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OpenVMS マニュアル |
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日本語HP DECprint Supervisor for OpenVMS
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目次 | 索引 |
ファイルを印刷するには,次の手順に従ってください。
たとえば,次のように入力します。
第 1 章
ファイルの印刷1.1 概要
$ PRINT /QUEUE=MYPRINTER /PARAMETER=DATA_TYPE=POSTSCRIPT SUMMER.PS |
この例では,次のものを指定しています。
以降の各節では,ユーザ独自のドキュメントを印刷するために使用できるいくつかの手法について説明します。
1.2 データ・タイプの選択
$ PRINT /QUEUE=MYPRINTER /PARAMETER=DATA_TYPE=ASCII |
次のデータ・タイプ・パラメータのいずれかを指定することができます。
ASCII
ANSI
DDIF
List
PCL
PostScript
Proprinter
ReGIS
Tek4014
各種のデータ・タイプについての詳細は, 第 4 章 〜 第 10 章 を参照してください。
DCPS がサポートしていないプリンタ・モデルへ出力する場合は,プリンタは識別されない (unrecognized) プリンタとして分類されます。印刷は実行されますが,正常に動作しない場合があります。
DCPS には,HP 製の新しいプリンタ・モデル用に,generic HP プリンタ・クラスが用意されています。 DCPS で認識されない HP 製プリンタに出力する場合,一般に HP 製プリンタで利用できる用紙サイズ,トレイ名,トレイ選択コマンドが使用されます。そのため,unrecognized プリンタで利用できない機能が, generic HP プリンタで利用可能になります。その例として,トレイ選択やプリンタのネイティブ PCL インタープリタの使用などがあります。
1.3 両面印刷
いくつかの PostScript プリンタでは用紙の両面への印刷が可能です。これは,デュープレックス印刷とも呼ばれます。 PRINT コマンドに SIDES=2 パラメータを指定した場合には,文書を用紙の両面に印刷することができます。
たとえば,次のように入力します。
$ PRINT /PARAMETERS=SIDES=2 MYFILE.PS |
プリンタが両面印刷をサポートしていない場合には,プリント・ジョブは終了し,次のメッセージが表示されます。
DCPS-E-DPLXNOSUP, printer-name does not support duplex printing |
両面印刷の例については, 図 1-1 を参照してください。
図 1-1 両面印刷
1.4 ランドスケープ (横長) 方向およびポートレート (縦長) 方向の指定 |
ページの方向を指定するには, PAGE_ORIENTATION パラメータに PORTRAIT あるいは LANDSCAPE キーワードのいずれかを指定します。たとえば,次のように入力します。
$ PRINT /PARAMETERS=PAGE_ORIENTATION=LANDSCAPE MYFILE.TXT |
注意 PostScript ファイルおよび DDIF ファイルについてはこのパラメータを使用しないでください。これらのファイル・タイプはページ方向についての印刷命令を含んでいるからです。これらのファイルに対して PAGE_ORIENTATION パラメータを指定した場合,その指定は無視されて,プリント・ジョブはファイルに含まれる命令に従って印刷されます。 |
図 1-1 に,ポートレート (縦長) 方向のページ印刷の例を示します。文書印刷の高度な手法については, 第 11 章 を参照してください。
図 1-2 に,ランドスケープ (横長) 方向のページ印刷の例を示します。
図 1-2 ランドスケープ (横長) 方向
1.5 印刷部数の指定 |
次のコマンドのいずれかを使用して, 1 つのファイルを 2 部以上印刷することができます。
用紙の各面に複数のページを印刷することができます。この機能は用紙を節約するのに役立ち,特別な形式で文書を印刷することができます。たとえば, 図 1-3 に示すように,用紙の各面に 4 ページずつ印刷することができます。
用紙の各面に印刷するページ数を指定するには, PRINTコマンドにNUMBER_UPパラメータを指定します。次の例を参照してください。
