ダンプ・ファイルおよび DOSDD (Dump Off System Disk) についての詳細は『OpenVMS システム管理者マニュアル (下巻)』を参照してください。
ダンプ・ファイルのサイズと場所の制御には AUTOGEN および MODPARAMS.DAT を使用することをお勧めします。ただし,必要な場合は SYSGEN ユーティリティを使用することも可能です。以下に示すのは,SYSGEN を使用してメモリの大きなシステムでシステム・ダンプ・ファイルのサイズを変更する例です。
350,000 ブロックのダンプ・ファイル・サイズは,約 1 GB のメモリに対応できるだけの十分なサイズです。このサイズは通常,システム障害を分析するのに必要な情報を格納できるだけの十分な大きさです。
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フル・ダンプ・ファイルを使用するのか,選択型ダンプ・ファイルを使用するのかを判断する。選択型ダンプ・ファイルをお勧めします。
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サテライトで必要とされる最大ダンプ・ファイルのサイズを判断する。
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クラスタ内でメモリ構成が最大のサテライトを選択し,以下の操作を実行する。
- そのサテライトの MODPARAMS.DAT ファイルに DUMPSTYLE = 9 (または DUMPSTYLE = 8) を指定する。
- サテライトの MODPARAMS.DAT ファイルから DUMPFILE シンボルを削除する。
- そのサテライトで AUTOGEN を実行して,ダンプ・ファイルを作成する。
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ダンプ・ファイルの名前を SYS$COMMON:[SYSEXE]SYSDUMP-COMMON.DMP に変更するか,または SYSDUMP-COMMON.DMP という新しいダンプ・ファイルを SYS$COMMON:[SYSEXE]に作成する。
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独自のダンプ・ファイルを持つ各システム毎に,古いシステム固有ダンプ・ファイルの名前を変更する。
$ RENAME SYS$SYSDEVICE:[SYS
n.SYSEXE]SYSDUMP.DMP .OLD
コマンド行の値
n は,各システムのルート (SYS0 や SYS1 など)。システムがリブートされたときにオペレーティング・システムがそのファイルをダンプ・ファイルとして使用しないようにファイル名を変更する。
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ダンプ・ファイルを共用する各サテライトに対して,以下の操作を実行する。
- システム固有のルートにダンプ・ファイルのファイル同意語エントリを作成する。たとえば,ルート SYS1E を使用してサテライトの同意語を作成するには,以下のようなコマンドを入力する。
$ SET FILE SYS$COMMON:[SYSEXE]SYSDUMP-COMMON.DMP -
_$ /ENTER=SYS$SYSDEVICE:[SYS1E.SYSEXE]SYSDUMP.DMP
- 以下の行をサテライトの MODPARAMS.DAT ファイルに追加する。
DUMPFILE = 0
DUMPSTYLE = 0 (or DUMPSTYLE = 1)
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各ノードをリブートして,新しい共通ダンプ・ファイルにマッピングできるようにする。オペレーティング・システム・ソフトウェアは,システムがリブートされるまで,クラッシュ・ダンプのために新しいファイルを使用することができない。
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リブートした後,各システム固有のルートから SYSDUMP.OLD ファイルを削除する。SYSDUMP.DMP というファイルを削除してはならない。このファイルの名前を変更し,リブートした後,手順 5 と手順 7 の説明に従ってファイルを削除する。
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