3.2.9 LAN デバイスの Fast Path |
|
ストリームライン I/O 処理を支援し新しい AlphaServer における SMP 性能の拡張性を向上させるために, OpenVMS Version 7.3-2 で LAN デバイスの Fast Path 機能に対して以下のような機能拡張が行なわれています。
- SCS/IOLOCK8 スピンロックに対するコンテンションの低減。 LAN ドライバは,可能な場合は, LAN ポート固有のスピンロックを使用して同期を取ります
- プライマリ CPU の負荷の低減。 LAN ドライバはセカンダリ CPU に割り当てられ,セカンダリ CPU で I/O 処理が行なわれます。これによりプライマリ CPU の負荷が低減され,プロセッサ間のキャッシュ・コンテンションが低減されます。
この機能は,LAN ドライバが持つ Fast Path 機能を強化します。強化される機能としては,さらなる最適化,リソースの事前割り当て,メインライン・コードに対する最適化コード・パスの提供などがあります。
詳細は『HP OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。
3.2.10 LAN ブリッジのフェールオーバ・プロセス |
|
次の表は,ブリッジ・パラメータの設定がフェールオーバ・プロセスにどのように影響するかを示しています。