$ PRINT /PARAMETERS=NUMBER_UP=4 MYFILE.PS |
1枚の用紙に複数のページを印刷するために, DECprint Supervisor ソフトウェアは文書内の論理ページのサイズを変更し,物理的な用紙上の領域に収まるようにします。しかし,この操作を実行しても,アスペクト比(ページの高さと幅の比率)は変更されません。
図 1-3 1枚の用紙に4ページを印刷した例(NUMBER_UP =4)
1.7 特定の範囲のページの印刷 |
プリント・ジョブの中で特定のページまたは特定のページ範囲を印刷することができます。この機能は,大きなプリント・ジョブが印刷の途中で終了した後,そのジョブを途中から継続するときに役立ちます。
プリント・ジョブから特定の範囲のページだけを印刷するには, PRINT コマンドに PAGE_LIMIT パラメータを指定します。ページの範囲を指定するには,1つまたは2つのページ番号を指定します。たとえば,プリント・ジョブの50ページ目から100ページ目だけを印刷する場合は,次のコマンドを入力します。
$ PRINT /PARAMETERS="PAGE_LIMIT=(50,100)" MYFILE.PS |
注意 この PAGE_LIMIT パラメータの場合のように,パラメータ値の内部でカンマを使用する場合には,パラメータ全体を引用符で囲まなければなりません。 |
指定するページは文書内のページ番号と対応しません。これらは印刷されるページの数を示すだけです。次のコマンドを使用すれば,このファイルの途中から最後の部分のみを印刷するよう指定することができます。
$ PRINT /PARAMETERS="PAGE_LIMIT=(50,)" MYFILE.PS |
この例では,プリント・ジョブの50ページ目から印刷を開始し,プリント・ジョブの最後まで印刷することを DECprint Supervisor ソフトウェアに指定しています。
次のコマンドを使用すれば,文書の最初の部分だけを印刷できます。
$ PRINT /PARAMETERS=PAGE_LIMIT=50 MYFILE.PS |
この例では,プリント・ジョブの最初の50ページだけを印刷することを DECprint Supervisor ソフトウェアに指定しています。
PAGE_LIMIT パラメータを使用した場合には, upper-limit の値に到達したときに,プリント・ジョブは終了します。したがって,PAGE_LIMITパラメータを指定し,ファイルの最後まで印刷しない場合には,途中で印刷が打ち切られたファイルのファイル・トレーラ・ページは印刷されません。そのファイルの残りのデータと同一プリント・ジョブ内のそれに続くファイルは無視されます。
開始ページまたは終了ページのいずれについても,PAGE_LIMIT の最大値は 999999 です。
DCPS が STOP/QUEUE/NEXT あるいは DELETE/ENTRY 要求の処理中に,そのプリンタとの通信に問題が発生した場合,その要求が完了するまでに時間がかかる可能性があります。ただし,最終的に DCPS は,現在のジョブがキャンセルされたというプリンタからの応答を待つことを中断します。
他のオペレーティング・システムが稼動しているシステムから OpenVMS システムへファイルをコピーして印刷する場合,コピー後のファイルは 表 1-1 に示す OpenVMS ファイル形式のいずれかでなければなりません。
1.8 エントリの削除あるいはキューの停止時での遅延
1.9 ファイル形式
OpenVMS レコード形式 | レコード属性 |
---|---|
ストリーム | 任意 |
可変長 | なし |
不定 | 任意 |
固定形式 | なし |
索引編成 | 任意 |
相対編成 | 任意 |
注意 イメージやフォントなど,バイナリ・データを持つファイルをコピーする場合には,必ずバイナリ・モードでファイルをコピーしてください。たとえば, FTP でバイナリ・モードを使用するか,または Windows システムから COPY /Bを使用します。 |
DCPS では,索引編成ファイル,相対編成ファイル,順編成ファイルなどの構成を使用したファイルを出力することが可能です。
索引編成ファイルあるいは相対編成ファイルは,それぞれその主インデックスおよび相対レコード番号によって順次アクセスされます。これは TYPE コマンドとも矛盾しません。
注意 多くの場合,索引編成ファイルおよび相対編成ファイルにはバイナリ・データが含まれています。出力不可能なバイナリ・データを含むファイルを出力しようとした場合,予想できない出力結果となります。 |
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