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OpenVMS マニュアル |
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日本語HP DECprint Supervisor for OpenVMS
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ほとんどのプリンタには複数の給紙トレイがあります。 OHP 用紙や封筒,通常の用紙など,常に複数の種類の用紙をプリンタに装着しておきたい場合には,この機能を使用することができます。
一部のプリンタでは,手差しトレイや封筒トレイなどの特殊なトレイがサポートされます。プリンタでサポートされる給紙トレイを表示するには, HELP PRINT_PARAMETER INPUT_TRAYコマンドを入力し,使用しているプリンタについて説明する項目を選択してください。
プリント・ジョブで使用する用紙が装着された給紙トレイを選択するには, PRINTコマンドにINPUT_TRAYパラメータを指定します。
第 3 章
給紙トレイおよび排紙トレイの選択3.1 給紙トレイの選択
$ PRINT /PARAMETERS=INPUT_TRAY=input-tray file-name |
次に使用例を示します。
$ PRINT /PARAMETERS=INPUT_TRAY=TOP MYFILE.PS |
一部のプリンタでは,複数の給紙トレイはサポートされません。このようなプリンタに対してプリント・ジョブで /PARAMETERS=INPUT_TRAYを指定した場合には,プリント・ジョブは終了し,次のメッセージが表示されます。
NOINPTRAY, INPUT_TRAY selection not supported for printer-name |
特定のプリンタで誤った給紙トレイを選択すると,プリント・ジョブは終了します。プリンタでサポートされない給紙トレイを指定した場合には,次のエラー・メッセージが表示されます。
INTRAYNOTSUP, No tray-name on printer-name |
一部のプリンタはオプションの給紙トレイを持っています。プリンタで現在使用できないオプションの給紙トレイを指定した場合,そのジョブは終了し,次のエラー・メッセージが表示されます。
INTRAYNOTAVL, No tray-name is installed on printer-name |
用紙サイズを指定するには,SHEET_SIZEパラメータまたは PAGE_SIZEパラメータを使用します。
3.1.1 用紙の指定
3.1.1.1 ページおよびシート・サイズによる選択
$ PRINT /PARAMETERS=SHEET_SIZE=sheet-size file-name $ PRINT /PARAMETERS=(SHEET_SIZE=sheet-size,INPUT_TRAY=input-tray) - _$ file-name |
$ PRINT /PARAMETERS=SHEET_SIZE=LEGAL FILE.PS $ PRINT /PARAMETERS=(SHEET_SIZE=A4,INPUT_TRAY=TOP) FILE.PS |
給紙トレイと用紙サイズの両方を指定した場合に,指定した給紙トレイに要求した用紙サイズが装着されていなければ,ジョブは印刷されません。給紙トレイと用紙サイズが一致しない場合には,プリント・ジョブは終了し,次のようなエラー・メッセージが表示されます。
SIZNOTRAY, paper-size size medium is not in the tray-name tray in printer-name |
たとえば次のエラー・メッセージが表示されます。
SIZNOTRAY, A4 size medium is not in the TOP tray in PS40$A14 |
メディア・タイプは,特定のトレイから給紙される用紙の種類を指定するために,プリンタで設定します。通常,省略時の設定は PLAIN です。その他の一般的なメディア・タイプとしては,COLOR, LETTERHEAD,PREPRINTED,PREPUNCHED, RECYCLED があります。給紙トレイが特定のメディア・タイプに設定されている場合は,そのメディア・タイプを要求するジョブだけがそのトレイの用紙を使用します。
DCPS ジョブでメディア・タイプを選択するには, MEDIA_TYPE パラメータを使用します。
$ PRINT /PARAMETERS=MEDIA_TYPE=media-type file-name |
DCPS では,MEDIA_TYPE パラメータに任意の値を指定できます。メディア・タイプは,プリンタのフロント・パネルや Web ページに省略形で示されることがあります。たとえば,LETTERHEAD の設定は LTRHEAD に省略されることがあります。ほとんどの場合,完全な名前を指定することも,省略した名前を指定することもできます。
プリンタで現在使用されているメディア・タイプを指定する必要があります。プリンタでメディア・タイプを選択できない場合は,次のいずれかが可能です。
MEDIA_TYPE パラメータを使用してメディア・タイプを指定できます。メディア・タイプはプリンタで設定され,特定のトレイから給紙される用紙の種類を示します。通常,省略時の設定は PLAIN です。その他の一般的なメディア・タイプとしては, COLOR,LETTERHEAD,PREPRINTED,PREPUNCHED, RECYCLED があります。給紙トレイが特定のメディア・タイプに設定されていて,プリンタの省略時のメディア・タイプと異なる場合は,そのメディア・タイプを要求するジョブだけがそのトレイの用紙を使用します。
メディア・タイプの選択機能を使用すると,ジョブで使用する用紙が装着されているトレイの番号がわからなくても,用紙サイズとメディア・タイプによって用紙を選択できるという利点があります。
特定のメディア・タイプの用紙を選択するには,次のように指定します。
$ PRINT /PARAMETERS=MEDIA_TYPE=media-type file-name |
次の例を参照してください。
$ PRINT /PARAMETERS=MEDIA_TYPE=COLOR FILE.PS |
この例では,カラー用紙が装着されているトレイから給紙することを選択しています。
DCPS では,MEDIA_TYPE パラメータに任意の値を指定できます。メディア・タイプは,プリンタのフロント・パネルや Web ページに省略形で示されることがあります。たとえば,LETTERHEAD の設定は LTRHEAD に省略されることがあります。ほとんどの場合,完全な名前を指定することも,省略した名前を指定することもできます。
要求されたメディア・タイプの用紙がプリンタに装着されていない場合は,プリント・ジョブは終了し,次のエラー・メッセージが表示されます。
