ・アイコンの反対側) に変更して,「OK」 をクリックします。

  10. 別のバージョンの Windows オペレーティング・システムのためにさらに別のドライバをアップロードするには,プリンタ・プロパティの 「Sharing」 タブで 「Additional Drivers」 をクリックして,「Additional Drivers」 ダイアログ・ボックスを表示します。 追加でドライバをアップロードしたいオペレーティング・システムを選択したら,「OK」 をクリックします。 表示された 「Printer drivers」 ダイアログ・ボックスを使用して,ディスク上に存在する,選択したオペレーティング・システムのためのドライバ・ファイルをコピーすることができます。

9.2.3 クライアントでネットワーク・プリンタを追加

  1. Windows クライアントから CIFS サーバーに接続します。

  2. Printers and Faxes」 フォルダをオープンしてプリンタを選択します。 右クリックして, 「Open」 あるいは 「Connect」 を選択します。 必要に応じて,CIFS サーバーからプリンタ・ドライバがダウンロードされます。 CIFS プリント共有のための新しいプリンタのアイコンが,クライアント・システムの 「Printer and Faxes」 フォルダに表示されます。

    注記: CIFS プリンタをネットワーク・プリンタとして構成するには,最初に HP CIFS Server へプリンタ・ドライバ・ファイルをアップロードしておく必要があります。

9.2.4 クライアントでのローカル・プリンタの追加

  1. Windows を実行しているシステムで「Start」 から 「Settings」を選択し, 「プリンタと FAX」をクリックします。

  2. Printers and Faxes」 フォルダで右クリックし, 「Add Printer」 を選択します。

  3. Next」 をクリックします。

  4. Local printer」 をクリックし,「Automatically detect and install my Plug and Play printer」 チェック・ボックスをクリックしてクリアし,その後 「Next」 をクリックします。

  5. Create a new port」 をクリックして, 「Type of Port」 の隣のドロップ・ダウンから 「 Local Port」 を選択します。

  6. Port Name」 ダイアログ・ボックスで, 次のような構文でプリンタのパスをタイプします。

    \\<cifs server name>\<printer share name>

  7. Next」 をクリックします。

  8. Install Printer Software」ページで, 「Manufacturer」パネルの下の正しい製造者をクリックし, ご使用のプリンタと同じプリンタ・エミュレーションをサポートするプリンタの名前をクリックし, 「Next」 をクリックして, 最後に 「Finish」 をクリックします。

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