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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMSドキュメント
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タイトルページ
目次
まえがき
第 1 部:概要
第 1 章:OpenVMS の現在,過去,未来
第 2 部:基本操作
第 2 章:ログイン/ログアウト
第 3 章:DCL コマンド
第 4 章:パスワードの変更
第 5 章:ヘルプとシステム・メッセージ
第 6 章:キーボード
第 7 章:エディタ
第 8 章:ファイル指定
第 9 章:ディレクトリ作成
第 10 章:ファイル操作コマンド
第 11 章:ファイル保護
第 3 部:OpenVMS の便利な機能
第 12 章:ファイルの印刷
第 13 章:バッチ・キュー
第 14 章:プロセス
第 15 章:シンボル
第 16 章:論理名
第 17 章:コマンド・プロシージャ
付録 A :システムの起動と停止
付録 B :日本語環境の設定
付録 C :ネットワークを利用したファイル操作
付録 D :JMAIL ユーティリティ
付録 E :レキシカル関数一覧
付録 F :Linux または UNIX,MS-DOS,日本語 OpenVMS コマンド対応表
付録 G :関連アプリケーション
付録 H :PC 関連製品
付録 I :クイック・リファレンス
付録 J :日本語マニュアル・クイック・リファレンス
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はじめよう!日本語 OpenVMS

はじめよう!日本語 OpenVMS


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第 4 章
パスワードを変更する

この章では

パスワードは,使おうとしている人がユーザ本人であるかを日本語 OpenVMS が識別するための情報で,機密保護のための重要な情報です。

日本語 OpenVMS でパスワードを変更するするためのコマンド,パスワードの規則,有効期間,変更する時期について説明します。

関連資料

  • 『OpenVMS DCL ディクショナリ』

  • 『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』



4.1 パスワード変更コマンド --- SET PASSWORD

最初はシステム管理者がパスワードを用意します。その後は,ユーザが必要に応じて自由に変更することができます。

パスワードの変更には,次のコマンドを使います。

    $ SET PASSWORD    



4.2 パスワードの規則

パスワードの最小文字数は,システム管理者によって決められており,通常は 6 〜 8 文字程度です。また,最大文字数は 31 文字です。英数字,ドル記号 ($),アンダースコア (_) を使うことができます。英字を使用する場合には,大文字と小文字は区別しません。

4.3 パスワードの有効期間

パスワードには,有効期間があります。有効期間の設定は,システム管理者が行います。有効期間内であれば,いつでもユーザ自身がパスワードの変更を行うことができます。有効期間を過ぎると,最初のログイン時にパスワードの変更を促すプロンプトが表示されます。ここでパスワードを変更しなければシステムにログインできません。

パスワード変更プロンプトについては,詳細は, 第 4.4.3 項 を参照してください。

4.4 パスワードを変更する時期

パスワードを変更する時期には,次の 3 つの場合があります。

初めて日本語 OpenVMS にログインした場合 第 4.4.1 項
ユーザが必要に応じて変更する場合 第 4.4.2 項
日本語 OpenVMS が変更を促す場合 第 4.4.3 項



4.4.1 初めて日本語 OpenVMS にログインした場合

初めて日本語 OpenVMS にログインしたときは,次のように表示されます。

    Username: YAMADA 
    Password: 
 
    Your password has expired; you must set a new password to log in    
 
    New password:  

この場合,すぐに新しいパスワードの設定を行わなければなりません。次のようにします。

  1. 新しいパスワードの入力を促すプロンプト   New password:の後に,新しいパスワードを入力し, [Return] キーを押します。 ( パスワードは,ディスプレイに表示されません。)

        New password:    
    

  2. 新しいパスワードの確認入力を促すプロンプト   Verification:の後に,確認のため同じパスワードをもう一度入力します。

        Verification:    
    

  3. DCL コマンドを入力するためのプロンプト   $が表示されると,パスワードの設定が成功したことを意味します。必要に応じて DCL コマンドを入力します。

        $    
    



4.4.2 ユーザが必要に応じてパスワード変更する場合

パスワードの有効期間内に,ユーザが必要に応じて変更するには,次のようにします。

  1. SET PASSWORD コマンドを入力します。

        $ SET PASSWORD    
    

  2. 現在のパスワードを   Old password:の後に入力し, [Return] キーを押します。 (パスワードはディスプレイに表示されません。)

        Old password:    
    

  3. 新しいパスワードを   New password:の後に入力し, [Return] キーを押します。

        New password:    
    

  4. 確認のため同じパスワードを   Verification:の後に,もう一度入力します。

        Verification:    
    

  5. パスワードの変更が成功するとプロンプトに   $が表示されます。

        $      
    



4.4.3 日本語 OpenVMS がパスワードの変更を促す場合

パスワードの有効期間が過ぎると,ログインしたときに日本語 OpenVMS が自動的にパスワードの変更を促します。次のようなメッセージが表示されます。

      Your password has expired; you must set a new password to log in 

    Username: YAMADA 
    Password: 
 
        Last interactive login on Wednesday, 16-FEB-2002 10:15 
 
    Your password has expired; you must set a new password to log in    
 
    New password:  

パスワードを変更するには,次のようにします。

  1. 新しいパスワードを   New password:の後に入力し, [Return] キーを押します。 (パスワードはディスプレイに表示されません。)

        New password:    
    

  2. 確認のため同じパスワードを   Verification:の後に,もう一度入力します。

        Verification:    
    

  3. パスワードの変更が成功するとプロンプトに   $が表示されます。

        $    
    



4.5 パスワードと機密保護

パスワードは,ユーザ名ごとに設定します。ユーザ名とパスワードを対にして使用することにより,使用を許可されていない人がコンピュータを不正に使用することを防ぐことができます。日本語 OpenVMS では,パスワードは機密保護のため入力してもディスプレイに表示されません。

  重要
機密保護のため,次の事項を守ってください。

  • パスワードは暗記しておく。
    パスワードを紙などに書いて第三者が容易に確認できるような場所に放置しない。

  • パスワードを他の人に教えない。

  • パスワードは,第三者が類推しにくいものにする。
    自分の氏名,電話番号,ユーザ名,個人的なデータ ( 誕生日など ) は,避けてください。


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