MEDIATYPENOTAVL, No media-type type medium is loaded in printer name |
次の例を参照してください。
MEDIATYPENOTAVL, No COLOR type medium is loaded in HP LaserJet 9050 |
MEDIA_TYPE パラメータは,他のトレイ選択パラメータ INPUT_TRAY,PAGE_SIZE, SHEET_SIZE と組み合わせて使用できます。
給紙トレイとメディア・タイプの両方を指定した場合には,指定した給紙トレイに,ジョブをプリントするのに要求されたサイズの用紙が装着されている必要があります。適切な用紙が装着されていないと,プリント・ジョブは終了し,次のエラー・メッセージが表示されます。
MEDIATYPENOTRAY, media-type type medium is not in the tray tray in printer name |
たとえば,トレイ 2 にレターヘッド用紙が装着されていないときに,次のように入力すると,
$ PRINT /PARAMETERS=(INPUT_TRAY=TRAY_2,MEDIA_TYPE=LETTERHEAD) - _$ /QUEUE=HP4650 FILE.PS |
次のエラー・メッセージが表示されます。
MEDIATYPENOTRAY, LETTERHEAD type medium is not in the TRAY_2 tray in HP Color LaserJet 4650 |
一部のプリンタでは, MEDIATYPENOTRAY エラー・メッセージではなく,要求されたメディア・タイプを装着するように求めるメッセージが表示されます。動作はプリンタの特性に応じて異なります。たとえば,Deferred Media Selection がオンに設定されている HP プリンタでは,指定したメディア・タイプを装着するように求めるメッセージが表示されます。他の大部分のプリンタでは,DCPS はジョブをプリントせず,エラー・メッセージを表示します。
メディア・タイプの選択は,PostScript レベル 2 以上のプリンタでのみサポートされます。 PostScript レベル 1 プリンタでメディア・タイプを指定すると,プリント・ジョブは終了し,次のエラー・メッセージが表示されます。
MEDIATYPENOSUP, Media type selection not supported for PostScript Level 1 printers |
手差しトレイはINPUT_TRAY=MANUAL_FEEDパラメータで選択します。 SHEET_SIZEパラメータまたはPAGE_SIZEパラメータを使用して用紙サイズを指定しなければなりません。次の例を参照してください。
$ PRINT /QUEUE=PS40$A14 /PARAMETERS=(SHEET_SIZE=A4,INPUT_TRAY=MANUAL_FEED) FILE.PS |
手差しトレイを指定したプリント・ジョブに対して, SHEET_SIZEパラメータと PAGE_SIZEパラメータのいずれも指定しなかった場合には,プリント・ジョブは終了し,次のエラー・メッセージが表示されます。
NO_SHEET_SIZE, Sheet_size must be specified for Manual_Feed |
手差しトレイを指定した場合には,ジョブ・セパレータ・ページはプリンタの省略時の給紙トレイに装着されている用紙に印刷されます。その後,ファイルを印刷するために手差しトレイに変更されます。
3.1.3 封筒トレイの使用
ENVELOPE_FEEDER給紙トレイを指定する場合には,SHEET_SIZEまたは PAGE_SIZEパラメータに用紙サイズを指定しなければなりません。封筒トレイを使用するプリント・ジョブに対して用紙サイズを指定しなかった場合には,プリント・ジョブは終了し,次のメッセージが表示されます。
NO_SHEET_SIZE, Sheet_size must be specified for Envelope_Feeder |
一部のPostScriptプリンタには複数の排紙トレイがあります。
使用しているプリンタで使用できる排紙トレイを表示するには, HELP PRINT_PARAMETER OUTPUT_TRAYコマンドを入力し,そのプリンタを説明する項目を選択してください。
これらのプリンタで印刷されるプリント・ジョブの排紙トレイは, PRINTコマンドにOUTPUT_TRAYパラメータを指定することにより選択することができます。
$ PRINT /PARAMETERS=OUTPUT_TRAY=output-tray file-name |
次の例を参照してください。
$ PRINT /PARAMETERS=OUTPUT_TRAY=SIDE MYFILE.PS |
サポートされない排紙トレイを選択した場合には,プリント・ジョブは印刷されますが,別の排紙トレイに出力され,次のメッセージが表示されます。
TRAYSUBST, Output will be delivered to the output-tray tray on printer-name |
あるいは,プリント・ジョブが終了し,次のメッセージが表示されます。
NOOUTTRAY, OUTPUT_TRAY, tray-name, not supported on printer-name |
一部のプリンタはオプションの排紙トレイを持っています。プリンタで現在使用できないオプションの排紙トレイを指定した場合,類似したトレイが存在している場合はそのトレイに印刷されます。類似したトレイが存在していない場合は,そのジョブは終了し,次のエラー・メッセージが表示されます。
OUTTRAYNOTAVL, No tray-name is installed on printer-name |
プリンタの排紙トレイをマニュアル操作で選択した場合, OUTPUT_TRAY パラメータを使用してトレイを変更することはできません。プリンタ上のコントロール・パネルを使用して排紙トレイを選択しなければなりません。排紙トレイの選択についての詳細は,各プリンタのオペレータ・ガイドを参照してください。
この種のプリンタに対してOUTPUT_TRAYパラメータを指定する場合には,適切な排紙トレイをマニュアル操作で確実に選択してください。排紙トレイをマニュアル操作で選択しなかった場合には,プリント・ジョブは終了し,次のメッセージが表示されます。
3.2.1 排紙トレイのマニュアル操作による選択
OUTTRAYMISMATCH, Printer printer-name output tray setting does not match requested output-tray on printer-name |
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